イギリスロングステイ2024夏 (9)ハリーポッターにまつわる旅の終わりはグロスター

2024/08/14 - 2024/08/14

2023年夏から2024年にかけて、ロンドン、オックスフォードのクライストチャーチ、アニック城、ダラム大聖堂、レイコックアビー…　とホグワーツ校のロケ地を巡ってきましたが、グロスターの大聖堂を訪れ、私のハリーポッターにまつわる旅はようやく完結することが出来ました。
エピソードゼロ・2012年の旅行記もよろしければ、ご覧ください。
https://4travel.jp/travelogue/11681463

【2024年イギリスロングステイ　旅程】

7/18木　21:40羽田NH203→翌日05:20フランクフルト
7/19金　07:55フランクフルトNH6241→08:30　バーミンガム
7/20土　バーミンガム
7/21日　レンタカー旅　ケンブリッジ（パントで川下り）
7/22月　ウィンザー→カースルクーム→レイコック泊
7/23火　レイコック→バース→ペインズウィック→コレスボーン泊
7/24水　バイブリー→バーフォード→ボートンオンザウォーター→ブロードウェイ→チッピングカムデン
7/25・26　バーミンガム
7/27土　列車旅　セブンシスターズハイキング・イーストボーン泊
7/28日　ライ→ちょこっとロンドン→バーミンガム
7/29・30　バーミンガム
7/31水　日帰り列車一人旅　ノッティンガム
8/1.2　バーミンガム
8/3土　バーミンガム空港→フランクフルト経由→ザルツブルグ（オーストリア）
8/4日　ザルツブルグ→バス→オーバートラウン泊
8/5月　ハルシュタット泊
8/6火　ハルシュタット→列車→リンツ泊
8/7水　リンツ→バス→チェスキークルムロフ泊（チェコ）
8/8木　チェスキークルムロフ→バス→プラハ泊
8/9金　プラハ　王宮
8/10土　
8/11日　プラハ→フランクフルト経由→バーミンガム
8/12・13　バーミンガム
★8/14水　グロスターへ日帰り列車一人旅
8/15木　ロワー＆アッパースローター日帰り列車一人旅
8/16金　ロンドン泊
8/17土　ロンドン→バーミンガム
8/18・19　バーミンガム
8/20火　NH6240　05:55BHX →08:30FRA　NH204　12:10→
8/21水　08:10羽田着

エリア グロスター(イギリス)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 旅行の手配内容: 個別手配

久しぶりの雨
涼しい気候にほっとして家を出る
バーミンガムニューストリート駅10：30発の列車に乗車しました
しばらくすると車掌さんが切符のチェックにまわってきました。

田園風景を眺めていると、再び車掌さんが車内に。
しかし、今回は車内販売員としてやってきたのです。兼務なの！？
車内にはコーヒーの香りが立ち込めます。
乗客の多くはコーヒーやチョコを購入しています（イギリスの方も紅茶よりコーヒーを選ぶ人の方が多いです）
そして皆さん、車掌兼車内販売のおじさんと長々会話を楽しむので、なかなかワゴンは進みません…

1時間後、列車はグロスター駅に到着しました。
雨が降っていて８月だというのに肌寒いです。

人通りも少なく、なんだかどんよりした町です

駅近なのに荒廃した雰囲気が漂い、クローズしている店も多くて、心細い…

歩いていたら可愛らしい教会に出会えて、ほっとしました。

グロスター大聖堂へ向かう道はちょっとわかりにくかったけれど、

レンガ壁の小道は…

大聖堂の敷地へと続き…

壮大なグロスター大聖堂に迎えられました。

グロスター大聖堂 寺院・教会

中に入るとその存在感は圧倒的で…

美しく神々しい空間が広がっていました。

蒼い世界に包まれるトーマスデニーのブルーのチャペル

グロスターは、コッツウォルズ地方の西の端に位置し、歴史的な大聖堂がある町で…

「ハリー・ポッターと賢者の石」でボグワーツ魔法学校として使用された大聖堂は、日本でも知られるようになりましたが…

それより以前は、ビアトリス・ポターの「グロスターの仕立屋」でグロスターの名前を知った人も多いのではないでしょうか。
夏秋もその一人です。

「グロスターの仕立屋」のお店にはこの後立寄るので、そのお話はまた後にして、大聖堂の話に戻りましょう。

この聖堂は、6世紀に修道院として建てられ、増改築が繰り返され、16世紀の修道院解散後に大聖堂となりました。

入場は基本、無料ですが、入口にカード払いの機械も設置されていて、クレジットカードをタッチすると自動的に5ポンド徴収されます。
寄付しないで入場する人が多いので、私が寄付をすると、受付の方が喜んでくれました。

５￡寄付後に、７￡支払うと大聖堂のタワー部分に登れる「タワーツアー（Tower Tour）」に参加できることがわかりました。そちらにしたらよかったかもしれません。

大聖堂に入ってきたアジア人グループが聖堂には目もくれず回廊へ向かう姿を見て、少々残念な気持ちになりました。彼等はハリポタファンで聖堂には興味がないのでしょう。私は、はやる気持ちを抑えて大聖堂内を堪能した後、回廊に向かいました。

想像していたより長く　美しい回廊です…

中庭を囲むように、このような回廊が4本あります。
グロスターの修道士たちは、ホグワーツ学校の生徒たちのように、勉強やリラックスのために回廊を利用したのだとか。

どの回廊も素晴らしく、うっとりとこの空間を味わうのみ…

床にはめられた黒い石板は、聖職者や信者などの墓石や記念碑です
回廊は祈りの場であり、埋葬の場でもあることを意識します。

この天井の装飾は、Fan vault（ファン・ヴォールト）と呼ばれ、扇子のような形で天井を支えています。
扇状ヴォールトの始まりは1351年頃に遡り、現存する最古の例は、このグロスター大聖堂の東回廊の装飾です。

これまで訪れたバース寺院の天井、オックスフォードのクライストチャーチの大広間への階段や大聖堂などでも、美しい天井の装飾を見ることができました。
扇状ヴォールトはイングランド特有の構造だそうです。

突き当りの出入口は、映画ではグリフィンドール寮の入口として使われました。

ホグワーツの女子トイレにすみつく幽霊、嘆きのマートルは、回廊を水浸しにしてしまいました。
撮影の際は、実際に回廊を水浸しにしたようです。

スネイプ先生が破れぬ誓いを結んだことをハリーが立ち聞きしたり、
夜に血文字が書かれたシーンなども、この回廊で撮影されました。

コスプレした学生さん。とてもよくお似合いです。
掲載許可を快諾して下さいました。

生徒たちは右下の出入口を通って、外から自分たちの部屋に戻りました。
外壁は一部工事中でした。

満たされた気持ちで大聖堂を出ます。
来た時は裏口から来たので、こちらがメインの入口です。

この通りがグロスターのメインストリートなのかもしれません。
奥に見えているのは、別の教会です。

ここに来たら、グロスターの仕立て屋さんに行かなきゃね。
大聖堂からすぐの細い路地に入ったら、そのお店に出会えます。

「グロスターの仕立て屋」とは、ピーターラビットの作者　ビアトリクス・ポター作の絵本です。

グロスターの仕立て屋 ミュージアム & ショップ 博物館・美術館・ギャラリー

病気で寝込んでしまった仕立てやさんの代わりに…

クリスマスイブの夜、ネズミたちが服を仕上げてくれたというお話です。

グロスターの仕立て屋のお店は、1階がショップ、２階が小さなミュージアムで、物語の世界が再現されていて、ほっこりします。
無料なので、お話に興味のない方も立寄られたらいかがでしょうか。

グロスターの仕立て屋 ミュージアム & ショップ 博物館・美術館・ギャラリー

最近開発されたウォーターフロント地区に行ってみることにします。

グロスターは内陸の町なので、この町にドックがあるなんて私は訪れるまで想像もしませんでした。

グロスターでは、19世紀初めにセバーン川に並行する運河が造られ、町は造船業や貿易で栄えたそうです。

レインボーカラーの横断歩道を渡って…

港のような場所に着きました

古い倉庫や造船施設があった場所を再開発し、生まれ変わったウォーターフロント地区です。
こんな内陸の町で…と最初不思議に感じましたが、ロンドンのドッグランズや、バーミンガムの運河でも盛んにウォーターフロントの再開発が行われているので、それと同じなのですね…

グロスター運河博物館 博物館・美術館・ギャラリー

日本でのウォーターフロント開発は、横浜の赤レンガ倉庫や、神戸のハーバーランドが有名なので海辺で行われるもの、というイメージを持っていましたが、運河の多いイギリスでは、内陸部でも行われるのですね。

新しい建物越しに大聖堂が見えました。

跳ね橋です
だんだん持ち上がって橋が垂直になり…

船が通り過ぎると　橋が下がってきて渡れるようになりました。

ドック地区から再び大聖堂のある旧市街へと戻ってきました。

雨があがり、青空も見えてきました。

美しく花が飾られたお宅や…

チューダー様式の伝統的な木組みの建物もあります

大聖堂の裏側の通りに来てみました

古いレンガの壁が続いていたり…

イギリスのカントリーサイドでよく見かける伝統的な様式な家が素敵です。

再び大聖堂に戻ってきたら、救急車が停まっています
しばらくすると誰も乗せずに、救急車は走っていきました。
急病の人ではなくてよかったです。

荘厳な大聖堂を仰ぎます…

今まで、ロンドン、オックスフォードのクライストチャーチ、アニック城、ダラム大聖堂、レイコックアビー…　とホグワーツ校にまつわる土地を巡ってきましたが…

グロスター大聖堂 寺院・教会

ここグロスターの大聖堂を訪れ、13年に渡る私のハリーポッターにまつわる長い旅は完結したと感じました。
旅の始まりはこちらです。
https://4travel.jp/travelogue/11681463

最後にグロスター大聖堂へのアクセスをご紹介します。
朝来た時はグーグルマップを見ていても、迷ってしまいました。
駅から地図通りに歩いてきて、右手に波型の屋根が連なった建造物が見えたら
その中に入ってください。大聖堂へと向かう小道に繋がっています。

おまけで、イギリスで作ってみて美味しかったお料理をご紹介します。
冷凍のイカと…

謎な冷凍の貝にチャレンジ！

イギリスのスーパーで唯一どこでも買えるマッシュルーム
なぜかいつも賞味期限が大きく印刷されています。
その他のキノコは特別なお店に行かないと買えません。

チキンを焼いて、ニンニク、マッシュルーム、ニンジン、ブロッコリー、じゃがいもをたっぷりのオリーブオイルで炒めて塩コショウ、冷凍のイカと先程の謎の貝を加えて、白ワインを加えてひと煮立ちしたら、夏秋風魚介とチキンのアヒージョの出来上がりです。美味しくできました(#^^#)

最後までご覧下さりありがとうございます。