筋斗雲で行く　西アフリカ４か国ブードゥー教の世界②　元祖ガーナチョコレート

2023/11/13 - 2023/11/26

今日は１１月１５日
活気あふれるエルミナの漁港を訪れ、やはりダークツーリズムとなりますがエルミナ要塞を見学し、内陸に進みイギリスに滅ぼされたアシャンティ王国の首都だったクマシへと向かいます。
クシマはアシャンティ州の州都。アクラ北西約 200kmの丘陵地帯に位置。 17世紀アシャンティ王国の首都。 19世紀末イギリス支配下となり，1897年以降，近代的な都市づくりが開始された。現在もアシャンティ族の中心地で、周辺はカカオの大産地。東西南北を結ぶ道路と鉄道交通の要衝で，西アフリカ屈指の商工業中心地。カカオ，木材，食料品を移出し，繊維類，金物を移入。西アフリカの庭園都市と呼ばれる美しい町です。

エリア その他の都市(ガーナ)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

１１月１５日の朝食です

ガーナの防波堤はテトラポットじゃなく石積み
これから向かうのは左手に見えるエルミナ要塞

こうして見たら、まるでリゾートホテルみたいに見える？
さぁ、出発！

あらためてエルミナ要塞をパチリ

こんな村を通り抜けて

荷物満載の車とは無関係ですが、漁村の匂いがしてくる
そう、これから向かうのはエルミナ要塞の前に漁村

ん～カオス
向こう側に渡ります

エルミナ漁港

船上で生活してるのか

この辺りは雑貨なども売ってます売ってます

生臭い魚の匂いが立ち込める

後日説明しようと思いますが、上方に見えるポスターのようなものは、死者への畏敬の念を示すためのもので、亡くなった方の写真で、その時の年齢などが記されているものです

圧倒されてしまう

このおばちゃんも売り物？

カジキも

サメも既にヒレは切り取られてる

魚種は多い

港の奥には造船所

FRPコーティング

鍛冶屋ではクランクシャフトを利用したアンカー作ってた

次に訪れたのが世界遺産エルミナ城
ポルトガル人が現ガーナに最初に到着したのが、このエルミナで 1471 年頃のことです。彼らはこの地で産出する金を買い集めるため、1482年にサン・ジョルジョ・ダ・ミナ(聖ジョルジュ鉱山という意味です)と呼んだこの海岸線に(後に略してエルミナ=鉱山と呼ばれるようになりました)貿易の拠点として建てたのがこのサン・ジョルジョ要塞(エルミナ城)です。
その後、この地に訪れた各国が要塞を建設し、ガーナの海岸線(約500 km)に現在でも 37 ほどの城塞が残っており、それが世界遺産に指定されました。このサン・ジョルジョ要塞は37ほどの要塞の中で、最初に建設された城塞です。ここでポルトガルが金と交換したものが、布、金属、ビーズ、奴隷などが中心でした。ここで奴隷?と思われるかと思いますが、もともと金鉱山や農地で働かせるために、現在のベナンやコンゴから奴隷を調達し、海路エルミナへ送り、金と交換していたのです。後に、ここから多くの奴隷が送り出されたことは有名ですが、初期はガーナへ奴隷が輸入されていたのはあまり知られていません。

16 世紀に入ると、この地にポルトガル以外も来航します。オランダ、イギリス、スウェーデン、デンマークなど。 このエルミナ城も1637 年にオランダによって奪われ、オランダの西アフリカ会社の交易の中心になり、1872年にイギリスと城を交換するまで、オランダ支配。その後はイギリスに支配者が変わります。ガーナにあった強力な黒人王国アシャンティ王国を滅ぼした後、イギリスはガーナを完全に植民地化し、黄金海岸の呼び名から、この植民地を英領ゴールド・コーストと呼ぶようになります。

中庭

資料館の中には写真展示のほか

奴隷の拘束具の他焼き印も展示されてます

こちらは女性奴隷の収容房

奴隷の子孫の方々が当時の過酷な状況を体現した後、陰部を隠すためにあてがわれた布を記念に置いて行ったもの
当時は狭い空間に立錐の余地も無い程ぎゅうぎゅうに詰め込まれていた

懲罰房の扉なのですが、右側が兵士の懲罰房で、この房で亡くなった兵士は居ないそうですが、左側の反抗した奴隷の懲罰房は生きて出た奴隷は居ないそうです。

帰らずの扉
この扉から船積みされた奴隷は二度と戻ることは無かった

奴隷たちはこの海を越えてアメリカやカリブの島々に連れて行かれたのでしょうか

給油中

途中でフルーツを買うことになった

子どもの笑顔は旅の疲れを癒してくれる

村のブティック
どうしてマネキンは白人なんだろう？

棺桶屋さん

カカオは十分な量が収穫されるまでに約 10 年かかります。そのため、 まずカカオの苗木は直射日光に弱いので、プランテンバナナ(緑の食用 バナナ)やイモ類の根本あたりに植えて、カカオが成長するまで、これらの食糧の収穫で生活し、10 年たつとカカオが収穫でき、手入れが良ければ 30 年くらい実をつけます。

幹から直接生える不思議な果実

この中にカカオ豆が

白い果肉部分も種（カカオ豆）もそのまま食べられます
カカオ１００％だから少し苦い

カカオ豆を天日に干す

通りすがりの村

タクシーで買い物に？

私のサイズは？・・・

ランチは此処で

大皿料理やけど、取り皿も無いやん

文句を言いながらも食べ散らかした

ＧＳでトイレ休憩

市街地なのかな？ランドオーバーには看板が

何処の何方かは存じませんが

カオスな予感

夕暮れの市場

頭の中には笠木静子の「買い物ブギ」のレコードが回ってる

西アフリカ最大級の市場

多分現在のアシャンティーの王様

うまくバスと合流できずここまで来ました

このホテルで連泊です

広いじゃん

バスタブも有る

２部屋解放のレストラン

何食べよかなぁ

頂きまーす

この旅行記へのコメント （6）

• くろねこだりゅんさん 2023/12/11 15:51:11

  何だかな～

  ガーナ、最初はポルトガルで最後はイギリス
  奴隷を最初は輸入してるなんて…
  それが輸出品になり…
  人間ってやだな～
  それを反省しているから現在の社会が確立されているけど人種差別はまだありますしね。
  
  カカオ豆って収穫までそんなに時間がかかるなんて思ってもみませんでした。
  だけど最初の10年大切に育てればあとは実を結んでくれる。
  人間と一緒だと思ったけど、人間は汚いからカカオに失礼ですね。
  漁港市場とホテルのギャップが凄いです。
  
  白いマネキンへの疑問、ごもっともです
  
  

  gontaraさん からの返信 2023/12/13 13:29:10

  RE: 何だかな?

  くろねこさん、南の島は如何でしたか？
  
  アフリカの歴史ってヨーロッパの列強に翻弄された歴史のようなものですね。
  奴隷の歴史は紀元前に遡るし、これも身勝手この上ない、人類史の闇のように感じます。
  アフリカの国境線もベルリン会議で机上で引かれたものが、現在でも生きてますからね。
  未だに、アフリカの資源を奪い合う現状が発展を阻害しているのだと思います。
  資源のある国が逆に治安悪化で苦しんでたりしますから。
  
  カカオ豆の話ね。
  不思議な植物ですよね。
  大きな実の中にカカオの種が有って・・・
  直射日光が苦手？
  そう言えば、ジャングルの中は、適度に日光が遮られて丁度生育に適してるのかも。
  カカオ豆の生産に関しても、未だに西洋列強が搾取してるのかも？
  現地のチョコレートって、残念ながら美味しくないんですよ。
  
  漁港、正しくカオスでしたね。
  この熱気は写真では伝えられませんが、人々が「生きてる・暮らして」感がたまらなく好きです。
  魚を買う訳でも無い観光客は邪魔なんでしょうね。
  
  マネキンね、黒いのも無い訳じゃ無いんですよ。
  でも、洋服屋さんのは黒いのは見かけない、どうして？
  言い方悪いけど、黒いマネキンだと服が映えないのかな。
  
  GONTARA

• チーママ散歩さん 2023/12/01 22:01:43

  たらいに横たわる....おば様

  もしあのように売っていたらお買い上げしちゃいます？
  怖い....怖い。自分で言って怖いわ( ´艸｀)
  
  エルミナ漁港。何がそんなに混み合っているのかと思ったら
  水上生活者なんですか。
  人とモノであふれていますね。　
  生臭い匂いがなんとなくわかる気がします。
  
  ここでも奴隷制度ですね。
  チョコレートを食べたこともない人達が
  何のためにつかわれるかわからないカカオを
  育てているお話は聞いたことがあります。
  ＞奴隷の子孫の方々が当時の過酷な状況を
  体現した後、陰部を隠すためにあてがわれた布を
  記念に置いて行ったもの
  ここが意味わからなかったのですが。　
  記念に履いてきたパンツもどきをおいていくのですか？
  不思議な光景です。
  先輩　持って帰っちゃだめですよ。
  
  

  gontaraさん からの返信 2023/12/02 05:04:52

  RE: たらいに横たわる....おば様

  えぇ！
  あれ、買うか？
  てんこ盛りの魚に婆さん・・・
  処分に困りそうやけど。
  漁港には水上生活者は殆ど居ないと思いますが、水揚げに忙しそうやったわ。
  魚で溢れてるし、少し離れると生活用品も溢れてる。
  正しくカオス。
  魚の匂いだけじゃなく、いわゆる生活臭みたいなもんも凄い。
  
  奴隷自体は紀元前からあった事なので、黒人だけが奴隷にされたわけや無いけど、近代になって供給量が多かったんかな？
  アメリカ大陸やカリブ海に輸出された奴隷は見た目で明らかに分かるし。
  奴隷（スレイブ）の語源はスラブ（人）から来てるらしいので、その頃はスラブ人が奴隷にされることが多かったんやろな。
  
  奴隷の体現をするために来訪された子孫の方々は裸で布をまとったわけでは無いでしょう。衣服の上からこのような布切れを付けさせられ・・と言う事だと思います。
  抗議の意味合い、或いは鎮魂の意味が大きんじゃないかな、過去に対してね。
  嗚咽やすすり泣きが聞こえて来るんですよ、黒人の観光客の団体から。
  劣悪な状況でも生き残った奴隷なので、丈夫だよと商品価値をアピールしたんでしょうね。
  何れにしても許されない所業ですね。
  GONTARA

• きなこさん 2023/11/29 18:30:42

  悲しい、、、

  こんにちは
  以前ザンジバルでも悲しいストーリーありましたよね
  あんなので拘束されて狭い部屋で（ ; ; ）
  
  カカオの実はそのままだと苦いんですね
  今はよく街で「フェアートレード」って目にしますが、生産者の生活は少しは改善されてるのかな？
  でも安いのあったらそっち買ってしまう自分がいるんですよね（ ; ; ）
  
  休憩はお決まりのアイスですね
  パッションフルーツは？
  
  きなこ

  gontaraさん からの返信 2023/11/29 20:32:35

  RE: 悲しい、、、

  ザンジバルが最後まで奴隷貿易が続いた所らしい。
  アフリカは何処へ行っても奴隷貿易の負の遺産と切っても切れないかな。
  チョコレートもカカオの含有率が高いと苦いし、１００％やし、苦いで。
  カカオ自体は安い値段で取引されてると思うけど、それでもまだ収入的には多い方なんやろな。
  ん、分かる。安ーいパイナップルも値切って買った！
  
  残念ながら、この地域ではパッションフルーツを見る事は無かったなぁ
  タンザニアには有ったのに。
  
  GSの売店にはアイスが売ってる事も多いけど、再氷結っぽいのが多いので注意！
  
  GONTARA