2023/07/30 - 2023/08/03
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j3matuさん
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職種上、夏は仕事がヒマになり、休みが取りやすくなるのはいいとして、収入もガタ落ちしてしまいます。そこで、今年も青春18きっぷを使った貧乏旅をすることにしました。
行き先は大鳥居の修繕が終わったら行きたいと思っていた厳島神社。ただ、関東在住の私にとっては、往復青春18きっぷで広島に行くのはちょっと遠いなぁ…移動に1日かければ滞在が増えて、結局滞在費がかさむし…と考えて、行きは夜行バスで一気に広島まで行き、帰りは青春18きっぷを使って、ちょこちょこ寄り道して帰ってくる旅にしました。
全行程はこんな感じです。
7/30 東京駅7:30発夜行バス
7/31 広島城、岩国、宮島観光 宮島泊
8/1 弥山登山、尾道、岡山城、後楽園観光 岡山泊
8/2 近江八幡、安土城跡観光 名古屋泊
8/3 苗木城跡観光 帰路につく
この旅行記⑥では、最終日の苗木城跡の観光の様子を紹介させていただきます。
本日のJR移動 名古屋ー中津川間1340円、中津川ー自宅最寄り駅4000円ちょっと(青春18きっぷで約3000円お得に)
苗木城跡での歩行距離 8.9km、アップ 198m、ダウン 222m
今回の旅行での総歩行距離 41.5km、アップ 1034m、ダウン 1194m
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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昨夜宿泊した第2スターナゴヤホテルさんでは、朝6:00から無料のプチパンを提供してくださるとのこと。私は6:00前に出発予定なので関係ないなと思っていたのですが、5:30頃フロントに行ったらもう用意してありました。この後、コンビニで朝食を買い込む予定でしたが、時間もあることだし、いただいちゃおう。24時間フリードリンクサービスのりんごジュースとプチパン2個で簡単朝食いただきました。パンは本当に小さいので、男性ではもの足りないかと思います。私も移動中に、常備しているカロリーメイトで補食しました。
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5:40頃、JR名古屋駅へ。
一昨日は3:00、昨日は4:40の出発だったので、明るくなってからの出発は初めて! まぁ、明るいと言っても十分早い出発なので、本当に感覚がおかしくなっているかも。
今日はもう帰るつもりなのですが、ただ帰るだけなのもなんなので、1カ所だけ寄り道をして苗木城跡に行こうと思います。
6:13発の中津川駅行きの電車に乗り込みました。名古屋駅 駅
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JR中津川駅から北恵那交通バスに乗り継ぎ、7:58、苗木バス停で下車しました。
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苗木バス停から苗木城跡へはしばらく一般道を歩くことになりますが、本当に細かく道標が出ているので、全然迷う心配はありません。
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集落を抜けると、段々山に入って行きます。
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8:11、こんな貼り紙がありました。この門から先が苗木城内と書かれているのですが、どこが門跡なのかはさっぱり分かりませんでした。
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ここまで10分ちょっと歩いてきましたが、車の人ならここまで車で来れるらしい…。
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苗木藩重役屋敷跡。石段と石垣が見て取れますが、草が繁茂しちゃってますね。
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まだ紫陽花が残ってる!
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8:16、鳥居があって、看板には高森神社と風穴があると書かれています。寄り道にはなりますが、風穴は気になるので行ってみたい! 鬱蒼とした森で、足を踏み入れるのにちょっと躊躇しますが、頑張って行って来ます。
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3分ほどで風穴が見えてきました。
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こちらの風穴は、江戸時代に幕府に献上する氷餅を保存するのに使用されていたそうです。
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風穴内はヒカリゴケが群生し、コウモリが多数生息しているとのこと。コウモリは怖いけど、ヒカリゴケが見られるかなぁと勇気を振り絞って中に入ってみましたが、何も見えず…。もっと奥まで行かないとだめなのかなぁ?
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風穴を後にして、高森神社に向かいます。前方には竹林が見えてきました。
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竹林を抜けると、バーンと目の前に苗木城跡が!
苗木城は、苗木遠山氏によって戦国時代に築城されました。遠山氏は、織田信長の死後、一度城を追われますが、徳川家康に仕え、関ヶ原合戦の前に苗木城を取り返します。それ以降、明治に苗木城が廃城になるまで270年間この地を治めました。
苗木城跡は、貴重な近世城郭であるとして、「国史跡」に指定され、「続日本100名城」にも選ばれています。最近では「天空の城」とも呼ばれ、とても人気を博しています。 -
アップで。
後から思い起こしても、ここが苗木城跡の一番のビュースポットでした。寄り道のかいがありました。 -
ビュースポットのちょっと上がったところに高森神社がありました。8:24着。素朴な神社ですね。
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高森神社から道標に従って苗木城跡方面へ歩いて行くと、舗装された道に出ました。本道に合流できたみたいですね。
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まずは風吹門跡を抜けて左手に大矢倉跡。3階建ての大きな矢倉だったそうです。
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正面に駈門跡。
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右手に行くと、三の丸と二の丸を仕切る大門跡。幅5mもあった大きな門で、参勤交代などの時だけに使われ、普段はくぐり戸を使用していたそうです。
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大門跡を過ぎてすぐ左手に御朱印蔵跡。
御朱印蔵には、将軍家から代々与えられた領知目録や朱印状などの重要な文書などが納められていたそうです。 -
この御朱印蔵の石垣がすごい! 全く隙間がないです。
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本丸に至る上り坂を仕切る形で建っていた綿蔵門跡。
綿蔵門は夕方16時には閉門され、本丸への入場を制限していたそうです。 -
門跡にはこのような四角い穴がある礎石が残っています。
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下を見ると、二の丸跡がありました。
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坂下門跡。
礎石が段になっています。 -
更に、菱櫓門跡。
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お? すごいのが見えてきた! 本丸口門跡です。本丸と二の丸を仕切っていました。
手前の木組みは千石井戸。今でも水が湧き出ているそうです。 -
本丸口門を抜けたすぐのところに、具足蔵跡がありました。ここには、領主の具足や旗が収納されていたそうです。
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具足蔵跡のすぐ隣には武器蔵跡。鉄砲や弓などの武器類が収納されていました。なかなかの広さです。
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かなり登ってきました。とても良い眺めです。
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眼下に木曾川。
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空が綺麗です。曇り予報でしたが、青空が見れて良かった!
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先ほどの大矢倉跡が見えます。近くで見るより、上から見る方が全体像が見えていいですね。マチュピチュみたい。
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巨石を回り込むようにして階段が作られていました。
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8:41、天守跡に到着。
苗木城天守は2つの巨石の上に作られた三層の建物でした。現在はその石に残された柱穴を利用して、2階部分を木組みで再現してあります。苗木城跡 名所・史跡
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その天主2階部分は現在は展望台となっていて、三方眺望が開けています。
眺め1 右側後方 -
眺め2 右斜め前
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眺め3 正面
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眺め4 左方向
恵那山は残念ながら雲の中みたいですね。 -
天守跡から下るときは、登って来た方とは違う方から下りてみます。
かなり急な石段になるので、注意が必要です。 -
馬洗岩と呼ばれる巨石。
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木曾川が綺麗。
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山頂付近はカメラに全体を収められないくらいの巨石だらけ。
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笠置矢倉跡。ここも巨石群の上に築かれているそうです。
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巨石と石垣を上手に組み合わせていますね。
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大矢倉跡まで戻ってきました。大矢倉も巨石の上に上手に石垣を組み立てているのですね。
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大矢倉の上の段に登る階段。
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大矢倉跡の上段。
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大矢倉跡から見る本丸跡。
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次は先ほど見下ろしていた二の丸跡に行ってみました。二の丸跡から本丸方面を見上げると、こんな感じ。
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二の丸跡の先には的場跡がありました。写真の最上段が二の丸跡。下段が的場跡のようです。
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余談ですが…苗木城跡内のトイレは感動的な綺麗さ!
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9:14、一通り見て回ったので、下山します。帰りは来た道とは違う道を行きたいと思い、「四十八曲り」と呼ばれる道を探しましたが、最初はなかなか見つかりませんでした。その場にいた整備のボランティアさんらしき人に教えてもらって漸く分かりました。「四十八曲り」はこの駈門跡の先にあるようです。
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あまり大っぴらに宣伝している道ではないのかもしれませんね。案内がささやかです。上の写真の赤い→のところに、下の写真の案内板がありました。道を教えてくださった人達も「急な下り坂だから、本当に気をつけて行ってね。」と心配そうにおっしゃっていました。
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今はひっそりとしている四十八曲りですが、かつては大手口道と呼ばれ、城に至る正規のルートでした。参勤交代にも使われていたそうです。写真は竹門跡。
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行きの道に比べれば確かに急ですが、そんなに危ないというほどでもありません。よく整備もされています。途中、滑りやすいところもありました(白い砂が敷かれているところ)が、慎重に行けば問題ありません。
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散々下って来た後、木々の向こうにレトロな橋梁が見えてきました。後で調べたところによると、廃線になった北恵那鉄道の橋梁のようです。
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9:27、一般道に出ました。
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ここからはバス停まできちんとした標識があります。
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先ほど上から見下ろしていた橋梁。
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ここからは日陰なしの暑い道が続きます。
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目指す玉蔵橋のバス停はあの上らしい…たった今山を下って来たのに、あの橋の上までまた登るのかぁ…。
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あんな高いところまで水量が上がることもあるのかな?
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9:45、玉蔵橋バス停に到着。ところが…バスがしばらく来ない…。
…仕方ない、中津川駅まで歩きますか。中津川駅までは4kmほどなので、全然歩けない距離ではありませんが、暑いからねぇ。 -
歩いたおかげで、見られる景色もあります。玉蔵橋の上からの眺め。
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先ほどいた苗木城跡が見えます。(たぶん)
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10:05、JR中津川駅に到着。道中ほぼ日陰がありませんでした。汗、すごい…。
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朝食が軽めだったせいで、お腹がすきました。お目当てのお店があるのですが、11:00開店でまだ早いので、とりあえず中津川駅の待合室の中にある立ち食いそばで小腹を満たすことにしました。というか、待合室中にお出汁のいい匂いがして、誘惑がすごかったので負けてしまいました。とろろそば550円をいただきます。
根の上そば 梅信亭 グルメ・レストラン
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11:00の開店を待って、「五平餅のおふくろ」さんへ。
五平餅、大好きなんです。この旅での一番のお楽しみにしていました。おふくろ グルメ・レストラン
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一皿5本入りで635円です。こちらのたれには味噌が一切入っておらず、クルミ、ゴマ、落花生などでトロミをつけた醤油だれだそうです。おそばを食べた後だったので、5本も完食できるか心配でしたが、美味しくてペロリといただけました。付け合わせのお新香もいい仕事をしてくれました。少し酸味があって、五平餅に飽きが来ないような働きをしてくれました。
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電車を待つ間、駅の隣にある「にぎわい特産館」へ。中津川のお土産物がいろいろと置いてありました。しっかりとお土産を買い込んで、12:00発の電車に乗り、帰路につきました。
後日振り返ってみると、この旅中、なんだかんだと毎日城跡に行っていたことに気がつきました。あれ? この旅、厳島神社メインの寄り道旅のはずだったけど、もしかして城めぐりの旅だった?中津川市観光案内所 にぎわい特産館 お土産屋・直売所・特産品
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