2024/05/28 - 2024/05/28
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kirinbxxさん
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今回はバルセロナがメインではないので、この日が最終日、訪れたのはガウディのもう一つの名作、カサ・バトリョ(Casa Batlló )です。
元は郊外のグラシア村とバルセロナを結ぶ田舎道だったグラシア通りは、1820年代に始まったバルセロナの大都市化計画によって市内に組み込まれ、拡充されました。19世紀末になると、この通りにはバルセロナの上流階級の人達がこぞって邸宅を建て始め、ついにバルセロナの目抜き通りとなりました。
この地の利に惹かれて1877年に建てられた43番地の邸宅を買い取った繊維業者ジョゼップ・バトリョは、「似たようなものがない家」を欲し、ガウディに更地にしてからの建築を依頼、ガウディはこれに対して「改造」というプランを提示しました。最終的にバトリョはガウディに一任、1904年から改修工事が始まり、1906年に新しいバトリョ邸、カサ・バトリョが完成しました。
1954年、バトリョ家はこの邸宅を手放しましたが、その後の所有者達もこの建築物の価値を理解し、内部は改装しつつも外部はガウディの建築を残すための復元につとめてきました。1995年、現在の所有者によって一般公開が始まり、現在は文化イベントにも利用できるようになっています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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バルセロナで迎える二度目の朝です。まずは朝食から。すぐ隣がバルセロナ・サンツ駅なので食べる場所には事欠きません。
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2016年にできた、この駅最大の飲食店、COMOです。広さはなんと1,230平米。カフェテリア、セルフ サービス、グリル、および「Grab&Go」の 4 つのサービスがありメニューも豊富。もちろん、他にもカフェやマクドもあります。
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甘いものは食べたくないのと、昼がどうなるか判らないので、しっかりとボカディージョを頂きました。
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バルセロナ最後の見学場所はこちら、カサ・バトリョ(Casa Batlló )です。 電車や地下鉄ならPasseig de Gràciaという駅を降りてすぐ。
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なるほど、ガウディだわ。
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この建物が面しているGràcia通り、バルセロナ一の目抜き通りだそうです。メトロの駅もバス停もすぐそこ、通りに面している建物はみな、それぞれの特徴があります。
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両隣と比べてもまさに「異彩を放っている」という感じです。左に建っているのは、カサ・アマトリェール、別称「チョコレート王の家」。アントニ・ロベルトにより1875年に建設され、1898年にアマトリェール家がジョセップ・プッチ・イ・カダファルクに改築を依頼したものです。ここも見学できるので、次回は是非。
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カサ・バトリョも内部見学には予約が必要です。ここはメニューが豊富で、まず時間帯によって8時半と8時45分からの少人数ツアー、9時から19時15分までの一般ツアー、18時30分から21時までのナイトツアーがあります。当日現地でチケットを買えるのは一般ツアーだけ。あとはオンライン購入専用になっていました。一般見学は、時間指定あり(少し安い)と指定無し、さらにそれぞれ、ブルー、シルバー、ゴールドの3階級に別れています。
私たちは、ゴールドチケットを選びました。これは、優先入場、オーディオガイド(日本語あり)つき、キャンセル・変更可、全ての場所の見学ができるものです。シニア割引きで一人38ユーロでした。 -
ここはちゃんと入場時間別に列が用意されていて、判りやすかったです。
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一般見学だけ、ここのチケットオフィスで入場券を買えるのですが、こうやってオンラインで買うことを推奨中。
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そしてチケットオフィス前にはこのように判りやすいチケット種別の説明と、かざせばその場でオンライン購入できるQRコードまで。ポルトガルも含めてこれまで観た施設の中で一番親切丁寧でした。
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どんどん人が増えてきました。通り側にいるのは団体客でしょうか。
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シルバーとゴールドは、この「拡張現実タブレット」というものが貸し出されます。
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ではいよいよ見学です。玄関ホールの中央階段下に飾られてあった花瓶?この時代に流行った、私には「ごてごて」と感じられるものです。
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もうこの時点で「直線がない」ことがはっきりしていました。この階段はバトリョ家専用で、他の居住者は入り口すぐの別の階段を使用していたのだとか。
木製で手すりもちゃんと曲面、手をおくとなかなかしっくりと馴染みます。 -
・・・・こんなところに籠もって何をなさろうと?キノコの形をしたここは「暖炉の部屋」、右手に見えるのは二人がけのベンチ。反対側、見えませんが一人用のベンチがありました。なんとこれは、年頃の男女が2人で利用するとき、「間違いが起こらないように」お目付役の女中が座るためのもの、とのこと。・・・・・20世紀初頭のラテン系の考えることは判りにくい。
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こちらは不思議な形状の天窓です。この家にある多くの天窓は、それぞれ何かを表現していて、オーディオガイドが、あれは何、これは何、と教えてくれるのですが中には首をかしげたくなるようなものも。
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サロンにあるグラシア通りに面した大窓。ここもすべてが曲線です。
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ステンドグラスつきのこの窓は、ケーブルで持ち上がるようになっていました。窓の外にあるバルコニーの柱は、骨に例えられています。
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サロンの天井は渦を巻いていました。サグラダ・ファミリアにも渦巻きがたくさんありましたので、ガウディの好きなモチーフなのでしょう。
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建物の一番奥にある、ダイニングルームだったところ、最も印象的だったのがこの柱。100年前にこのパステルカラーのモザイク。
一説によれば、アルハンブラ宮殿のライオンの間からインスピレーションを得て作ったそうです。どこが?と思ったら「二本が対」というところだけみたいです。 -
ゴールドの入場者だけが入る事ができる、バトリョ家のプライベートエリアです。第一次世界大戦を利用してのし上がった、いわば成金の富豪の部屋の割には落ち着いた内装でした。バトリョ家はこのメインフロアを自宅とし、残りの部分は賃貸住宅としましたが、これは当時のブルジョワジーにとってはごく普通の事だったそうです。
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中央のパティオ、4面にガウディ・ブルーと呼ばれるようになった青の市松模様のタイルが斜め45度に傾けて貼られています。
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強い光を受ける最上部は、濃い色のタイルが使われていました。
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光が届きにくい下のほうは、反射率が高い白っぽいタイルを。
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でもって、全体を見ると同じような色調に見える。また、窓の大きさは上に行くほど小さくして、部屋に差し込む日差しを調節し、上階が夏になるとひどく暑くなるという問題に対処したそうです。
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これがエレベーター(リフト)です。
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屋上に上がることもできます。これ、煙突なんですね。
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もちろん装飾はトレカディス。セラミックとガラスの破片ですね。
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ドラゴンの背、とのこと。
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ドラゴンの鱗に見立てた壁の右にある球根型の装飾は、マジョルカで作られたセラミックが使われているそうです。
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ゴールドパスの人のためのアトラクションがありました。
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ヘルメットを被って用意をしたら。。。
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初夏、花の季節ということで用意されたトンネルや、その外側の足場を歩くことでした。
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一画にはカフェ・バーもありました。まだ時間が早いのか、営業はしておらず客席部分への立ち入りはできませんでしたが。この屋上テラスは、屋根裏部屋とセットで貸切ることができます。
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せっかく高いところに登っても、こちらの眺めはつまらない。ああ、バルセロナって大都会なんだなぁ、という光景です。
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こちらはなかなかの眺めです。Museu Nacional d'Art de Catalunya、国立カタルーニャ美術館、白い妙な形のものはオリンピックの時に建設された通信塔ですね。今回はこのあたりに行く余裕はありませんでしたが、またそのうちに。
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ここが屋根裏にあたる部分です。ラジョーラという、カタルーニャの薄い煉瓦造りの上に漆喰仕上げ。アーチ状にすることで柱の必要がなくなりました。この部分は元はなく、ガウディが付け加えたもので、使用人のためのスペースでした。ただ、「同時に外気温の変化から建物を保護するための温度調整室」だそうで。。。さすが100年前の発想ですね。
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現在この邸宅は、いろいろなイベント会場としても提供されています。この日はなにやら前衛的な、映像と音を組み合わせたものが・・・みんな一生懸命録画してます。
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なんだかよくは判らないけど、きれいな映像が流れていました。
こういう芸術的なイベントだけではなく、サロンでのパーティや、ロフトでの試飲会、結婚式などにも使えるそうです。
カサ・バトリョ、見応えのある場所でした。広さの割に少し見学客を入れすぎのような気もしますが(庭園というものがないのと、屋内通路で狭いところがあるのでどうしても渋滞ができてしまいます)。
これにて、予定していたバルセロナのカタルーニャ建築の見学は無事終了しました。
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