2023/09/09 - 2023/09/09
12068位(同エリア30112件中)
ちゃんさん
この旅行記スケジュールを元に
歴史や美術には疎いので、一人旅で美術館や博物館に立ち寄ることは稀です。台湾というか、中国4千年の歴史が誇る宝物てんこもりの故宮博物院も、これまで2度も訪台しておきながらスルーしていました。
今回は歴史好きなT君との旅。何事も好きな人と一緒ならば楽しめるものと思い、はじめて故宮博物院へ足を踏み入れてみました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
朝飯にありつけず腹ペコのまま、九份からタクシーで瑞芳に降りてきました。タクシー代は220NTD(≒1,050円)。駅前の看板にも掲げられている、定額運賃でした。
駅前のカフェはまだ開いていないようで、アテもなく街へ。 -
昨日、九份方面のバス停へ歩いた、東の方向へなんとなく行ってみました。
台湾ならではの、私有地内の公共通路「騎楼」のおかげで、暑い日差しを避けられて助かります。私有地同士なので、段差に注意。 -
朝食を意味する「早餐」の看板を掲げたお店を発見! 地元のお客さんでいっぱいなので、間違いなかろうと入ってみました。
過去2回の台湾旅行では、朝食付きの宿に泊まったり、朝ごはんの間もなく移動したりだったので、外で朝食を食べた経験はゼロ。どんなものだろう、ドキドキ半分、ワクワク半分。 -
店名には三明治(サンドイッチ)を掲げていたけど、その他のメニューもいろいろあったので、僕とK君は65NTD(≒310円)の朝食セットを頼んでみました。
焼きそばがウマイ! あっさりしてて、いくらでも食えてしまいそうです。紅茶はかなり甘み強めで、南国らしい感じ。 -
T君のサンドイッチもうまかった。
一人で飛び込むには勇気のいる雰囲気の店で、グループ旅行の勢いに任せていい経験ができました。おごちそうさま! -
次の台北方面の列車は全席指定の新自強号で、空席もなく、その次普通電車まで約30分待ち。せっかくなので、瑞芳の街を歩いてみました。
駅から南は、賑やかな朝市状態。屋台も並んでいて、朝飯はこっちまで来ればよかったかなとも思いました。でも店が多すぎて、決められなかったかも。 -
南の突き当りにある「美食街」。観光客でも比較的入りやすい雰囲気で、地元の店が並びます。フードコートというより、屋台村といった方が伝わるかも。
10年前の旅では、九份へ登る前の腹ごしらえに立ち寄った場所です。瑞芳美食街 アジア料理
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思いの他楽しかった瑞芳に別れを告げ、9時39分発の区間車(普通電車)で、台北に戻りましょう。
瑞芳駅 駅
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瑞芳始発の列車なので、席は選び放題。しかも2021年デビューの新型車・EMU900型でした。韓国の現代ロテム社が、満を持して送り込んだ車両です。
過去台湾では、頻発する韓国製車両の故障に泣かされ、しかもアフターフォローも不十分だったということで、韓国メーカーは排除されていました。 -
しかしWHOの国際調達ルールに基づき一方的な排除はできなくなり、しかも日本企業は応札しなかったため、現代ロテムが一括納入した車両なのだとか。
従前の通勤電車も韓国製が多いのですが、本国の新型車並みに、改良が加えられています。角の取れた、丸みのある内装や… -
天井からぶら下がるLEDディスプレイは、本国の通勤電車との共通点を見出せます。
端部の車両にはクロスシートもあり、長時間乗るならぜひ確保したい席です。背もたれが高くて、快適でした。 -
自転車の持ち込みにも、本格的に対応。
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トイレにはおむつ交換台まで備えてありました。これは助かる!
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雨がパラパラ降っていた昨日に比べて、今日はからっと晴れたいい天気。少し暑くもなりそうです。
川の流れが爽やか。 -
新型特急電車、新自強号。数百両が導入されており、よく見かけます。こちらは日本勢が頑張りました。
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観光列車、鳴日号。「環島之星」をさらにラグジュアリー化したツアー列車とかで、九州で例えるなら「36ぷらす3」に相当する列車と言えそうです。乗ってみたい!
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高架に上がり、沿線のビルの密度が高くなってきました。
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近郊輸送にも大活躍。乗客も増えて来て、立客多数になりました。
ただ10分間隔の東海道本線に比べれば頻度は低く、日本の首都圏よりは「国鉄」の占める輸送シェアは低そう。 -
地下に潜り南港駅に停車すると、見覚えのある懐かしい車両が止まっていました。旧型客車の、普快車だ! 10年前の時点でも台湾南部に1往復残るのみで、その後定期運用は全廃されたと聞いていました。
まさか台北の地下区間で出会うとは。南港駅 駅
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出発式の開催準備が進んでいて、イベント的な臨時運行のようです。こんなイベントが成り立つのも、鉄道趣味が活発な台湾ならでは。
一人旅だったら飛び出して、出発まで見送りに行ってただろうな。 -
瑞芳から1時間弱で、台北着。快適でした。
台北駅 駅
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昨日は通過するだけだった台北駅を、ちょっとのぞいておきましょう。
地下街や物販ゾーンは日本のような雰囲気なのですが、中央の大きな吹き抜けは日本のどこの駅とも例えられない空間です。床に座り、列車を待つ人々の姿を含め。 -
台北駅のロッカーは台鉄が暦日制、捷運(地下鉄)は時間制というのが8年前に得た知見。もう昼前なので、捷運の駅のロッカーに荷物を預けました。
台北駅を中心に南北を結ぶ、捷運の淡水信義線に乗車。ラインカラーは赤ですが、各線共通の青帯の電車が活躍します。夜市最寄りではないけど、故宮アクセスで観光客にも縁がある駅です by ちゃんさん士林駅 駅
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士林駅で下車。土曜日を楽しむ台北の市民で、賑わってます。
台北に限らず、捷運の車内では飲食禁止。おかげで駅も電車もピカピカにきれいないのですが、熱中症予防の観点からは辛い側面も。外に出たところで、ペットボトルのお茶をキューっと飲み干しました。 -
駅を出て、高架下を北へ100m歩きます。高架橋は圧迫感を与えない丸みを帯びたデザインで、高架下は雑然としたイメージになりません。
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捷運士林駅バス停からバスに乗り、故宮博物院を目指します。
ガイドブックには、地下鉄+バスで行くのはハードルが高いなんて書かれていますが、故宮博物院方面へ行くバスの系統番号はバス停に大書きされているし、バスのLEDにも「こきゅうはくぶついん」と平仮名で出てくるので、迷うことはありません。 -
もちろん悠々カードも使えるので、運賃の支払いもスムーズ。日本や韓国と違って、前後どちらの扉からも乗り降りできます。
なお均一料金区間でも、下車時のカードタッチも必須。この点は日本人でも、地方民の方が馴染めるかも。 -
故宮博物院の先まで行くバスだったので、幹線道路を挟んだ、向かい側のバス停で降ろされました。
後続のバスは博物院止まりなので、正面へ着けるみたい。まぁ大した距離の差ではありませんが。 -
荘厳たる門をくぐり、博物院へ。さすがは「国」を代表する博物館だけあり、威厳に満ちています。入り口までの長いアプローチにも、宝物と出会うために心を整える場なのかも。
しかし暑くて、それどころではない! 気温は35度未満のはずなのに、日差しがジリジリと強くて、体力を奪っていきます。国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー
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逆にまだ夏の暑さが残っているからこそ、昼間に屋内系の見どころに来るのは理にかなっているとも言えます。入場料350NTD(≒1,700円)。
博物館には苦手意識もある私ですが、今回はばっちり予習してきたT君について行きます。 -
まずは代表的展示物、鉱石に繊細な彫刻を施した豚の角煮と白菜。
展示ガイドでも言及されていましたが、世界3大博物館の代表的収蔵物がこの2点ということに、なんだかニヤリとしてしまいます。 -
象牙を繊細に掘り込み、球体の中に球体をくりぬいた「雕象牙透花雲龍紋套球」は、その技巧にただただ感嘆するばかり。
美術品を解する心なくとも、すごみが実物から伝わって来ます。 -
純粋に美しいと思える陶磁器の数々。ハッとするほど朝やかな色のものも多く、洋間にも似合いそうな品々でした。
結局2時間、数々の美術品と対面。2時間歩き回った以上の体力を消耗しました。展示品一つ一つの熱量がとんでもなく、受け止めきれない分の疲れだと思います。ひぃ。 -
これでも故宮博物院の収蔵品の、0.1%も見ていないのだと思います。混乱のさなか、これだけの宝物を傷つけることなく運んだ技術にも感心しました。
帰路のバスはマイクロバス。空いていた博愛座(≒優先席)に座るのは遠慮していましたが、地元の方に勧められ腰を下ろしました。 -
コメダ珈琲にマクドナルド。どこにいるのか、本当に一瞬分からなくなります。
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捷運士林駅に戻って来ました。
時間はもう、午後3時前。朝飯が遅かったとはいえ、身も心も使ったので腹ペコです。K君、昼飯には排骨飯を食べたいとのことだけど、士林駅前はどちらかというと軽食メイン。 -
とりあえず軽く済ませて、次の目的地でたらふく食べようかと思った矢先、排骨飯メインの飲食店を発見! うまいものに対するK君の鼻の利き方は、もう十数年信頼しているところです。
外見こそ古びた印象を受けるものの… -
中に入れば、おしゃれなチェーン店。ランチタイムを外れた時間にも関わらず、ほぼ満席の盛況でした。これはうまいんでないの??
店員さんを呼んでみれば、先払い方式の店でした。平謝りしながら、レジへ。 -
僕は排骨麺(159NTD≒760円)、T君とK君は排骨飯(149NTD≒715円)をオーダー。出てきたのは肉なしの麺と飯で、おいおいと思ってたら、一呼吸置いてから骨付き肉が出てきました。
豚のスペアリブにしこしこ麺、いやーうまかった! K君(の鼻)に感謝しつつ、次の目的地へと向かいます。
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