2024/04/02 - 2024/04/02
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j-ryuさん
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★福島の四季折々の花や自然風景を紹介している
“福島・四季・彩々”は1年振りですが回を重ねPart,119に
なりました。
単独ネタにするには写真が少なかったり
あまり脈絡がないネタだったりですが、
それらを強引につなぎ合わせたのが“福島・四季・彩々”で
福島県の自然のネタと言う事以外にはあまり共通点はありませんが
今回は春の野の花をご紹介します。
今年の春の天気予報は当初は暖春のはずでした。
たしかに1月2月は暖かい日が多く桜の開花も
例年よりかなり早くなる予想でしたが
3月になってから寒の戻りが長引き予想は大外れ、
暖春どころか13年ぶりの寒春になってしまいました。
13年前と言うと、そう東日本大震災があったあの年です。
あの年も寒い春で大地震の翌日に
雪が降ったのを覚えています。
どんな辛い冬が続いても春は遅れても必ず訪れます。
その喜びは一入(ひとしお)でした。
能登大地震の被災者の皆さんもそんな思いだったことでしょう。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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郡山市逢瀬公園ルートMap (※Google mapに加筆)
https://www.google.co.jp/maps/@37.3533708,140.2938663,22266m/data=!3m1!1e3?hl=ja
郡山市の西部にある逢瀬公園に自生のユキワリソウを見に行ってきました。
逢瀬公園&緑化センターは郡山西部の里山をベースに整備され
都市公園と自然公園を兼ね備えた広大な公園です。 -
☆郡山 逢瀬公園&緑化センター園内Map
※http://www.ouse-park.sakura.ne.jp/
逢瀬公園・緑化センターは、標高280m~350m、
広さは東西約900m、南北約600m、
面積は全体で32.5haの広さがあります。
このうち逢瀬公園は面積17.3haであり、
都市公園(総合公園)として整備されました。
中央広場、さくらの広場、わんぱく広場など、都市緑化のモデル基地として、
昭和54年に開園しました。
また、福島県総合緑化センターは面積15.2haであり、
福島県の緑化推進の拠点として、昭和56年より開園しました。
園内には本館、日本庭園、薬草園、ロックガーデン、
サボテン温室などがあります。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
◎2024/4/2 11:05 AM 撮影
広大な逢瀬公園でユキワリソウ(ミスミソウ)が自生しているのは
わずか4か所ほどで、この写真のポイントが最大の群生がみられます。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
昨年は3/28の訪問で満開でしたが
今年は5日遅れで訪問しましたがほぼ満開でした。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
ここは元々あった里山の斜面で
一面にまるで残雪の如くびっしり群生しています。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
ユキワリソウは夜、曇天、雨、低温のときは花が閉じ
全開しません。
とくにこの時期は朝方は例え晴天でも気温が低い場合が多く
花が半開のことが多いです。
闇雲に行っても花が閉じていることがあるので
その日の天気や気温を総合的に判断して見に行く必要があります。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
この日は予想通り花は満開&全開状態で鑑賞には最高のコンデションでした。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
ユキワリソウ(ミスミソウ)は主に落葉広葉樹林下で
晩秋~春は燦々と陽が射し、夏~秋は日陰になるやや湿った斜面に
多く自生します。
木漏れ日射す樹林下で小さな白い花は木漏れ日と同化し
目が光に慣れないと見つけにくいかも知れません。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
逢瀬公園のこの群生地も近くに遊歩道があるのですが
ユキワリソウ(ミスミソウ)が咲いているのに気づく人は
案外少ないです。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
なぜ花を正面からではなく裏側の方から撮るのか
疑問に思う人もいるかと思いますが
私はミスミソウのハナビラの清らかな透明感を表現したいので
わざと逆光撮影しているんです。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
この自生地は北向きの斜紙面。
ミスミソウの花は太陽の方を向いて咲くので
逆光撮影するには必然的にどうしても花の背後から
撮影しなくてはなりません。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
花が太陽の方にわずかに傾き
花茎がわずか5cm~8cmの花を花の背後から撮影するのは
言うは易しで中々容易ではありません。
でも、平地なら地べたに伏して撮らなければなりませんが
ここは山の斜面に生えているので
逆光写真するのはそう難しくありません。
斜面下から上の方を見上げるように撮ればいいんです。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
正面から撮りたい場合は上から下を見下ろすように撮影します。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
逆光撮影は一つ間違うとハレーションが起きやすいですが
直接太陽光をレンズで受けたり広角撮影しなければ
逆光撮影のメリットもあります。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
逆光撮影は透過光効果があるので
薄いハナビラや葉は光を通しやすいので
透明感ある花や葉を撮ることができます。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
-
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
私が地面に伏せるような状態で撮影している姿が不思議に見えるようで
『何を撮っているのですか?』とよく尋ねられます。
私がユキワリソウ(ミスミソウ)です。と答えるまで
ユキワリソウが咲いているのに気づかない人が多いです。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
私の旅行記ではユキワリソウと呼んでいますが
正式名はミスミソウ(三角草/キンポウゲ科ミスミソウ属)と言います。
一般的にはユキワリソウ(雪割草)の方が通りがいいかもしれませんね。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
-
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
ミスミソウは主にに本州中部以西から九州の落葉樹林下に自生し
福島県でも部分的に自生しています。
お隣り新潟県ではピンクや青紫など様々な花色のオオミスミソウ見られますが
残念ながら福島県中部の山々で見られるのは殆どが白花で
稀にピンクタイプが見られるだけです。
それでも落葉樹林下に群生する様子は本当に雪割草にふさわしい美しさです -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
-
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
太平洋側にはスハマソウ(洲浜草)が自生し
ミスミソウの葉先が三角なのに対し葉先が丸みのあるタイプを
スハマソウと呼ばれています。
でも明確に三角とか丸とか判別できないタイプも多く
DNAによる科学的な分類が必要だと思います。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
◎ミスミソウの花の構造
ハナビラの見える白い部分は萼片で緑色の萼片に見えているのは
総苞(そうほう)といい葉っぱの変化したもの(茎葉)で
萼片の役目をしています。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
ハナビラは無く花の中心部にオシベとメシベがあります。
ハンビラが無く萼片がハナビラに見えるのはキンポウゲ科に多い特徴です。
ハナビラが蜜腺に変化したキンポウゲ科の花もありますが
ミスミソウに蜜腺はありません。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
-
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
逢瀬公園でミスミソウが自生している場所は
みなこのような山の斜面でそれも北向きの斜面です。
冬から春は落葉樹林下の燦々とした太陽を好みますが
初夏から秋は直射日光があまり当たらない北側斜面を好むようです。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
-
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
こちらは花の正面(斜面の上)から斜面下の方を向いて
撮影しました。
これが順光撮影(太陽を背にする撮影)です。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
花の正面からの方が花らしいと言えば花らしい写真ですが
白一色だとハナビラ(萼片)がややハレーション気味になり
のっぺりとした写真になりがちです。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
逢瀬公園に自生するユキワリソウ(ミスミソウ)の98%くらいは白花で
1.5%くらいが極薄いピンク色で
わずか0.5%くらいがピンク花です。
ピンク花は極々わずかですが咲いていれば目立つので
あんがい見つけやすいかも。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
新潟県などに多く自生するオオミスミソウの花色は
白の他に青紫や赤紫、ピンクなど花色が豊かで
園芸種の基になっていますが
逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)はほぼほぼ白なので
清楚と言うか地味と言うか色彩的には少し寂しいかも(^-^;。 -
★我が家の庭に咲くユキワリソウ(ミスミソウ)
私的には白いユキワリソウは好きですが
庭植えだとやはり地味なので花色豊かなユキワリソウの園芸種を
植えています。 -
★我が家の庭に咲くユキワリソウ(ミスミソウ)
-
★我が家の庭に咲くユキワリソウ(ミスミソウ)
オオミスミソウの園芸種には
二段咲き、三段咲き、唐子咲き、千重咲き、などの
変化咲きがあります。 -
★我が家の庭に咲くユキワリソウ(ミスミソウ)
こちらは萼片が紫色でオシベが大きく花火のように改良された
華やかな品種です。 -
★我が家の庭に咲くユキワリソウ(ミスミソウ)
こちらは比較的オオミスミソウの原種に近い花色です。 -
★我が家の庭に咲くユキワリソウ(ミスミソウ)
品種改良が進んだ園芸種のユキワリソウはオシベの変化も多彩です。 -
★我が家の庭に咲くユキワリソウ(ミスミソウ)
こちらがオオミスミソウの基本桃色花。 -
★我が家の庭に咲くユキワリソウ(ミスミソウ)
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★我が家の庭に咲くユキワリソウ(ミスミソウ)
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★我が家の庭に咲くユキワリソウ(ミスミソウ)
こちらは昔から我が庭に植えられていた白花のユキワリソウ(ミスミソウ)です。
ずいぶん昔に自宅敷地の雑木林に自生していたと言う
原種を株分けしたものです。
やはり環境が違うせいか以前より株数は減ってしまいました。 -
★我が家の庭に咲くユキワリソウ(ミスミソウ)
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★我が家の庭に咲くユキワリソウ(ミスミソウ)
これらが自然の山に咲いていたなら感動すると思うけど
庭に咲いているとあまり有難みを感じません(^-^;。
やはり山野草は苦労して見に行くからこそ価値があるのであって
「手に取るなやはり野におけ蓮華草」(俳人瓢水?の句)が
身につまされます。 -
★我が家の庭に咲くユキワリソウ(ミスミソウ)
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★我が家の庭に咲くユキワリソウ(ミスミソウ)
私的には地味な山野草がけっこう好きなのですが
庭の花となると他人の評価も気になるので
つい華やかな花も植えてしまいます。
この優柔不断な所が自分らしいのかも(^-^;。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
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★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
少し地味だなんて言ってしまいましたが
これだけの自然のままのユキワリソウの群生が見られるだけでも
とても貴重なこと、恵まれた自然に感謝せねば罰が足ります。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
-
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
ユキワリソウ(ミスミソウ)は里山ではセリバオウレンなどの次に
咲く早春の花なのでカタクリやニリンソウなどと同じ
スプリング・エフェメラル(春の妖精)と思われる人も
多いようですが、スプリング・エフェメラルは夏~秋は葉を落し
休眠するのに対しユキワリソウ(ミスミソウ)の葉は常緑で
休眠しません。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
つまりユキワリソウ(ミスミソウ)はスプリング・エフェメラル(春の妖精)
っぽいけれど、スプリング・エフェメラルではありません。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
-
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
ユキワリソウ(ミスミソウ)の葉は常緑なので
自生していれば夏場でもその存在は確認できます。
でも自生地そのものが限定的なので
そう簡単には見つけられないと思います。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
郡山市では逢瀬公園の他にも高篠山森林公園や妙見山山麓などにも
自生しています。 -
★逢瀬公園のミドリバナノエンレイソウ(緑花延齢草)
ユキワリソウ咲く山の斜面ではミドリバナノエンレイソウ(緑花延齢草)が
咲いていました。
一般的にエンレイソウ(延齢草/ユリ科エンレイソウ属)の花色は
エンジ色(小豆色)ですが、この個体は赤い色素が欠乏したのか緑色です。 -
★逢瀬公園のミドリバナノエンレイソウ(緑花延齢草)
一般的なエンレイソウも結実後はハナビラ(外花皮片)が
エンジ色が薄れ緑がかっていますが
このミドリバナノエンレイソウ(緑花延齢草)は蕾の時から緑色で
開花後もずっと緑色です。 -
★逢瀬公園のミドリバナノエンレイソウ(緑花延齢草)
エンレイソウ(延齢草)に良く似た仲間に
ミヤマエンレイソウ(深山延齢草)(別名・白花延齢草)があり
白い内花被片と緑色の外花被片があるので
外花被片しかないエンレイソウとは別種です。
このミドリバナノエンレイソウは外花被片しかないので
エンレイソウの変異種と思われます。 -
★白河・天狗山のスプリングエフェメラル~ミヤマエンレイソウ(深山延齢草)
ミヤマエンレイソウの別名はシロバナエンレイソウ。
一般的なエンジ色のエンレイソウ(写真下)の白花だと思っている人が
多いと思いますが近似種ではあるものの別の種です。
ミヤマエンレイソウの葉の中心から短い花柄が伸び、
3枚の外花被片と3枚の白い花弁状の内花被片からなります。
深山とありますが仲間のエンレイソウより必ずしも深山に自生するわけではなく、
当地ではエンレイソウに比べ絶対数が格段に少ない希少種です。 -
☆エンレイソウ(延齢草/ユリ科エンレイソウ属)
近縁種のエンレイソウはエンジ色の3枚の外花被片しかありません。
当地では里山から深山までごく普通に見られるエンレイソウですが
愛知、和歌山、徳島では絶滅危惧種1指定。
ところ変わればですね。
ただこの出会いの沢では当地で普通に見られるこのエンジ色のエンレイソウは
なぜか見かけませんでした。 -
☆ピンク色のミヤマエンレイソウ(2019/5/7撮影)
ピンク色のミヤマエンレイをムラサキエンレイソウと呼ぶこともありますが、
おそらく白花が時間の経過とともにピンク色になったものだと思います。
ただ時間が経過してもピンク色にならずベージュ色になるタイプもあり
個体差があるようです。 -
★我が家~オオバナノエンレイソウ(大花延齢草)
☆オオバナノエンレイソウ(大花延齢草/シュロソウ科エンレイソウ属)
(※2023/4/23 撮影)
オオバナノエンレイソウは北海道と東北北部の
低地~亜高山帯の湿地や林内などに生え、
茎の高さは30~70センチ。茎頂に直径5~7センチの
白色の花を1個つける。
外側に緑色の萼(外花被片)、内側に白い花弁(内花被片)がそれぞれ3個
ある。葉は茎頂に3個輪生し、菱形状広卵形で、先がとがる。
シロバナエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ)に似ますがが、
本種の内花被片方が断然大きく、上~斜め上向きに咲く。
内花被片は外花被片よりも長く、大きく飛び出している。
内花被片は広卵型で先端はあまりとがらない。
雄しべは雌しべよりも長い。葯の長さは花糸の約3倍あります。
オオバナノエンレイソウは福島県には自生していないので
メルカリで買いました。
北海道ではそう珍しい山野草ではないようですが
とても人気があり盗掘が絶えないようです。
この販売者は自宅敷地の株を出品したようです。
あくまで自己申告なので信じるしかありませんよね。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
極薄いピンク色のユキワリソウも咲いていました。
肉眼では極薄いピンク色でも白とは明らかに違うのが分かりますが
写真に撮ると分かり辛いです。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
まだ完全に開ききっていない花の方が
薄いピンク色なのが分かります。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
-
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
新潟などの豪雪地帯のオオミスミソウの花色はピンク、青、青紫、紫など
花色(萼片)が豊富ですが
逢瀬公園ではピンク系の花はわずかに自生していますが
なぜか青系の花は全く見られません。
この差はどこからくるのか不思議です。
豪雪だけが理由なら奥会津も豪雪地帯ですが
青花のユキワリソウが自生しているのは聞いたことがありません。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
ハナビラ(萼片)がピンク系のオシベはピンク色が多く
白系は白いオシベがほとんどです。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
白系とピンク系を見比べるたお
白系の花のオシベは白
ピンク系のオシベはピンクなの良く分かります。
オオミスミソウの青系のオシベは白いタイプと青いタイプがあります。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
メシベはピンク系も青系も白系も黄色です。 -
★逢瀬公園のユキワリソウ(ミスミソウ)
同じキンポウゲ科のキクザキイチゲの場合も
豪雪地帯には青系のハナビラ(萼片)が多く
小雪地帯は白系が殆どで青系は稀です。
その理由を科学的に解明できなものか期待しています。 -
★逢瀬公園のミズバショウ(水芭蕉)
逢瀬公園には水芭蕉が三か所ほどのジメ地で見られます。
ユキワリソウ(ミスミソウ)の群生地そばのミズバショウは
まだ5分咲き程度でした。 -
★逢瀬公園のミズバショウ(水芭蕉)
-
★逢瀬公園のミズバショウ(水芭蕉)
◎ミスバショウ(水芭蕉/サトイモ科ミズバショウ属)
ミズバショウは主にシベリア東部、サハリン、千島列島、カムチャッカ半島と
日本では北海道と中部地方以北の湿地に自生します。
白い花びらのように見えるのは仏炎苞(ぶつえんほう)で実際の花は
真ん中の円柱状の花序に小さな花がたくさん集まっています。 -
★逢瀬公園のミズバショウ(水芭蕉)
-
★逢瀬公園のミズバショウ(水芭蕉)
逢瀬公園のミズバショウは元から自生していたものではなく
池ややジメ地を新作り植栽したものだそうです。 -
★逢瀬公園のミズバショウ(水芭蕉)
-
★逢瀬公園のミズバショウ(水芭蕉)
花序を半周取り囲む仏炎苞(ぶつえんほう)が開いている向きは
不規則で個体によって様々。
でも花序が見える方が正面とするので
花序が見える個体にピントを合わせないと
締まりが付きにくくなります。 -
★逢瀬公園のミズバショウ(水芭蕉)
ミズバショウの英名はAsian Skunk Cabbage。
ミズバショウはいい香りなのに
嫌な臭いの座禅草(Eastern Skunk Cabbage)の仲間だってことで
アジアン・スカンク・キャベツと安易な命名は失礼ですよね(^_^;)。
どちらも虫をおびき寄せるための香りですが
正反対の匂い作戦をとるのはなんとも不思議です(^^ゞ。 -
★ザゼンソウ(座禅草/サトイモ科ザゼンソウ属)(※2021/3/21 撮影)
ミズバショウによく似た花に小豆色のザゼンソウ(座禅草/サトイモ科ザゼンソウ属)がありますが色の他に匂いも正反対なんですよ。
ミズバショウは甘くいい香りがするのに、ザゼンソウは臭い匂いでがします(-"-)。
ザゼンソウは北米にも自生地があり
英名では嫌な臭いがすることからEastern Skunk Cabbageと
呼ばれているそうです。 -
★逢瀬公園のサボテン園
逢瀬公園の植物の多くは元々自生していた木々や植物を生かしつつ
園芸種の花木も植栽されています。
そんな中で2棟の温室があり、サボテンや多肉植物を育てています。 -
★逢瀬公園のサボテン園
サボテン園は、サボテンの収集家としても知られた
太田辰雄氏(太田総合病院元理事長)が
四半世紀にわたって収集、栽培した約800株のサボテンや多肉植物を
福島県に寄贈されたことを受けて、作られた施設です。 -
★逢瀬公園のサボテン園
東北でも珍しいサボテン380種類、830株が見られます。
特にキンシャチの数は多く、昭和天皇が皇太子に即位された際、
メキシコの在留邦人から贈られたと言われる大きなキンシャチもあります。 -
★逢瀬公園のサボテン園
このサボテン園には時々立ち寄っていましたが
今年は特に興味をもって鑑賞してきました。
と、言うのも1年ほど前から
突如サボテン、多肉植物、塊根植物にハマリ
既に250種くらい集めています。
もともと凝り性的な面はありましたが
まさか自分がサボテン、多肉植物、塊根植物にハマるとは
夢にも思っていませんでした。 -
★我が家の多肉植物&塊根植物
私の部屋のサボテン、多肉植物、塊根植物です。
この部屋以外にもまだまだあるんです(^-^;。 -
★我が家の多肉植物&塊根植物
たった1年で足の踏み場もない状態になってしまいました(^-^;。
サボテン、多肉植物、塊根植物の多くは最低気温が5℃以上は
欲しいので冬場は外に置けず、
しだいに部屋を占領しはじめました。 -
★我が家の多肉植物&塊根植物
ハマった原因の一つがメルカリやラクマなどのフリマの存在だと思います。
私の地元にも園芸センターなどはありますが
品揃えは限定的です。
しかしフリマには珍しいサボテン、多肉植物、塊根植物などが
手ごろな価格で多種出品されていて、つい持っていない品種を見ると
ポチってしまいます(^-^;。
さすがに最近は置く場所が無くなってきたので
ポチる回数は減ってきましたが、
次の沼にハマるまで続きそうです。 -
★町郊外の里山に咲くキクザキイチゲ(菊咲一華)
私の住む町郊外の里山(雑木林)の林床でキクザキイチゲ(菊咲一華)が
見頃になりました。(4/2) -
★町郊外の里山に咲くキクザキイチゲ(菊咲一華)
◎キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)は
スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)の一つで
落葉広葉樹林などで春先に花を咲かせ、
夏まで葉をつけたあとは地上部は枯れ地下で過ごす草花の総称です。
Spring ephemeralは「春の儚いもの」「春の短い命」というような意味で、
「春の妖精」とも呼ばれています。 -
★町郊外の里山に咲くキクザキイチゲ(菊咲一華)
-
★町郊外の里山に咲くキクザキイチゲ(菊咲一華)
キクザキイチゲは当地の自然豊かな山あいに行けば、
そう珍しい山野草ではありませんが
この自生地は町外れの雑木林で、そばには道路も走っています。
けして環境が良いとは言えませんが、道路端が適度な藪になっていて
気付く人はまずいません。
ここはキクザキイチゲの他にもニリンソウやヒナスミレ、
シデシャジン、ソバナ等々
街近くの雑木林とは思えない貴重な山野草が自生する
当町最後の秘密の花園なんです。 -
★町郊外の里山に咲くキクザキイチゲ(菊咲一華)
-
★町郊外の里山に咲くキクザキイチゲ(菊咲一華)
キクザキイチゲはアズマイチゲ(写真下)と良く似ますが
キクザキイチゲは近畿以北~北海道の落葉樹林下や林縁に自生し、
葉がギザギザに切れ込んでいるのに対し
アズマイチゲの葉は3小葉に分かれ丸みがあって少し垂れ下がっています。
キクザキイチゲの花の中心部はほぼ白なのに対し
アズマイチゲは青紫色なのも見分けのポイントです。
キクザキイチゲのハナビラ(萼片)には青紫もありますが
アズマイチゲは全て白です。 -
★近隣の村の棚田土手に咲くアヅマイチゲ(東一華) (4/11撮影)
◎アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
アズマイチゲは北海道~九州の主に落葉樹林の明るい林下や林縁に自生し
土壌は石灰岩質を好みます。
しかし、ここは棚田の土手や里山の林縁で
素人目には石灰岩質土壌には見えませんが
化学的地質調査をしないと実態は不明です。 -
☆キクザキイチゲ(写真上)とアズマイチゲ(写真下)
キクザキイチゲとアズマイチゲは花だけ見るとぱっと見は
ほとんど同じなので慣れないと見極めづらいかも。
一番分かりやすいのはやはり葉の形状だと思います。
キクザキイチゲは名前のように葉がキクの葉のような形ですが
アズマイチゲはやや楕円形の葉が垂れ気味に付いています。 -
★町郊外の里山に咲くキクザキイチゲ(菊咲一華)
-
★町郊外の里山に咲くキクザキイチゲ(菊咲一華)
福島県ではキクザキイチゲは亜高山下から里地里山まで
広範囲に分布し比較的簡単に見られます。
花色は殆どが白ですが、奥羽山脈より西側~会津にかけては
青花も自生します。 -
★町郊外の里山に咲くキクザキイチゲ(菊咲一華)
-
★郡山市湖南町に咲く青花キクザキイチゲ(青花菊咲一華)(4/15 撮影)
青花と言っても花色はマチマチで、
青と言うよりは藤色に近く濃いタイプから薄いタイプまであります。
この湖南町の自生地では主にやや濃い藤色と淡い藤色の2タイプが
混在します。
そんな中今年は初めて桃色タイプを数株見つけました。
桃色のキキザキイチゲは全国的にも珍しい花色です。 -
★町郊外の里山に咲くキクザキイチゲ(菊咲一華)
キクザキイチゲもユキワリソウと同じくハナビラに見えるのは萼片で
ハナビラありません。
これはキンポウゲ科の花に多く見られる特徴です。 -
★須賀川牡丹園のミズバショウ(水芭蕉)
久しぶりに須賀川牡丹園のミズバショウを見に行きました。
以前はよく撮影に訪れていましたが、
ここは自生種ではなく栽培種なので
できるなら自生種を撮りたかったからです。 -
★須賀川牡丹園のミズバショウ(水芭蕉)
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★須賀川牡丹園のミズバショウ(水芭蕉)
ミズバショウは水辺を好みますが
ごらんのように直接的に水がなくても
湿った土壌なら問題なく育ちます。
ただ水芭蕉=水辺の印象があるので
写真的には寂しいかな(^-^;。 -
★須賀川牡丹園のミズバショウ(水芭蕉)
-
★須賀川牡丹園のミズバショウ(水芭蕉)
水が無くても育ちますが陸生の雑草タネツケバナが咲いているのは
ご愛敬です(^-^;。 -
★須賀川牡丹園のミズバショウ(水芭蕉)
白い花びらのように見えるのは仏炎苞(ぶつえんほう)で実際の花は
真ん中の円柱状の花序に小さな花がたくさん集まっています。 -
★須賀川牡丹園のミズバショウ(水芭蕉)
-
★須賀川牡丹園のミズバショウ(水芭蕉)
花序を半周取り囲む仏炎苞(ぶつえんほう)が開いている向きは
不規則で個体によって様々。
でも花序が見える方が正面とするので
花序が見える個体にピントを合わせないと
なんとなく締まらない写真になります。 -
★須賀川牡丹園のミズバショウ(水芭蕉)
逆光撮影で透過光効果を狙うと清楚な仏炎苞が
透明感がましより清らかに見えます。
これで◆福島・四季・彩々・Part119~遅春の候はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
MLB・ドジャースの大谷選手の元通訳による違法賭博問題が
事前予想より早く大方の決着がついてほっとしました。
私は大谷選手をこれまでの生き様をみて
まったく疑いはしませんでした。
疑った人っておそらく自分の価値観や経験則から
悪気なくそう感じたのだと思いますが、
そう言う発言はせいぜい飲み屋での会話に留めておいた方が
いいのではないかと思いました。
ではまた。 j-ryu
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