2025 春・郷愁のポルトガルと聖地サンティアゴ ⑧（オ･グローベ～サンティアゴ･デ･コンポステーラ）

2025/03/09 - 2025/03/10

　2025年３月に、ポルトガルとスペインのサンティアゴ･デ･コンポステーラに夫婦で旅行しました。ポルトガルとスペインは初めての訪問で、現地では、ベルトラのサイトから予約した、Europa Mundo のランドクルーズ【リスボン発着 日本語現地係員とツアーバスで行く、ポルトガル＋サンティアゴ･デ･コンポステーラ７日間の周遊ツアー】（※参照）に参加しました。

　パート⑧では、ランドクルーズの周遊ツアーの行程３日目に訪れた、オ･グローベとサンティアゴ･デ･コンポステーラの観光を紹介します。

※
https://www.veltra.com/jp/europe/portugal/lisbon/a/177186

エリア サンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

　ブラガから移動の途上、ビゴ湾の景色です。

　ビゴ湾にかかるランデ橋です。


　まもなく国境のミーニョ川を渡り、スペインに入ります（時差＋１時間）。

　スペインのガリシア地方、アロウサ湾の南岸に位置する小さな半島、オ･グローベに到着

　グラスボートに乗船

　ワインとともに、山盛りのムール貝を試食

　湾を遊覧

　養殖の説明を聞きました。養殖筏が3500あり、うち3000がムール貝、470がカキ、30がホタテ。地形とプランクトンが養殖に適しているようです。

　カモメが飛び交っています。

　ワインを飲んで上機嫌になり、船内に流れる音楽にのって、隣のツアー客が踊りだしました。

　ワイン以外に、こちらのオルホ･リキュール（ミルク）も試飲しました。オルホとは、スペイン北部で生まれた葡萄の粕を使った蒸留酒のことです。アルコール度数は15度ありますが、コーヒーが薫るミルククリームがブレンドされており、飲みやすかったので、１本買いました。

　約１時間で船着き場に戻りました。

　車でサンティアゴ･デ･コンポステーラへ向かいます（14時45分）。

　道路標識にサンティアゴ･デ･コンポステーラの文字が見えてきました。

　サンティアゴ･デ･コンポステーラのアラメダ公園に到着（15時45分）。旧市街の南西に位置する丘にある緑に溢れた公園

アラメダ公園 広場・公園

　ここからは、カテドラルの尖塔がよく見えます。

　歩いて大聖堂へ向かいます（15時55分）。

　大聖堂への参道に入ります。

　石畳には、サンティアゴ（聖ヤコブ）のシンボル、ホタテが埋め込まれています。

　タパスバーなどのお店も並んでいます。

　花の向こうに聖堂の塔が見えてきます。

サンティアゴ･デ･コンポステーラ大聖堂（カテドラル）

　西暦814年に発見されたと伝わる使徒ヤコブの墓の場所にアストゥリアス王アルフォンソ２世が建設した礼拝堂が起源。現在の教会の建設は、アルフォンソ６世の治世下の1075年に開始され、1211年に完成

オブラドイロ広場 広場・公園

　まずは、オブラドイロ広場からバロック様式のファサードを見上げます。

　中央には聖ヤコブ、１段下に２人の弟子アタナシウスとテオドロスがいずれも巡礼者の格好で立っています。

　プラタリアス広場にある、馬の噴水（Fonte dos Cavalos）。上には、星を掲げた女性像が立っています。

　銀細工師の門と呼ばれるロマネスク様式の南側の門

　11本の柱（中央と両端が白大理石で他は花崗岩）の上にアーキヴォルトとティンパヌムのある入口

　銀細工師のファサードと呼ばれ、オリジナルのロマネスク様式のレリーフのほか、廃止されたファサードから取り外されたレリーフなども見られます。

　アーキヴォルトの上のフリーズ部分の中央には、上から、キリスト、アブラハム、モーゼがいます。

　フリーズの左側

　アダムとイブがいます。

　フリーズの右側

　左扉のタンパヌムには、一団の悪魔に誘惑されるキリストが描かれており、右側の手に頭蓋骨を持っているのは姦通した女の像と言われています。

　右扉のタンパヌムには、キリストの受難と東方三博士の礼拝の場面が描かれているようです。

　左の柱にある想像上の動物の像

　大聖堂は、長さ97ｍ、高さ22ｍの樽型ヴォールトの身廊を持つスペイン最大のロマネスク教会です。

サンティアゴ デ コンポステーラ大聖堂 寺院・教会

　黄金に輝く主祭壇には、３か所に聖ヤコブを見ることができます。

　主祭壇の最上部です。

　天蓋の上には、馬に騎乗して剣を振るう聖ヤコブの像

　天蓋の中央に付けられているのは、スペインの国章（ハプスブルク家のフェリペ２世当時のもの）

　天蓋の下には、スペインの４人の王（左前にフェルナンド５世、左奥にアルフォンソ２世、右手前にフェリペ４世、右奥にラミロ１世）に囲まれた、巡礼者の衣装を着た聖ヤコブ

　銀の台座には、鎧を付けた聖ヤコブの座像があり、参拝者は階段を上って後ろから抱きしめることができるようになっています。

　レオンのフェルナンド 2 世の委託を受けて、マテオ師とその工房が1168～88年にロマネスク様式で制作した栄光の柱廊。特別予約制となっており、後ろからのぞき見ることしかできませんでしたので、絵葉書（左上）を購入しました。

　大聖堂博物館にある聖遺物礼拝堂の祭壇

大聖堂博物館 博物館・美術館・ギャラリー

　この礼拝堂はパンテオンとなっており、レオンのフェルナンド２世ほかが埋葬されています。

　こちらは聖体顕示台のようです。

　主祭壇一番下の聖ヤコブがまとっていた初めの鎧です。

　カスティーリャ国王フェルディナンド３世の像

　回廊の床には、お墓が並んでいます。

　回廊に置かれているのは、交換前の鐘楼の金のようです。

　身廊と翼廊の交差点には、重さ80kg、高さ1.6ｍの世界最大のボタフメイロ（香炉）があります。ツアーガイドさんによると、現在は、特定の重要な宗教的祝日にのみ焚かれるとのことです。

サンティアゴ デ コンポステーラ大聖堂 寺院・教会

　主祭壇の下にある納骨堂の銀の聖遺物箱には、聖ヤコブと２人の弟子聖テオドロスと聖アタナシウスの聖遺物が納められています。

　聖ヤコブの祝日である７月25日が日曜日に当たるヤコブ聖年の年だけ開かれる、聖なる扉（又は赦しの扉）です。

　外側（キンターナ広場）から見た、聖なる扉です。

　キンターナ広場南側の建物

　黒曜石の門と呼ばれる北側の門

　サン･マルティン･ピナリオ修道院

サン マルティン ピナリオ修道院 寺院・教会

　花壇にきれいに花が植えられていました。

　塀越しにも赤い花が見えます。

　このアーチを抜けてオブラドイロ広場に戻ります。バグパイプを演奏している人がいました。

　オブラドイロ広場に戻って、青空をバックに再びファサードを撮影しました。

オブラドイロ広場 広場・公園

　参道を戻ります。途中、噴水があり、色とりどりの花が咲く花壇がありました。

　車で、歓喜の丘へ向かいます（17時55分）。

歓喜の丘（モンテ･ド･ゴゾ）

　サンチャゴ･デ･コンポステーラの街から東へ５km。巡礼者が初めてカテドラルの姿を目にして歓喜したことからこの名がつきました。

モンテ ド ゴゾ 散歩・街歩き

　大聖堂の方角に手を伸ばす巡礼者の像があります。

　大聖堂を望遠で撮影

　日本スペイン交流400周年の記念碑

　またまた虹が現れました。


　車でホテルに向かいます（18時25分）。

　サン･ラサロ周辺の４つ星ホテル、ＯＣＡ･プエルタ･デル･カミーノに宿泊


３月１０曰

Oca Puerta del Camino Hotel ホテル

　翌朝７時５０分ころ、日の出の朝焼けが綺麗でした。

　ホテルの外観とともに

Oca Puerta del Camino Hotel ホテル

　大きな弧を描く虹が出ました。



　パート⑨では、パート⑦後半のブラガ旧市街を経て、コインブラを訪れます。