秋田市立赤れんが郷土館

2025/05/14 - 2025/05/20

1912年（明治45）建築の赤れんが造りの旧秋田銀行本店を活用した郷土館。外観はルネサンス様式、内部はバロック調の建物で国指定重要文化財。
秋田の伝統工芸品や版画家勝平得之の記念館、人間国宝の鍛金家関谷四郎の記念室が併設されています。

エリア 秋田市(秋田)

5月18日（日）
15:31
秋田市立赤れんが郷土館
旧秋田銀行本店本館
赤れんが館、管理棟、収蔵庫の3つの棟からなっています。

秋田市立赤れんが郷土館 美術館・博物館

旧秋田銀行本店本館として1909年6月（明治42）着工、1912年（明治45）7月に完成。

土台は男鹿石の切石積み、1階が磁気白磁タイル、2階が赤れんが。

営業室として使われたホール。カウンターを境に事務スペースとロビーに分けられています。柱が1本もない広い吹き抜けの空間を確保するため、屋根の張りはトラス構造となっており、2階部分には赤い色が巡らされています。

内部はバロックの手法を取り入れ、腰材には深緑色の蛇紋岩、床がタイル、応接室の用材が寄木細工、2階への階段が白大理石。

旧頭取室。漆喰作りの営業室とは異なり、木材がふんだんに使用されています。

チムニーピース。暖炉の滝口の周りや煙道の部分に施される装飾が見事。

装飾カーテンレール。開閉するというよりは、装飾のためのカーテンがつられていたと考えられ、レールそのものを見せるためにデザインされたもの。

貴賓室
貴賓室と会議室のある2階全体の床下は、根太（ねだ床を支える横木）の間に漆喰が塗られ防音効果が高められているそうです。

柿渋塗装によるクロス。月桂樹は栄光の象徴でこの部屋にふさわしいモチーフ。

楢、けやき、桜のフローリングブロックを紫檀や黒端などを使った細かな寄せ木作りで縁取りした床は、仕事の手間がかかった贅沢な仕上げ。

16:15見学を終えて駅方面に戻ります。