トスカーナ美食とワイン思い出めぐり③オルチャ渓谷を見下ろす小さなまちピエンツァからキャンティワインを求めてフォルテルトリへ

2023/08/11 - 2023/08/20

シエナのカンポ広場では、パリオの準備に追われている雰囲気と当日走る馬のお披露目に遭遇しました。細い道は凄い人に溢れていました。その後、シエナを後にし、オルチャ渓谷の風光明媚な景色を堪能しながら、世界遺産の街、ピエンツァを目指し、今晩の宿があるフォンテルトリに向かいます。こちらは、今年発売されたばかりのクレア・トラベラーに掲載されていました。カステッリーナ・イン・キャンティの南部に位置する集落に、ワインリゾートホテル・レストランがあります。看板がなく、なかなかホテルを見つける事ができませんでした。毎回そうですが、カーナビも目的地付近になると、急に道案内が曖昧なり、毎度苦戦します。ホテルは、集落にある空き家・空き部屋をリノベーションして作られたホテルになります。ホテルというより、知り合いの家に遊びに来た感じです。もちろん、エレベータもなく、ホテルのレセプションも別棟にあるので、全て自力でした。ただ、お部屋からの眺めは良かったです。キャンティワインの美味しさにも目覚めた場所ででもありました。レストランはテラス席もあり、雰囲気が良いです。

エリア イタリア

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 3.5

シエナのホテルのテラス席からの眺めです。
シエナのカンポ広場を散歩します。

カンポ広場に向かう途中にパリオで走る馬のお披露目会がありました。馬を先頭に、地区の応援団や関係者、地区出身の大人・子供達が練り歩いてます。

建物の下には、段々畑のように板が並べられ、観客席を作っていました。

普段はレンガ道ですが、砂をひいて、馬が走るレース場を作っています。

サンタ・マリア・デッラ・スカラ博物館
13世紀のコンスタンティノープルで作られた、黄金の福音書

巡礼者の間
この博物館は見ごたえあり、素晴らしいです。

世界遺産の街、ピエンツァに向かいます。

糸杉

憧れのオルチャ渓谷。トスカーナ地方を象徴する景色です。

ピエンツァに到着。小さな街なので、観光だけなら1時間ぐらいあれば一通り廻れます。レストランやお土産屋さんもあります。小さな街に世界中から観光客が来るので、駐車場を確保するのが大変でした。
ピエンツァから、オルチャ渓谷が見下ろせるのでおすすめです。

道も狭いです。こちらは、レストランでした。

観光客が多いですが、ゴミなど落ちていなくて綺麗です。住人の人達が常に街をきれいに保つように、努力されているそうです。

モンテプルチャーノを少し散策します。

バクレア・トラベラーのバックナンバーにも掲載されていた、糸杉通り。

糸杉を抜けるとマドンナ・ディ・サン・ビアージョ教会があります。モンテプルチャーノの丘に孤立して建っています。

カステッロ・ディ・フォンテル―トリに向かいます。

ワイン畑を眺めながらドライブです。

迷いながら見つけた今宵のホテル。
Castello di Fonterutoli Wine Resort。2023年7月に発売された、クレア・トラベラーに掲載されているホテルとレストランです。こちらを見て予約しましたが、直前でも予約が取れて良かったです。
この看板も、小道に入らないとみつけられないです。
名門貴族でもありワインの造り手でもある、マッツェイ家が運営しています。

ちなみに、通りを挟んだ向かいにあるのがレストラン。レストランに行くにはこの道路を渡ります。看板もなく、これは分かりずらいです。

左手がホテルの建物の一つ。扉の鍵を開け、急な階段を上ると共用のサロンや、コンロ等は使えませんがキッチンがあり、さらに扉を開けて急な階段を上ると部屋があります。
スーツケースはひけないので、大変です。もちろん、ポーターとか居ないのでほぼ自力です。

お部屋もこじんまりしていますが、まだ新しいのか清潔です。エアコンありますが、冬は寒そう・・・。テレビはありませんが、wifiは問題ないです。

バスルームからワイン畑が見えますが、お湯の出が悪いです。
夏だから良いけど、冬は厳しい宿かと思います。
雰囲気は良いんですがね～。

お部屋からの眺め。

テラス席もあり、ビール飲みながらのんびりできます。
着替えて、今宵のディナーに向かいます。

OSTERIA DI FONTERUTOLI
トスカーナの家庭料理にアレンジを加えて、見た目も鮮やかで現代風なお料理でした。やはり、赤ワインも白ワインもこちらのワイナリーで造られているものが提供されているので、どのお料理ともマッチします。

料理はアラカルトで注文です。おそらく、コース料理は無かったような・・・。
アミューズ、周りはパッションフルーツ味で、中はコンビーフのパテです。キャンティの白ワインと。夜7時半ですが、まだ明るいです。

ガーデンサラダ。ピクルスの盛り合わせな感じです。暑い夏にさっぱりといただけました。

もちろん、マッツェイ家のキャンティ・クラシコ。
料理とのマリアージュが素晴らしいです。

ランプレドット（牛の4番目の胃）を詰めたパスタ。二人でシェアしました。写真はシェアした一人分です。

メインは二人とも、豚の網脂で巻いたウサギ肉のロースト。あっさりとしたウサギ肉に、豚の網脂を巻くことでコクと華やかさが出ます。
日本では出会えない、逸品ばかりです。

これは感動したティラミスです。フレッシュマスカルポーネにコーヒー味がしっかりついていました。赤ワインともばっちり合いました。
今宵のディナーも美味しかったです。地元の野菜やお肉を堪能できました。

翌朝も快晴です。右手はホテルのレセプション兼ワイン販売やテイスティングができる建物。左手はバー兼カフェテリアです。お酒やマッツェイ家のキャンティワインが飲めるほか、軽食が食べられたり、ビールやちょっとした食料品も売っているので、地元の人の憩いの場になっていました。

朝食も昨日のレストランで頂きます。

外のテラス席で頂きました。

共用部のサロン。右奥の扉に部屋に繋がる急な階段があります。

ホテル内の敷地。チェックアウトの時、こちらのワインを購入して、次の目的フェラーラに向かいます。