2023/07/07 - 2023/07/08
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kimi shinさん
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2023/07/07~08にかけて、兵庫県神戸市の灘の酒蔵と有馬温泉を訪れました。
名古屋から電車を乗り継ぎ阪神電鉄魚崎駅に降り立った。
ここから徒歩で灘五郷の一つ魚崎から御影郷、西郷まで初日に訪れた酒蔵を掲載します。
灘五郷。
西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷の5つの地域を指し、一帯には名だたる酒蔵が連なる酒処。
一泊二日でこちちらを訪れ、初日は西郷、御影郷、魚崎郷の酒蔵を歩いて訪れました。
1995年1月17日 当地を襲った阪神淡路大震災は6434名の尊い命と、インフラや日常の生活基盤に甚大な被害を与えました、灘五郷の酒蔵もまた同様。
こと酒蔵に限れば表向き何事もなかったかのように復興し、灘の酒造りを見ることが出来ました。
当地の酒蔵や出逢った神社には震災の爪痕を残すものも見られました。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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魚崎駅を降りたつと写真の「灘は日本一の酒どころ」の看板が目に飛び込んでくる。
ここから左の魚崎方向に向かい南下しながら酒蔵巡りのスタート。 -
上は駅から5分程の桜正宗記念館付近の酒蔵マップ。
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桜正宗記念館。
こちらはスルーして最初の目的地に浜福鶴に向かう。 -
ホームセンターのある交差点を左に向かうと正面左に赤レンガの煙突が見えてきます。
以下は浜福鶴HPより。
「江戸時代の後期、現在の兵庫県加古郡播磨町で生まれた初代小山屋又兵衛が、この灘の土地で杜氏として学んだことが、浜福鶴とその親会社にあたる小山本家酒造の始まりです。
灘で学び、埼玉へと渡り歩き、酒造りに邁進した又兵衛の情熱は代々受け継がれ、1989年には所縁のある灘で、浜福鶴の前身にあたる当時の「福鶴」と力を合わせ、伝統の酒造りを継承していくことになりました。」浜福鶴吟醸工房 名所・史跡
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こちらでは工場見学をさせて頂きました。
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プラントの一部写真。
施設内では酒造りの工程を資料で学び、最後に販売所で試飲をしましたが、たまたまだろうが買うかどうか分からない国内の見学者より、大陸から訪れた爆買いを期待できる見学者を優先する傾向があり、無料試飲だけ味わって次に向かいました。
小山本家酒造浜福鶴
所在地 / 神戸市東灘区魚崎南町4-4-6
休業日・営業時間 / 毎月曜日・10:00~17:00(有料きき酒処は16:15まで) -
酒蔵通りをに西に向かい、右手に一時期よく飲んでいた剣菱酒造魚崎蔵を見て、住吉川に架かる島崎橋を渡り少し行くと菊正宗酒造 菊正宗酒造記念館に至ります、移動時間は約10分。
菊正宗酒造記念館 美術館・博物館
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馴染みのある酒で脳裏には今もCMのフレーズと美味しそうな肴の映像が摺り込まれています。
創業は万治2年(1659)とされ、押しも押されもせぬビッグブランド。
神戸・御影の本嘉納家本宅屋敷内に1659年(万治2)に建てられた旧酒造記念館を、昭和35年に現在の地に移築し、酒造記念館として保存・一般開放したもの。
平成7年1月17日の阪神淡路大震災によって倒壊、平成11年1月25日に復興されたもので、展示用品は震災を免れ、昔ながら酒造りの様子を伺い知る事が出来ます。 -
一通り見学を終えるとコースの出口が販売・試飲エリア。
無料試飲のよく分からない僅かな量に比べれば、有料試飲は程よい量があり、香りも味わいも素人には分かりやすい。
一つ提案、有料試飲のコインは交換機にしてはどうだろうか?
外国人観光客が大量買いし、混雑するレジに試飲コインを買い求めるため並ぶ、実に無駄。
灘の酒蔵全般で感じた事は、とにかく円の価値が下がっているのを実感する。
有料試飲で左の三銘柄を試飲しましたが、左から三番目の「百黙純米大吟醸」が好み味だった。
菊正宗酒造 菊正宗酒造記念館
営業時間 / 午前9:30~午後4:30
休館日 / 年末年始
所在地 / 神戸市東灘区魚崎西町1-9-1 -
菊正宗酒造から西に徒歩10分程の場所にある、白鶴酒造資料館。
白鶴というと個人的には電車旅で良く買い求めるカップ酒でお馴染みだ。
灘五郷のひとつ、御影郷の地で材木屋治兵衛が1743年(寛保3)に酒造業を始めたのが始まり。白鶴酒造資料館 美術館・博物館
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資料館は昭和40年代中頃まで実際に清酒醸造に使われていた本店壱号蔵を改造して開設されたもの。
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内部は昔ながらの酒造工程をそのまま保存し、作業内容を再現するため、人形が配置されるなど、清酒が生まれるまでをわかりやすく展示しています。
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而今に目が行く、米を通じて各地の蔵元と繋がっていく。
こちらもコインで有料試飲ができる、人を介さないこのシステムで良いんじゃないだろうか。
白鶴酒造資料館
開館時間 / 9:30~16:30
休館日 / お盆、年末年始
所在地 / 神戸市東灘区住吉南町4-5-5 -
次に訪れたのは東灘区御影塚町1の福寿の蔵元 神戸酒心館。
白鶴酒造資料館から一旦南に進み、灘浜住吉川線に出て、港沿いに右方向へ進みます。 -
御影塚3丁目交差点の手前を右に直進すると神戸酒心館の長屋門の前に出ます。
所要時間は概ね20分程でした。 -
施設は4つの蔵を改修した観光施設があり、料亭も併設されています。
こちらでは東明蔵というショップに立ち寄ってみました。神戸酒心館(福寿) 美術館・博物館
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創業宝暦元年(1751)、手造りにこだわる酒蔵として「福寿」の名を守り続けています。
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こちらで試飲させて頂いた三銘柄。
何れも自分には美味しいお酒でしたが、かみさんの好みではなく購入は見送り。
福寿の蔵元 神戸酒心館
営業時間 / 未確認
定休日 / 年中無休
所在地 / 神戸市東灘区御影塚町1-8-17 -
福寿の蔵元 神戸酒心館から西国浜街道を西に向かい、新在家若宮神社を経て、西郷酒蔵の道を更に西に進み、都賀川を越えれば沢の鶴資料館到着です。
概ね30分程の移動時間です。
神戸市灘区大石南町に鎮座する住吉神社の西隣りとなります。
1717年(享保2)創業の沢の鶴は、米屋を営む初代が、副業として酒造りを始めたことから始まります。
を発祥としています。
酒名の由来についてHPでは以下の様に語っています。
「太陽の神・天照大神を伊勢にお祀りしたとき、伊雑の沢で頻りに鳥の鳴く声が聞こえたので、いぶかしく思った倭姫命がその啼き声の主をたずねたところ、真っ白な鶴がたわわに実った稲穂をくわえながら鳴いているのを見つけた。
鳥ですら田を作って大神へ神饌を奉るのかと深く慈しんだ倭姫命は、伊佐波登美神に命じてその稲穂から酒を醸させ、初めて大神に供え奉るとともに、その鶴を大歳神(おおとしのかみ=五穀の神)と呼んで大切にした…」
という伊雑の宮伊勢(伊勢内宮と同じ地位を許されている別宮)の縁起が元になっています。」
ビッグブランドだけに何気にどこかで口にしているはず。沢の鶴資料館 美術館・博物館
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上は資料館入口。
施設は阪神・淡路大震災により建物は全壊、1999年に免震システムを施し復興されたもの。
施設は昔の酒造りで使われていた道具が工程毎に展示され、当時の酒造りの様子を知る事が出来、別棟に試飲・販売スペースがあります。
下は涼しい館内に入ると真っ先に目に入ってくる神棚。 -
槽場。
渋袋に入れた醪を重ね、てこの原理で酒を搾り、垂壷と呼ばれる壺に酒を受ける作業場。
震災による倒壊から復興作業中に偶然見つかった遺構。 -
館内二階中央に一際目を引く和船の模型。
西宮市内の宮水井戸、その地下から湧き出る地下水を仕込み水とするため、当時は樽に入れられ海上輸送されていたという。
現在も仕込み水はタンクローリーで運ばれているという。
当時は仕込みに欠かせない水のサスティナブルなど考えられてはいなかっただろうが、時代も変わり持続可能な水源維持のため、酒造会社による水源保全活動と水の収支を管理しているようです。
そうした活動から宮水は今も安定して恵みを与え続けているという。
以前に滋賀の酒蔵を訪れ試飲させて頂いた時に「飲み残しはしないように」と盛んに訴えていた事がある。
自社製品の誇りもあるだろう、しかし一番は自然の恵みと共に酒造りを営んでいる者の思いが言葉に現れている。
有料・無料試飲にかかわらず、飲み切った後に「おいしいね」と一言添えるのが作り手へのお礼かも知れない。 -
出来上がった酒は灘の酒として樽廻船で江戸を始め全国に流通し名を馳せて行った。
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下町の酒屋さんや居酒屋にはこうしたポスターが必ず貼られていたものです。
最近は酒屋自体が減り、あまり見かけなくなりました。 -
見学棟から試飲・販売棟の間には竹石大明神が祀られています。
朱の玉垣に囲まれた一画に、鳥居と社が祀られ、敷地には石臼が置かれています。
酒造と神様はつきもの、酒蔵入口で見かける杉玉、その下に吊るされている小さな木札には酒の発祥の地とされる「三輪明神」の名が記されていたりします。
この神社は沢の鶴の私的神社と思われます。 -
竹石大明神。
詳細は分かりませんが、祭神は稲倉魂命かと思われます。 -
販売棟内。
伝統的な日本酒だけでなく、時代やニーズに合わせ、当然ながら海外を意識した多様な商品が販売されています。 -
無料試飲、当日の二銘柄。
各酒蔵では、とても美味しい酒が提供されます、そうしたものは非売品で貴重な体験が出来ますが駄々をこねても販売はしてもらえません。
ここを訪れた者しか味わえないものです。
沢の鶴資料館
開館時間 / 午前10:00~午後4:00
休館日 / 毎週水曜日、盆休み、年末年始
所在地 / 兵庫県神戸市灘区大石南町1-29-1
魚崎からはじまり御影郷、西郷の一部の酒蔵しか巡れていませんが、美味しいお酒を堪能し気分は絶好調。
重いリュックを背負い、ここから大石駅に向かい今夜の宿有馬温泉に向かいました。
各酒蔵で感じた事。
・一部定休日の蔵もあり事前に定休日を調べていくといいかもしれない。
・外国人観光客の集団に遭遇すると接客はそちらに力点が置かれるようです。
・無料試飲は倉によって量はバラバラ、これで決めるのかと呟きたくなる量の蔵もあり、有料試飲がお勧め。 -
初日は西郷、御影郷、魚崎郷の酒蔵を訪れた後、阪神本線大石駅から三宮で神戸電鉄有馬線に乗り換え今夜の宿有馬温泉に移動しました。
大石駅 駅
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大石駅から有馬温泉駅まで乗り継ぎが良ければ1時間ほどの移動時間。
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有馬温泉駅、若かりし頃には社員全員で旅行する文化があり、半ば強制参加の社員旅行が全盛の時代で、有馬温泉にも訪れた記憶があります、今となっては当時何処に宿泊したのか覚えてはいませんが。
時代も変わり、そうしたイベントも姿を変え旅館にしても、そうした時代の大宴会場は形態を変え、今では○○会社御一行様にお目にかかる機会はなくなったように思う。有馬温泉駅 駅
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駅に降り立ち、ここから宿までは南方向の炭酸泉源公園を目指し湯本坂を上っていきます。
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湯本坂の途中で見かけた妬(うわなり)の湯と社。
間欠泉で今は湧出しないようですが、江戸時代には盛んに活動していたようです。
当時の地誌にうわなりの湯について記述があるようで、着飾った女性が温泉の前に立つと嫉妬して湯を激しく吹き上げ、自分の醜い心や、悪口を並べ立てても吹き上げて止まらなくなるという。
社の正体は分かりませんが温泉の神さまが祀られているのかもしれない。
電柱の前の飛び出し注意?看板、少年の顔が強烈に印象に残った。
この少年の看板の右に上に続く小路があり、そこを進むと嫉妬深い妬泉源塔が見えてきます。有馬温泉駅 駅
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妬泉源塔。
今は鎮まっていますが、ひょっとしてひょっとするかも。
再びあの不気味な飛び出しおじさんの看板に戻り、たんさん坂方面へ。 -
坂を上った左の炭酸泉源公園。
台地から勢いよく炭酸泉が噴き出し、昔は温泉に砂糖を溶かしサイダーとして飲まれていた。
古くは毒水と呼ばれ近づくものすらいなかった云う、その湯が炭酸泉として検定を合格し認知される様になったのは明治6年と新しい。
飲適なんだろう、紙コップが置かれ味わってみたが、……僅かに鉄分と炭酸を感じる生温い湯。
宿はこの目の前、チェックインを済ませ一杯飲みたい、やはり冷えたビールが一番。有馬温泉駅 駅
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有馬六彩。
ホテル入口まではたんさん坂を更に上った先となり、こちらからエレベーターを乗り継ぎロビーへ。
傾斜地にあるため致し方ないのか。 -
ホテル正面。
有馬温泉駅から送迎車も出ていますので歩くのが苦手な向きはそちらの利用が正解です。
坂しかありません。有馬温泉駅 駅
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入口はガラスのない真っ黒の二枚扉、自動扉なんだがメガネを付けていないのでどこが扉なのか分かりづらい。
普通スタッフが入口に一人やそこらいるものなんだが。 -
どうにか雨に降られる事もなくチェックイン。
日中はあれだけ天気も良く暑かったが、空は今にも泣きだしそう。
まずは偵察のため大浴場で汗を流す、大浴場は内湯の銀湯と露天風呂の金湯の二つの湯舟があり、どちらも濃さの違いはあるものの茶色の湯。 -
客室。
可もなく不可もなく。
有馬六彩
所在地 / ?兵庫県神戸市北区有馬町341-1
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