2024/05/27 - 2024/05/27
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kirinbxxさん
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次の見学地はグエル公園です。
1846年にバルセロナで裕福な家に生まれたEusebi Güell i Bacigalup、日本では「グエル」という姓で知られている実業家は受け継いだ事業を発展させただけではなく、新しい事業にも成功し、1900年代初頭、スペインで二番目の富豪となりました。(一番目の富豪は彼の岳父でした)政治と文化にも力を尽くした彼は1908年、国王からグエル伯爵に任じられています。
グエル伯爵は、1878年にパリ万国博覧会に家具を出品し賞を獲得したアントニ・ガウディという若者に大いに興味を惹かれました。二人はたちまち意気投合し、グエルはガウディに様々なプロジェクトを依頼するようになりました。それだけではなく、バルセロナ市、カタルーニャ政府、カトリック教会にも彼を紹介・推薦してその才能を示す機会を提供しました。
1900年、グエル伯爵は当時英国で流行しつつあった、ガーデンシティ運動をバルセロナでも起こそうと考え、郊外の広大な土地に富裕層向けの住宅地を建設する計画を思いつき、英語で「グエル公園」と名付けた上でガウディにそれを任せることにしました。計画は商業的には大失敗、建設されたのは60戸のうち2戸、それも買ったのはグエル伯爵の友人と、ガウディという始末。ですが大富豪のグエル伯爵にとっては痛手でもなく、かれは結局この場所を公園として市が利用することを認めました。
現在はこの公園はバルセロナ市の所有となっています。1984年、ユネスコ世界遺産に登録されています。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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サン・パウ病院の見学を終えると13時を過ぎていました。グエル公園の予約は16時、スペインの方達ならシェスタ!となりそうな時間です。でも忙しい旅行者にそんな暇はありません。まずは洗濯を済ませる事にしました。ホテルからほど近いところにコインランドリーがあったのでそちらへ。今どきの洗濯機は、洗剤が自動投入で便利なのですが、強烈なフレグランス付きなのが好きになれませぬ。
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そしてその間にお昼ご飯。EL PIBEというお店をGoogle Mapで見つけたので行ってみました。創業からおよそ50年、バルセロナのあちらこちらに店を持つお店のようです。キャッチフレーズはThe Fast & Good Classics。
https://www.elpibe.es/ -
店内はファストフード店風、メニューもメインはハンバーガーやホットドッグ。でも、ビールの品揃えが立派!私たちにはこれがあればそれで十分です。
BARRICAは、Mahouが作った、オーク樽熟成ビール、6.1%。そして店と同じ名前のプレミアムラガー、4.9%。わが家はBARRICAが気に入りましたが、EL PIBEもしっかりした味で悪くありません。 -
グエル公園も予約が必要、ということでチケットを前もって購入しておきました。
https://parkguell.barcelona/en/buy-tickets
一般料金は10ユーロですが、65歳以上は7ユーロです。ありがたや。
ここの入場時間は、「記載された時刻から30分以内」まで。
2013年9月以前までは、グエル公園への入場は完全に無料でしたが、2013年10月から時間規制と一部有料化が始まりました。理由はもちろん、観光客が増えすぎたため。そのため、市民のために無料で制限なく入場できる時間帯が設定されていて、その時間帯は観光客の入場ができません。 -
この日はお天気が良く=日差しが強く、歩いているとかなり暑く感じました。現在はタクシーを利用しても、正門前に乗り付けることはできません。
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日陰を選んでテクテクと歩いていると、なにやら塔のようなものが見えてきます。
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こういう壁の石も、全体の調和を考えてできるだけ地元の素材で作る。これが英国で1900年代初頭に盛んになったガーデンシティの基本的考え方の一つだそうです。
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入り口に到着しました。チケットをチェックしてもらって入場します。
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計画が成就していれば、ここは管理事務所になるはずでした。
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こちらは守衛の詰所になるはずだったところ。モザイクはやはりムデハール建築の影響なのでしょうか。
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暑い時期には、こういうのは実にありがたいですね。洗濯女(ブガデラ)の回廊、というそうです。
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ガウディらしい、変わった構造の柱だねぇ、といいつつありがたく通ります。
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高いところにある公園なので、眺めはとてもいいですね。日差しは強いのですが、風は爽やかでした。
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これが、計画された60戸のうち、たった1戸建設された「富豪向けの分譲住宅」です。当時購入したのは、グエルの友人で顧問弁護士だったMartí Triasです。そのためこの建物はCasa Triasと呼ばれています。設計したのはガウディのアシスタントを務めていた建築家です。今もこの家はTrias家の所有のままで、別荘として使われているそうです。当然中には入れませんが、眺めは抜群でしょうね。でもこんなに観光客が通るのでは・・・・
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公園内にある高架橋は、地元産の石材で作られています。柱の上にプランターを置いて、そこにリュウゼツラン科の植物を植えてあります。
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こちらは旧グエル邸です。なんだか普通の建物ですが、本体はガウディがてがけたものではなく、元からここにあったもの。グエルはガウディが建てたバルセロナ市内のグエル邸に長く住んだ後、ここに移り住みました。ガウディが手がけたのは、門と屋上の改装だけです。後に小学校として使われました。
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この建物を見下ろしていた場所がここ。有名な「波形のベンチ」です。トレンカディスの装飾、素材は廃棄された陶器、タイル、食器の破片など。廃物利用でこういう美を生み出すことを思いつくのは素晴らしい才能ですね。
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立派な列柱の上にも装飾が。
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有名な大階段の上部にある、立派な列柱。世界史の授業で習った、アテネのパルテノンを代表とするドーリア式の列柱です。列柱は短く、殆ど装飾はなし。ガウディにしては珍しい気がします。
ここは、分譲高級住宅地計画が成功していれば、住民のための市場となるはずだった場所だそうです。そういえば、世界史の資料集に出ていたアゴラってこんな感じでした。 -
市場の天井部分に飾られているトレンカディスの装飾。太陽のメダイヨンと呼ばれています。直径3m、同じサイズのものが4つ、四季の太陽を表しているとか。
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その太陽のメダイヨンの回りに、月のメダイヨン、という小さなものが配置されていました。
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中の文様が何かを意味しているのか、そうではないのか、ちょっと気になるところです。
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大階段からメインエントランスを見下ろします。正門の両側に絵本に出て来そうな建物が二つ。通称「お菓子の家」、スペインが誇る巨匠サルバトール・ダリが「まるで砂糖をまぶしたタルト菓子みたいだ」と言ったことから来ているとか。でもあるガイドブックには「ヘンゼルとグレーテル」のお菓子の家を最初からイメージしていたと書いてあります。
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有名なあれです。2.4mある像ですが、さて、こやつ、本当は何物なのか?トカゲと書く人あり、カメレオンやドラゴンというものあり。
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とにかく大人気で、周囲から人が絶える気配がありません。
敷地が広いので、他の場所では感じませんでしたが、ここへ来ると観光客の多さを再認識させられます。 -
階段左右の壁面にも、トレンカディス装飾が。全部意匠が違う凝りようです。
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来るときに外から見えていた塔の下はこうなっていたのでした。
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市場の真上が中央広場(ラ・ナトゥーラ広場)です。ここは、この高級住宅地に住む60の富裕な家族が、様々な行事や、運動を楽しめる場所として設計されたところです。そのため広さはなんと2694平米。ここが、有料エリアと無料エリアの境目のようで、チケットを確認するためのブースがありました。
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この見晴らしの良い高台に、当時スペインで最も富をもっていたカタルーニャの政治家兼実業家と、最先端を走っていた建築家が計画した富裕層のためのガーデンシティ。しかし、グエル伯爵の推薦に応じて邸宅の工事をガウディに発注した人々も、この計画にはそっぽを向きました。もし実現していたら、いま、ここはどうなっていたのでしょう。
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そして南東の方向には海。サグラダ・ファミリアも見えます。真ん中に写っているのは、リッツカールトン系の高級ホテルArts Hotelと複合商業ビルのMapfre Towerという高さ154m、バルセロナで一番高いビルです。
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そして港には、大型クルーズ船が2隻も。
右のは、セレブリティクルーズの新鋭クルーズ船ASCENTです。昨年11月に就航したばかり。バルセロナのオーバー・ツーリズム問題の一部分は、この大型クルーズ船が同時に複数寄港できる、ということにもよっているそうです。
いつかはこういうクルーズ船でのんびり世界一周、もいいかも。
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