202402　サウジアラビア（6）～マダイン・サーレ～

2024/02/20 - 2024/02/20

※自分の記録として作成していますが、インターネットでいろいろ調べていますので、皆様のお役に立つところがあれば幸いです。なお、特に映えは目指していません。

■日程
2/15 ドバイに向け出発
2/16 ドバイ着【ドバイ泊】
2/17 リヤド到着、リヤド観光（ディルイーヤ、国立博物館、アル・ファイサリヤ・タワー、キングダムタワー）
2/18 夕方までリヤド観光(スーク等)後、SV1335便にてハイルへ移動【ハイル泊】
2/19 ジュッバの岩絵等を観光しながらアル・ウラへ移動【アル・ウラ泊】
2/20 マダインサーレ及び周辺の観光【アル・ウラ泊】
2/21 メディナへ移動し、メディナ観光(入れる範囲のみ)後、高速列車にてジェッダへ移動【ジェッダ泊】
2/22 ジェッダ観光(旧市街、アブドゥル・ラウフ・ハイル博物館等)後、ドバイへ【ドバイ泊】
2/23 ドバイ観光後、成田へ向けて出発。
2/24 成田着【成田泊】
2/25 成田発、中部へ

エリア その他の都市(サウジアラビア)

2月20日
今日は午前はダダン王国の遺跡観光、午後はマダインサーレの観光になります。
出発は朝7時と早く、朝焼けがきれいです。

ダダン遺跡やマダイン・サーレは、まずはウインターパークと呼ばれる駐車場に行き、そこから専用のバスで各遺跡へと行く仕組みになっています。

ダダン遺跡のビジターセンター

簡単な博物館にもなっています。中ではジュースやお菓子ももらえます。

ダダンはダダン王国及びそれに続くリヒャン王国の首都でした。ダダンにはオアシスがあり、交易都市として栄えました。特にリヒャン王国は建築、彫刻に優れた技術を持った国でした。

いよいよ博物館の外へ。博物館のガイドがついて案内してくれます。説明内容はガイドによって異なるようで、丁寧な人もいれば、適当な人もいるようです。

いよいよライオン墳墓に到着。リヤドの国立博物館にレプリカがあったものです。

墳墓の付近を拡大

更に拡大するとライオン墳墓がはっきり見えます。肉眼ではよくわかりません。墳墓のサイズは1m四方で、深さ2ｍです。

他にもライオンが彫られた墳墓があります。

月の神殿と呼ばれる遺跡の発掘現場。鉢のようなものが置かれていますが、レプリカです。

昔の写真

遺跡全体の写真

続いてジャバル・イクマへ

崖に囲まれた道を進んでいきます。

当時の記録として、いろいろな文字や絵が彫られています。

この部分は岩山に囲まれており、一日に４時間程度しか日が差し込まないようです。そのため傷みが少なく残っているようです。

政治や宗教に関する重要な事柄の記録に使われていたようです。

岩絵

岩絵

岩絵

岩絵

ダダンの見学の後は一度ホテルに戻り、昼食。

昼からはついにマダインサーレの観光です。

バス待場。入り口ではダダン同様にジュースやお菓子をもらえます。お土産屋さん、簡単な博物館やカフェがあります。
マダインサーレは自由に出入りはできず、混載の専用バスで4カ所だけ周れます。時間も2時間と決まっているようです。

ペトラ遺跡同様、ナバテア人によって作られたものです。ペトラ遺跡は何の目的で作られたかはっきりしていませんが、こちらはお墓として造られたものです。

バスに乗り、出発です。

外を見ていると、いろいろは遺跡が見えます。

レンタカーとかで自由に回れると楽しそうですが、これだけの遺跡を順に見ていると、どれだけ時間がかかるのかわかりません。

車窓の風景

車窓の風景

最初はジャバル・イスリブです。
ペトラ遺跡のような岩の間の狭い道が見えます。

岩をくりぬいた空間は聖域で、集会場として使われていたそうです。

ワシはナバテア人の神ドゥシャラの象徴です。頭が削られているのはイスラム教の偶像崇拝禁止の影響でしょうか。不明。

神々は神聖で偶像化できないということで、石柱のある祭壇も使用されていたようです。

シークはさらに奥に続いていますが、これより奥には入らせてもらえません。

再びバスで移動し、次はジャバル・アルバート
29の墳墓があり女性の遺体がたくさん見つかっており、「乙女の山」とも呼ばれています。

たくさんの墳墓があります。

内部には遺体を納める溝が彫られています。１つの墳墓から８０人の遺体が発掘されたものもあるようです。

墳墓の大きさ、装飾なども様々です。墳墓の上の５段の階段は天国への階段。

ワシはナバテア人の神ドゥシャウで、天国へ魂を運ぶ神と考えられています。
ハスはエジプトの影響と考えられています。王の紋章であると同時に永遠の命を示しています。
ライオンはアッシリアの影響（強力な野性の力を体現する存在とされている）、メドゥーサはギリシャの影響と考えられています。

ナバテア人はいろいろな民族との交易があり、その信仰には様々な民族の影響を受けていました。

続いてアル・ファーリド
こちらはナバテア時代の兵士の墓です。遺体は見つかっていませんが、人物名は書かれているようです。
墳墓の下部はきれいになっていないぎざぎざの岩肌が見えており、未完成の墳墓です。未完成の墳墓の中では最大のものとです。

続いてジャバル・アフマド
夕日で赤く染まるため、このような名が付けられています。

この裏側が、パンフレットなどでよく見る、ピーナツ型の岩に墳墓が二つ並んだマダインサーレの墳墓になるのですが、なぜか見せてもらえませんでした。残念。。。一枚前の写真でも、右端の方で何か作業を行っていたので、修復作業中なのかもしれません。
最初の2カ所で時間を使い過ぎたのか、後半2カ所は駆け足でした。やはり2時間という縛りは絶対なもののようです。

ビジターセンターのお土産屋さんには博物館も併設されており、当時の女性の顔を３次元で復元したものが飾られています。
Hinatと呼ばれるこの女性は、40歳を超えたくらいでなくなっており、2000年以上墳墓に横たわっていました。
医学的な調査から、歯の根元に嚢胞があったことや、頭の根元に関節炎があったことがわかっています。

帰りのバスが来ないので、カフェでカプチーノを頼みました。しかし支払いはタッチ式のクレジットカードのみ。タッチ式のクレジットカードは落としたり、盗まれたりすると怖いので持ってきていませんでしたので、支払いできない旨伝えましたが、無料でごちそうしてくれました。なんと太っ腹。さすがお金持ちの国です。

続いてハッラビューポイントへ。四駆の車を準備しているとのことで、どんなところへ行くのかと思っていましたが、四駆を使うほどかという感じでありましたが、曲がりくねった坂道を登っていきます「。

ハッラビューポイントへ到着。天気予報では明日は曇りで、徐々に雲が出てきました。

ビューポイントからの眺め。緑が多く、この辺り一帯がオアシスであることがわかります。

ビューポイントはカフェのようになっており、家族連れや友人同士で訪れた方々が楽しんでいます。でも雨が降るとどうなるんだろう。

続いてエレファント・ロックへ。本当にゾウに見えます。

近くで見ると迫力があります。

ここもしゃれなスポットとなっており、夜はライトアップされてキレイなようです。

ホテルに戻ると今日は外で食事。ライトアップされて幻想的な雰囲気です。

なんと今日が誕生日の方がおり、サプライズのケーキが出てきました。日本のようなショートケーキではなく、ホールです。しかしその頃にはすでに食事を終えてお腹いっぱいの状態。お祝いにということで少しいただきました。食後にホールケーキが出てくるなんて、サウジアラビア人の食欲は旺盛です。

今回の旅行の最大の目玉は終わりました。日が経つのは早いもので、残すはメディナ、ジェッダの観光を残すのみです。