2023/06/23 - 2023/06/25
633位(同エリア1551件中)
赤い彗星さん
この旅行記スケジュールを元に
青森県二日目は、弘前駅から7時過ぎのバスに乗って、岩木山方面に向かいます。1日中雨予報の中、駅を出発した際には降っていた雨が、高照神社に着くころには止んでいました。
本数の少ない公共交通機関利用の旅なので、高照神社から岩木山神社への約2kmの散歩も折り込みながら、岩木山周辺の神社を巡りました。
弘前駅 7:11~高岡 7:49 バス
高照神社~岩木山神社 徒歩約30分
岩木山神社 10:40~ バス(弘前方面に向かい途中下車)
- 旅行の満足度
- 4.5
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岩木山神社へは、弘前駅からバスで40分程掛かりますが、2kmほど手前にある高照神社に立ち寄り、岩木山神社まで歩いて行く事にしました。
(バスが、1時間~数時間に一本しかないため。)
この鳥居をくぐった先が、大きな駐車場となっていてトイレも設置されています。 -
高照神社南口というバス停があるので一番近いバス停かと思い、そこで降りる予定にしていましたが、神社の鳥居を横目に数百M進んだ場所にバス停が設けられていました。バスで通り過ぎた道を戻る羽目になりましたが、一つ手前の高岡というバス停だと神社の鳥居を正面に見ることが出来る場所ですし、高照神社南口バス停より近いかと思われますので、高岡バス停の利用をお勧めします。
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高照神社横に建っている高岡の森弘前藩歴史館。
弘前駅7:11発のバスに乗り、約30分ちょっとで到着したため、開館時間の9時半まではまだかなり時間があります。
この後、岩木山神社に向かう予定のため見学は諦めます。高岡の森弘前藩歴史館 美術館・博物館
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拝殿・本殿の奥に霊屋も安置されているので、かなり細長い境内になっています。
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境内では、紫陽花が咲き始めていました。
弘前城では、れんげやタンポポなども咲いていましたが、本州最北端の地ということで春から初夏にかけて咲く花が、一時期に開花を迎えるんですね。 -
朱い鳥居の向こうには、朱い隋神門が見えています。
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自然石を利用したと思われる大きな石灯籠。火袋は三日月形に模られています。
庭園の飾りとして置かれているため、実際に燈籠としては使用していないと思われますが、灯りが弱くて目印ぐらいにしかならないだろうなあ。 -
境内の寺宝館は入口にベニヤが打たれていて、すでに利用されていません。
神社で管理されていた宝物は、「高岡の森弘前藩歴史館」で管理・展示されているようです -
隋神門も板壁も朱色の塗装が所々剥がれていて、建物自体はかなり傷みが進んでいるように見えます。重要文化財とは云え無人の神社ですし、近くには小さな集落しかないので、維持管理していくのは大変でしょうね。
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隋神様も塗装が剥がれてしまって、木目が見えてしまっていますね。
後ろの額に明治と書かれているけど、明治時代に奉納されたものなのかな。 -
隋神様も阿吽の組み合わせになっています。
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重要文化財の拝殿。境内の建物は、濃いめの朱色に統一されています。
四代藩主・津軽信政の遺言により、五代藩主・信寿が、この高岡の地に高照神社と霊屋を建立しました。現在の拝殿は、7代藩主・信寧が建て替えたもので、9代藩主・寧親が隋神門や廟所門を整備し直したものです。高照神社 寺・神社・教会
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すでに水も枯れてしまっている手水舎。
建築年代は不明ですが、社殿建立時に合わせて建てられたと推定されています。 -
拝殿の入口に拝殿の中も見学可能と書かれていたので、少しお邪魔させていただきます。
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拝殿の中は、入口から差し込む光のみなのでかなり薄暗い状態です。
拝殿の中には、江戸時代に奉納された数多くの奉納額が飾られています。
※写真は感度良く取れているので明るく見えますが、外も曇り空ということで体感的には数段暗い感じです。 -
5代藩主の津軽信寿の奥方が奉納した「鶴に朝日図」。
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武運長久を願って奉納された、黄石公・張良図。
古代中国で漢を興した劉邦の軍師として活躍した張良に、黄石公が兵書を与えた伝説が描かれています。 -
拝殿の中からの風景。
廟所として建立されたこともあり、境内には大きな木が数多く立っています。
恐らく、常時多くの参拝者が訪れる神社でなさそうなのと、8時過ぎという時間帯もあって、私一人しかいない境内は本当に静か。 -
高照神社の扁額は、それ程古いものには見えませんが、正二位藤原忠〇書と書かれていますね。忠の後の字がよく分からない。
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柱に飾られていた「獅子口」と名付けられた伎楽面。
説明書きを読むと、獅子=ライオンではなく、高麗犬を指しているそう。
そもそもネコ科とイヌ科で、全くの別物なのか。 -
拝殿隅に安置されていた神馬像。
ちょっと痩せていて元気がなさそう。 -
奉納額が多過ぎて、隙間なく並べられています。
馬を奉納する代わりに絵馬が奉納されるようになったということで、ひき馬を描いた絵馬が過半数を占めていました。 -
奉納者が大道寺玄番平繁元と書かれています。
戦国期の後北条家の重臣であった大道寺政繁の養子が、北条家が滅んだ後、浪人や徳川家への仕官を経て、津軽藩2代藩主・信枚の家老として仕え、子孫も代々津軽藩で活躍していたそうです。
大道寺政繁の最後は知っていましたが、子孫が津軽藩に仕えていたのは知りませんでした。 -
拝殿の右側に奥に向かう通路があり、本殿も見えています。
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他の神社では見かけたことが無いくらい、拝殿と本殿の間の通路が非常に長く取られた社殿の構成になっています。
高照神社は、四代藩主・信政が信奉していた吉川神道に基づいた独特な社殿構成となっていて、他の類例がほとんどない造りになっているそうです。 -
平成に入り復元された高照神社馬場跡。
廃藩置県の後、管理するものがいなくなり、雑木に覆われていたそうですが、馬場自体の構造は良く残っていたため、「高岡の森弘前藩歴史館」整備に合わせて、発掘調査と整備工事を実施したそうです。 -
森の中を200M進むと霊屋が安置されています。
青森県の山間部という土地柄、早朝という時間帯、リアルに「ある~日、森の中~、略」な場面に出くわす可能性を考え、少し躊躇いましたが、持っていたビニール傘を短めに握りしめ、臨戦態勢で森の中を進んで行きます。 -
四代藩主・信政の廟所。森に囲まれた静かな場所でした。
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天気が回復してきて、森の中にも日差しが差し込むようになってきました。
誰もいないし、叫んでも誰にも声が届かないような場所なので、帰り道も油断せずに進んで行きます。 -
高照神社は、神主さんが常駐していないため、御朱印は道路を挟んだ向かい側にある阿部商店さんで貰う事が出来ます。
私は御朱印集めはしていないので、店舗の中には入りませんでした。 -
高照神社から、岩木山神社に徒歩で移動開始。
途中で見かけた農協のリンゴ冷蔵庫。
大きな建物ですし、かなりのリンゴを貯蔵できる冷蔵庫なんでしょうね。 -
橋の欄干にもリンゴが模られています。色も付いているので分かりやすいですね。
出発時点の天気予報でも一日中雨が降る予報だったけど、雲は多いとは云え、運よく晴れてくれました。雨上がりで湿気が多く、6月後半の日差しもきつく暑い暑い。
でも高照神社も岩木山神社も参拝を歓迎してくれているようで、ビニール傘片手に気分良く2kmの道のりを歩いて行きます。 -
人家もまばらな長閑な道のりを歩き続けると、坂の上に建物が密集している一角があり、その中心に岩木山神社が鎮座しています。
神社前には大きな駐車場があり、近くにはガソリンスタンドもあります。 -
周囲には旅館が何軒か並んでいましたが、ちょっとお茶出来る場所みたいなものは無い様に見えました。神社前には、昔ながらのリヤカーでシャーベットを売っていたり、お土産物屋やコーヒーやドーナツを売っている露店などが出ていました。
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真っ直ぐな直線の参道には、いくつもの鳥居が並んでいます。
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岩木山神社の参道を進んで行くと、左手に鎮座している奥富士出雲神社。
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岩木山神社の参道脇に位置していますが、境内社ではなく別個の神社です。
明治維新後の神仏分離令によって百沢寺が廃され、岩木山神社になりましたが、旧百沢寺の住職さんが、お寺の檀家の先祖を祀るために創建した神社だそうです。
出雲神社の名の通り、出雲大社の末社として、大国主命を御祭神としています。 -
岩木山神社の朱色の楼門は、まだまだ遠くに見えています。
参道は長く緩やかな坂道になっていますが、急な角度ではないので、階段とかに比べてかなり歩きやすい参道だと思います。 -
楼門の手前に社務所があり、御朱印を頂いたり、お守りを手に入れる事が出来ます。
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楼門前には、茅の輪が設けられていて穢れを清める事が出来るようになっていました。今までただくぐればいいと思っていましたが、きちんと作法があるということを初めて知りました。作法通りにくぐって、身を清めてから拝殿に参拝に向かいます。
岩木山神社 寺・神社・教会
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重要文化財の楼門。
寛永5年(1628)二代藩主信枚により、百沢寺の山門として建立されました。
百沢寺の頃は、階上に十一面観音や五百羅漢像が安置されていましたが、明治の神仏分離令により、百沢寺が廃されて岩木山神社となったことにより、仏像も取り払われてしまったそうです。 -
大きな楼門を支えている柱は、少し細いようにも感じますが、このような山門を備えた百沢寺は、規模の大きな寺院だったんでしょうね。
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階上の仏像が無くなり、隋神が安置されています。
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神仏分離令により、安置されるようになった隋神ということで、先程の高照神社よりも状態がいいですね。こちらの方が、年代的に新しいのかもしれません。
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百沢寺の本堂として建てられた岩木山神社の拝殿。
天正17年(1589)の岩木山噴火により焼失してしまった百沢寺を、初代藩主為信から三代藩主信義の代まで約40年かけて、本堂を再建したそうです。 -
拝殿前の中門。北門鎮護の扁額が掛けられています。
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極彩色の象さんが目立ちますが、柱に施された装飾も含めて鮮やかな色彩の中門です。
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拝殿は外部が丹塗り、内部は弁柄塗りで外面も内面も朱色に統一されています。
岩木山神社は、宝亀11年(780)に社殿を岩木山山頂に創建したのが始まりと云われていて、現在も岩木山山頂が岩木山神社の奥宮となっています。
百沢寺も神仏習合の祈りの場だったのかもしれないですね。 -
拝殿の右横に立ち並ぶ「白雲大龍神」の幟に沿って、奥に向かってみます。
それにしても凄い数の幟。 -
小さな池に囲まれた場所に、岩木山神社の末社・白雲神社が鎮座しています。
水神信仰の龍神様として、宗像三女神の一柱で岩木山大神の一柱でもある多都比姫神が祀られています。 -
蛇の好物ということで卵をお供えする風習があるようで、池の縁には「タマゴはご神前にお供え下さいますようお願い申し上げます。」という注意書きが立てられていました。池に投げ入れてしまう人がいるようです。
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白雲神社の周囲では、岩木山神社の本殿を見る事が出来ます。
朱色に統一されていた楼門や拝殿と違い、外面は黒漆塗りで金色の装飾や大きな金色の龍の像などが安置されていますね。 -
境内には、末社として稲荷神社の小さな社も安置されています。
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禊所では、三体の龍の口から、物凄い勢いで清水が流れ出しています。
雨季ということもあるのかもしれませんが、周囲の足場がびしょびしょになっているくらい勢いの強い水が溢れ出しています。
夏場でもとても冷たい水でした。 -
大きくて立派な楼門に不釣り合いな、ささやかな注連縄が掛けられていました。
建物が大きいだけに、近くで見るとそれなりの大きさはあると思いますが。 -
岩木山神社の参拝も終わり、長い参道を下っていきます。
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次の弘前駅行きのバスの便まで、まだまだ十分な時間があるので、岩木山神社の近くに建っている虚空蔵菩薩の石碑に誘われて奥に進んでみます。
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この橋を渡った向こうに菩薩様がいるようですね。
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石灯籠と小さな石の鳥居が入口になっている求聞寺に到着。
急な登りではないですが、そこそこ長めの階段を登っていきます。 -
参道には、数十体の観音像が鎮座しています。
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参道の途中まで一体一体離れて鎮座していた観音像は、本堂が近づくにつれて一気に数が増えていきます。
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お茶目な表情をした狛犬の吽像。
狛犬というより、獅子みたいだなと思っていたら、狛犬の由来は元々獅子だったんですね。 -
狛犬の阿像
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鐘楼にぶら下がっている釣り鐘は、青森県内で有数の大きさだそうです。
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求聞寺は、津軽二代藩主の信牧により、百沢寺求聞持堂として建立されたと伝わっています。明治に入り、百沢寺が廃寺となった後、求聞持堂も明治9年に火災により焼失してしまいました。その後、再建され今に至ります。
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虚空蔵菩薩は丑寅の守り本尊ということで、本堂前には牛と虎の象も安置されています。明るい緑青色ですね。
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本堂の向かい側には、小さな小屋のようなお堂が鎮座しています。
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お堂の中には、神馬像が安置されていて、周囲には小さな神馬像も並んでいます。
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中央の神馬像だけではなく、お堂の壁面には小さな奉納額がびっしりと掲げられています。神馬や猫、牛などの動物、大黒様などが描かれていますね。
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