
2025/04/13 - 2025/04/13
395位(同エリア4592件中)
+mo2さん
MOMATコレクション展は、東京国立近代美術館が、1952年の開館以来の活動を通じて収集してきた13,000点超の所蔵作品から、会期ごとに約200点を展示する国内最大級のコレクション展です。そして、それぞれ小さなテーマが立てられた全13室のつながりによって、19世紀末から今日に至る日本の近現代美術の流れをたどることができる国内随一の展示です。2025.2.11-6.15のコレクション展から(1)(2)(3)で紹介されていない作品を中心にアップしていきます。
MOMATコレクション(1)2021年3月23日-2021年5月16日
https://4travel.jp/travelogue/11689733
MOMATコレクション(2)2023.3.17-5.14
https://4travel.jp/travelogue/11828613
MOMATコレクション(3) 2024.4.16-8.25
https://4travel.jp/travelogue/11910405
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線
-
1室ハイライトの作品です
小林古径「極楽井」1912年
日本画のコーナーでは、春の訪れを感じさせる作品が並びます。 -
土田麦僊「舞妓林泉」1924年
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鈴木主子「和春」1936年
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河野通勢「好子像」1916年
この絵のモデルは、河野の妻の妹・好子。一見、写実的な肖像画に見えますが、葡萄のつるが好子の着物と融合し、うごめいている!なんとも幻想的一枚です。 -
イチオシ
ナターリア・ゴンチャローヴァ「スペイン女」1916-20年
ナタリア・ゴンチャロワは、ロシア・アヴァンギャルド運動の著名な美術家・デザイナー。具象を主にして抽象表現が散りばめられる作品。まだまだ知らない作家がいます。 -
小杉放菴(未醒)「羅摩物語」1928年
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板倉鼎「休む赤衣の女」1929年
鉄柵の向こうに広がるエメラルドグリーンの海に、ヨットが1隻。硝子鉢には仲良さげに泳ぐ2匹の金魚。硬そうなベッドの上、赤い服をまとった断髪の女性が見事な三角構図でポーズをとる。左奥の花はアネモネか。
作者の板倉鼎(かなえ)がパリで描いた大作。モデルは当時20歳の妻、須美子。本作完成から半年足らずで、鼎はこの世を去ります。享年28歳。その最期はあまりに突然なものでした。 -
ピエール・ボナール「プロヴァンス風景」1932年
ボナール(1867-1947)は、19世紀末から20世紀半ばにかけて活躍したフランスの画家です。60年近くに及ぶ長いキャリアの中でボナールは何度か作風を変化させますが、とりわけ1920年代以降の豊麗な色彩や抽象度の高い表現を特徴とする作品は、「視神経の冒険」(ボナール本人の言葉)、「絵画の中の絵画」といった形容で語られてきました。20世紀を代表する画家の一人アンリ・マティスは、「ボナールが今日でも、そして確実に未来まで偉大な画家であることを私が証明する」と、ボナールの作品の革新性について予言的な言葉を残しています。 -
児島善三郎「アルプスへの道」1951年
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ジョージア・オキーフ「タチアオイの白と緑―ペダーナル山の見える」1937年
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吉田ふじを「はぼたん」1953年
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熊谷守一「鬼百合に揚羽蝶」1959年
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三岸節子「飛ぶ鳥」1962年
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松本陽子「光は荒野の中に輝いている」1993年
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2室 風景の発見
織田一磨「築地河岸」1914年
昨年寄贈された織田一磨の水彩画 -
イチオシ
3室 抒情と頽廃
有馬さとえ(三斗枝)「赤い扇」1925年 -
関根正二「三星(さんせい)」1919年
「三星」とは冬の星座、オリオン座の中央に並ぶ三つの星のこと。三人は左が姉、右が恋人、中央は関根自身とも言われます。関根が巻く白い布については、直前の手術跡を示す、耳を切ったファン・ゴッホへのあこがれを表すなど、諸説あります。ほぼ独学だった関根の絵は不器用で、決して巧みではありません。しかし大正期には、うまいことより切実な心情が表されていることを重視する風潮が生じていました。懸命にヨーロッパ絵画を学んだ明治とはだいぶ異なる美術の考え方が、社会に広まっていたのです。 -
橋口五葉「温泉宿」1920年
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藤島武二「うつつ」1913年
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三岸好太郎「少年道化」1929年
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5室 シュルレアリスム100年
三岸好太郎「雲の上を飛ぶ蝶」1934年
作者によれば、ある昆虫学者から海を渡る習性をもつ蝶の話を聞いたことがきっかけで、この絵を構想したといいます。とはいえ、実際の蝶は、雲の上の高さまで飛ぶことはないでしょう。しかもこれらの蝶や蛾は、おそらく図鑑などをもとに、平面的に描かれています。平面の重なりとしてさまざまな向きで画面に散らばる蝶や蛾は、重力から自由になり、それを見る私たちの視線をも、ふわりと浮遊させてくれます。 -
飯田操朗「風景」1935年
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ジャン(ハンス)・アルプ「新芽の花環Ⅱ」1936年
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マックス・エルンスト「砂漠の花(砂漠のバラ)」1925年
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マックス・エルンスト「ルネ・クルヴェル著『ナイフ氏とフォーク嬢』のために」1931年
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マックス・エルンスト「つかの間の静寂」1953-57年頃
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ジャクソン・ポロック「無題(多角形のある頭部)」1938-41年頃
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イヴ・タンギー「聾者の耳」1938年
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靉光「眼のある風景」1938年
この印象的な眼をもつ塊は何でしょう。よく見ると、空との間の境界を何度も修整しているのがわかります。そして流れるような曲線の重なりや、絵具を削ったりした跡も認められるでしょう。描きかけのようにも見えるけれども、右下にサインが入っているので、作者にとっては、この形はまさにこうでなければならなかったのです。名づけることのできない「何か」。その正体を見極めようと、じっと画面を見つめていると、次第にいろいろなイマジネーションが湧いてくるでしょう。それは長時間にわたる作者と絵との格闘を追体験することでもあります。 -
杉全直「轍」1938年
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ジョゼフ・コーネル「ウィーンパンの店」1950年
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浅原清隆「郷愁」1938年
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北脇昇「独活」1937年
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6室 「相手」がいる
宮本三郎「山下、パーシバル両司令官会見図」1942年
戦争。そこには常に相手がいます。戦時下において、人は敵対する国の人々をどのように捉えているのでしょうか。第二次世界大戦中、日本の画家たちは戦意高揚に貢献する絵画を制作し、展覧会に出品しました。 -
藤田嗣治「血戦ガダルカナル」1944年
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小磯良平「カリジャティ会見図」1942年
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向井潤吉「四月九日の記録(バタアン半島総攻撃)」1942年
戦争記録画において、敵の姿は不在であることが多く、主として戦地で戦う日本軍兵士の勇姿が描かれています。このようなイメージは、傷つき、苦しむ敵の身体を不可視化する効果を持っています。一方で、戦争記録画の中では珍しい表現ですが、アメリカやイギリス、オランダなど、連合国の軍人を描いた作例もあります。 -
田村孝之介「アロルスター橋突破」1944年
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松坂康「ウエーキ島攻略戦(その2)」1942年
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向井潤吉「バリッドスロン殲滅戦」1944年頃
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中村研一「北九州上空野辺軍曹機の体当り二機を撃墜す」1945年
画家たちは、戦中の日本が敵対していた「欧米列強」の敗北の場面を描くことで、日本軍の優勢を示そうとしました。この部屋に展示されている作品の構図や人物描写、塗り分けには、主題に合わせて両者を描き分けようとする画家の作為が見え隠れしています。 -
7室 清宮質文
野見山暁治「岩上の人」1958年 -
脇田和「貝殻と鳥」1954年
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岡鹿之助「群落(A)」1962年
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パウル・クレー「小さな秋の風景」1920年
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8室 反復がもたらすもの
李禹煥「点より」1977年 -
猪熊弦一郎「Confusion and Order」1964年
この時期、イメージを表現するという従来の絵画の枠組みを問い直すように、同一パターンの反復で画面全体を構成する作品が登場しました。システマティックな反復が無機質な印象をもたらす一方で、そこに生じるわずかなずれや差異に目を凝らしてみると、反復的な行為を重ねる作家の身体性が浮かび上がってきます。 -
関根美夫「算盤」1965年
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オノサト・トシノブ(小野里利信)「CIRCLE-’70」1970年
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10室 アルプのアトリエ/春まつり
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ジャン(ハンス)・アルプ 自動彫刻「囚人」1937-38年
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ジャン(ハンス)・アルプ「鳥の骨格」1947-65年
東京国立近代美術館 美術館・博物館
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ジャン(ハンス)・アルプ「アンフォラ壺―女性」1962年頃
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ジャン(ハンス)・アルプ「新芽あるいは果実」1961-64年頃
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ジャン(ハンス)・アルプ「古典的彫刻」1960年
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12室 美術家たちのダークツーリズム
太郎千恵藏「T-555P」1993年 -
太郎千恵藏「戦争(ピンクは血の色)」1996年
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太郎千恵蔵「少年」1998年
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