2023/05/26 - 2023/05/28
115位(同エリア529件中)
赤い彗星さん
この旅行記スケジュールを元に
浜松から始まった東海道をゆるゆると西下していく旅も、新居関を超えて静岡県から愛知県に入りました。
初日最後の訪問地は、愛知県の二川です。
県を跨ぎましたが、連続で宿場町を訪問します。
それほど広くはない道路沿いに民家や店舗などが並んでいる街並みは、旧東海道の宿場町の雰囲気を未だに残していました。
- 旅行の満足度
- 4.5
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新居町駅から、約10分の二川駅に到着。
二川駅 駅
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最初に駅の左手を進んだ方向にある地下資源館にやってきました。
道路に面した場所にこの看板が建っていますが、ここから坂を登って5分程進んで行く必要があります。 -
道路の脇には、謎の石像が並んでいました。
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広い駐車場に展示されている空圧クローラードリル。
岩盤に発破孔を開けるるための機械で、油圧式の掘削機が登場するまで、全国の鉱山や採石場で活躍していたそうです。 -
地下資源館に着いたみたいだけど、入口はどこだ?
ここまで駅から歩いて15分ぐらい。 -
豊橋市視聴覚教育センターの裏手、非常に分かり辛い入口に到着しました。
無料で見学できるので、早速入場してみます。豊橋市役所地下資源館 美術館・博物館
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三重の紀州鉱山の坑道を模した通路を通って、地下に降りていきます。
紀州鉱山は、金・銀・銅・石炭など、複数の鉱物が産出される珍しい鉱山で、古くは奈良時代に銀が献上されたと云われており、奈良大仏の建立時にも多量の銅を供給したそうです。 -
ブラジルで産出された巨大なアメジスト。
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鉱石を採掘している様子を再現した人形。
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鉱山で使用されていたトロッコ列車。
トロッコ列車というと、屋根のない箱型の車両が連なっているイメージがあるのですが、展示されているトロッコ列車は屋根に扉まで付いて個室仕様になっています。 -
風力発電の発電量をリアルタイムで掲示していると思われる展示。
キャラクターの装い的にも、ピコピコハンマーで叩きたくなってしまう仕様。 -
ブラジルで産出された世界最大級のトパーズ原石。
先程のアメジストもブラジル産だし、ブラジルの鉱山から産出される鉱物は、スケールが大きいですね。 -
大きくなったら狛犬になるのかな?
あどけなさを感じる造形です。 -
私が行ったタイミングでは、見学者は私一人でした。
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私のイメージするトロッコ列車はこんな感じ。
屋根付きはともかく、扉付きの車両は見ない気がします。 -
パワーストーンを大量に使って作られた椅子。
座ることの出来る展示物ですが、座ってみた感想は、とにかく硬い、とにかく痛い。 -
様々な鉱石が展示されていますが、どの鉱石も他で見るより、大きいものが多いように感じました。
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施設や展示物は、かなりの年季を感じましたが、社会科見学とかに利用しやすい施設なのかなと思います。子供向けの体験ゾーンもありますし。
無料で見学出来る事を考えると、好きな人には見ごたえのある施設だと思います。 -
二川宿本陣に向かって歩いている途中で見かけた、高札場跡の石碑。
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二川宿の駒屋から分家した東駒屋から、さらに分家した西駒屋の商家。
明治時代に味噌・醤油の醸造業を営んでいたそうです。
豊橋市二川宿本陣資料館入口の前に立地しています。二川宿 名所・史跡
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豊橋市二川宿本陣資料館には、大きな駐車場が併設されています。
徒歩での入場もこちらの門からとなります。 -
二川宿本陣の外観。
二川宿を通っていた東海道が、そのまま本陣前の道路になっていると思われます。 -
豊橋市二川宿本陣資料館の入口前に復元された高札場。
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蔵のような外観の建物が、チケット売り場兼入場口になっています。
駐車場が先にあって、受付もあまり目立ちません。二川宿の本陣と旅籠屋をまとめて見学できる資料館 by 赤い彗星さん豊橋市二川宿本陣資料館 美術館・博物館
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豊橋市二川宿本陣資料館は、2階建ての資料館と二川宿本陣、旅籠屋清明屋の3施設で構成されています。
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まずは二川宿本陣資料館から見学を始めます。
1階には体験ゾーンが設けられていて、遊びながら東海道や二川宿について学ぶことが出来るようになっています。 -
江戸時代の衣類の数々。
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江戸時代のお面の数々。
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往時の二川宿のミニチュア。
広範に広がる街ではなく、東海道沿いに面して建物が集中している宿場街であったことが、一目で分かりますね。 -
東海道五十三次の浮世絵を実像化した展示物。
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資料館と本陣を結ぶ通路脇に置かれた大甕。
本陣建物の所有者で江戸時代に本陣職を勤めた馬場家が、明治に入り醤油などの醸造業を営んでいた時に使用していた大甕です。 -
本陣への入口近くに建っている東土蔵と西土蔵。
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本陣への入口は、勝手口に設けられています。
馬場家の家族や使用人が暮らしていた主屋は、勝手と呼ばれていました。
本陣を引き受ける前から使用されていた建物で、ここで米穀業等を営んでいました。 -
勝手横の炊事場。
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かなり年季が入っていますが、大黒さんと恵比寿さんですかね。
説明書きは目に入りませんでしたが、縁起物として本陣に飾られていた人形かもしれません。 -
板の間に展示されている駕籠。資料館に展示されていた駕籠と違い、こちらは実際に使用されていたものと思われます。
華美な装飾もなく実用品と云った感じですが、人が乗る部分はかなり小さく、現代の成人男性などが乗ると全く身動きが取れなくなりそうです。 -
大名や公家などの貴人が使用していた式台玄関。
宿泊している大名の家紋が入った幕や提灯が掲げられていました。 -
廊下として使用されていたと思われる板の間には、当時の食器などが陳列されていました。本陣を見学中に度々、ゴーーという音と共に軽い振動を感じていましたが、すぐ近くを新幹線が通っているんですね。
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大名や公家などが、宿泊や休憩する上段の間は一段高く造られていて、床の間などを備えた書院造の部屋でした。
明治に入り、本陣が廃止された際に上段の間も取り壊されてしまいましたが、間取り図や他の宿場町の本陣を参考に復原されました。 -
上湯殿と名付けられた通り、湯殿はかなり広めに造られています。
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本陣の枯山水庭園では、ツツジが彩りを添えていました。
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茶室も一般家庭の四畳半一間ぐらいの広さがあります。
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小さな中庭。灯り取りのために設けられた空間でしょうね。
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本陣を請け負う事になってから、何度も増改築が繰り返されたということで、部屋数が非常に多い建物です。
二川宿に来る前に、新居宿で見学した紀州藩本陣を兼ねていた旅籠屋紀伊国屋と比べても規模が格段に違います。 -
二川宿本陣を奥に進んで行くと、隣に旅籠屋せいめいやが建っています。
玄関兼受付のミセの間では、たらいの水で長旅の旅塵を落とす旅人と旅人をもてなす宿の中居さんの風景が再現されています。 -
旅籠屋せいめいやの暖簾。暖簾の中央には、五芒星が描かれています。
せいめいやのせいめいは、安倍晴明を由来としているのか? -
暖簾をくぐると奥に繋がる土間の通路(ウチニワ)になっています。
ウチニワにはかまどがあり、炊事が行われていました。 -
ミセの間裏の台所の長押には、五芒星が描かれた箱がずらりと並んでいました。
日本人が見たら五芒星。
海外の人が見たらダビデの星。
キン肉マンが見たらペンタゴン。 -
ちゃぶ台と座布団だけの閉塞感を感じる4畳半の部屋。
旅籠屋を利用する一般客は、このような部屋に泊っていたと思われます。 -
中庭から、旅籠屋を眺めた風景。
どの部屋がいい?と聞かれたら、この中庭に面した部屋が明るく風通しも良さそうでいいですね。 -
6畳や4畳半の部屋が、襖で隔てただけで並んでいます。
現代人の感覚だと、襖を隔てただけで知らない人たちが泊っている状況は、全く気が休まらないでしょうね。 -
本陣で見た上湯殿と比べて、格段にスペースが狭いです。
入浴する人が限られているので、どちらも湯殿でいいように思いますが、身分制が当たり前の時代は、上下湯殿のネーミングも重要だったのかもしれませんね。 -
旅籠屋で提供された食事が再現されています。
朝晩の2食、一汁二菜か一汁三菜が定番だったそうです。 -
本陣側から見た本陣資料館。
蔵のような外観をしているので違和感は感じません。 -
旅行した時期は、梅雨が近づいている5月末。
本陣の建物脇では、紫陽花が咲いていました。 -
本日、二川宿で訪問予定の施設の中で、一番駅から遠い駒屋に到着。
二川駅からは、歩いて20分くらい。商家 駒屋 名所・史跡
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シンプルだけど、一目で屋号が分かる暖簾。
個人的には、好きなデザインです。 -
平成24~26年に3年かけて、駒屋の現存するすべての建物を江戸時代から大正期の姿に改修復原しているということで、古いデザインなのに建物が新築に近いような状態です。
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先程訪れた二川宿本陣と旅籠屋せいめいやと合わせて、商家駒屋も一般公開されたことで、本陣・旅籠屋・商家が見学可能な日本唯一の宿場町になったそうです。
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商家駒屋は、江戸時代に遠江から二川宿に移ってきた田村家の屋号です。
最初は医師、後に米穀商・質屋なども商い、二川宿の有力者として宿役人や村役人を勤めていた家柄だそうです。 -
中庭に当たる場所もきれいに通路が整備されていて、茶室やトイレなどが設けられています。
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敷地内では、イラストレーター・ステンドグラス教室講師の伊藤みどりさんの作品展が行われていました。
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ステンドグラスの洋と和のデザインが、違和感なく一つになっています。
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二川駅に戻る途中、大岩神明宮を訪問。
駅と二川宿本陣のほぼ中間地点を大岩街道方面に向かった場所に鎮座しています。大岩神明宮 寺・神社・教会
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大岩神明宮は、文武天皇2年(698)に大岩の里人により、創建祭祀されたことが起源のかなり古い時代からある神社です。何度か遷座した後、正保元年(1644)に大岩村の移村に伴い、現在地に移りました。
織田信長が、陣太鼓を奉納して戦勝を祈願したり、徳川家康が社領を寄進したりと、戦国武将からも篤い信仰を受けていました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- あーさーさん 2024/08/17 09:21:07
- とても興味深い旅程ですね
- こんにちは!
名古屋住み12年ですが、知らない場所ばかりで気になりました!
近いうちにぜひ訪れたいです。
ありがとうございます☆
まだまだ愛知県知らないところばかりみたいなので、旅行記で勉強させていただきます♪
あーさー
- 赤い彗星さん からの返信 2024/08/17 11:29:42
- RE: とても興味深い旅程ですね
- あーさーさん、こんにちは
いいね!頂き、ありがとうございます。
いつでも行ける近隣の方が、却って行った事ないのよく分かります。
私も旅行番組とか見ていて、実家方面で行った事無い場所が多いことに
気付いたので、今度帰郷というより旅行してみようと思っています。
愛知県も名古屋だけではなく、色々と見所の多い地域ですよね。
また機会を見つけて訪れてみようと思います。
> こんにちは!
>
> 名古屋住み12年ですが、知らない場所ばかりで気になりました!
> 近いうちにぜひ訪れたいです。
> ありがとうございます☆
> まだまだ愛知県知らないところばかりみたいなので、旅行記で勉強させていただきます♪
>
> あーさー
>
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