2024/11/27 - 2024/11/27
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75歳の男性が京都から東京まで東海道を歩いたという。ずっと願っていたことだったと綴っておられた
夢を育て、実現に踏み切るときの不安も、歩く自分への憧れも想像できる。
その後の人生の豊かさ。
きっとその道程を、出会った人々を、味わった思いを繰り返し思い浮かべられることだろう。記憶は年々鮮やかになるに違いない。
その投書欄の記事を切り取った。
- 旅行の満足度
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
JR赤羽駅、7時23分に乗車。夜中の雨は早朝の配達時も続いていたようだ。地面も濡れており、朝刊もビニールで覆われていた。
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京浜東北線のこの辺りの線路の複雑さ、さまざまな方向に思いが飛ぶ。
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神奈川に入ると空が広くなった。何よりの好天気。
「普通列車は西へ」 -
乗車時はグリーン車と言えど、通勤客で座れなかった。横浜でようやくこの状態、2階席。
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あの辺りが富士の裾野だろうか。雲が重い。
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「大磯」
政治や歴史で知る地名。吉田茂の名が唐突に浮かぶ。
さっきの駅、なんだか子どもの頃の阪急「岡本駅」と似ていた。品のよい空気感。 -
定刻、終点「熱海」。乗換時間6分。階段をゆっくり降り、束の間 kiosk 店頭に立ち止まり、「浜松」行きホームに上が
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ポケットのメモを取り出し、熱海ー浜松間が2時間26分、最も長い乗車区間と確認。
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あの山が富士だろうか。
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お茶に関する建物の外壁に書かれた文字。心広がるあたたかい文。「地球上でもっとも緑茶を愛するまち、島田。」
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安倍川と言うと、私はお餅の方しか思い浮かばない。
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島田駅通過
富士発見。もうあんなに遠く。 -
upにしましょう。おおおオーーー
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「大井川鉄道のりかえ」表示が見える。
乗ってみたいなあ。旅の新しい目標。 -
ここが「越すに越されぬ・・・」だろうか。投書の男性はどの辺りを渡られたのだろう。
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定刻「浜松」着。
退屈しなかった。「御厨」駅名で、どなたの名前だったかなあとか考えていたりして。
乗り換え時間2分。同じホームの向かい側ですでにお待ち、楽勝。「豊橋」表示確認。 -
浜松ー豊橋間の33分間はワクワクで、あっと言う間。さあ街に降り立ち昼食タイム。12時38分着
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インフォメーションを探さなくちゃなのに、目移りすること甚だしい。
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へぇ~ そうなんだあ。
豊橋観光案内所 名所・史跡
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if内のラックに、 “とよはし ほの国” という軽くて小さい写真付きパンフレットと ”豊橋飲食店ガイド2024”を見つけた。カウンターから職員のお二人に見つめられ、待ち構えてくださっている気配が伝わってくるが、お世話にならずに済む。泊まらないのです。ごめんなさい。
次は、コインロッカー探しで通路を引き返し、ショッピングビル内へ。
美味しそうだけど、大事な1食はこのエリアに用はない。m -
発見。地下まで降りてみてよかった。帰りにね。
忘れないでおこう。駅は2階。 -
今日は足元だけの旅支度。大して重くもないトートバッグのみ。しかし、この日和にはコートに大判スカーフは不要。手ぶらになりたい。
遠慮がちな場所にようやく見つけた。しかも初めてのタイプ。 -
「豊橋駅」前は、空中。今や日本全国、駅及び周辺施設に、再開発という“陰謀“が働いてる。私達はこのカタチを望むコクミンなのだろうか。「人品卑しからず」が遠くなる世界へ。
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真正面大通りから歩き始めた。“遠足” 像。
「私も遠足です。」とつい彼女に向かって。 -
また、豊橋に出会えた。小倉駅前パン屋さんを思い出す。
戻りにここを通るなら、入ろう。 -
交差点左手向こうの通りから、大きな犬とお散歩姿の女性が歩いて来る。 “勢川本店” を尋ねた。このまま真っすぐの二つ目の信号を左折すればいいらしい。お礼を言って向かい始めたら、彼女たちも曲がり、同じ方向に。ワンちゃんは、私より早足で先を行く。♀「あそこです。」
もう一度お礼を言って、別れた。 -
思いもかけない店舗の “面構え” 。食べる前から美味しさ確信。
" うどん そば処 勢川本店 " -
椅子に一人、立って二人連れが、この狭い入り口にお待ち。
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調理場から時々年配の男性が、「お待たせして申し訳ありません」と
腰を低くくしながら、お店の外と行き来する。 -
座敷のテーブルに案内された。店内眺められるの奥の席。
ゴッドファーザーの映画に、イタリア街小さな細長いレストランの奥のテーブル、入り口と店内が見渡せる席に、壁を背にしてボス級が座っていた。
・・・なんてことが頭に浮かぶ。 -
壁のメニュー、テーブルのメニュー、全て魅力的。だって、今朝は珈琲と薄いトースト一枚で飛び出したのですもの。
前のテーブルでは作業服の二人とその上司というふうなグループのお昼ご飯。
手前やや若者の前にはセットのお盆が見えるから、ガッツリ系ですね。 -
“豊橋うどん” の下にはご飯です。全然崩れず、柔らかくならず。う~ん、舌とうっとり。
絶対 ここはもう一度来なくっちゃ。決心。お店を後にして、道路向かいから、屋根も横側も眺めた。おかもちを持った店名シャツのお兄さんが出てきた。
私、おなかがちょっと苦しい。 -
さあ、歩きたい。
清潔感溢れる落ち着いた街。そこはかとない ”都会“ の雰囲気。靴 鞄修理と染めのお店も小粋。そしてS. Pellegrino が並ぶこんなお店も -
コンビニとチェーン店のない通りにひょっこり現れる。
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調理器具の店もEuropeanテイストのショーウインドウ。
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30代40代で素敵な服。最も美人になる頃。
ここで初めて腕時計を見た。2時54分!?!
豊橋駅は15時2分発の計画だった。 -
また訪れると決めたから。戻ろう。
駅の通りに出る直前、商店街。こんなところに隠れていたのですか。 -
地下道を通って駅側にと進んだら、このビルのこの階に直結していて、笑った。
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予定より30分遅い乗車。豊橋駅から新幹線が並行して走る。新鮮。見とれる。
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16時31分。夕暮れの川を渡る。
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ちょうど30分の乗車区間。終点「大垣」駅到着直前、ぐっと眠り込んだ。階段は、通勤客や家路に向かっているような人々で込み込み。間をすり抜けられない程。端のホームまで5分でたどり着けるだろうか。
外はとっぷり日が暮れていることに気づいた。 -
35分間乗車。居眠りする間もなかった。
ここで快適“新快速” に乗れば、一息で京都。最高のフィニッシュ。 -
と思ったが、
豊橋カレーうどんのおかげか、コインロッカーのおかげか、ひと眠りもあって、全然疲れていない。 -
一気にGOALは惜しくなってきた。車内アナウンスで「彦根」を耳にした途端、決めた。降りよう。
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彦根駅を出たら、雨だった。豊橋ではあんなに爽やかな晩秋の陽気だったのに。
通りの向こうも喫茶店は見えない。駅前の◯◯プラザに入った。トイレ表示が地下を示していた。 -
自動販売機の珈琲の種類は多い。今日のスタイルに合う場所でほっこり。
彦根の人々に会えている。 -
食べ物のcatch力を褒められたことがある。
このコーナーへは地下食料品フロアに入らずに着いたのに、見つけた。パッケージのキャッチフレーズの全てに惹きつけられた。 -
20代終わり頃から40代半ばまでよく訪れた町。あの頃の彦根が一番好き。キャラクター騒ぎやあの通りが出現する前の時代。駅も昨今流行りの階上改札ではなかった頃。
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コンコースにコレが。
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こうなれば駅裏側も確認と進んだら、薄明かりにこの展示。
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信長様のお顔彷彿。
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もう帰らなくっちゃ。
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先頭車両だったので、運転席車窓へ。暗闇を疾走する新快速。明らかに ”特急サンダーバード”よりハイ・スピード。
田園の湖東を飛ぶように行く。通過する駅の灯りが突然出現。運転手さんの緊張はどれほどだろうか。私が緊張。 -
昔同様、1時間をわずかに切って、京都駅到着。エスカレーターに向かってホームから連なる列は黒く、全員無言の男性。少し”ヒトではない感”(命のぬくもりがないロボット?)がして、ぎょっとする。
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地面は、ところどころ水たまりでぐっしょり濡れて、激しい雨のあと。
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祝杯あげようか。ウ~ン、この出で立ちでは、まだ修行が足りない。
浦添港川ピザハウス、バーカウンターの男性の姿は憧れだけど・・・。
Bar ◯◯ビ◯トの入り口まで行ってみた。 -
大階段のイルミネーションに「嵯峨」の文字
-
“村田のたこ焼き” は、素朴なお味だった。
豊橋カレーうどんから、お腹はまだ空いていないのに。
あの街は泊まって味わおう。決めた。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- あの街からさん 2024/11/30 20:09:29
- ただただ凄い旅行記を成立させたなぁ と感服しました
- mom Kさん
ただただ驚きをかくせません。
なにしろ13時間といえば日付変更線を飛び越えて
ヨーロッパまで着いてしまう時空間。
その間のレポートもバッチし
食レポも付いているし。
マネしようにも無理ムリ 見せていただき
楽しませていただきました。
そう言えば、在来線はトンネルが少ない
と感じました。
新幹線やリニアの様に、山を削り谷を削りせずに
ぐるりと自然にも優しく走っていたんだなぁ。
単に技術の進歩ばかりとは考えたくないなぁ
とも感じました。
- mom Kさん からの返信 2024/12/01 07:16:02
- 旅が培うもの
- あの街からさん、恐縮です。読み手のかたの深さです。
人生の終盤を意識しだした頃から、ようやく自分の旅のカタチが際立ってきたような感覚があります。
それに、面白いのです。昔気づかなかった旅の味が押し寄せてくる感じです。
その一つに、偶然などないということ。
豊橋で歩きにご機嫌中ふと時計を見たら、アレです。それまで計画通りの列車移動ができていたのに、乗り遅れに気づきます。
若い時なら”遅れた”ことを残念がったと思います。予定通りにいかないことにこだわったと思います。
しかし、今は、「きっと意味がある」「何か素敵な予想外のことに出会えるはず」と思えるんです。実際、最近の旅を振り返っても、あのターキッシュAIRのとんでもない遅延騒動でさえ、そうなりましたから。
少々のアクシデントもこんな感じで受け止められるようになりました。
私の旅にこんなにも共感し、メッセージまでいただいて、感謝と幸せです。
-
- sallyさん 2024/11/30 16:41:17
- 遠足。
- "わたしも遠足です。"
いいなぁ、楽しく読みました。
あ、最初のくだり、とても素敵な話でした。
実現できたこと、あとで思い返せる時間、ひと、風景。よいなぁ。
- mom Kさん からの返信 2024/11/30 19:13:26
- 嬉しいわ
- sallyさん、メッセージをありがとうございます。
わたしがあの投書に心沸き立たせたように、本日記がどなたかに「いいなあ。私も夢(願い)実現に踏み出そう」と後押しできたらなあ。誰かの心に大人の一人遊びが点火できたらなあって。
嬉しいです。受け止めてくださって、それをお伝えくださって。今日もとってもいい日。
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