施設情報
木造二階建で入母屋造、桟瓦葺。桁行3間(14.54m、)梁間3間(14.54m)。床下に組み込まれている斗?は尾垂木をともなった三手先で内陣柱を支える位置に組み込まれ御影石の基壇の上の土台に据えられています。 春風楼の名称は古くは「通夜堂」といい、以前は天満宮の神事の際に大勢の参拝客が籠るため使用し、「参籠所」「お籠堂」とも呼ばれました。「春風楼」の名称がいつ頃からかは不明です。 文政5年(1822)、防府天満宮の萩藩10代藩主毛利斉熙(なりひろ)の発願で五輪塔として建設が開始されました。しかし天保2年(1831)の大一揆で資金源であった米相場の中止で資金が絶たれ、建設が中断されました。その後再開するも幕末の混乱の中進展せず、防府天満宮は五輪塔建設を断念、着工当時の塔の一階部分、軒下の組物をそのまま床下に組み入れて楼閣様式の建物に変更、明治6年(1873)に完成させました。 現存する防府天満宮内の建物では年代が古く、建物の規模や残された様々な資料からは、建設への強い思いがうかがえます。
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旅猫さん