ほのぼの遊園地・佐賀神野公園が浦安のテーマパークのようだ！【ホリデーアクトパスで福岡近郊バスの旅その３】

2024/02/11 - 2024/02/11

　佐賀市の神野公園には、昔ながらの「こども遊園地」があります。また我が子を連れて行かねばと思いつつホームページを見たら、６０周年祭開催のお知らせが！
　特別なイベントも目白押しということで、気軽な気持ちで出かけてみたところ、全盛期かのような賑わいに圧倒されてしまいました。

エリア 佐賀市(佐賀)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

　久留米からは４５番「江見線」で、佐賀駅バスセンターに向かいます。
　江見線は、数日前に廃止の報道があったばかり。この日の佐賀行きを思い立ったもう一つの理由が、江見線の様子を見たいからでした。

久留米駅 駅

　すでに沿線自治体から赤字補助を受けている路線ですが、人手不足のため維持困難になったのが廃止の理由。秋には本数半減、来年（2025年）秋には全廃の方針が示されています。
　筑後川を渡り、佐賀県に入ります。

筑後川 自然・景勝地

　長らく久留米～佐賀間のメインルートを担ってきたバス路線であり、2011年までは同ルートでの特急バスも運行されていました。
　沿線のバス停はしっかり整備されたものが多く、地域の基幹交通としての位置づけが伺えます。

　みやき町の西島に至っては、待合室と駐輪場まで。
　このバスにも終始１０人前後の乗客がいて、決して「空気輸送」ではありません。それでも他に人を振り向けねばならないほど、深刻な人手不足ということだと思います。

　赤字が廃止の理由であれば、沿線自治体は補助金をどう工面するかの議論になるのでしょうが、人手不足が理由となれば、代替交通手段の確保しかありません。
　残された時間はわずか１年半。自治体ごとの温度差も大きそうで、今の路線のままの存続の道は、険しいように思えます。

　うちらは土日フリー定期券「ホリデーアクトパス」での乗車なので、収益への貢献はなく申し訳ない感じ。１時間少々揺られ、佐賀駅バスセンターに到着しました。
　待合室内にぶらさがる、赤い提灯。

佐賀駅バスセンター 乗り物

　そうか、昨日は旧正月でしたね。押し寄せるアジア圏の観光客に応えるべく、特設の案内所まで設置されていました。

　乗り継ぎのバスまで少し時間があるので、リニューアルが終わった佐賀駅を探検。
　駅前広場の歩行者空間が大きくなり、何やらイベントも開かれていました。今までの佐賀にはなかった光景で、楽しくなります。

　高架下の東側は、商業施設「えきマチ１丁目」。対する西側は、「SAGAHATSU」なる新たな商業エリアとしてリニューアルされました。
　２０２３年４月にオープンしたばかりで、まだ新しい匂いがします。

佐賀駅 駅

　飲食エリアはオープンエアで、なかなかしゃれておるじゃないですか。

サガハツ 専門店

　今日は子連れなので控えたけど、軽く一杯飲んで行くにはよさげなエリア。佐賀の酒が楽しめる「SAGA BAR」もありますよ。

　改札前には、ちょっとユニークな自販機コーナーも。我が子はガチャガチャコーナーでミニプラレールを手に入れ、ごきげんでした。
　また遊びに来たいと思える施設でしたが、さして大きくもない駅なのに、なぜ運営主体が同じ商業施設を、２つのブランドに分けたのかは謎のままでした。

　バスセンターに戻り、２番乗り場から佐賀医大病院方面の市営バスに乗ります。土休日は１時間間隔。
　遊園地方面のバスなんだから週末の本数こそ増えてほしいけど、「本務」が病院行きでは、やむを得ないですね。

　選管の広告バスで、つり革には「めいすいくん」がぶら下がっていました。
　我が子の手帳を提示して、半額運賃を払って下車。佐賀のバス３社は、２種障害者の付添人も半額になるので助かります。

路線バス (佐賀市交通局） 乗り物

　バス停から、神野公園こども遊園地へ。入園無料。昔ながらの遊具が並ぶ、ほのぼのした遊園地です。
　しかし「周年祭」を舐めていました。何、この混雑！ まるで浦安の巨大テーマパークやぁ。

神野公園こども遊園地 テーマパーク

　１２時を過ぎてお腹も空いたので、ひとまず軽食コーナーでカレーを買い出し。こちらも、１０分以上待つことになりました。
　佐賀市では３月２０日まで、キャッシュレス決済で２０％還元を実施中。軽食コーナーもPayPay対応だったので、少なくないポイントが戻って来ました。

　乗り物チケットを買うのにも長蛇の列！ ただ進みは早く、５分ほどでチケットをゲットできました。

　入場無料というだけでも素晴らしいのに、障害者手帳を持った子の付添人は、なんと無料で乗り物に乗れます。
　５歳ならどの遊具も付添不要なんだけど、我が子は付添わずに乗るなんて考えられません。やむを得ず付き添わねばならない立場としては、とてもありがたい割引です。

　しかもチケット売り場にもPaypayが導入されていたので、還元まで受けることができました。
　なのに乗り物は２００～２５０円と、有料の遊園地に比べても激安。おさいふに優しい遊び場としても人気で、実はこの十数年、入園者は増加傾向にあります。

　列が短くなっている遊具を狙って、メリーゴーラウンドや…

　豆汽車なんかを楽しみました。

　でも我が子は、行列なしで遊べたチューブ型のすべり台が一番楽しかったみたい。
　回数券もまだ残っているし、また空いている時に遊びに来ようね。

　１時間に１本のバスを狙って、佐賀駅バスセンターへ。

　我が子がいきなり「エビフライみたい！」と叫ぶので何かと思えば、ラッピング広告の裏側の曲線が、エビフライに見えたようです。面白い感性と着眼に、パパ感心。

　佐賀駅バスセンターに戻りました。
　佐賀空港へのリムジンバスも、バスセンターから発着。週刊誌も大騒ぎの利便性、というわけではありません。

　佐賀市内では、ひなまつりも始まりました。男の子だって、あざやかな雛人形は興味あるよね。今度は、市内を巡ってみようか。

佐賀城下ひなまつり 祭り・イベント

　１月の水・日曜日はバス無料で盛り上がった佐賀県。しかし路線によっては、日頃でも満員バスになる路線もあります。
　外出制限もなくなり、さあバスもこれからだというタイミングでの人手不足。どうなっていくのでしょうか…と、帰路の４５番でも心配は消えませんでした。