2024/06/10 - 2024/06/11
176位(同エリア599件中)
玄白さん
利尻島2日目は西海岸を島の南端、仙法師御崎海岸まで一気に下り、そこからあちこち立ち寄りながら、宿がある富士岬まで戻るスケジュールの一日とした。
3日目は星空撮影のため、晴れを期待して予備の日としたのだが、利尻島滞在中はずっと曇りや雨のため、目論見は実現しなかった。利尻島観光は2日あれば、ほぼ十分なので、3日目は新規のアクションは無し。ただ、早朝は利尻山にかかった傘雲が朝焼けで染まった絶景を見ることができた。午後は稚内に移動なので、午前中は再び西回りで仙法師岬と南原湿原を再訪した。この日は午前中、霧が出たので、南原湿原では昨日とは違った風景に出会えることを期待しての再訪である。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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6月10日
宿を8:15に出発、一路仙法師岬海岸へ。9時前には仙法師御崎公園に到着。ここから眺める利尻富士は、整った山容の絶景スポットなのだが、あいにく利尻富士は全く見えない。 -
利尻島は中生代のころは海底の安定した岩盤だったが、20万年から太平洋プレートがユーラシアプレートに潜り込んで持ち上げられ、利尻の火山が形成された。火山活動は数千年前まで活発な活動をして、大量の噴出物が噴出、一番新しい時期の溶岩で形成された奇岩が見られるのが、仙法師御崎海岸である。
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見渡す限り、溶岩で出来た奇岩が続いてる。岩場を飛び回っているのはオオセグロカモメだ。
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岩の上で羽根を休めるオオセグロカモメ
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奇岩に砕け散る波。透明度がとても高い海水で、晴れていれば一層透明度が際立つはず。
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寄せては返すきれいな海水の波を見ていると、時間が経つのを忘れる。
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鮮やかな紫の花びらに霧の水滴を纏ったハマエンドウ
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岩で囲われたプールがある。ここにゴマフアザラシがいて、エサやり体験ができるというのが、ここの観光の触れ込みなのだが、この日は見当たらない。近くの土産物店の主人の話では、近くの野生のアザラシでけがをした個体を保護するための施設だった。最近、観光客寄せのため、北海道本土の水族館から出張させて一頭おいているのだが、先週、団体客がエサをやりすぎて体調を壊し、療養中なのだという。
自然界の動物を観光のために、かわいいからと言ってこんなことをしているのは、一種の動物虐待ではあるまいか? -
利尻昆布を乾燥中
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別の土産物店では、とろろ昆布作りの実演中。TVで職人が手作業で作っているのを見たことがあるが、今はこうして機械化が進んでいるようだ。
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こんなにふわふわにできるんだと店のオジサンが販促活動をしている。
連れ合いがさっそく、数袋をお買い上げ。 -
今日、こういうスケジュールを組んだわけは昼頃に沓形に居たいためなのである。その理由は後ほど・・・
時間に余裕があったので、利尻町の博物館に立ち寄ってみた。あいにく休館日だったので、立ち去ろうとしたところ、職員の女性が出てきて、見学してもいいですよと声をかけてくれた。なんともおおらかで、融通が利いた対応だった。 -
遠慮なく、見学させてもらった。
利尻島でのニシン漁の歴史や・・・ -
トドなど野生動物の展示などがされている。小さな町が運営している博物館にしては、充実した展示内容だった。
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一通り見学を終えて沓形に向かう途中、海岸に突き出た岩場の上に、鮮やかな朱色の小さな社が建っている。北のいつくしま弁天宮である。言い伝えでは、昔このあたりで通りかかった弁財船(べんざいせん)が嵐で難破しそうになった時に弁財天に助けられたことを感謝して建てられたという。
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空、海の青と岩の黒の中にあって、鮮やかな朱色の社はよく目立つ。
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この社が建っている岩を横から見ると竜に見えるというので、竜神岩というようだ。
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その隣にあるのが人面岩。注連縄がかけられた岩は、よく見ると右上を向いた人の頭のように見えなくもない。
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人面岩近くから見た北のいつくしま弁天宮。モノトーンの風景の中で社の朱色が映える。
駐車場はないが、道路沿いにバスでも停車できるスペースがあり、観光バスが次々に来て、車窓から北のいつくしま弁天宮や人面岩を眺めては、すぐに立ち去っていく。
まあ、その程度の観光スポットではある。 -
昼頃、沓形に居たいという理由はこれ!
沓形地区にある、日本で一番行きにくいと言われるラーメンの名店「味楽」。2012年、2017年と2回、ミシュランガイドのビブグルマンに選定され、一気に人気のラーメン店になった。盛況のときは1時間以上待たされることもあるらしい。幸い、この日は行列することもなく、すぐに入ることができた。 -
看板メニューの焼き醤油ラーメン。専用の部屋で3年熟成させた最高級利尻昆布を大量に使い、鶏ガラ、野菜、豚骨でとった出汁。中華鍋で醤油と香味油をミックスして焼いてから昆布たっぷりの出汁を合わせるのだという。昆布と醤油の独特の香ばしい香りが立ち上る、初めて味わうスープだった。
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人気のラーメンを味わった後は、近くの沓形岬公園を散策。
エゾカンゾウがあちこちに咲いていた。富士野園地より花数が多かった。 -
エゾカンゾウの群落
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ここでは、北海道なのでエゾカンゾウと記しているが、玄白としてはニッコウキスゲの呼び名の方がしっくりくる。花は食用になるという。もっとも、ここは国立公園内であるから採って食べることはできないが・・・
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イチオシ
波打ち際でも群落を形成している。
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灯台とエゾカンゾウ
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ハマナスもあちこちで咲いていた
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花びらや赤い実は、ハーブティーの一種、ローズヒップティーの原料になる。ヒップといっても尻とは関係なく、バラの果実という意味で英語だという。試しに昔お世話になった研究社英和辞典をみると、たしかに「赤い野バラの実」という意味がある。
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オオハナウドとエゾカンゾウ
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波打ち際に咲くオオハナウド。塩害に強い植物なのだろうか?
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帰り道に秘境感がある風景があったので、路肩に車を停めてパチリ。
礼文島は秘境感が全くない活気あふれる観光の島という雰囲気だったが、利尻島は、たまに寂れた雰囲気の情景に出くわす。 -
利尻島の名物飲料「ミルピス」を販売している個人商店に立ち寄り。サイクリング中に立ち寄り喉を潤す客が絶えないらしい。
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瓶のラベルに最果て、手作りの乳酸飲料とある。大手飲料メーカーの昔からあるカルピスをもじった命名なのかは知らないが、ミルピスはカルピスのような乳酸菌飲料ではなく、乳酸菌は入っていない。味は子供の頃、飲んだカルピスに似た味ではある。
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ミルピス以外にも利尻島内で摂れた原料を使った無添加果実ジュースも製造していて、壁に商品名がずらり並んでいる。柿酢、野グミ・こくわ・グズベリ・ギョウジャニンニク・利尻昆布・アロエ・ハマナス・ヤマブドウ・しそ・キンカン・いちご・にんじん・甘夏みかん・みかんなど
人気店のようで、最近は地方発送もするという手書きのチラシが張られている。 -
宿の近くに利尻空港があり、利尻富士をバックに飛来する飛行機を撮影しようと空港見学もしたのだが、到着を待っていたJAL機が機体トラブルで欠航、利尻富士は雲に隠れて見えないというのでスゴスゴと宿に戻った。
宿の夕食では、少しだけウニとイクラで出た。 -
6月11日
午後には稚内に移動する日である。
4時前に起床、ようやく晴れ間が戻り利尻富士が見えている。東の空が朝焼けしている。モルゲンロートの利尻富士が見られるかもしれないという期待が高まる。 -
イチオシ
朝焼けが少しづつ南に移動し、利尻富士にかかった傘雲が朱色に染まり始めた。
小屋のような建物は富士岬神社。 -
原野の彼方にそびえる利尻富士の傘雲
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日の出。東の空がオレンジ色に染まる
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撮影場所をすこしづつ移動しながら朝焼けの傘雲をいただいた利尻富士にレンズを向け続ける
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イチオシ
山頂の残雪にも朝日があたり、モルゲンロート利尻富士出現
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アップでもパチリ
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足元にはシャクナゲとツツジが咲いている。撮影場所は本立寺という日蓮宗の寺の境内である
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朝食
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この日は正午に稚内行きのフェリーに乗る予定だが、午前中は時間がある。利尻島は2日間であらかた主だったところは巡ったので、やることがない。ただ、早朝は晴れていたが、霧で出てきたので、もう一度南原湿原まで出かけてみた。霧があると、違った景色に出会えるという期待を込めて・・・
ところどころ、写欲をそそる風景が目に留まると撮影しながらの利尻島西海岸ドライブである。 -
どんより曇った廃屋の上空をカモメが飛んでいる。天気が良ければきれいな海の色も鉛色に沈み、寂寥感ただよう風景だ。
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イチオシ
ふたたび、仙法師御崎海岸に立ち寄り。
昨日より波が高い -
同じような波の写真をまた撮影
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再び南原湿原へ。
霧がただよい、一昨日より幻想的なメヌウショロ沼だ。 -
イチオシ
カキツバタが霧の水滴を纏っている。
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奥の木道をワタスゲを見に行く
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イチオシ
湿原の周囲の林が霧で霞んでいる
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イチオシ
エゾイソツツジにも雫がびっしりついている。
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ワタスゲは霧の水滴でモフモフではなくなってしまうので、アップの写真は無し
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緑の枝と枯れてオレンジ色に変色した枝の色のコントラストがきれいだったので、一枚カメラに収めた
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水玉で着飾った新芽
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水玉びっしりのエゾイソツツジをアップで。
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霧に霞む湿原周囲林
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礼文島でも見たシャク
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湿原を一周してメヌウショロ沼に戻ってきた。
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南原湿原は海岸のすぐそばにある高層湿原なので、海岸まで足を運んでみた。
岩を積んで小さなプールのようになっている。これはニシンが大量に採れた頃の遺構で袋澗と言われるミニ漁港のようなものである。ニシンの漁期は強い季節風を伴う事が多く、輸送中の転覆を回避するため、大きな枠網に詰めたニシンを網袋に小分けして入れて沖合から運び天候の急変に対応、大量の漁獲で処理が出来ない場合に備えニシンを生かしたまま一時保存する生け簀でもあり、木造船の出入りや碇泊、漁獲物の陸揚げ、船揚場としても利用された。
利尻島西海岸ではあちこちに袋澗遺構が残っている。 -
利尻富士登山ルートは鴛泊コースと沓形コースの二つがある。利尻富士登山をするつもりは全くないが、鴛泊コース登山の3合目にある湧き水「甘露泉水」まで行ってみた。日本名水百選にも選ばれていて、まろやかな飲み心地の湧き水である。利尻富士の伏流水で、その場で飲んだり、持参した水筒に詰めて持ち帰りフェリーの中で飲んだ。
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12:05発の稚内行きフェリーに乗船。利尻島とのお別れである。
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遠ざかる利尻富士にさようなら。
右側山裾から頂上まで綿雲に覆われている。
<続く>
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