2024/02/16 - 2024/02/16
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kojikojiさん
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横手3日目の2月16日の朝は部屋の窓を開けるところから始まります。前の晩は小雨が降っていたので夜中に雪に変わっていないか期待したのですが、どんより曇った空が見えただけでした。まずは温泉に浸かって目を覚まし、2階のレストランで朝ごはんをいただきます。普段は一切食べないイワシの丸干しは前日食べて美味しかったので今朝も並んでいて嬉しいです。ただ単純な丸干しではなく、ひと手間加えてしょっつるのような液に漬けて臭みを取っているようです。美味しい食事が終わるとすぐに準備をして昨晩も歩いた道を通って市役所前に向かいます。今朝は強い風が吹いているので体感温度はかなり低いです。市役所前では「ぼんでん唄」が披露され、続いて子供たちの梵天のコンクールが始まります。そしてたくさんの梵天が並んでコンクールが始まります。「梵天」とは神霊が降臨するための標示物や依代(よりしろ)としての大きな御幣形のものを意味しています。五穀豊穣、家内安全、商売繁盛など様々な願いを込めて毎年2月17日に横手市近郊の「旭岡山神社」に奉納する行事で、約300年の歴史があるといわれています。横手の梵天は他に類をみないほどの大きさと優美さ、そして豪華さが特徴です。竿の長さは約4.3メートルあり、その先に直径約90センチの円筒形の竹籠を取り付け、色鮮やかな「さがり」を垂らし、しめ縄や紙垂や鉢巻を取り付け、さらに干支や人形などの頭飾りを載せます。全体の大きさは5メートルを越え、その重さは30キロ以上にもなります。それが26本立つ姿は壮観でした。コンクールの結果には興味は無いので、一通りの梵天を見た後は近くにある「食い道楽本店」という中華料理の店に向かいます。まだ開店前だったので表で待っているとご主人が風除室まで入れてくれました。回転と同時に店に入り、冷たいビールで喉を潤して名物の横手焼きそばをいただき、ホテルに戻って温泉で温まり、夜に備えて部屋でお昼寝です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー ANAグループ JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- 楽天トラベル
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前夜遅くから小雨が降っていたので、夜中には雪になっているのではと思い、期待して部屋の表を見てみますが雪は降っていません。
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町を見渡すとかすかに屋根の上は白くなっているので全く降らなかったわけではなさそうです。
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まずは温泉にゆっくり浸かって朝食を食べに行く準備をします。
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2日目は晩御飯をいただく個室での朝食となりました。昨日食べて美味しかったイワシが並んでいるので得した気分です。
横手駅前温泉 ホテルプラザ迎賓 宿・ホテル
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朝から豪華な料理が並んでいます。朝食も日替わりなので変化があって、秋田の美味しいものがいただけるのでありがたいです。
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小さいキノコ鍋もあります。
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仲居さんに尋ねてみると近くの魚屋さんでひと手間加えてしょっつるのような液につけているそうです。臭みも無く普段は全くイワシに手を付けない2人が美味しくいただけました。分厚い鮭ももちろん美味しいです。
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甘く炊いたサツマイモにホタテの刺身、海苔、鮭の塩から、筋子、漬物が小鉢にはいっています。朝から日本酒が飲みたくなります。
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曲げわっぱにはポテトサラダとゴボウの焚いたのととんぶりとやまかけ、だし巻き卵と海老がきれいに盛ってあります。
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5種類くらい入ったキノコ汁は体に優しい味です。
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デザートとコーヒーを飲んでゆっくり。朝ご飯の時間もこちらの都合に合わせてくれるのがありがたいです。晩御飯も同様に時間を決められるので、夜のお祭りを観に来た観光客には都合がよいです。
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寒さ対策をして表に出ますが、この日は風が強くて実際の気温より寒く感じました。たまに小雪が舞っていますが、積もるような雪ではありません。
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お揃いの法被が可愛らしいです。この子たちも大きくなったら大人用の梵天を担ぐのでしょうね。
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幼稚園や小学校の子供たちが作ったであろう「小若梵天」がコンクールの順番を待っています。
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ちゃんと奉納の札があるので、翌日は旭岡山神社に奉納されるのだと分かります。子供用とはいえ、高さは3メートルほどあります。
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「梵天(ぼんでん)」は豪華な頭飾りが特徴的な横手の小正月行事です。約300年の歴史を誇り、毎年2月17日に旭岡山神社へ奉納されます。
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前日の2月16日であるこの日は頭飾りの出来栄えを競う「梵天コンクール」が開催されます。横手では「ぼんでんが終わると春がやってくる」と言われていますが、今年はすでに春が来てしまったようです。
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市役所前まで行くとステージが設けられ、「ぼんでん唄」が披露されていました。https://www.youtube.com/watch?v=MOTpOnIgRvE
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「梵天(ぼんでん)」は神霊が降臨するための標示物や依代(よりしろ)としての大きな御幣形のものを意味しています。五穀豊穣、家内安全、商売繁盛など様々な願いを込めて造られます。
ぼんでん 祭り・イベント
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横手のぼんでんは他に類をみないほどの大きさと優美さ、そして豪華さが特徴です。竿の長さは約4.3メートルあり、その先に直径約9センチの円筒形の竹籠を取り付けます。
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色鮮やかな布地や麻糸の「さがり」を垂らし、しめ縄や紙垂や鉢巻を取り付け、さらに干支や人形などの意匠を凝らした「頭飾り」を載せます。全体の大きさは5メート絵うを越え、重さは30キロ以上にもなります。
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JA秋田ふるさと旭青年部のこの梵天は「参等賞」「横手商工会議所会頭賞」「北上市長賞」を受賞しました。
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1番の「黒川青年有志」の梵天はこの後「参等賞」を受賞したそうです。
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同じ学校の同窓生で参加している梵天もいくつかありました。こんな祭りに参加できると同窓会も盛り上がるのでしょうから羨ましい気がします。
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今年は辰年なので干支をモチーフにした梵天の頭飾りも多いようです。
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この金色の龍は細工も細かく豪華な感じがします。吹きっ晒しの中でコンクールの審査の順番を待つのも大変だと思います。
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こちらは市役所の近くにある馬口労町通りの商店街の梵天です。
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400年の伝統「入金真綿」石川彦太郎商店の真綿が「さがり」に使われた「真綿の梵天」に長年使用されているようです。
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頭飾りは干支の龍ですが、その頭には龍の子太郎が乗っています。そのまま「日本まんが昔話」のオープニングを思い出します。
https://www.youtube.com/watch?v=DUrFgz1ZA58 -
横手南中学校の第九期生が還暦梵天という名で参加しています。ほぼ同じ世代なので親近感を感じます。
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この梵天コンクールを見たのは57年前の昭和42年のことでした。当時6歳でしたがこの旅のことはよく覚えています。現在は市役所前で行われているコンクールはどこかの小学校の校庭で行われていました。
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非常に寒かったのと雪の降り方が強いのと風も強かったことを覚えています。この当時の防寒着などは現在のようなものではなく、子供心に命がけでした。
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当時の頭飾りは現在よりもシンプルなものばかりでした。
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国鉄の横手客車貨物の梵天を持たせてもらいました。背中には買ってもらったばかりの「ケラ」を背負っています。皆さん揃いの法被に足元はゴムの長靴です。そういう自分の足元も長靴です。防寒性能などあったものではありません。
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この時に買ってもらったミニチュアの梵天の頭飾りはピンク色のリスの形をした消しゴムで、とてもいい匂いがしたことも覚えています。
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そんな横手の豪雪の中のかまくらと梵天の光景を頭に描いて来たのですが、あまりの雪の少なさに驚きました。
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17年振りとは言えここまで雪が無いとは思いませんでした。ただそのお陰なのか観光客の姿は少なくて旅行者には都合の良いことばかりだったかもしれません。
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小雪がわずかに待っていましたが、風はかなり強く「さがり」がちぎれそうになっています。
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左は横手市の市職員の梵天で「能登半島復興」の文字が読み取れます。城内のアナウンスでは横手市からも能登へ復興支援の応援に行かれているそうです。
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コンクールの審査は3基づつが番号順に呼ばれていきます。
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57年振りの横手の梵天と記念写真です。
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真っ黒い城に絡みつく2匹の龍は迫力あります。
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こちらの梵天も中学の同窓生による参加です。
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こちらも十二支をテーマにしています。
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龍の背に恵比寿と大黒天が跨っています。
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神社仏閣や城に竜を乗せた頭が今年の流行りのようです。
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JA秋田ふるさと旭青年部はコンクールで「参等賞」「横手商工会議所会頭賞」「北上市長賞」を受賞しました。
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「特選」に選ばれたのは神輿に天狗と龍が乗った迫力ある頭飾りの野球クラブシャークスだったそうです。
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「ケラ」を背負った女性の姿もありました。
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コンクールの日は美しい姿を見せる梵天ですが、翌日の旭岡山神社の本殿の奉納では全く違った姿を見せてくれます。
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子供たちの身に梵天のコンクールが始まりました。
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保育園や幼稚園が参加する団体の母体になっているようです。
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こちらは町内会の子供たちの梵天です。
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大人たちの梵天はスタンバイして順番を待っています。
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雪が積もっていないので皆さんスニーカーにジーンズ程度の軽い服装で参加しています。
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旅行中に出会った横手の方々は「せっかく東京から来てくださったのに雪が無くて残念です。」と気の毒がってくれますが、本音を言えば雪が少なくて助かっているそうです。
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除雪をお願いすると当然費用が掛かりますし、自分で行う除雪でもスコップなどは1カ月でダメになってしまうそうです。ストーブなどの燃料代もかかりますし、車の運転にも気を遣うので、本当に雪が無い今年は助かったそうです。
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タクシーの運転手さんは特に運転が楽なようで、「残念ですね。」と言いながらその顔には微笑みが浮かんでいます。
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突然の強風で梵天が煽られます。物理的に30キロでもバランスや風を考えると大人1人で持ち続けているのは大変だと思います。
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57年前のコンクールの際に父が持たせてもらったことがありましたが、1人で立たせることも出来ませんでした。初めて父がカッコ悪いなと思った瞬間でもありました。
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龍が荒れ狂っているようです。
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姿形を競い合っていても、この場でどうこうするわけではないので雰囲気はいたって穏やかです。
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賞はいくつもあるのでほとんどの梵天が何かしらの栄冠を得ることができるようです。
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本来の目的は翌日の神社への奉納なので、このコンクールは後になって行われるようになったのだと思います。
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順番待ちのまったりとした時間が過ぎていきます。
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一通りの梵天の写真を収めておきます。
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審査の順番待ちの梵天の間をカメラを持って移動します。
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そして突風が吹くと大慌てになります。
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審査の順番も終わりが近づいてきました。
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通常の祭りであれば歩行者もいろいろ規制がされて、近づくことは出来ないと思いますが、ここではそんなことはありません。
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審査が終わって自分の場所に戻るときだけが梵天が元気に動き回ります。
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良く出来ているなと思った梵天はやはり賞を取っているようです。友人が東京都のマイスターで、神棚や神輿を造っているので工場でその細工の細かさを見ています。なので本格的な造りには目が留まってしまいます。
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そろそろ審査も終わりなので人が動き出す前に移動します。
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市役所前はこのように交通規制が行われ、車両は入ることが出来なくなっています。正直度の梵天が賞を取るかに興味はないのでお昼を食べに行きます。
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「食い道楽本店」はまだ開店前でしたが、店のご主人が中で待つように言ってくれました。お陰で寒い風に当たることはありませんでした。20分ほど待って開店と同時に店内に入ります。
食い道楽 本店 グルメ・レストラン
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いろいろ下調べしてこの店の横手焼きそばを食べると決めていました。B-1グランプリは地域活性化を目的とする町おこしのためのイベントで、全国各地のご当地グルメを通じた「まちおこし団体」の共同PRイベントですが、この横手焼きそばは第4回グランプリを受賞しています。
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冷たく火アタビールで喉を潤しますが、一緒に出されたキャベツとキュウリの漬物の円実が生野とも言えません。普通はビール1本に1皿ですが、2皿出してくれました。
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始めていただく横手焼きそばです。妻の実家は静岡県富士宮市なのでB-1グランプリの第1回目と2回目にグランプリを受賞した富士宮焼きそばの本場です。富士宮焼きそばは家族でも好みが違い、麺は「マルモ食品」か「叶屋」、「魚紛」や「肉かす」や紅しょうがの「みかちゃん」などこだわりが凄いです。たくさんの店がありますが、妻の作ってくれる焼きそばが一番おいしいです。
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美味しい焼きそばを食べて、ホテルに戻り、温泉で体を温めた後は夜のかまくらに備えて昼寝をします。町の中心部のホテルで良かったです。
横手駅前温泉 ホテルプラザ迎賓 宿・ホテル
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