秋を感じて憂う　ドイツ　2

2023/09/29 - 2023/10/09

8月に弾丸ウイーン、ペーザロを決行したばかりなのに何故にまた渡欧？

それは「後が無いかも」と思った事が大きな動機です。

目的？？？
そんなものはありません。

帰国直前になって飛び込んできた中東テロのニュースを見聞きし、やっぱり行って(来て)よかったらという状況になってしまったのが残念で仕方がありません。

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☆10月1日(日)

本日は演奏会、三つ梯子してヘトヘトでした。

一つ目はボーデ美術館での国立オペラオケの研修生によるコンサート。
次は、これも国立オペラですが、バレエ団による公開レッスン。
最後はベルリンジングアカデミーによる演奏会。

特に思いの外面白かったのはバレエ。

国立オペラはリノベート中から何回も来ていますが(リノベート前も行ってた?)、手を変え品を変えて、なんとか興味をもってもらおうとする姿に努力を感じてます。
特に、リノベート時期には工期が伸びたり予算が増えたりした時は、みんな理解を得るためでしょうが、工事現場を有料で公開したりしてました。
チャッカリ見に行って、作業長靴のふくらはぎのサイズに絶望したのは今では思い出ですが（笑）

3っつの梯子で時間的に外で食事ができなくなってしまいましたが、
一人なので勝手気ままにやってます。

エリア ベルリン(ドイツ)

☆10月1日(日）

夕べからのアパート暮らし。
朝ご飯はこんな感じ？
お皿の選択を間違て、大変お見苦しいものとなりました。

日曜日だというのに怠け者の三十日働きです。
朝から活動開始。

目的地までの交通手段は最近はすっかりGoogle先生だより。
今回はバスをご推薦。新しいルートです。

今回のご託宣はこんな感じでした。

バスの２４５って、昔乗ったことあるルートか。
夜に利用したのでどこを通っていたのかわからなかった記憶が。。

始発のzoologischer garten駅からはガラガラでしたが・・

途中でギューギューです。
何でかと言うと。。。こんなところを通るからです。
こんなところとはBerlin Hbfベルリン中央駅です。

中央駅を過ぎたら・・またガラガラでした。

こんなルートを通りました。

目的地はあそこです。
ボーデ博物館　Bode-Museum

博物館の島にあり、ペルガモン博物館 Pergamonmuseumの先なのですが、真ん中に線路が走っておりあんまり存在感がないかも。

向かいう道は蚤の市開催中でした。

この博物館にきたのは、展示物を見るのが目的ではありません。
実はコンサートを聴くためです。

この入り口から、演奏会場へ向かうのが大変。

2階の奥の奥。
展示物には目もくれず必死に歩く。歩く。
途中で、やはり探している人に遭遇したのでちゃっかり金魚のフンとかした私。

このコンサートには朝食付きのコースもあったのですが、モタモタしているうちに売り切れてしまいました。

今日のプログラムはてんこ盛り。

MUSEUMSKONZERT I
PROGRAMM
Francis Poulenc

SONATE FÜR HORN, TROMPETE UND POSAUNE

Astor Piazzolla

CAFÉ 1930 AUS HISTOIRE DU TANGO

Wolfgang Amadeus Mozart

FLÖTENQUARTETT D-DUR KV 285

Johann Sebastian Bach

SUITE FÜR VOLONCELLO SOLO NR. 3 C-DUR BWV 1009

Wolfgang Amadeus Mozart

HORNQUINTETT ES-DUR KV 407

BESETZUNG
VIOLINE
Sewon Cho, Valentina Paetsch
VIOLA
Sofia Ugusheva
VIOLONCELLO
Mario Alarcón, Alejandro Viana Herreros
FLÖTE
Johanna Keszei
HARFE
Clara Simarro
HORN
Gustav Borggrefe
TROMPETE
Samuel Beagley
POSAUNE
Diogo Mendes
MITGLIEDER DER ORCHESTERAKADEMIE BEI DER STAATSKAPELLE BERLIN
TERMINE
1. Oktober 2023
11.00 Uhr

コンサートの出演者は国立オペラアカデミーの学生さん。
よく言えば、伸び代がある演奏でした。
これからどんどん系県を積んで羽ばたいてくださいな。

響きは良いです。
何よりも絵画のまえの演奏は雰囲気があり素敵でした。

人前で演奏するのは大切です。

音楽鑑賞の後は、、、、 美術鑑賞です。コンサートチケットで入館したのでかなりお得感...

この博物館は設立当初はカイザー＝フリードリヒ博物館と呼ばれていたそうですが1956年初代キュレータのヴィルヘルム・フォン・ボーデにちなんでボーデ博物館となったようです。

ボーデ博物館の収蔵品は、彫刻、ビザンティン美術品、コイン、メダルなどが主なもの。
特に目につくのは教会関係です。

あれ？ちょっと毛色の違う展示があります。

丁度特別展でSpanische Dialoge. という、スペイン特集開催中で、ピカソの作品も何点か展示中。

これもそのひとつ。

ピカソ (1881 ～ 1973 年) の没後 50 周年を記念してシャルロッテンブルクのベルクグルーン美術館のコレクション展だそうです。

ピカソって「キュビスム」で有名ですが、この作品はそ色彩も透明感があって良いですね。

歩き疲れたので、カフェで一休みしようと思ったら、同じ考えの人多数。
注文の列が大行列。しかも、人手不足でオペレーションが悪い。進まない。
この画像は、カフェ前のバルコニーから撮影したのであります。

しかたがないので喉の渇きは持参のペットボトルで済ませました。

小休憩のあとは、次の目的地に進みます。

脇の蚤の市を覗きながら・・

レコードLPが多いですね。
好きな人にはたまらないでしょう。

あと、ジャンクな鉄道模型も。

私のお仲間だったら価値がわかるでしょうが、さっぱりわからないので眺めるだけ。

次の目的の場所までは、Google先生は徒歩で行け！とのご託宣。

まあ、歩けない距離ではないしね。

妙に人だかりというか行列ができている場所がありました。

ペルガモン博物館Pergamonmuseumの分館みたいです。
パノラマ館
https://www.smb.museum/en/museums-institutions/pergamonmuseum/home/

古代都市？というか本館に展示されている遺物がどんなところにどんな風に建てられていたかのパノラマ展示のようです。

ペルガモン博物館については、素晴らしい展示物だけど、それがここにたどり着いたことを考えると複雑ね。

でも、収蔵品をもとの土地に戻してしまうと、それを評価しないどころか破壊されてしまう恐れもあるし。。

こうやって、ここにある意義アピールをしてるのかなと思ったりして。

とにかく人が多いです

えっちらおっちら歩いて・・ほんとバス網も横が主なんだから・・目的地直前に現れえたのは・・アンペルマンショップ！

あら、さすが観光客相手のご商売。
最初はハッケシャーホフあたりにしかなかったお店。随分と増殖したもんだ。

ちゃっかり店内に入ったけど。まあ、ドイツ人の観光客の多いこと！
日曜日にも関わらず、開店してました。ついつい寄り道。

目的地はこちらです。
コミッシュオペラKomische Operの前売り所です。

本体は現在改修工事中。
この裏あたりにあるけど・・今日は前売り所もお休みみたい。

実は明日のチケットがあればなー・・と淡い期待を抱いていたのです。

本体は工事中なので引っ越し公演。場所はテンペルホフTempelhofの空港の跡地であるようなのですが、ネットで前売りを探した時は既に売り切れていたのです。
もしかするとまだあるかな？・・なんて思ったのですが。

張り出されてたスケジュールにも完売みたいなことが。。

しょうがない、あきらめましょう。

さて、お次は・・どこかで小休止と食事をしたいなーと思ったのですが、なんせベルリンの目抜き通りUnter den Lindenあたり。
テラスにどーんと席があるカフェ、レストラン多数。

お一人様用じゃないよなー。

ま、、ついでだから今晩のチケットでも買いに・・と休憩をすっとばして歩くことに。

途中で営業しているPOSTを発見。
なんと、日曜なのに営業している！！
時代は変わったんですね。

Deutsche Post Filiale 502 郵便局

お土産物や本も扱ってるみたい。
珈琲もありますね。

ところが・・・
夜のチケットを買おうかと思ってKonzerthaus Berlinへ向かったのだけど、ジャンダルメンマルクト広場が工事中で、正面からは入れない。

入ったところで、日曜だし窓口は休みだろうし。。こんな大規模工事じゃなぁ。ここのカフェで一休みしようと思ったのに当てが外れてしまったので、さっさと次の目的地、国立オペラに移動しました。


それにしても、腹減ったー（笑）
こんな中途半端な時間じゃお店には入れない。
この地もオーバーツーリズム気味。

注文から会計までにかかる時間を考えたらね・・
1時間近く間はあるのですが、この1時間くらいというのが中途半端。
日本だったら、どこかのカフェにさくっと入って、小腹を満たすくらいは十分の時間なのですが、なんせこちらは・・

オーダーに20分、注文が来るまでに20分以上。。下手すれば30分はかかります。
だから小一時間の隙間時間で、店で食事をするのは無理！！
ということで、少々早めではありますが、その次の予定の場所へ！

ベーベル広場Bebelplatzでとりあえず、ベンチに座って一休みです。持参のお菓子で飢えをしのぐ。もっと持ってくればよかった（笑）

そろそろよ良い時間・・ということで表に回ると・・あ、もう開場していました。

本日の2本目

国立オペラのバレエ団の公開練習です。

公開練習って・・いったい何をするんでしょうね？

昔、ロンドンのロイヤルオペラのバックステージツアーではバレエのレッスンスタジオをガラス越しに見る。。ということはしました。
でも、今回は劇場ほんたいで指定席制です。

どの席も5ユーロですけどね。

HPによるうたい文句は・・
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BALLET CLASS UP CLOSE

Taking a peek at the Staatsballett Berlin dancers during morning class is a rare opportunity. However, the Staatsballett’s most popular event series, Ballet Class Up Close makes it possible: on the stages of the opera houses, you can catch a glimpse at the everyday life of a ballet dancer. Find out what they do on a daily basis to prepare for rehearsals and performances, working on the essential foundation of their art which they master so skilfully. What seems light and airy on stage requires hard work and relentless discipline. Therein lies the fascination which never seizes to capture the audience.
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たしかに、荷物をもってだらだらとダンサーたちが入ってきます。
そして荷物を置いて、バーをつかって基礎練習。

コレペティトールは日本人女性みたい。

バーの使用場所も、きっと決まってるんだろうな・・って感じです。
前方真ん中のレッスン生は態度がでかかった（笑）

もう飽きたなーと言う頃、バーを取り除いて（脇にどけて）大技の披露。

これが一人一人の力量や音楽に対するセンス、自己アピールのやり方なんかが見えてきて結構面白かった。

この白いシャツのオニーサンは自己アピール満載。クルクル良く回り、大柄なのでジャンプ技も目立つのだが・・・私的にはセンスが・・・

レッスンはフランス語でした。
曲はだれが選んでいるのかわかりませんが、拍のはっきりしたアレンジ。

想像以上に面白かったです。

所用時間、約1時間半かな。終了したのでホテル（アパート）へ戻ります。

1時間くらいで終わるんだったら、次は違う演目をと狙っていたのですが、1時間半じゃ無理ね。
狙っていた演目はこの前、ペーザロで見たロッシーニのオペラ、
ランスへの旅、または金の百合亭
Il viaggio a Reims, ossia l'Albergo del Giglio d'oro

だったんですけどね。
面白かったからもう一度別のバージョンで見てみたかった。

腹減ったー

ということで、疲れたのもあり部屋に戻って、とっくに賞味期限が切れてる持参のお稲荷さん（一応冷蔵庫にいれておいた）をチンして、朝と同じようなメニューですが、とりあえず生き返りました。

最後の本日の3本目はベルリンジングアカデミーの演奏会。あ、チケットは当日売りでも十分。

チケット売り場でどのランクにするかと聞かれたので真ん中のといったら25ユーロを進められた。
１階は見晴らしが悪いので（笑）２階で。

Georg Friedrich Händel

Dixit Dominus
für Soli, Chor und Orchester, HWV 232

Te Deum
zum Sieg bei der Schlacht von Dettingen
für Soli, Chor und Orchester, HWV 283

Marie Luise Werneburg, Sopran I
Susanne Langner, Sopran II
Henriette Gödde, Alt
Tobias Hunger, Tenor
Henryk Böhm, Bass

Ensemble WUNDERKAMMER
Berliner Singakademie

バロック楽器。トランペット難しいのよね。案の定、初っ端で外しまくってた。

ベルリン・ジングアカデミーSing-Akademie zu Berlinというのは大変由緒ある団体だそうです。

1791年に設立した音楽協会（元は合唱協会）で、団員は元々ベルリンの裕福な中産階級の市民が多く、作曲家のメンデルスゾーン家もダイダイ会員。両親もここで出会っているそうな。。

バッハの「マタイ受難曲」のメンデルスゾーンにより発掘された（笑）演奏会も、アカデミーのホールで演奏されて、一台ブームを巻き起こしたとか。

ただ、ドイツの東西分裂後1963年にベルリン・ジングアカデミー（Berliner Singakademie）というのが東ドイツに設立されたそうで、こちらが今日ではベルリンでオラトリオ上演における先導的合唱団ということらしいから、今日の演奏会はそっち？？？かなと思うのです。

コンチェルトハウスの前の、
Gendarmenmarkt, ゲンダルメンマルクト は現在大規模工事中。向こうのとおりに抜けることもできません。

お立ち台から工事現場を覗ける工夫があるのが面白いですけど。

帰りは、Google先生によるとバスで帰れと出ましたが、私は地下鉄を選択。
だって、地下鉄駅構内ではまだやってるお店があるかな？と思ったからです。

案の定ケバブ屋がやってました。ケバブ、結構好きです。
これで半分の量。

店先では、お前は何処から来たと聞かれてしまって、次に来たお客が中華系。お互いに「こんにちは」「ニーハオ」と挨拶。面白いよね。

今日も結構頑張りましたね。