2023年11月　初冬のノルマンディーとブルターニュ 1　三度もカブールに来てしまいました　Cabourg

2023/11/20 - 2023/11/22

初冬のノルマンディとブルターニュ。海の幸がいっぱいです。これが楽しみで秋から冬の北フランスを旅行します。いつもは11月初めなのですが、今年は11月後半になり10日間とゆっくりと行くことにしました。
ノルマンディーの海岸の町、カブールに二泊。その後、内陸の小さな町に一泊。ブルターニュの町、ディナンに二泊。続いてレンヌ三泊。またノルマンディーに戻って海岸の町ル・トレポールに二泊するという日程です。
この旅行記はドイツの自宅を出てカブールでの滞在3日間についてです。

エリア フランス

• 旅行の満足度: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

バス・ノルマンディ地域に行くにはいつも同じルートです。
ドイツのアーヘンからベルギーに入り、リエージュ、モンスの近くを走ってフランスのカンブレ―、アミアンの近くを走りノルマンディ大橋を渡ってカブールです。

2016年以降はバス・ノルマンディー、オート・ノルマンディー地域は合併してノルマンディー地域圏となっています。

11月20日（月）

ドイツの自宅を午前9時過ぎに出発しました。
今日は自宅からCabourg　カブールまで648キロを走ります。
今回の旅行の中で一日で一番長く走ります。

10時頃ベルギーに入りました。

ベルギーに入って少し天気がよくなりました。

と思ったらベルギーとフランス国境では雨です。
12時です。

高速道路のトイレ事情は、
ドイツーサービスエリアは有料できれい（だいたい８０c）、パーキング、休憩所では無料。最近はぺーパーがついていたりきれいなものも多い。
ベルギーーサービスエリアは有料できれい（だいたい８０ｃ）、パーキングはあまりない。
フランスーサービスエリアは無料だが、壊れていたり閉鎖中のものもある。

ドイツ、ベルギーのお手洗いを利用した時の領収書80セントは、売店で80セントの金券として使えますが、一品につき1枚しか使えず、元々品物が高いです。

ということで、うちではドイツではパーキング、休憩所、ベルギーではできたら使用しない。（すぐ隣の国に行ける）フランスではサービスエリア（でも壊れていると次のサービスエリアまで走らなければならないので早めに）を利用するようになりました。

フランスのサービスエリアで持参のサンドイッチで昼食を取りました。

それから寝てしまい、気がついたらル・アーブルの近くまで来ていました。

ノルマンディらしい白い崖です。
この地形を見るとノルマンディに来たなぁと思います。

ル・アーブルの港が見えます。
フランスではマルセイユの次に大きな港です。

セーヌ川に架かる橋、Pont de Normandie　ノルマンディ橋が見えてきました。

通行料を払います。
年々上がっていて今年は5.80ユーロでした。

橋を渡ります。
全長2143ｍです。
1995年1月の開通時には世界最長の斜張橋（吊橋）でした。

このケーブルの下を通るのがきれいなんです。

大型車が景色の邪魔をしています。

departement du Calvados　カルバドス県に入りました。対岸はHonfleur　オンフルールです。

ル・アーブルはSeine-Maritime　セーヌ・マリティーム県に属しています。

だいたい午後4時近くです。低い太陽。

このあたりは青空がきれいでした。
曇り、雨、晴れの天気の中を車で走っています。

ノルマンディーの田舎の初冬の風景。

ガソリンスタンドを探してカブールの隣の町、Dives sur Mer ディーヴ・シュル・メールに入ったのですが、この町に二つの町の名前をつけた鉄道駅がありました。
基本的にはこの町に鉄道でも来ることができるわけです。（しないけど）

4時半に今日から二泊するホテルに到着しました。

Hotel les Bains de Cabourg - Thalazur　です。

入り口です。
このホテルには2019年にスパを利用しに来たことがあるのですが、海側の裏口から入ったので、表から入るのは初めてです。

チェックインしました。
わたしたちの部屋です。
狭いですが、これがスタンダードです。

ベッドの前の壁の一部が作りつけの机になっています。

窓の外にはベランダがあります。
眺めはパーキング・ビューです。

バスルーム。
左手に見えるヒーター兼物干しが水着を乾かすのに便利です。

タラソなどのプールがあるホテルの部屋はシャワーだけというところが多いです。
ボディクリーム以外のパーソナルケアはボトル入りです。

この後は雨が降っていなかったので、6時から海辺を散歩しました。
日が暮れて暗いのと海辺の建物ほとんどすべてに明かりが点いていなくて、真っ暗です。街灯はあるんですが。
シーズンオフってここまで寂しいんだ～。

19時にホテルのレストラン　Le Poisson d'Argent　に晩ご飯に来ました。
今日のメニューです。

今回、このホテルはSecret Escape　というホテルのディスカウントのサイトから予約を入れました。朝夕の二食付きハーフボードです。
前菜、メイン、デザートから一品ずつ選びます。

わたしはアペリティフにポモーを、夫はベルギーのレッフェビールを注文しました。
窓際に座りましたが、真っ暗で外は何も見えません。

割と混んできました。
30分散歩して見たところでは、このホテルのレストランの他に一軒しかレストランは開いていませんでした。
ホテルの宿泊客はすべてここで晩ご飯を食べるのでは？

わたしの前菜。

メニューには入っていないのですが、単品で提供されています。
10ユーロ追加料金になるそうですが、構いません。

この牡蠣はBelle du Nordet-Gold Beach　という牡蠣No. 3　です。
medaille d’or au Salon de l’agriculture 2023　とあり、金賞をとったとありました。

金賞を取った味なのかどうなのかわかりませんが、久しぶりの生牡蠣、本当においしかったです。

夫は
Tartare de Boeuf
condiments Poire et vanille et Emulsion au Balsamique

ビーフのタルタル。

メインは二人とも
Duo de Poisson Galette de quinoa Epice et chorizo Iberique

魚　キノアのガレットとイベリコ豚のチョリソー

白身魚が新鮮でおいしかったです。

デザート

Cheesecake au Citron, Et sa Chantilly

レモンチーズケーキ、生クリーム

この日はレストランから部屋に戻って1時間くらいで寝ました。

11月21日（火）

8時に朝食会場に来ました。
今日の予定は一日ホテルで過ごすということで何もありません。

甘いもののコーナー。
ジャムがたくさん並んでいます。

いろいろな種類のジャム。
上の段にあるのは、ノルマンディーの地元のメーカー、Camille　というところのものでクリスマスのジャムというのもありました。

ノルマンディーといえば、牛乳のジャム。必ず買って帰ります。

パンのコーナー。

バゲットがおいしかったです。
ふきんを使ってパンをつかみ好きな量を切って持って行きます。

チーズのコーナー。ノルマンディーのチーズが多く並びます。

Camenbert, Livarot, Pont- l'Eveque, Comte　です。
Comteはドイツのスーパーでもときどきセールをしているので買いますが、スライスしてくれます。ここでは拍子木切りになっています。

自分でゆで卵を作る器械です。
これで作るゆで卵はもっとおいしいような気がします。
お湯の温度のせいなのかな？

プレート一枚入れ替え中。

ここには何があったのかな？多分サラミでしょう。

コーヒーと果物のコーナー。

ミューズリーと暖かいもののコーナーです。

バゲットにハム、チーズと甘いものクロワッサンとケーキを食べました。
ゆで卵も。
朝食の品一つ一つが新鮮で美味しかったです。

もう既に晩ご飯のメニューが出ていました。
今日一日何を食べるか考えます。

部屋に戻ります。
昨日ちゃんと見なかったバルコニー。

今日は一日ホテルのタラソ施設にいる予定にしています。
タラソテラピーとは、海洋療法という日本語訳で、海水、海藻、海泥などを使ってする治療です。
このホテルでは宿泊客は無料でタラソ施設（プールとサウナ等）を使えます。

タラソのレセプション。
マッサージなど予約が取れないか一応聞いてみましたが、やはりいっぱいでした。
ジェットバスはあいていましたが、高かったのでやめました。

タラソのプールです。
このプールも海水を使っています。

日本のスーパー銭湯のように寝て入るところ、ジャグジー、水流でマッサージなどがあります。水着着用です。
サウナやフランスでハマムという蒸し風呂もあります。
フランスはドイツと違ってサウナやハマムでは（こういう場所では？）水着着用です。

水中エアロビクスや水中バイクなどのプログラムもあります。
11時から30分のエアロビクスのコースに参加してみました。参加者30人以上。
水の中での自転車こぎはきつそうでした。参加者4人。
よく考えると水の中でするバイクというのは今まで見たことなかったです。

くつろぐ夫。
ホテル特製のハーブティはいつでも飲めるようになっています。

この日は午後4時半まで一日中プールで過ごしました。

5時から散歩をしようと思い外に出たら雨が降ってきてやめました。
ホテルのロビーです。

ロビーのコーナーに座ってみます。
奥の方にはスパの売店があって、水着やタラソテラピーの化粧品などを売っています。

7時まで待って夕食のレストランに来ました。

わたしは今日も前菜は生牡蠣にしました。
ふふふ。

夫の前菜。
Mousse d'Avocat et Crevettes Snackees marinee aux Sesame et Sauce Thai

アボカドのムースと小エビ　ごまとタイソースでマリネ
らしいので少し辛かったのかもしれません。

わたしのメイン。
Filet de Daurade Rotie Risotto et Celeri Branche, Crumble d'Anet
ドラドのフィレ　リゾットとセロリ、

アネットのクランブルとありますが、何だったのかと思います。

夫のメインです。
Piece de Veau Puree d'oignons Ciboulette et Champignons

子牛、オニオンのピュレー、チャイブとシャンピニオン。

二人ともデザートは、
Barre Caramel d'Isigny Chantilly et sa Glace Vanille
をチョイス。

イシニ―のカラメルバー、生クリームとバニラアイスクリーム。
アイスクリームが少なすぎるとアイスが大好きな夫は文句を言ってました。

11月22日（水）

8時に朝食に来ました。今日は天気がいいようです。
ホテルのチェックアウトは12時。
チェックアウトしてからもプールの営業時間終了までプールを使っていいと言われていますが、知らないところを走って次の町に行くため早く出発したほうがいいので、チェックアウトしてからすぐに出ることにしました。

9時から10時半までプールで過ごしました。

12時にチェックアウトして荷物を車に運んでから、散歩をすることにしました。
この町に着いてから初めていい天気のもとで散歩です。

チェックアウトのとき、レセプションの人に
今日はこれからどちらへ？と聞かれ、夫が
Bagnoles de l'orne　バニョーユ・ドゥ・ロルネ
と答えました。
レセプションの人は、
今の発音はよかったけど、どこなのか知らないわ。
と言ってました。
隣にいたゲストが、
わたしは知っているわ。いいところですよ。温泉があるところなの。
と言ってました。

今日行くところはだいたい100キロ離れた同じ県の中ですが、知られてないところのようです。
夫、発音をほめられてよかったね。

ホテルからプロムナードに続く私道。

潮がひいて、広い砂浜が広がっています。

海の空気が気持ちいいです。

潮風を浴びて散歩をすることもタラソテラピーの一つとされているようです。

海がずっと遠くにあります。

カモメ。

カモメってカメラを向けてもしばらくそのままでいますね。
写真に撮られたがっているのかな。笑

ここを真っすぐ行くとカブールの中心地、グランホテルやカジノがあります。

その反対側にSweet Home　スィートホームという宿泊施設。
ここに2019年に泊まりました。
今回もここに泊まりたかったのですが、シーズンオフで営業していませんでした。

その理由はこれです。(2019年の写真です）
生牡蠣、エビなどの食べ放題。

コロナで状況が変わっていないといいんですけど。
来年もあるかな？

こちら側がレストラン横の裏口。

散歩を終えて12:40に出発しました。
今日の目的地は、Bagnoles de l'orne　バニョーユ・ドゥ・ロルネ　です。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

この旅行記へのコメント （7）

• falcon38さん 2024/01/21 06:28:53

  Et sa 〇〇〇

  nekochanさん、こんにちは。
  ノルマンディとブルターニュ、いいですね！
  
  私もカキとキノコを求めCancale付近で計画を立てたのですが、コロナ以降いまだ実行できていません。
  
  ところで、時々フランスのメニューで「, et sa 〇〇〇」というのを目にします。
  今回の旅行記にも、
  　Cheesecake au Citron, Et sa Chantilly
  　Barre Caramel d'Isigny Chantilly et sa Glace Vanille
  というのが出てきましたね。
  
  かと思うと、
  　Tartare de Boeuf condiments Poire et vanille et Emulsion au Balsamique
  　Duo de Poisson Galette de quinoa Epice et chorizo Iberique
  のように「sa」のないものもあります。
  
  なんで「sa」なのか？
  おもしろいです。
  
  「, et sa 〇〇〇」は、日本でいう「、〇〇〇を添えて」と同じなのかな？と思っていますが、そんな感じでしょうか？

  nekochanさん からの返信 2024/01/22 02:29:20

  Re: Et sa 〇〇〇

  こんにちは。falconさん。
  
  うわー。また難しいことを!
  フランス語初心者のわたしには答えられないです。
  確かについているのとついていないのがあるのでなぜかとはちょっと思いました。son　はなかったように思います。
  さすが、目の付け所が違いますね。
  今度フランス語を教えてもらっているフランス人に聞いてみます。
  
  と言っても、わたしはあしたから東南アジアの旅に出るので、彼女に会うのも2月以降になりますね～。
  フランスのおいしいものとは全く違う、とは言ってもベトナムとラオスなのでフランスの影響もうけたおいしいものをたくさん食べてくるつもりです。
  
  フランス語圏の旅、早くまた始められるといいですね。
  
  nekochan

  falcon38さん からの返信 2024/01/22 07:25:05

  Re: Et sa 〇〇〇

  そっ、そうなんですよ！
  nekochanさんも「son」をご覧になったことはないのですね？
  
  私も記憶にありません。
  ってことは、フランス人は女性名詞の時だけこんな技を使うのか？
  
  それとも実は「son」のこともあるのか・・？
  謎です。お分かりになられたら、ぜひお教えください。
  
  私も2月に、仏像の勉強グループの皆さんとカンボジアに行く予定です。
  一応フランコフォニーですが、フランス語使ってないみたいですね。
  
  どうぞ良いご旅行を！
  
  falcon38

• いわももさん 2024/01/18 10:11:30

  羨ましい旅行

  nekochan様、旅行記拝見しました。
  タラソテラピー？ミルクジャム？甘い物コーナー？（笑）
  体験した事ない見た事ないモノばかりで新鮮です！
  生牡蠣も今は近所のスーパーでは中々売られてないので羨ましい。
  
  タラソのお湯は海水なんですね？
  ベタベタしないんですか？体浮くのかな？
  
  下調べの完璧さに驚きで、いつもホテルやレストランのチョイスにすご～い！って思いながら拝見してます。
  旦那様が仰る通り、アイスクリームが少ないですね笑　いわもも

  nekochanさん からの返信 2024/01/19 05:37:23

  Re: 羨ましい旅行

  いわもも　様
  
  こんにちは。コメントありがとうございます♪
  
  はい、タラソのプールは海水です。
  でも、処理してあるのか、もともとここら辺の海水は薄いのか（？）べとつくことはないです。飲んだわけではないですが、塩気はあります。わたしは海水のほうが好きですねー。体が楽に浮くので。
  最近行き始めたスポーツクラブにプールがあって、アクアエクササイズをするんですが、自分の体の重さを感じます。いや、実際重いんですけどね。笑
  
  いえー。下調べしてないんです。実は行き当たりばったり。
  夫がたくさんガイド本を買い込むので、旅行の後に見て、ああここかとかこれだったのかとかやっとわかったりしてます。
  見どころを大きく外すこともよくあります。笑
  
  nekochan

• Eiji Haitaさん 2023/12/24 20:07:32

  恒例のノルマンディー、生ガキツアーですね。

  　生牡蠣美味しそうです。安いのか高いのか分かりませんが、大ぶりのものが6個で10€。
  　今日我が家も牡蠣でした。生食できないものでしたので、薪ストーブの上でじっくり焼いて食べました。が牡蠣自体が良くなかったのか美味くなかったです。
  
  　一日中ホテルのプールで過ごす。私にとっては拷問以外の何物でもありません。前にも書きましたが、本当に人それぞれのパーソナリティだと思わされます。いつか挑戦してみようとは常々思ってはいるのですが、何故かしら未だにできずにいます。
  　来年あたり東南アジアのリゾートホテルで挑戦してみようかな。
  
  　

  nekochanさん からの返信 2023/12/26 01:24:51

  Re: 恒例のノルマンディー、生ガキツアーですね。

  Haitaさん　コメントありがとうございます。
  
  はい、生牡蠣ツアーです。
  ドイツでも食べられないわけではないのですが、高くて新鮮じゃないとなるとドイツで食べる気はあまりしません。
  
  このホテルのレストランは、単品で注文すると確か15ユーロか16ユーロだったと思います。メニューの中にない生牡蠣を注文すると10ユーロ割り増しでした。
  焼き牡蠣もいいですね。あまりおいしくなかったのは残念ですけど、じっくり焼いている間というか時間も楽しめますね。それに薪ストーブとなれば。
  
  拷問はわざわざ自分から受けなくてもいいと思いますよ～。笑
  うちは年々だらだらの時間が多くなっているので、少し変えなくてはと思っています。来年はちょっと違うタイプの旅行をしてみたいと考えていますが、どうなるか。