2024/03/08 - 2024/03/08
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赤い彗星さん
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旅行を企画した段階で、盛岡から帰る途中に仙台にでもよるかなとも考えましたが、ここまで来たら八戸に行ってみようと思い北上しました。
何がきっかけかは覚えていませんが、年少の頃から八戸の存在は知っていて、当時のイメージは本州の北の果て。なんとなくいつか行ってみたいと思っていた場所でした。
半日の滞在でしたが、動いていないとすぐに体が冷え切ってしまうような寒さの中、八戸市内を散策しました。
盛岡(12:37)~八戸(13:04)
八戸(18:56)~上野(21:42)
- 旅行の満足度
- 3.5
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盛岡駅から、東北新幹線に乗って八戸駅にやってきました。
電車を降りると、天気も良くて一日で一番気温が上がるであろう時間帯なのに、外気がキンキンに冷え切っている。本来は、内陸の角館や盛岡の方が気温が低そうだけど、今回の旅行タイミングでは、八戸の外気の冷たさが格段に違った。八戸駅 駅
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蕪島神社に行ってみようと思い、鮫駅に向かおうとホームで待っていましたが、一つ後の便のホームで待っていたようで乗り損ねた。。
宛先だけ見て時間の確認を怠ったので、次発の手前に表示されていた次々発の方のホームで電車来ないなあと思っていたら、向かいのホームから鮫駅行きの電車が発車するのを目撃。仕方ないので市内観光に切り替えます。
写真は、今回利用しなかった青い森鉄道のホームと列車。 -
八戸駅前からバスに乗り、八戸市博物館にやってきました。
博物館前には、根城を築城した南部師行像が立てられています。
師行は、鎌倉~南北朝時代に活躍した武将で、南朝方の北畠顕家に従って足利尊氏と戦いました。和泉国石津で行われた石津の戦いで、北朝方の尊氏の執事である高師直軍に敗れ、顕家と共に戦死しています。八戸市博物館 美術館・博物館
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博物館受付で根城と博物館の共通券を購入。まず根城から見学します。
根城のある領域の入口に立つ、旧八戸城東門。
元々根城の門を八戸城に移築したと云われており、現代に入り、再度根城の門として利用されています。 -
雪に埋もれているので凹凸が分かりませんが、空堀の跡です。
V字型の深い堀が掘られ、外敵からの守りを固めていました。 -
こちらも雪に覆われていて何も分かりませんが、薬草園が雪に埋もれています。
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建物は何も残されていませんが、東善寺館跡。
戦国期の城郭のように、戦時は砦として利用できるようになっていた寺院か、名前に寺と付いているだけなのかは不明。 -
訪れた時は何もない雪原が広がっていましたが、恐らくここも空堀かと。
雪に縁のない地域で育った人間の雪国イメージは、このような風景です。 -
ベンチも雪に埋もれています。
ここは雪が積もっていなければ、ベンチの置いてある芝生の広場とかかな。八戸市史跡根城の広場 名所・史跡
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雪原の先の高台に根城の建物が見えてきました。
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中館跡に建っている四阿。
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モーター音がする方を見てみると、通路の除雪をしてくれている風景に遭遇しました。このような時期でも屋外の施設を見学できるのは、地道に裏で設備を維持してくれているからですね。おかげでスムーズに歩くことが出来ます。有難いことです。
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根城の模型が展示されていました。
石垣や櫓などの一般的な戦国・江戸時代のお城のイメージとは違い、空堀と板塀で囲まれた中世城郭の城館跡ですね。 -
空堀に架けられた橋を渡って、本丸跡に向かいます。
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緩やかな登り坂の先に東門が見えています。
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本丸への入口となる東門。
虎口などもありませんし、城門というより一般邸宅の門といった風情です。 -
東門近くの納屋。
屋根が地面すれすれまで届いている竪穴式の建物です。
鎌倉時代や室町初期まで、竪穴式の建物が使用されていたんですね。 -
根城の復元予想図。
本丸を始めとした各曲輪も周りに空堀や堀切が巡らされていて、曲輪単位で独立した砦として機能するような形で構成されています。
往時の宮崎県の飫肥城のような構成ですね。 -
本丸内の馬屋。陸奥は馬の産地なので、城外に大きな牧場などがあったのかもしれません。
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主殿近くまで廻って来たタイミングで湿気を多量に含んだ雪が猛烈に降ってきた。さっきまでよく晴れてたのにねえ。雪を避けて、逃げ込むような形で主殿見学を始めます。
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主君を護衛する武士たちが詰めていた詰之間。
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茶之間の名札が置かれた小さな板敷の部屋。
当時とは、部屋の構成が違うのだろうけど、詰之間や広間に囲まれた茶之間では、全く寛げないと思う。 -
使者として訪れた武士でしょうか。
お呼びがかかるまで、時には何時間もじっと待たなければならないのは、かなり忍耐が問われる務めですね。 -
シチュエーションが分からないけど、主殿の広間に集まった当主と重臣たちの面々。黒服が当主な気がするけど、鎧武者は挨拶廻りでもしているんだろうか。
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広間で出されていた食事。
豆腐の味噌汁と豆2種類、あと何だろう。品数的には一汁三菜ですね。
時代や地域によって違いはあるかもしれませんが、打ちアワビ、勝栗、昆布ではないので、出陣前の儀式ではなさそうです。 -
根城の立体模型。中世城郭の城館ですね。
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主殿の見学を終え外に出ると、曇天に覆われ薄暗くなっていました。
雪の降り方も少し弱くなっています。広々とした場所に整備された南北朝時代の城郭跡 by 赤い彗星さん根城 名所・史跡
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主殿前に大きく広がる場所には、基礎と思われる柱が立てられています。
ここにも御殿などの大きな建物が建てられていたのかもしれませんね。 -
本丸内の細長い建物は、武具や鎧などの制作・修理を行っていた工房。
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工房の内部は、外観の細長い建物を考えると広く感じます。
城郭の本丸で工房を見かけたことは、今まで無いような気が。
城下で制作したり、商人を通じて大量購入のイメージがありましたが、人口も少なく商業や産業が未発達だった中世は、原則自給自足だったのかもしれません。 -
本丸に設けられていた鍛冶工房。
刀や矢じりなどの武具や鎧の部品などに使用される鉄器を始め、城内で鋳造していました。 -
根城の広場の見学を終え、八戸市博物館に戻ってきました。
八戸市博物館 美術館・博物館
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博物館には、八戸市の考古展示室、歴史展示室、民俗展示室などのゾーンに分かれており、多くの展示物が陳列されています。
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昭和51年に立てられた立ち入り禁止の看板。
メドツとは、青森県に伝わっている河童のことで、立ち入り禁止地域を強く警告するために立てられたようです。看板の足元には、全く愛嬌を感じないダークな河童がうずくまっています。小さな子供がこんなの見たら、パニック起こして絶対に近づかないと思う。 -
アンパンマン誕生!!
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遠野地方に伝わる民俗芸能の幕踊りで使用されるしし頭。
説明がなければ、東南アジアやアフリカなどの民芸品だと思ってしまいそう。 -
八戸中心街行きのバスに乗り、そこから歩いて本八戸駅にやってきました。
本八戸駅の構内には、謎のオブジェが多数展示されています。本八戸駅 駅
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構内にぶら下がっていた大量のイカ人形。
ぶら下げ方もなんかシュール。 -
本八戸駅構内中央に飛び出ている魚のオブジェ。
ぱっと見、鯉のように見えるんだけど、青森だからマグロだったりするのかな。 -
鯛が一尾入ったラーメン?の前で驚き顔のお猿さんのオブジェ。
物語の背景が、全く分からない。 -
DJ仕様の戌から、パリピの亥に干支のバトンタッチタイミングで共演しているように見えるけど、この年(2024)は辰やね。。
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本八戸駅近くの八戸城跡にやってきました。
少し高台になった場所に八戸城本丸跡の小さな石碑が立っています。 -
八戸城本丸跡は、現在公園になっていました。
九戸政実の乱を題材にした「天を衝く」を読んだことがあったため、その舞台に来たつもりでしたが、九戸だから九戸城だよね。ここ八戸城だった。。三八城公園 公園・植物園
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八戸城跡に鎮座する三八城神社。
八戸藩2代南部直政が、甲斐源氏の祖である新羅三郎義光を祀るために、八戸城内に勧請した神社です。南部氏は、甲斐国出身なのでご先祖様をお祀りしたんですね。 -
神社の扁額だけ見ると城名のようですが、神社の名前自体が三八城です。
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こちらの八戸城跡石碑は、本丸跡と違って大きくて立派な石碑です。
城跡を偲ばせる建物などもないので、石碑だけ見るとどの辺りが?となるかもしれません。
八戸城は、根城の支城として建てられたものが、盛岡藩から八戸藩が分家した際に居城として利用されたものです。城郭の建物は館や蔵だけで、櫓などは建てられなかったそうです。 -
八戸城跡に立っている日本三駒の一つ八幡駒像。
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八戸城下の遺構で唯一残っている八戸城角御殿表門。
八戸藩の角御殿を拝領した煙山氏が、寛政9年(1797)に建造したものです。 -
八戸城跡近くの龗神社にやってきました。
源義経が平泉で自害せずに北へ向かったという義経北行伝説所縁の場所で、義経正妻の京久我大臣姫が自害した場所に鳥居が立てられたという伝説が残されています。おがみ神社 寺・神社・教会
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手水舎の龍の石像。口の周りが、凍り付いていますね。
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陸奥国八戸の総鎮守として、平安時代の記録にも残っている古い神社です。
龗神社・長者山新羅神社・神明宮の三神社の山車が練り歩く八戸三社大祭発祥の地です。 -
大きな龍の人形が顔を出している龗神社近くの店舗。
毎年、干支の人形に入れ替わっているのかな。 -
本八戸駅から、八戸駅に戻ってきました。
駅構内から連結しているのに気付かず、一旦外に出てから隣のユートリーに向かいます。八戸駅 駅
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ユートリーは、1階に八戸三社大祭の山車が展示されていて、お土産物屋があります。2階には、レストランが設けられています。
ユートリー(一般財団法人VISITはちのへ) 宿・ホテル
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八戸三社大祭で披露される虎舞。獅子舞との共演はあったりするのだろうか。
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八戸三社大祭の西遊記を題材にした山車。
ねぶた師が制作を担当する青森ねぶた祭と違い、八戸の山車は、市民の有志が制作しているそうです。 -
ユートリー2階の駅前ダイニング 櫟さんで、帰宅前に夕食を頂きます。
八戸名物の平目漬丼・せんべい汁セットを注文。
プリッとして歯ごたえのあるヒラメに、濃すぎず程よいタレと卵黄が絡んで非常に美味しい平目漬丼。せんべい汁は、正直あまり期待値が高くなかったのだけど、汁の沁み込んだふにゃふにゃの南部せんべいがこれまた美味しい。冷えた体に温かいせんべい汁が染み渡って、八戸最後の食事は大満足でした。駅前ダイニング 櫟 グルメ・レストラン
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遠目に駅構内で行商しているんだと思っていたら人形でした。
意味は分からないけど、青森弁も掲示されています。 -
日本三駒の一つ八幡駒の巨大玩具。
馬の名産地で縁起の良い置物として、このような玩具が各家庭にあったようです。農村の婚礼時に花嫁が乗る馬の正装が、玩具の色使いに反映されているそうです。 -
持ち歩いていたペットボトルが、最後までぬるくならないほど冷え切っていた八戸から、東北新幹線で帰ります。
時期によると思いますが、駅のコンビニやお土産物屋も18時で閉まっていたので、帰りに駅でお土産を買いたい場合は、時間に注意が必要かと思います。八戸駅 駅
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