冬の新疆鉄道の旅⑬-アルタイ→瀋陽編

2024/02/01 - 2024/02/21

大学の春節休み中に、鉄道だけを用いて新疆ウイグル自治区を旅行してきました。

今回は2月18日から21日にかけての、アルタイから瀋陽までの移動について書きます。
今回が最終回です。

旅程
2/1 瀋陽発・移動(瀋陽→ウルムチ)
2/2 移動(瀋陽→ウルムチ)
2/3 移動(瀋陽→ウルムチ)
2/4 ウルムチ観光(街歩き)
2/5 ウルムチ観光(天山天池など)
2/6 ウルムチ観光(博物館)・移動(ウルムチ→クチャ)
2/7 クチャ観光(キジル千仏洞など)
2/8 クチャ観光(街歩き)・移動(クチャ→カシュガル)
2/9 移動(クチャ→カシュガル)・カシュガル観光(街歩き)
2/10 カシュガル観光(カラクリ湖など)
2/11 カシュガル観光(動物市場など)
2/12 移動(カシュガル→ホータン)
2/13 ホータン観光(ラワク寺院などホータン近郊)
2/14 ホータン観光(街歩き)・移動(ホータン→トルファン)
2/15 移動(ホータン→トルファン)・トルファン観光(交河故城)
2/16 トルファン観光(火焔山などトルファン近郊)・移動(トルファン→ウルムチ→アルタイ)
2/17 移動(トルファン→ウルムチ→アルタイ)・アルタイ観光(アルタイ市街)

2/18 アルタイ観光(街歩き・博物館)・移動(アルタイ→ウルムチ→瀋陽)
2/19 移動(アルタイ→ウルムチ→瀋陽)
2/20 移動(アルタイ→ウルムチ→瀋陽)
2/21 移動(アルタイ→ウルムチ→瀋陽)・瀋陽着

※旅行した当時は私は留学中の身でしたので、旅行の開始地点は遼寧省の瀋陽となっております。ご了承ください。
※列車のみで旅行するという趣旨のため、移動の場面がかなり多くなると思われます。
※当時の元/円レートは、1元=20．7円くらいです。

それではここからが本編です。

エリア 中国

こんにちは。2月18日の夕方です。

ついにこの旅行記も大詰めを迎え、これから私の留学先である瀋陽までの帰路につきます。
アルタイから瀋陽までは約4500キロの道のりです。

私が乗るのは19時39分発のウルムチ行き列車です。
明日の朝ウルムチ駅に着きますと、その後同駅で瀋陽行き列車に乗り換えます。

19時20分になると検票が始まりました。

乗り継ぎ待ちの時間含め約65時間の旅の始まりです。

まずはウルムチまで、およそ12時間の乗車です。

今夜も硬臥(普通の寝台席)で夜を越します。

19時39分、定刻通りに列車が動き出しました。

ジュンガル盆地の雪原をゆきます。
列車の車窓とは思えないほど幻想的な景色です。

この列車に食堂車はないので、夕食は車内販売のカートで買うことにします。

红烧牛肉面とピーナッツを買いました。
少し物足りないですが、今日のところはこれで我慢。

20時28分、北屯駅に着きました。

北屯市はアルタイ地区の中心に位置する町で、町の東には天鹅(ハクチョウ)湖という湖があります。

20分ほど停車してから発車しました。

22時になると消灯しました。
ウルムチ駅には明日の朝7時15分に着きます。

それではおやすみなさい。

おはようございます。2月19日の朝です。
定刻通りウルムチ駅に着きましたので、この後は瀋陽行きの列車に乗り換えます。

待合室にやってきました。

私が乗るのは09時37分発の瀋陽行きの列車です。
瀋陽までは51時間と28分、3日間に跨っての乗車です。

ケンタッキーで朝食をとります。
列車の時間まではかなり余裕があるので、ゆっくり食べました。

駅内のスーパーで買い出し。
飲料水や食べ物なんかは車内で買うと割高なので、事前にまとめて買っておくのがベターです。

それではいよいよ列車に乗り込みます。

09時30分、検票を終えてホームに降りてきました。
この旅行も残すところ列車の移動だけです。

席はいつも通り硬臥です。

09時37分、定刻通り発車しました。
ウルムチのビル群ともお別れです。

硬臥車の様子。
長距離列車らしく、荷物棚はスーツケースやリュックなどで一杯になっています。

11時27分、トルファン北駅に到着しました。

この旅行でも一度訪れたトルファン(同旅行記⑪参照)でしたが、その時は悪天候で観光できず…
またいつかリベンジしようと思います。

列車は11時30分になると発車しました。

お昼は車内販売で買った弁当を食べます。
食堂車で食べるとかなり高くついてしまう(約50元程)ので、基本食事は弁当(25元)を買って食べようと思います。

ついでにお土産も買いました。
行きの列車の中でも食べた梅のおやつの別バージョンです。
甘くて美味しい。

15時10分、ハミ駅に到着です。
この駅が新疆ウイグル自治区では最後の停車駅でした。

15時18分になると発車しました。

17時20分になると新疆ウイグル自治区を抜け甘粛省へ入りました。
行きの列車で通った時同様雪が積もっています。

2時間ほどすると日が暮れてきました。
そろそろ夕食の時間です。

夜も弁当を食べます。
おかずは弁当ごとに異なっているので、何が入っているかは買ってからのお楽しみです。

いつの間にかすっかり夜の景色になっていました。
街の明かりが見えてくるともうすぐ嘉峪関に着きます。

21時ちょうど、嘉峪関駅に到着です。
嘉峪関は今回の旅行では行きませんでしたが、この前の旅行で1度訪れたことがあります。
また機会があれば万里の長城でも見に行きたいですね。

列車は21時20分になると発車しました。

22時になると消灯です。
列車は夜中のうちに河西回廊の街を通り、朝方には甘粛省を抜け寧夏回族自治区へと入ります。

明日は丸一日を列車の中で過ごすことになります。
ではおやすみなさい。

おはようございます。2月20日の朝です。
寧夏自治区の首府である銀川を出て、ちょうど内モンゴル自治区へ入ったところです。

昼食。
市販のものだと思いますがこの味玉がご飯に合う。

ちょっと足りなかったのでラーメンも買い足しました。

14時32分、包頭駅に到着です。
なんだかんだで乗車時間も24時間を切っています。

列車は約30分ほど停車したのち出発しました。

雪の内蒙を行きます。

16時46分、フフホト東駅に到着です。
フフホトは内モンゴル自治区の省都で、人口300万を数える都市です。
降りたことはないんですが、結構都会のイメージ。

列車は17時08分になると発車しました。

ここ数日ずっと降っていたのか、どこもかしこも雪が積もっています。

18時15分、集宁南という駅に着きました。
だいぶ東の方まで移動してきましたから、新疆に居た時と比べると随分日が落ちるのが早くなったように感じます。

列車は18時33分になると発車しました。

夕食はいつも通り弁当を食べます。
明日の昼は列車を降りた後に食べる予定なので、これが最後の車内飯です。

22時になると消灯しました。
瀋陽駅には明日の13時頃到着します。

夜中のうちに降車の準備を済ませてから、0時を回ったあたりで就寝しました。

おはようございます。2月21日の朝です。

現在10時30分、先程内モンゴル自治区を出て遼寧省へと入りました。
この旅行もあと3時間すれば終わりです。

12時30分ごろになると段々と建物が見え始めました。
スピードを落とし、ゆっくりと瀋陽駅へと向かっていきます。

瀋陽駅の車両基地が見えると間も無く到着です。
スーツケースを荷物棚から下ろし、降車する人達の列に並びます。

13時05分、53時間の乗車を終えついに瀋陽駅に到着しました。
21日ぶりの瀋陽の空気です。

では地下通路をつたって駅の外へ出ます。

13時15分、瀋陽駅の外へ出てきました。
これで今回の旅行はこれで終わりです。

今回初めて新疆を訪れたのですが、場所が場所なうえコロナ禍の影響で最新の情報が殆ど無く、普段の旅行に比べて不明瞭な部分が多かった旅行でした。(^^;)
とはいえ、日本にはない大スケールの自然の数々、昔から人々を魅力してきた西域の雰囲気を十分に体験した旅行になったと思います。
5月にはイリに行ったので、その時の旅行記も追々書けたらなと思います。

改めて、完結までに半年もかかってしまいましたがこれで冬の新疆鉄道の旅は完結です。

ここまでのご愛読ありがとうございました！