2024/12/07 - 2024/12/13
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ミズ旅撮る人さん
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ドイツの北部とハルツ地方、それにドレスデンとベルリンを訪れるクリスマスマーケットを巡るツアーに参加しました。観光初日は、ハンブルクに連泊して、シュヴェリーン城とリューベックを訪れました。
リューベックはバルト海がすぐそこの北の都市で、首都ベルリンよりもデンマークの方が近い町です。バルト海に注ぐトラヴェ川の中洲に作られた旧市街は、とても変わった造りの市庁舎やハンザ同盟の商人たちが建てた5つの教会など見どころがあります。クリスマスマーケットを楽しみながら、名物のお菓子を買って過ごすことになりますが、2019年に訪れているので、珍しい町の散策をして来ました。旧市街の住宅地の中には、ガングとホーフと呼ばれる長屋と路地がひっそりと隠れています。これらを訪ねてみました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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リューベックの旧市街は、トラヴェ川の真ん中に梅干しの種のような中洲があって、そこに展開しています。天然の要塞であり、中世の町はこういう立地が大多数です。バスは中洲の西側に停まり、橋を渡って中洲に向かいます。
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リューベックの航空写真と地図です。写真の方は北が上なのに、地図は左が北になっています。地図には赤い丸印が2つありますが、現在地は左の丸印です。
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橋を渡っていると、サンタクロースが3人サップをしていました。どこへ何しに行くんでしょうね。私たちも、その先のホルシュタイン橋まで歩いて行きます。
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中洲にはハンザ同盟の時代の古いレンガ造りの建物が多く残されています。
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ホルシュタイン橋まで来たのは、このホルシュテン門を見るためです。1478年にデンマークを警戒して建てられました。ただ、レンガがあまりにも重いため、建設当時から門は傾いて、現在に至っているそうです。門の向こう側には綺麗な公園がありますが、冬は寂しいでしょうね。
ホルステン門 (市歴史博物館) 現代・近代建築
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塩の倉庫群。以前に来ているので、ちょっと投げやりな写真になってます。
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門の前の交差点にはアンペルマンの信号機があります。添乗員が青は男で赤は女のアンペルマンですと説明した時には、ぶっ飛びました。赤も青もそれぞれ男の子バージョンと女の子バージョンがあります。ドレスデンで1つの交差点で両方見られます。
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ホルステン門から真っすぐのホルシュタイン通りを上って行きます。
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坂を上り切ったところに、クリスマスピラミッドがありました。ここから左に延びる通りがメインストリートです。
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チェコが発祥らしいお菓子の店がありました。初めて食べたのはスロバキアの首都ブラチスラバでしたが、その美味しさに毎度クリスマスマーケットで探すようになりました。近年は、大抵のマーケットで見掛けるようになりました。出来立てのアツアツを食べると幸せになります。
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リューベックを代表する老舗「Niedereggerニーダーエッガー」です。後で覗きに来ます。
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本店のお向かいにカフェがあり、アーケードを入って行くとクリスマスマーケットが行われている広場です。
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15世紀に建てられた旧市庁舎です。奇妙な建物で、2階建ての市庁舎の上に巨大な壁と塔だけを乗せました。バルト海からの風を通すために風穴が空いています。
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旧市庁舎はツアーに参加すれば見学できます。時間制なので、予約が必要です。
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広場側から見た旧市庁舎です。2019年に撮影した写真です。現在はクリスマスマーケットで埋め尽くされているので、こんな風には見られません。
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市庁舎の隣にある聖マリア教会です。通常町の中心には大聖堂が建てられますが、リューベックではハンザ商人たちが権力を握っていたので、商人たちの教会である聖マリア教会がここにあります。第二次世界大戦で破壊され再建されました。その時壊れた鐘をそのままの状態で展示しています。大聖堂は、なんと中洲の南の一番外れにあります。
聖マリア教会 (リューベック) 寺院・教会
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さて、ツアーはここで解散です。15:15から18時の集合時間までフリータイムです。日程表にはマーケット90分とあったのに、165分になりました。私には行きたい所があるので寧ろ嬉しいですが、ツアーの人たちはどうするのかな?今日は日曜日なので、お店が閉まっています。
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クリスマスマーケットの会場は、あっちこっちに色々あるようです。
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どんどん暗くなっていくので、今のうちにトーマス・マンの祖父母の家を見ておきます。真ん中の白い家です。現在は資料館になっています。
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メインストリートのブライデ通りはクリスマスピラミッドのあった場所から聖マリア教会までは古い建物が並んでいますが、そこを過ぎるといきなり現代の町になります。
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ベッカーグルーベ通りは大規模工事中です。舗装を全部掘り返しているのですが、ひょっとして路面電車の敷設工事かな?中央の建物は劇場です。この道を歩いて行くと、バスが停まっている駐車場に渡る橋に行き着きます。
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ブライデ通りの先には、聖ヤコブ教会の塔と、観覧車が見えて来ました。もう照明が点いているので、急がないとガングとホーフが見えなくなってしまいます。
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工事中だったベッカーグルーベ通りの1本先にあるフィッシャーグルーベです。この通りの右(北)側にガングがある筈です。
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あるにはありましたが、まるで小人の通路みたい。扉が閉まっているので、中には入れません。次を探してみます。
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お、ここは随分と開放的です。入って見ます。ガングは、ハンザ商人の館の裏庭に建てられた長屋を通る小道で、誰でも通行できるようになっています。ただ、長屋に至るための道なので、通り抜けが出来ず、突き当たって戻って来ることになります。
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右側が長屋です。ガングは各家の鼻先を歩くことになるので、無遠慮に覗き込むことなく、静かに通らなければなりません。
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今通って来たガングを振り返っています。4軒ほどのお宅がありました。
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突き当たった所が小さな広場になっていて、路地が鈎型に続いています。
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鈎の先にもう1つガングがありました。突き当りの家の下部に出口がありそうです。
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この中庭で、住民たちが憩うことがあるのかな?
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長屋は全部2階建て。日本のアパートのように1階と2階が別々の家にはなっていません。
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人口が増えて住宅不足になったため、賃貸住宅を作ったのだそうです。
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通り抜けて出たお向かいにエンゲルス・ホーフがありました。
ホーフは、ハンザ商人たちが建てた福祉施設で、商人の未亡人たちが暮らすために作られました。必ず中庭があるので、ホーフ(中庭)と呼ばれます。 -
こちらの道はエンゲルスグルーベです。だいぶ暗くなって来ました。
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少し西に行くとカフェ「Cafe Marae - Kaffee & Zauberei」がありました。メインストリートよりも落ち着ける感じです。
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カフェのすぐ隣にはブランノヴァインブレナー・ガングがあります。施錠されています。
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ガイドブックには「通り抜け自由、いつでもどうぞ」のように書いてありましたが、実際には殆どが通れませんでした。自分の家の前を観光客がうろうろするなんて、誰でも嫌ですからね。
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グロッケンギーサーホーフ。
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ツェルラーンス・ガング。趣がありますね。ここは両側に長屋があります。
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でも、やっぱり入れません。
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エンゲルスグルーベの坂を上がって行くと、聖ヤコブ教会です。
でも、もう少し、わかっているだけのガングとホーフを見て歩きます。 -
白い家にガングの入口があります。ガルベライター・ガングです。
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シュラハター・ガング。開いていました!ありがとうございます。
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長屋の前に中庭があります。
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クリスマスローズが咲いています。ヨーロッパでは、この時期に白いニゲルだけを売っています。日本ではニゲルを見ることは少ないですが、様々な種類を売っています。ただ、12月に咲くのはニゲルであり、それゆえにクリスマスローズと呼ばれるのです。
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長屋の前を通ります。
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ここは突き当りでした。
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それぞれの扉にクリスマスリースが飾られていました。
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殆ど観光客の姿を見ませんでしたが、夏はぞろぞろいるのかしら?
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最後のクヴァルマンス・ガングです。なんだか怖そうな扉ですが、入って見ます。
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わ、なかなか素敵。
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ここは長屋と言うよりは、普通の家がくっついて並んでいるようです。左側はずっと立派な建物です。
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一番奥のスペースは、ご遠慮願いますと書いてありました。ここで引き返します。 -
エンゲルスグルーベの坂を上って行くと、途中にホルステン門が描かれていました。なかなかの傑作です。
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聖ヤコブ教会のそばの広場に来ました。大きな観覧車が回っています。ヨーロッパの観覧車は移動式で、クリスマスマーケットの時期だけ設営されます。足元ではクリスマスマーケットが開催されています。
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ボックス型ではないので、寒そうですね。
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慈善病院だった建物です。何故か長蛇の列が出来ていて、気になりましたが並ぶ気にはなれず。
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聖ヤコブ教会の横です。聖ヤコブは船乗りの教会です。
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乗って見ればよかったなあ。暮れなずむ町が綺麗に見えたでしょうね。
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この広場のクリスマスマーケットは、子供向けのレジャーランドになっていました。布製のボールを積み上げた缶に当てて景品をもらいます。
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ぐるぐる回っている船の模型に釣竿を伸ばして、先端の磁石で釣り上げます。
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聖ヤコブ教会のお向かいに目を引く建物がありました。
「Schiffergesellschaft」です。船乗りの組合だった建物で、船の模型が吊り下げられているレストランです。シファーゲゼルシャフト 地元の料理
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聖ヤコブ教会に入って見ました。入ってびっくり。なんとドーム型の屋根に白い天使がいっぱいで、その下では、グリューワインを売っているのです。
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壁際にある椅子にはグリューワインを楽しむ人たちがびっしり座っていました。こんな教会があるんだ・・・こうしたベンチが壁いっぱいにあります。
アルコールの入っていないキンダープンシュが3.5ユーロ、普通のプンシュが4ユーロでした。クリスマスマーケットではコップのデポジットが含まれているので2倍くらいの値段になりますが、ここのは飲み物代だけのようです。 -
内部の装飾は大したことが無いけれど、クリスマスだからか、ライトアップが鮮やかです。
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主祭壇は印象的な青。今回の表紙です。
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上から順に見て行きます。
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一番重要なところにライトが当たっていません。
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柱には聖人の絵が貼ってありました。
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聖ヤコブ教会の脇には子供用のゲームや、遊び場が設けられていました。
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ゲートボールのようにボールを目当てのプレゼントの枠に入れるゲーム。
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子供が入って遊べる小屋。
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イチオシ
そろそろ市庁舎広場に戻って行きます。今日は日曜日なので、昼間から人が多かったけれど、日没後はすごい人です。
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ブライデ通りを露店を見ながら歩いて行きます。ドイツのクリスマスマーケットでは必ずある木製の台所用品を売る店です。木目が綺麗で、ツルッツルです。
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こちらは、木の質が全然違う子供向けの木工品です。
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買って食べようとしていた人にお願いして撮らせてもらいました。
Langosと書かれていました。ドイツ人が列を成して待つほどの人気です。ハンガリーの名物料理だそうで、塩とガーリックやシナモンと砂糖、サワークリームなどが6~8.5ユーロです。クリスマスマーケットも多国籍になって来ましたね。そう言えばチェコのプラハでは、一番初めに見たバウムシュトリーツェルに生クリームやフルーツを目いっぱい押し込んだものが大人気でした。 -
リューベックのクリスマスマーケットって、こんなに人が集まるんですね。さすがはハンザ同盟の中心地。
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レストランの屋外のテーブルには、炎が揺れていました。焼肉じゃないのに、すごい仕掛けです。そうまでして屋外のテーブルで食事をしたいというのが、ちょっと理解しがたいのですが。
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旧市庁舎の辺りまで戻って来ました。風穴の空いた壁がそそり立っています。
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リューベックのクリスマスマーケットがこんなに規模が大きいとは思いませんでした。ブライデ通りが全部クリスマスマーケットです。それ以外にも、5つの教会にも設営されています。北の外れだからと侮(あなど)っていました。
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小枝で作られたトナカイが光をまとって橇を曳いています。
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聖マリア教会がそびえ立っています。
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毛皮を売る店。右上には「トナカイの皮136ユーロ」と書いてあります。もう少し安ければ欲しかったな。成田空港でユーロに両替した時のレートは165.23円でした。でも、クレジット払いの請求書では、163.06~163.56円でした。少し円高に振れていたのかもしれませんが、カード払いの方が良かったです。かつては現金オンリーだったクリスマスマーケットも、キャッシュレスが浸透して来ているので、端末を備えている露店がほとんどです。だから安心して高額商品も買えます。
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ニーダーエッガーの店内です。マルツィパンというアーモンドと砂糖で作られたお菓子の老舗です。クリスマスなので、店内のデコレーションも華やかです。
カフェ ニーダーエッガー (ブライテ通り店) スイーツ
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マルツィパンは、是非とも食べてという味ではないのですが、とにかく容れ物が目を引くのでお土産にはうってつけなのです。
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店内はいつでも混んでいて、レジは長蛇の列です。買い物には時間に余裕をもって臨まないと涙を飲むことになりかねません。
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2階はカフェになっています。ここにトイレがあるので、利用する観光客がいっぱいです。添乗員がここは無料で使えますと宣伝するので、行って見ましたが、トイレおばさんがちゃんといて、トレーにチップを入れるよう文句たらたらでした。
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実に色々な形で売っているので、見るだけでも入って見る価値があります。
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さて、ニーダーエッガーのお向かいはアーケードになっていて、クリスマスマーケットの会場である市庁舎広場に入れます。
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旧市庁舎の前にはクリスマスツリーが立っています。
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広場は頭の上に放射状に電飾が施されていて、華やかな気分を盛り上げます。
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すごく立派なお菓子屋さん。ショーウィンドウの上に載っているのは「りんご飴」?
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巨大なフライパン?で焼くソーセージやお肉。思わず欲しくなります。
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LED電球のランプたち。左側には、ドイツの伝統的な建物がランプになっています。以前はお香立てになっていることが多かったのですが、近年見掛けなくなりました。
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電飾の向こうに旧市庁舎のモザイクが見えて、すてきです。
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球形のオーナメントを模したピアスを売っていました。これは可愛い。
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このお菓子は、クリスマスマーケットでは必ず見掛けます。チョコレートのコーティングだけではなく、全体が極甘です。でもドイツの人はこれが大好き。
左端にオレンジ色の箱と、朱色の箱が見えていますが、これはニーダーエッガーで有名なマルツィパンです。マルツィパンは、砂糖を50%以下にすることが決められています。ニーダーエッガーは30%で作っています。他に2つの製造業者があるそうなので、ここで売っているのはそのどちらかですね。 -
広場の一角に、妙なドームが設置されていました。自由に入れそうですが、ちょっと怖いな。
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聖マリア教会の塔が聳え立っています。昼間よりも高く見える気がします。第二次世界大戦の爆撃で落ちて割れた鐘がそのままの状態で保存されています。
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市庁舎広場は建物に囲まれているので、こうした通路から外に出ます。
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市庁舎の壁が黒いのは、雄牛の血にレンガを漬けたのだそうです。
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アーケードの中にバウムクーヘンを売る店を見掛けました。100gで7.8ユーロもするためか、半分に切ったものが大半です。バウムクーヘンは意外に本場のドイツでも売っている店がとても少ないです。ドレスデンには1軒ありますが、なかなかのお値段です。他にはケルンでも1軒見つけました。本当に売っていないんです。
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ホルステン門方面から連結バスがやって来ました。
集合時間までちょっとウロウロ歩いています。さすがに165分は長いです。この時間を利用して夕食をレストランでと思っても、集合時間が18時です。今回のツアーは、朝食以外はすべての食事が付いていません。訪れるクリスマスマーケットで食べるか、レストランを探すことになります。それでは街歩きを楽しめないのと食事代が相当なものになりそうなので、極力日本から持参したもので過ごしました。なんともみじめな気分です。これからのクリスマスマーケットのツアーがこの形態になるのなら、嘆息しきりです。
次回は、観光2日目ハンブルクからメルヘン街道のブレーメンに行きます。
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