シェムリアップ2024･･･（2）水に浮かぶ小さな遺跡「ニャック・ポアン」

2024/02/08 - 2024/02/15

カンボジア旅行三日目の2月10日　午前中に向かったのはややマイナーな「ニャック・ポアン」

小さな遺跡ですが、敷地全体も、遺跡そのものも、水に浮かぶ独特な雰囲気が。

エリア シェムリアップ(カンボジア)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

カンボジア（シェムリアップ）旅行三日目の2月10日　午前中に向かったのはアンコール遺跡の中では有名どころに比べるとややマイナーな「ニャック・ポアン」

今回は観光ではなくプライベート活動が目的。撮影した写真のほとんどが活動に関する非公開画像ですが、一部公開可能画像を使用して旅の記録とします。

そのため、このような見苦しい塗り潰し画像も。まあ、ないよりはまし･･･ということで。

「ニャック・ポアン」は写真のように、池に浮かぶ小島にあります。

池はバライと呼ばれる人工池

12世紀末建立の仏教寺院です。

池にはハスの花も

更にその奥には北海道・野付半島尾岱沼のトドワラのような水面に立つ枯れ木も。

橋（背景）を渡り切って小島に　

小さな島ですから、木道を数十mも歩けば、島中央に位置する遺跡にでます。

遺跡も水に浮かぶ形

「中央に設けられた1辺70メートルの大きな人工池の中心に、円形の基壇が築かれ、その上に中央祠堂がある。」【ウィキペディア】

円形の基壇には2匹の蛇が取り巻いていますが、「ニャック・ポアン」というのは“絡み合う蛇”という意味とか。

「ニャック・ポアンは、もともとは医療の目的のために設計され、ジャヤーヴァルマン7世が建てた多くの病院のうちの1つであった。それは平衡（バランス）における古代ヒンドゥー教の考えに基づいている。古代の人たちは、これらの池に入り、沐浴することで自然的要素の平衡を養い、それにより病気を治すと信じていた。」【ウィキペディア】

中央の池の四方には四つの小池が配置されています。

「4つの結合する池は、水、土、火、風を象徴する。それら4つの癒しの池はそれぞれ中央の水源である主水槽と石の水路によって繋がれ、四大獣、すなわちゾウ、ライオン（獅子）、ウマ、ウシ（牡牛）が、それぞれ北、南、西、東の方向をつかさどる。小祠堂の石の樋口はそれらの動物の頭部を象徴して造られているが、東だけは例外であり、牡牛の代わりにヒトの頭部を表している。」【ウィキペディア】

2011年の洪水の影響で遺跡が一部崩落し、今も危険なので立ち入れる部分は制限されています。

ということで「ニャック・ポアン」遺跡でした。

小さな遺跡ですが、水が豊かで気持ちがいい遺跡です。　歴史的にはアンコール朝の治水技術の高さを象徴する遺跡でしょう。