2022年山口県ドライブ旅行（１日目）

2022/10/11 - 2022/10/11

山口県の瑠璃光寺の国宝五重塔が大修繕期間に入るとの情報を得て、それより前に見ておきたいと山口県の旅行をプランしました。山口県の建造物の国宝は瑠璃光寺の五重塔のほか、下関市の住吉神社と功山寺があるので、2日間で3か所の国宝建造物を巡り、さらに萩にもいったことがないので、萩観光も組み入れました。1日目は下関の国宝建造物を見学し、そのまま角島へ。元乃隅神社夕方に宿泊地の萩に到着するプランです。

エリア 山口

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.5

• 交通手段: 自家用車
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

山口県のドライブ観光の前に関門橋が見れるめかりパーキングエリアで休憩しました。北九州側のＰＡですので、2階からは関門橋と関門海峡を挟んで下関の市街地を見ることが出来ます。ＰＡですが、お土産屋にフードコートもあり、充実しています。

めかりパーキングエリア 道の駅

下関ICを降りてすぐ、下関市の市街地にある住吉神社です。最寄り駅は新下関で、徒歩15分くらい。隣接したところに無料の駐車場があります。住吉といえば大阪の住吉大社が有名ですが、住吉大社は和魂を祀るのに対し、こちら下関の住吉神社は荒魂をお祀りしているとのことで、由緒ある神社です。

住吉神社 寺・神社・教会

こちら本殿が国宝、本殿の前に附けられた拝殿が重要文化財に指定されてます。本殿は室町時代初期、まだ南北朝時代の造営です。

大阪の住吉大社は四柱をお祀りし、四つの本宮が別々に建てられていましたが、こちらは五柱を祀り、五つの破風を一列に並べたかなり特殊な建築様式です。一つ一つの千鳥破風の曲線が素晴らしい。

拝殿は宗像大社（息子の小早川隆景が寄進）と同じ切妻造りで毛利元就が寄進しています。

拝殿もすっきりして、囲い塀も透かしで背が低いので本殿がよく見えます。こんな見事な建築物が600年以上も維持されてきたことに驚きました。

住吉神社の次は関門海峡沿いにある赤間神宮へ。車で15分くらいです。壇ノ浦で幼くして亡くなった安徳天皇を祀った神社です。駐車場は赤間神宮のある陸側ではなく、神宮前の道をはさんだ海側にあります。

赤間神宮 寺・神社・教会

竜宮に見立てた真っ赤な水天門が迫力あります。水天門をくぐると拝殿があり、その隣には八幡宮もあります。また社務所の裏には平家一門の墓や、平家一門の肖像画を展示した宝物殿があります。

もともと耳なし芳一の舞台となったお寺だったそうで、芳一の木造を安置する芳一堂があります。拝殿は高所にあり、水天門越しに見る壇ノ浦の景色は必見です。

赤間神宮の隣に安徳天皇陵がありますが、そこに隣接する春風楼の入り口に日清講和記念館が建っています。日清戦争の講和条約を下関条約といいますが、その交渉の場所が春風楼です。

春風楼 名所・史跡

当時の春風楼はありませんが、テーブルと椅子は残っていたらしく、それが日清戦争講和記念館に展示されていました。

下関条約関連の資料もあわせて展示されています。水天門の横道から行けるので、赤間神宮と一緒に見学するのがいいかと。

赤間神宮から長府へ向かう途中で壇ノ浦古戦場跡に立ち寄りました。

壇之浦古戦場跡(みもすそ川公園) 自然・景勝地

古戦場跡は壇之浦沿いに整備された公園で、公園専用の駐車場がありません。向かい側の関門トンネル入り口前の駐車場に停めて散策しました。

源義経と平知盛の銅像に、幕末にイギリスと戦った下関戦争で使用された大砲のレプリカが並んでます。見上げると雄大な関門橋、目の前は関門海峡と散策には絶好のロケーションです。

そのまま関門海峡沿いを進み、車で10分ほどで長府に到着。功山寺は長府の街の奥まった場所にある静かな寺院ですが、大内義長終焉の地であり、高杉晋作挙兵の地でもあり、歴史の転換点の舞台となった寺院です。

功山寺 寺・神社・教会

正面入り口の階段を上ったところにある仏殿が国宝に指定されてます。禅宗様の典型とされる寺院であり、鎌倉時代末期の建造と、現存する禅宗様の建造物で一番古い建物です。

中には入れないので、外側からの見学のみ。禅宗様の外観では屋根の反りが一番の特徴で、その下にある裳階の反りは緩やか、柱と柱の間の詰め組み、ベルの形をした花頭窓などの特徴が確認できます。

また境内には高杉晋作の銅像もあります。近くの有料駐車場に停めて正面の階段を上がりましたが、本殿がある敷地の隣に参拝者用の駐車場があります。

功山寺から徒歩で５分程度で長府毛利邸に到着します。こちら、維新後は東京在住だった長府毛利家の殿様が、長府に帰ってくるために建造したお屋敷だそうです。

長府毛利邸 名所・史跡

純和風の武家屋敷ですが、完成は明治36年とのこと。近くには功山寺や歴史博物館もあり、一緒に観光するのがお勧め。入場料は210円です。

明治天皇も宿泊されたとのことで宿泊の間も見学できます。日本庭園も見事なお屋敷でした。長府の次は角島大橋で有名な角島へ。

長府から角島に向かう途中、ちょうどコスモスの季節とのことで、川棚温泉近くのリフレッシュパーク豊浦に立ち寄りました。

リフレッシュパーク豊浦 公園・植物園

植栽や手入れは手作り感があり素朴ですが、なんと入場料が210円です。今どきジュース代くらいの金額で入場できることにびっくりしました。ちょうどコスモスは満開で素晴らしかったです。

季節ではありませんが、バラ園、イングリッシュガーデン、遊具などがあります。山口県のコスモスの名所として有名なので、平日でも結構賑わっていました。

川棚に来たら瓦そばだろうということで、瓦そばで有名なお店に入りました。平日の13時でしたが、かなりのお客さんでした。

元祖瓦そば たかせ 南本館 グルメ・レストラン

2000円台の瓦そばセットが３つあります（鯛茶漬け、うな丼、天丼）。瓦そばは焼けたところがパリパリで美味しかったです。

下関から海沿いのドライブ１時間ほどで、かねてから行きたいと思っていた角島大橋に来ました。

角島大橋 名所・史跡

残念ながら晴れの天気予報は外れて曇りでしたが、晴れの予報が雨にならなかっただけラッキー。

本土側の橋の入り口に駐車場、展望台、お土産屋さんとトイレがあります。この橋はただ直線の橋ではないので見るだけじゃなく渡るのも楽しい。海面からの高さがないので、海の上をドライブしている気分になります。

角島大橋を渡り、角島灯台に向かう途中に立ち寄りました。海岸のすぐ側にある物産店で、お土産屋、食堂、トイレがあります。

しおかぜの里角島 お土産屋・直売所・特産品

せっかくなので塩瀬菓子舗さんの角島万十をお土産に購入。四角の饅頭がずらりと10個ならんでおり、四角の饅頭にはあんこがぎっしり。でもあんこが甘くなくて美味しかったです。

角島の次は海沿いの元乃隅神社へ。191号線から細い道に入り山越えして海側に出る必要があります。

海に張り出す竜の潮吹きまで続く赤い鳥居で有名になった元乃隅神社に到着しました。昭和３０年に地元の網元の方が建造された神社だそうです。

元乃隅神社 (もとのすみじんじゃ) 寺・神社・教会

神社には展望台などがあり、かなり整備されていました。駐車場もかなり広いですが、平日であるにもかかわらず、第一駐車場は半分以上埋まってました。ちょっと歩きますが近くには第二駐車場もあります。

赤鳥居が連なる階段を下りていくと、竜の潮吹という噴潮現象が見れる大岩まで降りていくことが出来ます。

この辺り、玄武岩の岸壁が連なり、打ち寄せる波が押しつぶされて、かなり高い位置まで海水が噴出する光景が見れました。

赤鳥居が連なる階段を下りて、大岩に到着。大岩から見た元乃隅神社です。神社に行かずに駐車場からも直接降りることが出来ます。

龍宮の潮吹 自然・景勝地

潮吹きは日本海の荒波が岩盤に当たって吹き上げる飛沫なので、陸側からだとやっぱり見えにくい。

岩の上にちょっと上がったところに潮吹きがよく見えるという展望台がありましたが、この日は閉鎖されていました。でも大岩から眺める日本海の景色は壮大でした。

長門市の元乃隅神社から1時間ほどで萩市に到着。5時過ぎに到着しましたが、萩城跡とこちらの長屋は、この季節（10月まで）は6時半まで開いているとのことでしたので、夕日とともに見学しようと訪問しました。

旧厚狭毛利家萩屋敷長屋 名所・史跡

長屋は第一指月無料駐車場の向かいにあります。長屋に上がれるわけではなく、長屋に並ぶ展示物を見学するだけですので、見学は10分程度でした。萩城の往時の模型がありました。

長屋を見学した後は萩城跡指月公園へ。この季節（10月まで）は6時半まで空いているとのことでしたので、夕日と城跡を楽しもうと訪問。

萩城跡指月公園 名所・史跡

第一指月無料駐車場からは徒歩で5分程度。入口で入場料を払います。私は駐車場の前にある厚狭毛利家屋敷長屋も見たかったのでセット券を購入しました。

こういう城跡には大名家を祀った神社がありますが、こちらにも志都岐山神社があります。毛利家の歴代藩主が祀られているとのことですが、特に社務所はなく、境内は草むらに覆われていました。

萩城跡は石垣が残っているのみで建造物は残されていません。なぜか屋根の傾いた茶室？古民家？が2軒ありました。庭園も残されていました。

天守台にも登りました。夕方でしたので見学の人はおらず、お堀際の天守台からの眺めを独占できました。

萩城跡からは直接海岸に出ることも出来ます。陽も沈んできたため、海岸をちょっとばかり散策して宿泊先のホテルへ。これで１日目は終了。