2024/06/07 - 2024/06/07
144位(同エリア601件中)
玄白さん
コロナがようやく落ち着いてきたので、以前から訪れたいと思っていた日本最北の国立公園「利尻・礼文・サロベツ」へ花とグルメと温泉を巡る一週間の旅へ
礼文島滞在2日目は、礼文島南部を巡る一日。この日のメインは、花の浮島と言われる礼文島でも一番豊富な高山植物の花々が見られる桃岩展望台コースのトレッキング。朝、霧の中を歩くと、霧の水滴を纏った花々が次々と現れ、なかなか先に進まない。この日は標準レンズとマクロレンズを装着したカメラ2台体制だ。
昼前にトレッキング終了し、一旦香深に戻り、待望の生ウニを食し、午後はメノウ浜で、メノウ探しをしたり、映画「北のカナリアたち」のロケセットがそのまま公園となっている北のカナリアパークに足を運び、最後は昨日に引き続き「礼文島温泉うすゆきの湯」のサウナでととのった一日だった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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旅館桜井の朝食。連泊なので、ちょっとだけメニューが変わっている。
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この日の午前中は、礼文島南部の桃岩展望コースのトレッキング。
駐車場から少し歩いたところにある桃岩展望台。狭い道の駐車場まで観光バスまで登ってくる。霧に包まれて肝心の桃岩は見えない。ほとんどの団体客は、ここで引き返していく。 -
イチオシ
トレッキング開始。
霧の水滴がついたミヤマキンポウゲ -
まだ開花していないコバイケイソウ
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びっしりと水滴を纏っている。以下の花の撮影ではマクロレンズが大活躍。
しばらく図鑑のような花の写真が続く。 -
レブンハナシノブ
レブン・・と名前がついているが、これは礼文島の固有種ではない -
歩道から少し離れたところに咲いているエゾノハクサンイチゲ
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レブンコザクラ
ユキワリソウの変種だということだが、ユキワリソウより大柄な花をつける。礼文島の固有種で、特に桃岩展望コースでよく見られる。 -
ミヤマオダマキ
北海道から中部までの高山帯に咲く高山植物。秋田、宮城、岩手などでは絶滅危惧種に指定されているが、礼文島では民家の庭にも自生しているほどポピュラーな花である。 -
ネムロシオガマ
根室、知床付近だけに見られる絶滅危惧種が、例外的に遠く離れた礼文島でも見られる。となりの利尻島では生育しておらず、不思議な分布の山野草なのである。 -
ルート上の所々で見られる礼文島固有種、レブンコザクラ
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イチオシ
ミヤマオダマキの根元にカタツムリ発見
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カタツムリをアップで。
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エゾノハクサンイチゲ
ハクサンイチゲとエゾノハクサンイチゲの違いは、ネットで調べるとエゾノハクサンイチゲはがく片の幅が広く、先が鈍頭、花柄が短い、葉先があまり尖っていないという違いがあるというが、素人目は区別しがたい。 -
イチオシ
レブンキンバイソウ
レブンアツモリソウ、レブンウスユキソウと並んで3大礼文島固有種と言える。花びらのように見えるのは顎で、オシベのように見えるのが花びらなのだという。桃岩トレッキングコースの中間辺りにキンバイの谷と称される場所があるが、このレブンキンバイソウの群落が見られるというのが名前の由来になっている。 -
ハクサンチドリ
礼文島ではあちこちで見られるので、タクサンチドリというダジャレもある。白やピンクの色違いもあるらしいのだが、今回は見つけることはできなかった。 -
クロユリ
時期的には終わっている時期なのだが、奇跡的に見ることができた。 -
木道の真下に咲いていたオオバノエイレンソウ
花びらの一部が透けて見えたので、一瞬サンカヨウかと思ったが違った。
雨に濡れてガラスのような透明な花びらをつけたサンカヨウを一度見てみたいものだ。
白い花のあるものは白い色素が花びらにあるのではなく、細胞壁に入り込んだ光が散乱して白く見える。雨に濡れて細胞壁に水が浸透すると散乱がなくなり、透き通って見えるということのようだ。 -
スズラン
白く小さな花は愛らしく、花言葉は「幸福の再来」「あふれ出る美しさ」「純粋」など清らかなイメージの花でヨーロッパでは聖母の涙とも呼ばれる。しかし株全体、特に花は猛毒がある。 -
エゾノハクサンイチゲをアップで。
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マイヅルソウ
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イワベンケイ
根が活力、持久力および体力の増強、精神力や運動能力の向上、ストレス耐性の強化のほか、うつ病や不安などさまざまな症状に効果があるとされる漢方生薬になる。 -
ハクサンチドリ
何度も見かけているが、見つけるたびにシャッターを押してしまう。 -
イチオシ
チシマフウロ
本州で咲くハクサンフウロ、北海道中央部に見られるトカチフウロが近縁種だが、ほとんど見分けがつかない。 -
レブンハナシノブの群生
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少し霧が薄くなってきた。眼下の海が見えてきた。
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レブンキンバイソウの蕾
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これから本格的な花期を迎えるイブキトラノオ
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レブンコザクラの群生
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チシマフウロ
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少しづつ霧が薄くなっているようだが、まだ20m先が見通せない。
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まだ蕾状態のコバイケイソウ
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トレッキングルートはよく整備されている。礼文島のトレッキングルートでも一番人気のルートのようだ。
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白い花はエゾノハクサンイチゲか?
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そろそろキンバイの谷付近だろうか
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緩やかな下りの木道を振り返って。
霧の中に続く木道。 -
キンバイの谷に到着。
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あまりレブンキンバイソウはなく、コバイケイソウが目立つ
少し時期が変わるだけで、咲く花が交代して違った風景になるのだろう。 -
元地灯台まで0.8kmという地点まできた。ツバメ山という桃岩展望コースの最高峰らしい。ここで元地灯台から歩いてきたハイカーから、ここまではあまり花はなかったと聞いた。霧で景色は見えないし花があまりないと聞くと、とたんに元地灯台まで行く気力がなくなり、ここから引き返すことにした。
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谷の奥には霧が晴れれば海が見えるはずだが・・・
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足元の花にばかり気を取られていたが、ふと左に目を向けると、桃岩らしき岩山の下半分が見えてきた。
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イチオシ
しばらくすると、桃岩の全貌が姿を現した。
1300万年、まだ隆起する前の海底の割れ目に潜り込んだマグマが冷えてできた溶岩ドーム。地上に持ち上がってから周囲の柔らかい岩石が風化で無くなり、固い溶岩ドームだけが残った。海底で出来た溶岩ドームが地上に現れているのは世界的に見ても珍しいという。 -
桃岩の隣りの断崖絶壁。遠目に白い花の群落が見えるが花の種類はわからない
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まもなく桃岩展望台に戻ってきた。礼文島の地形の特徴は、西側は急峻な海食崖が続くが東側は、なだらかな丘陵になっている
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イチオシ
桃岩展望台からの桃岩
スケール感が分かりにくいが、マグマがつくった幅200~300m,高さ190mの巨大なドームである -
猫岩も見えてきた。
背中を丸めて沖合を見つめる猫の姿そのものである。 -
一旦、駐車場に戻り、新桃岩トンネルを通って桃岩展望台と反対側に位置する桃台猫台展望台へ車で移動
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こちら側から見ると桃岩と名付けられたことが良くわかる形に見える。
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桃岩の西側は浸食され、 ドームの内部(縦断面)がむき出しになっている。ドーム内部の流理構造(マ グマの流れでできた縞模様)がよくわかる。このように内部構造がむき出しになっているドー ムは世界的にめずらしく、地質学的に貴重な、ジオパークとしての礼文島の面目躍如といってもよいのだが、こういったことを説明している看板やパンフレットは見当たらない。桃の形をした岩というだけではないのである。
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桃岩に続く断崖
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昼過ぎになり空腹を覚えてきたので、いったん香深に戻りランチタイム。
香深漁協直営の海鮮食堂「海鮮処かふか」で、生うに丼をオーダー。
この時期はエゾバフンウニとキタムラサキウニの2色ウニが楽しめる。オレンジ色のウニがバフンウニ、黄色のウニがムラサキウニである。値段は\5,500!
メニューを見て一瞬その価格にたじろいだが、利尻礼文に来たらウニ丼を食べようと決めていたので、清水の舞台から飛び降りる気持ちでオーダーしたのであった。
ミョウバンなど使っていない新鮮なウニなので、絶品の味である。後悔なし! -
絶品のウニ丼を堪能してから再び新桃岩トンネルを通ってメノウ浜、地蔵岩がある元地海岸へ。
まずはメノウ浜でメノウ探し。どれがメノウかわからなかったが、観光タクシーでお客さんを乗せてきた運転手に教わってメノウの探し方を教えてもらった。
この海岸のメノウは独特の白っぽい色をしているのだ。 -
30分ほどかけて連れ合いと一緒にゲットしたメノウ。小さなものばかりで研磨してアクセサリーにできるようなものはないが、連れ合いによると茶事の道具立てで利用できそうだという。
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メノウ浜の北側にある地蔵岩。
背景の崖と重なってわかりにくいが、切り立った高さ50mほどの岩が二つ並んで切り立っている。もう少し近くに寄ってみたかったのだが、落石の危険があるというので近づくことができなかった。
ここは夕日の撮影スポットなのだが、礼文島滞在中は日の入りが見られなかったので撮影は断念。 -
イチオシ
次の向かったのは、礼文島最南端の北のカナリアパーク。
2012年、東映60周年記念の企画で製作されたミステリーヒューマンドラマ仕立ての映画「北のカナリアたち」のメインロケ地に映画撮影用に作られた昭和時代の生徒6人の小学校のセットがそのまま保存されて観光施設になっている。
映画は主演吉永小百合、他柴田恭兵、仲村トオル、里見浩太朗、宮崎あおい、松田龍平、小池栄子など、そうそうたるキャストの映画だが、あいにく玄白はこの映画を見ていない。今ではネットでも見られるようなので、機会があれば見てみたい。 -
昭和時代の僻地の分校が忠実に再現されている。
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館内は自由に見学できる。
入ると、吉永小百合演ずる主人公、川島はると6人の小学生が出迎えてくれて、記念撮影ができる趣向になっている。 -
映画を見ていないので何とも評価できないが、吉永小百合が主演ということで映画の味付けがほぼ決まっているというのが大方の評価らしい。
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教室の窓から見える利尻富士
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玄白が小学生だった頃を想起させる小学校の教室。プロジェクションマッピングで川島はる先生(吉永小百合)が映し出される。
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校庭(とされた場所)から見る利尻富士が一番端正な山容に見える。
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観光施設となっていて売店があり、ソフトクリームをなめながら、利尻富士と麗端小学校岬分校(映画の設定)の校舎を眺めながらのひと時を過ごした。
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香深に戻り、昨日と同様、うすゆきの湯で、温泉、サウナを楽しんでから夕食。
夜になって雲がでて、この日も目論んでいた星空撮影は出来ずに一日が終わった。
<続く>
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この旅行記へのコメント (2)
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- 琉球熱さん 2024/07/01 23:08:31
- なんとまあ
- 玄白さん、大変ご無沙汰してます
実は何を隠そう、私も最近礼文・利尻に行ってきたんです
目的はもちろんレブンアツモリソウ
なので玄白さんの旅行記「礼文」の文字に反応してしまいました
そして日付けを見てまたビックリ!
同じ日に礼文にいましたよ!どこかですれ違っていたかもしれませんね
私は午前中、礼文岳にいて、その後アツモリソウ群生地、スコトン岬を周りました
それにしても、内容の充実度が大違いで、後悔再燃です
計画が遅れたために、宿とレンタカーの手配に苦労し、当初の計画を大幅にに変更せざるを得ず、メインとなるはずの礼文が時間に追われる結果に・・・
やはり桃岩は行くべきですよね
玄白さんのレポートを見て、つくづく思います
そうそう簡単に行ける場所ではないので、多くの宿題を残してきたことが悔やまれます
それにしてもオダマキが雑草のようにどこでも見られることには驚きました
---------琉球熱--------
- 玄白さん からの返信 2024/07/02 21:37:39
- Re: なんとまあ
- 琉球熱さん、お久しぶりです。
同じ日に礼文島にいらっしゃったとは奇遇ですね。私はもう少しで後期高齢者の仲間入りになるので、往年のような体力・気力が失せて軟弱な観光旅行に毛が生えた程度の旅行ばかりになっています。
利尻・礼文はそのうちに訪れようとしていた矢先、コロナ・パンデミックとなってしまい、ようやく計画実現となった次第です。この歳になると、コロナの4年強の空白は残された人生の大きな損失だなあという思いです。
このところ、4Travelへの投稿もおろそかになりつつありますが、また気合を入れて頑張ろうかとも思っています。
では・・・
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