バンコクB級グルメ探索...の巻ぃ～「バーミーチャップカン」という店で一敗地に塗れる...〔ヤワラー／バンコク／タイ〕

2023/12/16 - 2023/12/31

バンコクで「B級グルメの旅」をしていると、結構な頻度で「外れ」を引くことがある。

「当たりか、外れか」の概念は、相当な個人差（味覚、嗅覚、年齢、経験、生まれ育った環境、タイへの思い入れの強さetcetc）関わってくるので、

一概には「これ!」とか言えない事は重々承知している（斯くいう私は育ちが悪かったのか...舌ベロがマヒしているのか...特別に味覚が優れている／舌が肥えているという訳では決してない...だから、何十年間も海外で暮らしていけてる／なんでも食べれると思っているのだが...）、

なので、他人様、味覚が良い方々の評価というものを取り入れて、その一定の基準として、

私は「ビブグルマン（ミシュラン）」だとか「緑のどんぶり」マークなんぞが付いているのか、いないのかを一応、気にするようにはしている。


PS）...バンコクの「緑のどんぶり」マークとは、
（ミシュランがこの地に来るよりかなり以前の）1961～98年に、石油会社：シェルが「Shell Chuan Chim」という企画で「ガスを使って美味しいお料理を...」というキャンペーンを行なったそう...その際に美味しいと認められたお店に対して緑の丼を表示するという制度が作られたんだとか...

そしてこの制度に一役買ったのが、タイ王族のタナッシー氏...

シェルから依頼を受けた食通の彼が自らお店を訪れて料理を食べ、美味しい料理と食材が提供されているお店であると認めた場合、認定書及び緑の丼をお店に掲げることを許可。

エリア バンコク(タイ)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

【ヤワラーへゴォォォォ＝!!】

やはり、「B級グルメ」といえば、中華街（ヤワラー）だよねぇ～

ラーンナイソー (老蘇菜館) 地元の料理

【ヤワラーへゴォォォォ＝!!】

というわけで、今回もヤワラーにやってきた。


写真：道端に建てられた祠。一般にあるようなlコンクリート製ではなく、オール木製なのが珍しい...地域で大切にされている事がわかる祠...かな...

キムジュ（アジアティーク） 焼肉

【ヤワラーへゴォォォォ＝!!】

BTSアソーク駅からMTRに乗り継いで、気分によって「ファランポーン駅」で下りて、そこから歩いて、

Go-Ang Pratunam Chicken Rice Yaowarat アジア料理

【ヤワラーへゴォォォォ＝!!】

このバンコクの商業地区（サイアムとか、スクンビット界隈）とは、全く異なるこの雰囲気を味わいながら、

クイジャップナイエーク アジア料理

【ヤワラーへゴォォォォ＝!!】

の～んびり歩いて来るのが好きなんだわぁ...

暑すぎる日や、なんだか身体が疲れている日は、一気に「ワットマンコーン駅」や「サムヨット駅」まで行ってしまうが...

サムペン レーン (ソイ ワニット1) 旧市街・古い町並み

【Bamee Jabkang=Wat Mangkon駅の近く】

さて、今回は、その「ワットマンコーン駅」から下りてすぐのこのお店にやってきた。

ワットマンコン駅 駅

【Bamee Jabkang=Wat Mangkon駅の近く】

この辺りには、「ビブグルマン」マークが付いている知る人ぞ知る屋台が多くあったりする。

ワット マンコーン 寺院・教会

【Bamee Jabkang=Wat Mangkon駅の近く】

グーグルマップで指し示す方向に行っても、なかなか見つからず....漸く、見つけたお店は、随分、場末の小道に入った場所。

ただ、時間にもよりけりなのだろうが、英語が殆ど通じない上（英語がちょっとわかる女性がいなくなると結構厳しい）...店員やら料理人の所作が、荒々しいというか、いい加減というか...

ホンコンヌードル アジア料理

【Bamee Jabkang=Wat Mangkon駅の近く】

本当は、外に並べられたテーブルに着けば問題ないのだろうが、いっぱいだったので、店舗内に入ってみたのだが....

兎も角、店内もお客も、何だか汚ねぇ...汚ねぇ...

テーブルの上には、前の客の「ヌードル」が溢しっぱなしだし...

写真：来店客を見ても、労働者層（その辺の工事現場のにーちゃん達）みたいな方が多い...値段が安くて、量が多いというのがこのお店の謳い文句...だもんね...

バミー チャップカン 地元の料理

【Bamee Jabkang=Wat Mangkon駅の近く】

もう「不潔の極み」...こんな状況で食べるものが旨い筈ががない...

ここは無理でしょう...これ...

過去の情報をWEBで調べてみると、台湾のTVが来たとかetcetc...高評価を与えている論評もあるのだが、これは無理！

そもそも、外国人やら観光客を迎え入れる準備が出来ているとはとても思えない...

慌てて、出て来た麺を掻き込み、逃げる様に、この店を後にした...

嗚呼、凄い敗北感...だわ...

ASAI Bangkok Chinatown ホテル

【「エルビ スキ」=ジュライロータリーの近く】

口直しに、次にやって来たのは、「エルビ スキ」という面白い名前のお店。


写真：隣のお店に間違えって入ってしまい易いので要注意。

ジョーク プリンス 露店・屋台

【「エルビ スキ」=ジュライロータリーの近く】

最寄り駅はホワランポーン駅。駅のそばにある川沿いにあるKrung Kasern通りを北上、15～20分ぐらい歩き、左折して「Soi Yotse」に入るのが一番簡単な方法。


写真：到着時は、観光客らしきカップルがいたが、すぐに出て行ってしまった...

プラチャック ローストダック 専門店

【「エルビ スキ」=ジュライロータリーの近く】

ジュライホテル跡がある「ジュライ・ロータリー」を拝んで行く方法も可能。


写真：店の奥は、ガチャガチャ...

バーン・パッタイ アジア料理

【「エルビ スキ」=ジュライロータリーの近く】

この店の名前の由来なのだが、

以下、店のWebより：
「...創業して既に50年、創業当初は異なる店名だった...が、私の親父がその店を引き継いでから、店名をエルビスに変えた...私の親父は、エルビスファンだった...から」

なんだとか...苦笑）


写真：ミシュランマーク（ビブ）あり。

リバーシティ バンコク ショッピングセンター

【「エルビ スキ」=ジュライロータリーの近く】

現在は、その娘さんが、店を取り仕切っている。

ホン・シェン・コン カフェ

【「エルビ スキ」=ジュライロータリーの近く】

かなり遣手なのか、この「Soi Yotse」には、「エルビスキ」の別店舗が２－３軒あった...


写真：店内は王様愛（ラマ９世）で溢れている～

タラートノイ地区 旧市街・古い町並み

【「エルビ スキ」=ジュライロータリーの近く】

ところで「エルビスキ」の「スキ」とは何か？

スキー。
日によって変えるのは「汁有り」か「汁なし」だけ。
今になって冷静にあの頃を振り返ると、きっと私が元来「春雨」が好きなことに起因しているのではと。
チムチュムの春雨、ムーガタの春雨などは必須ですし、日本の鍋でいうと水炊きの春雨も私にとってはトップランキングに入る重要な具材なんです。

スキーとは春雨を使ったタイスキ味の麺料理で、タイラーメンのクイッティアオとはまったく違うジャンル。
海鮮、豚肉、鶏肉それぞれのスキーがあり、どのスキーにも白菜が具材として入っているのが特徴でしょう。

シャンハイ マンション バンコク【SHA Plus+認定】 ホテル

【「エルビ スキ」=ジュライロータリーの近く】

タイスキのスキは「すき焼き」のスキらしいが、

この「スキ」とは、どうやら「春雨」を使ったタイスキ味の麺料理の事なんだとか。

ロン・トウ・カフェ カフェ

【「エルビ スキ」=ジュライロータリーの近く】

海鮮、豚肉、鶏肉を其々入れたスキがあり、どのスキにも「白菜」が必ず入っている模様...


写真：最初に出てくるタレ。

ポムパオカフェ カフェ

【「エルビ スキ」=ジュライロータリーの近く】

時間を外して来たので、客は私のみ...

まずは、チャンビールでも注文。本当は、この時間帯は、アルコールは禁止なんだけど、ヤワラーではあんまり関係ない...のかなぁ...

ナイモンホイトート(Nai Mong Hoi Thod) アジア料理

【「エルビ スキ」=ジュライロータリーの近く】

ビールに合うものは...お店のお姉さんに聞いてい見たら「ホイ・シェル（ホタテ）」を勧めてくれた。

ザ クォーター フアランポォン バイ UHG【SHA Plus+認定】 ホテル

【「エルビ スキ」=ジュライロータリーの近く】

このホタテ料理は、ミシュラン（ビブ）の受賞の一品料理なんだとか。

ファランポーン駅 (国鉄 ) 駅

【「エルビ スキ」=ジュライロータリーの近く】

バターと塩胡椒で味付けされている様で、最初に出て来た時は、ちょっと一人で食べるには多いかなぁぁ...とか思ったのだが、殻を開けると、ちっぽけな貝...

これなら大丈夫かな...みたいな...

義肉骨茶 地元の料理

【「エルビ スキ」=ジュライロータリーの近く】

さて、次に運ばれてきたスキータレー（ヘーン＝汁なし）

麺を頂く時は、「胃が疲れている時」は、「ナーム＝汁入り」...まだ、まだ全然いける時は、汁なしと決めている。

クイッティアオ クアガイ アーン アジア料理

【「エルビ スキ」=ジュライロータリーの近く】

出て来た時は「何じゃ、こりゃぁぁ～!?」と思うほど、量も少なく、ビジュアル的にも、とても美味しいと思える風体ではないのだが...

白菜を中心に色々な具と春雨が、ナッツ系の少し甘めのタレに包まれ、しっかりと強火で炒められて出て来た。

まあ、不味くはないし、珍しい食べ物なのであるが...まあ、人によっては、微妙かなぁぁ...

こういうのが「B級グルメの極み」とも言える...かな...

ご馳走様でした～

チャオプラヤー プリンセス ディナー クルーズ その他の料理

【楽宮旅社（ホテル）...夢の跡】

最後に、フアランポーン駅まで歩く途中にある「楽宮旅社（らっきゅうホテル）」跡。

W22 バイ ブラサリ【SHA Plus+認定】 ホテル

【楽宮旅社（ホテル）...夢の跡】

2004年に閉鎖された『楽宮大旅社』の入口跡が、まだ残っている...閉鎖して20年間も放ったらかし...

7月22日ロータリー 広場・公園

【楽宮旅社（ホテル）...夢の跡】

1980～90年初頭のある意味、あの時代のディープな『マニア』にしか通じない...夢の跡。

La Locanda ホテル

【地獄への入口】

あゝ、いいなぁぁ...やぱり、ヤワラーは...昔のままだぁ...

都市開発化が著しいバンコクの中で、すっかり取り残され、忘れ去られたこの場所...


以上...

ザ・ムスタング・ブルー カフェ