夫婦2人でGWのローマ旅行6泊7日_5日目（パンテオン・フォロ・ロマーノ・コロッセオ）

2023/04/29 - 2023/05/06

GWを使って念願のローマに行ってきました。5日目はフォロ・ロマーノとコロッセオに行ってみました。初日に行く予定だったのですが、フライトの遅延で購入していたセットチケットが無駄になってしまい…。今回はリベンジです！明日には帰国便に乗らないといけないので事実上の最終日。晴れ渡ったローマを満喫できて大満足です。

▼訪れた場所　
・パンテオン
・モンテチトーリオ宮殿
・マルクス・アウレリウスの記念柱
・ビエトラ広場
・アドリアーノ神殿
・サンティニャツィオ広場
・聖イニャツィオ・ディ・ロヨラ教会
・ローマ・オペラ座
・ローマ国立博物館
・ヨハネ・パウロ2世像
・マンフレドファンティ広場
・サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
・カンピドリオ広場
・カストーレの像
・マルクス・アウレリウスの騎馬像
・サンティ・ルカ・エ・マルティナ聖堂
・サンティ・ルカ・エ・マルティーナ教会
・フォロ・ロマーノ
・セプティミウス・セウェルスの凱旋門
・サートゥルヌス神殿
・フォカスの記念柱
・コンスタンティヌスの凱旋門
・コロッセオ
・サン ジョヴァンニ駅
・カストローニ（オッタビアーノ店）
・サン・ピエトロ広場
・サン・ピエトロ大聖堂

▼宿泊場所
・The Pope's Window

▼食事をした場所
・Tempio Bar
・ラ・ガッリーナ・ビアンカ

エリア ローマ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.0

早朝からまずは1人でパンテオンへ。2日目にも来たのですがあまりにも行列が長かったので断念したんですよね…。今回は早朝から並んでみました。

パンテオン 建造物

まだ開館前なのですがパンテオンをぐるっと囲む感じで行列ができています。でも列の進みは意外と早く、20分ほど待つと入ることができました！

パンテオン 建造物

パンテオンは紀元前25～27年創建、すべてのローマ神を祀る「万神殿」として建てられました。現在のものは118年～128年にかけて再建されたものだと言われています。この巨大な円蓋がとにかくすごく、石造りのものとしてはサン・ピエトロ大聖堂、フィレンツェ大聖堂、ロンドンのセント・ポール大聖堂より大きなものとして知られています。

パンテオン 建造物

建築物としての価値はもちろんなのですが、ラファエロの墓があることでも有名です。こちらがそれです。

パンテオン 建造物

パンテオンを出てちょっと休憩、「Tempio Bar」でクロワッサンとエスプレッソをいただきました。

このお店のお母さんがとにかくフレンドリーでありがたかったです。色々と話しかけてくれて、彼女のカタコトの英語と、僕のカタコトのスペイン語でなんとか…。イタリア語はまだまだ…。言ってることが理解できる部分はありますが、なんせ話せない。でもパンテオンを見ながらの朝食は最高でした！

一度バスでホテルに戻り、妻と合流してからモンテチトーリオ宮殿へ。ベルニーニの設計で17世紀に完成。今はイタリアの代議院（下院）議事堂として使われています。

モンテチトーリオ宮 建造物

宮殿の前にはオベリスクがあるのですが、紀元前10年にエジプトからローマに運び出されたものらしく、もともとは2本1組だったようです。残りの1本のオベリスクは現在ポポロ広場に残っているとのこと。

モンテチトーリオ宮 建造物

モンテチトーリオ宮殿から歩いてすぐの場所にあるのがコロンナ広場、現在のイタリアの首相官邸であるキージ宮殿前の広場です。ここにはマルクス・アウレリウスの記念柱があり、円柱に螺旋状のレリーフが施されているのが印象的。レリーフはマルコマンニ戦争の物語を描いたものとのこと。

マルクス アウレリウスの記念柱 モニュメント・記念碑

更に少し歩いてビエトラ広場へ。ここにあるアドリアーノ神殿は136年に亡くなったハドリアヌス帝の妻のために145年頃に建てられたもので、現在でもオリジナルに近い白大理石の11本の列柱を見ることができます。

アドリアーノ神殿 史跡・遺跡

この列柱がとにかく迫力あり、145年頃の建築物を見れているだけでも感動です。

アドリアーノ神殿 史跡・遺跡

更に少し歩くと少し開かれたサンティニャツィオ広場に出ました。イエズス会の創設者であるイグナティウス・ロヨラに捧げられたサン・イニャツィオ・ディ・ロヨラ教会があります。

サンティニャツィオ広場 広場・公園

扉が開いていたので中に入ってみました。想像以上に奥行きがあり、教会内は非常に優雅な造りになっています。

聖イグナチオ デ ロヨラ教会 寺院・教会

天井画も素晴らしいです。観光客が集まる場所ではないかもしれないですが、おすすめです。

聖イグナチオ デ ロヨラ教会 寺院・教会

教会の入口にあった張り紙。教会の前で物乞いしている人たちはマフィア関係者なんですって…。色々と怖いすっね。

聖イグナチオ デ ロヨラ教会 寺院・教会

作業員用の車。1人乗りで幅が狭く、かわいです！

少しあるくとオペラ座がありました！イタリアと言えばオペラですよね！今回は楽しむ時間はありませんでしたが、オペラ座の外観はずっしりとした重厚感があります。

ローマ オペラ座 劇場・ホール・ショー

もうしばらく歩くとテルミニ駅周辺に出てきました。こちらは駅前にあるローマ国立博物館のマッシモ宮。「ポルトナッチョの石棺」と呼ばれる180年頃の作品が有名。今回は残念ながら時間がないのでパスです…。

ローマ国立博物館 博物館・美術館・ギャラリー

駅前には第264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世のブロンズ像もあります。2011年の作品で非常に現代的なデザインが特徴。全体的に丸みを帯びた感じから柔らかさを感じます。

テルミニ駅の南側に行くとマンフレドファンティ広場があり、そこにはAcquario Romanoという建築物が！19世紀後期の円形の建物で、その名の通り最初は水族館だったらしいです。現在は展示会やコンサートなどに使われているそうです。あまり観光客が来るような場所ではないので、人混みがなくゆっくりできます。

再建されたらしく、内部は非常にモダンな感じ。展示会などが行われていない限り特に見るものはないのですが、とにかく外が熱くて仕方なかったのでよい休憩場所になりました。

ローマの路面電車。今回は乗る機会がなかったのが残念…。慣れると便利らしいのですが、市内の観光地が意外とコンパクトで、頑張れば歩いて回れちゃうんですよね。

まるでチョロQのようなかわいい電動自動車がたくさん走っていたのですが、シトロエンのアミという車らしいです。なんとも未来的なデザインですよね。しかも左右のドアが反対方向に開くらしく、ひとつは全面から、ひとつは背面からというまた面白いつくり！日本の軽自動車もこれくらいかわいいといいのにな！

更にテルミニ駅の南側を散策。突然現れたのがサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂でした。ここを目的にしていたわけではなかったので嬉しい発見！

サンタ マリア マッジョーレ大聖堂 寺院・教会

大聖堂の前にはObelisco Esquilinoと呼ばれるオベリスクがあります。高さは15m弱もあるんですね。

サンタ マリア マッジョーレ大聖堂 寺院・教会

サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂、サン・ピエトロ大聖堂、サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂、サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂に並ぶローマの四大バシリカとして知られた大聖堂で、4つの中で唯一原構造を残している建物らしいです。

中も圧巻です。窓が多いのもあるのでしょうが、天井の金の装飾に反射した光が聖堂内を明るく照らしてくれています。

サンタ マリア マッジョーレ大聖堂 寺院・教会

クーポラ部分も非常に細かな装飾が施されています。

サンタ マリア マッジョーレ大聖堂 寺院・教会

右廊には大理石に壁を覆われた礼拝堂があります。本当に細かいので近くで見るのがおすすめです。

サンタ マリア マッジョーレ大聖堂 寺院・教会

エスクリーノ広場から見たサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂です。こちら側が裏側だとは思えないほど豪華な造りです。

サンタ マリア マッジョーレ大聖堂 寺院・教会

お腹も減ってきたので駅近くまで戻ってランチ！たまたま通りかかったラ・ガッリーナ・ビアンカというお店のテラス席が空いていたのでこちらにしました。

ラ ガッリーナ ビアンカ イタリアン

僕はビール、妻は赤ワイン。お昼から最高ですね！

ラ ガッリーナ ビアンカ イタリアン

花ズッキーニのフリットも注文！初日にメルカート・チェントラーレ・ローマで食べたものがちょっと酷かったのでリベンジ。ちょっと高めだったのですが価値ありです！これぞ求めていた味。

ラ ガッリーナ ビアンカ イタリアン

妻はマッシュルームのクリームリゾットを注文。日本でリゾットを食べるのを見たことがないのですが、ローマではハマっているらしい！

ラ ガッリーナ ビアンカ イタリアン

僕はトマトソースのタリアテッレをいただきました。味は至って普通なんですが、ローマのテラスで食べるとなんかね！！でも値段にはちょっとびっくり…。席料含めてだと思うのですが、サービス料が20％くらいとられてしまい思わぬ出費になりました。日本だといいイタリアンのお店のコースランチが余裕で食べれるお値段でした。

お腹が満たされたので初日のフライトの遅延で行けなかったフォロ・ロマーノとコロッセロのセットチケットを買いに行きます。

ラ ガッリーナ ビアンカ イタリアン

カピトリーノの丘の向かいにある旅行代理店で無事チケットを購入！予約していたのに購入列に40分ほど並ばされ、フォロ・ロマーノとコロッセロを両方満喫するにはちょっとギリギリの時間になってしまいました。

まずは急いでフォロ・ロマーノに向かいます。こちらはカンピドリオ広場の門番であるカストーレの像と彼の弟のポリュデウケースの像。双子だったらしいです。

カストーレの像 建造物

階段を登ってカンピドリオ広場に着くと、中心にマルクス・アウレリウスの騎馬像があります。160年から180年までの間ローマ皇帝だった人ですね。ちなみにこの騎馬像はレプリカらしく、同じ広場にあるカピトリーノ美術館で本物を見ることができるそうです。

マルクス アウレリウスの記念柱 モニュメント・記念碑

こちらがカンピドリオ広場。ミケランジェロが設計した円形の広場で、床のシンメトリーの模様が圧巻。正面にあるのがローマ市庁舎（セナトリオ宮）、右手にコンセルヴァトーリ宮殿、左手にカピトリーノ美術館があります！左手奥に進むとフォロ・ロマーノです。カピトリーノ美術館で「カピトリーノの雌狼」を見たかったのですが、急いでいるので残念ながら今回はパス。

カンピドーリョ広場 広場・公園

カンピドリオ広場を少し進むとフォロ・ロマーノが広がる絶景を見ることができます。丘の上から見下ろす感じなので、全体が見渡せるのが最高です。天気にも恵まれましたね。

フォロ ロマーノ 建造物

フォロ・ロマーノの入口近くにあるサンティ・ルカ・エ・マルティーナ教会。決して大きな教会ではないのですが、フォロ・ロマーノの雰囲気と非常にマッチしています。今回はちょっと急いでいたので中には入りませんでしたが、重厚感のあるファサードがすてき。

そしていよいよフォロ・ロマーノに入ります！事前に代理店でチケットをいただいていたのでスムーズ！

サンティ ルカ エ マルティーナ教会 寺院・教会

フォロ・ロマーノに入ってすぐの場所にあるのがセプティミウス・セウェルスの凱旋門。第6次パルティア戦争での勝利を記念して203年に大理石で建設された凱旋門で、広いフォロ・ロマーノの中でも存在感があります。

セプティミウス セウェルスの凱旋門 史跡・遺跡

こちらはサトゥルヌスの神殿。ローマ神話の神サートゥルヌスを祭った神殿で、現在のものは3代目らしいです。2代目の神殿が火災で破壊されたのが283年と言われているのでとてつもなく古い建物ですね。神殿のほとんどが崩壊しており、現在残っているのは8本の柱とそのベースだけですね。

サトゥルヌスの神殿 史跡・遺跡

順路を少し進むとフォカスの記念柱があります。601年に建てられた記念柱で、フォロ・ロマーノの中では最も新しい建築物だそうです。ベースは大理石で、その上の石柱を含めて約13mあるらしいです。

フォカスの記念柱 史跡・遺跡

高台から撮影したフォロ・ロマーノの一部の風景。まるでタイムスリップしたかのような町並みが広がっています。天気にも恵まれましたね。フォロ・ロマーノが非常に広いので結局2時間ほど歩き回りましたが、それでもちゃんと見れた感じがしませんでした。半日くらいかけてゆっくり楽しみたい場所です。

フォロ ロマーノ 建造物

セプティミウス・セウェルスの凱旋門の反対側にあるのがコンスタンティヌスの凱旋門。フォロ・ロマーノの両端にある凱旋門のひとつで、セプティミウス・セウェルスの凱旋門の建築に大きな影響を受けて315年に建てられたものです。ミルウィウス橋の戦いでコンスタンティヌスが正帝マクセンティウスに勝利したことを記念した凱旋門ですが、ちょうどフォロ・ロマーノとコロッセオの間にあることから観光客の注目度も高いようです。パリのカルーゼル凱旋門のモデルになっていることでも有名です。

コンスタンティヌスの凱旋門 建造物

コンスタンティヌスの凱旋門を横目にコロッセオに到着。フォロ・ロマーノ側から見ると手前の芝生がいいコントラストになります。青空が素敵。

コロッセオ 建造物

コロッセオへの入場券は事前に代理店からもらっていましたが、それでも行列がすごかった…。20分ほどで入れたのでストレスはなかったのですが、入場するまでは人混みがすごいです。

コロッセオ グルメ・レストラン

入場するとコロッセオの外側の廊下を歩いて中に進みます。両側の石柱の迫力がとにかくすごい。天井は高く、窓もないので開放感があります。

コロッセオ 建造物

コロッセオの中心部。崩壊している部分も多いのですが、形が残っているだけでもすごいですよね。

コロッセオ グルメ・レストラン

コロッセオ内部の全体像。下部まで見れるガイドツアーもあるのですが、ちょっと高かったので今回はパス。それでも圧倒的な規模感を見ることはできます。ここで人々の生死をかけた戦いがエンタメになっていた時代を想像すると恐ろしいですね。

コロッセオ 建造物

コロッセオを出て裏側に来ました。外壁は継続的に修復されているようなのですが、修復された部分も歴史を感じられるようになっています。裏側は道路に面しているのですが、それはそれで素敵です。

コロッセオ 建造物

コロッセオからバスで中心街に戻ります。意外とバスの本数が少なくて20分ほど待ちましたが、観光客の多さで遅れていただけかも…。途中サン・ジョヴァンニ駅で地下鉄に乗り換えます。

サン・ジョヴァンニ駅から地下鉄でオッタヴィアーノ駅に向かいます。旅行最終日なので、お土産を買いに行きます！

サン ジョヴァンニ駅 駅

オッタヴィアーノ駅から徒歩5分ほどの場所にあるカストローニ。日本的に言うとKALDIのようなインポート食材やユニークな商品が豊富なお店で、普通のスーパーでは買えないものがたくさんあるんです。今回はイタリアのお菓子やオリーブオイルなどを購入。お土産を買うにはおすすめなお店です。

カストローニ (オッタビアーノ店) カフェ

一度ホテルに戻って一休み。早朝から歩き回っていたのと、日差しにさらされ続けていたので体力的には限界だったんです。シャワーを浴びたり、購入したお土産などを整理しながら1時間ほどゆっくり休みました。

少し休んだ後、ホテルの近くのレストランで軽めの夕食。写真を撮る気力すらなかったのでしょうね、何を食べたのかも覚えていないくらいです（大きめのサラダとピザだったと思います）。

その後ホテル近くのお店で地元のビールをいくつか購入し、荷造りしながらいただきました。「Birra Moretti」は19世紀に創業されたイタリアで最も古いビールメーカーのひとつ。このボトルの科学実験感に惹かれて購入。

こちらはイタリア産の大衆ビール「Peroni」。緑のボトルが印象的なブランドなのですが、地元に出回っているのはこのバージョンかもしれませんね！ビンビールは好きですし、安価で軽く味わえるビールとしては最高なのではないでしょうか。

いつものことですが妻より僕の荷造りの方が早いので、夜サン・ピエトロ広場に散歩に行ってみました。ライトアップが素敵で昼の雰囲気とは全く違う印象でした。

サン ピエトロ広場 広場・公園

広場のオベリスクもいい感じにライトアップされています。背後に建物がないのもいいですよね！夜空とのコントラストが素敵です。

サン ピエトロ広場 広場・公園

サン・ピエトロ大聖堂もライトアップされています。左右の白い光より柔らかいのが印象的ですね。

サン ピエトロ大聖堂 寺院・教会

サン・ピエトロ広場の全体像。今回の旅行ではバチカンに近いホテルにして本当に良かったなと！毎日徒歩5分でサン・ピエトロ広場に行けるのはすごく魅力的でした。

いよいよ明日帰国なので、空港までのタクシーを予約して就寝。旅行最後の夜はなんか寂しいものです。

サン ピエトロ広場 広場・公園