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《2023.May》あみんちゅなにげに関西街歩きの旅兵庫和田山そのⅡ~白井大町藤公園藤まつり編~<br /><br />ドライブインやくのを出て白井大町藤公園の駐車場へと向かう。予想はしていたが駐車場は混雑していた。しかし3年ぶりに開催された藤まつりもすべてが今まで通りという訳ではなく、ライトアップは今年も行われないことは既に発表されていた。過去の開催データを見る限り〝ナイター〟と呼ばれるライトアップは、白井大町藤公園の開園期間中の最終週の金土日に催行されており、その内シャトルバスが運行される日もあるようだが、基本車利用となるため閉園間近の時刻まで車列の渋滞は〝かなり酷い〟とは書かれていた。ライトアップはなくとも今日令和5(2023)年5月3日はGW後半の初日。南淡海を出発して立ち寄ったすべての場所が混雑していたことから、藤の名所としてこの界隈では特に知名度が高い白井大町藤公園は、駐車場の混雑も覚悟していたこともあり、状況によっては〝行先変更〟も頭にはあったのが事実である。実際にナビが示す県道からの入口は封鎖されており、暫く目的地を過ぎるように走り、右折した後駐車場へと続く農道みたいな道に並ぶこととなる。<br /><br />藤まつりの口コミ情報は多くが肯定的な褒め方をしている反面、酷い貶し方をしている者もいる。行ったらまだ開園していなかった、駐車場が混雑していて入れなかった、開演日が決まったのが遅過ぎる…等々。見頃の時期がGWという人が動く時期であるがために〝自分達の予定〟で動いた結果の不満の様にしか聞こえないが、何故〝藤の花〟が人を集めるのかを考えれば〝考え違い〟をしているのは誰と私には普通に思えてならないのだ。藤の花が見頃を迎える期間は1週間程だと言われている。開花の時期も気温の問題や、開花後の天気によって大きく左右される。今年でも前評判では桜と共に〝平年並み〟か〝少し遅め〟だと記されていたが、3月下旬から4月にかけて天気が良く気温も上がったことから〝桜〟の満開の時期は多くの場所で早まったという事実があった。藤の花が見頃を迎える迄に1ヶ月の期間があるにしても、定石の予想であるGWではいきなり〝見頃〟を迎える可能性を指摘されていたこともまた事実である。実際白井大町藤公園の藤の花の〝開花情報〟と〝開園に向けて〟といったブログにも、かなり早い見頃を迎える予想が記載されていた。私の場合GWだから連休という訳にはいかない。というよりも混雑する巷の〝連休〟に人混みに行く気がしないことと、どちらかというと平日休みの傾向があるため、平日に休みを取ることが多いという事実がある。4月の末に3連休を入れたが、結局3月終わりの体調不良が完治しておらず出かける気になれなかったという理由があった。その次の休みが今日5月3日だった〝偶然の理由〟からこの界隈の〝藤の名所〟を訪ねようと前日に決めた次第である。行き当たりばったりの旅は〝私流儀〟であることは言うまでもない。ただそんな旅でも〝当たり〟をひくこともあり、3月の伊豆旅行では〝満開の桜〟や〝桜のライトアップ〟という偶然に恵まれたという事実もある。そんな考えから藤の花は見たいけれど、時期が遅ければ仕方がないという気持ちを常に持っているため、それ程〝ガチ〟の目的とは考えていないところがある。前編で記述した〝才ノ神の藤〟や〝普門寺の藤〟は、近いところから回って行こうというルート的な理由でしかなく、偶々見頃を迎えた〝藤の花〟を見ることが出来たに過ぎないと思っている。ただここ〝白井大町の藤〟に関しては、渋滞や遅延するリスクはあった訳で最悪〝時間切れ〟も考えていた。確かに混雑はしており駐車場に辿り着くまでにそれなりの時間は要したが、想定内の時間だったように私には思えた。それより私をはじめとした〝公園利用者〟に駐車場待ちに生活道路を占有される地元の方々はどう思っているのだろうとそちらの方が気になった。振り返ってみれば元々地元の人たちによって大切に育てられ、知る人ぞ知る穴場だった白井大町藤公園。近年はSNSやブログなどで紹介されたがために国内だけでなく海外からの観光客も大量に押し掛ける事態となり、藤の花が咲く時期には公園周辺の大渋滞はもとより、沢山の訪問者によって藤の木の根が踏み固められる中で今後〝どのようにして藤の木々を保全していくかも管理上大きな問題として挙げられている旨が記されていた。ネット社会の光と影の狭間にありながら、この屈指の美しさを誇る白井大町藤公園の絶景が、心ある多くの方々のマナーと行動に支えられて、いつまでも美しく心穏やかになれるある種の〝パワースポット〟として長きに渡り守られんことを願うばかりである。駐車場への〝迂回路〟として利用されている生活道路が、地域住民の方々へ迷惑を掛けていないだろうかとふと気になった私であった。<br /><br />駐車場の整理も地元の方々の手によって行われているようだ。かなり手際よく捌かれており、駐車場から出る車を優先し、それから入庫の車を入れることは正に混雑を避けるためには最高の手段である。そんな恩恵を私も被り、思ったほどの待ち時間もなく駐車することが出来た。<br /><br />車を停めて公園入口へと歩いて行く。時刻は16:00頃だったのでまだ日が暮れるまでは時間はあるが、山間の場所ゆえか〝夕日〟が差し込む色合いに景色が見えてくる。受付で入園料500円を支払い、チケットを受け取る。確か支払いは現金のみだったように記憶している。入口を入ってすぐの場所から藤棚が設けられている。どうしても訪れている観光客数の多さから〝人を避けながら〟歩かねばならないが、これだけ広い敷地が有り乍ら〝所狭し〟と展開されている〝藤棚〟には正に圧倒されるという表現が良く似合う。ノダフジの長い花穂は正しく九尺藤そのものである。上から垂れ下がっているために私の身長を基準に長さを図ることはできないが、長い物であれば1.5mを越えているだろうと思えるものも少なくはない。藤棚の下を歩けば〝藤の花穂〟にぶつかるという様は本当にレアな体験が出来たように感じる。そして入口付近の広場にある〝写真撮影版〟には藤の花と今日の日にち、そして白井大町藤公園と書かれていた。こういったものがある場所であれば多くの観光客がボードと共に写真を撮っているという景色を見るのだが、ここではそんな景色はなかったようだ。私自身は撮ってみたかったのだが、自撮りではなかなか自然な姿には撮れないために、位置を少し変えて撮ってみた。その後は外周を歩くように歩いて行くが、藤棚の素晴らしさは勿論自慢の花穂もひとつではなく多数見受けられる。上手い具合に撮影スペースが取れたときに素早くアナログカメラとiPhone12Proを使い分けて画像として切り取って行く。カメラの腕は関係ない、素晴らしい藤の花の花穂が下手なカメラマンの腕を誤魔化してくれるのであった。<br /><br />公園中心には池がある。錦鯉が泳いでおり中心には噴水が吹き上がっている。訪れた時間帯でも結構な気温があったために、池の周囲に座って涼む方も多くいた。噴水付きの錦鯉が泳ぐ池と言えば〝目立ち過ぎる〟館maxのようにも感じるが、周辺の藤の花穂や空で泳ぐ鯉のぼり達がもっと目立っており、池が引き立て役に回っていることが少しおかしく思えた私であった。<br /><br />池から少し離れた場所に水車小屋が立てられていた。これは地元の方々のハンドメイドによって作られたものであり、田舎の風景をより〝それらしく〟という意味を込めて作られたものだという。アングルによっては実際に藤の花穂の陰に普通にある水車小屋の様に見えるために、公園の景色にインパクトを与えるものとなっている。このようなことからも地元の方々の尽力なくしては、この白井大町藤公園藤まつりは成り立たないことが良くわかった。<br /><br />水車小屋の横を通り進んで行くと斜面に階段が設けられているゾーンに辿り着く。この階段の上には〝溜池〟があり、その周りの歩道の上には〝鯉のぼり〟が風に吹かれて泳いでいた。階段を上がることは運動不足の私にとって若干骨の折れるものではあったが、何とか上り切ることが出来た。そしてその場所からは白井大町藤公園の〝全景〟が望めるようになっている。今しがた上って来た階段横の斜面には春先に水仙が植えられ、藤のシーズンが来る少し前の4月初旬位迄は一面の〝水仙畑〟が楽しめるものとなっているそうだ。白井大町藤公園の開園期間は藤のシーズンとこの水仙の時期だけである。敷居が高い公園だということを改めて感じると同時に、都合が付けば水仙の時期にも訪れたいと改めて感じた私であった。<br /><br />溜池横の歩道を歩く。眼下には公園全景が見えているが、意外にもこの場所からは公園内の〝施設〟が邪魔することなく見えていることに気付く。あまり使わない望遠レンズをカバンから取り出し、藤棚と噴水を切り取ってみた。仕上がった画像を見るとなかなかのものとなっている。1年間で数回しか使わない300mmの望遠レンズ、次回使うのはいつのことになるだろう…。鯉のぼりが揺れる風に吹かれながら丘上の歩道を歩き、景色をカメラに収めて行く。風に泳ぐ鯉のぼり、眼下に広がる藤公園、そして藤棚とここまで上がって来られたからこそ目にすることが出来た景色をカメラと目に焼き付けて、公園へと下りる階段を進んで行く。そして公園に戻ると再び藤棚のオンパレードの順路を歩いて行く。もしかすると勘違いかも知れないが、この白井大町藤公園の藤棚は〝シンメトリー〟となっている様にも思えてしまう。中心に池を配置し構造や長さの同じ藤棚を配置すれば、それはそれで〝芸術的〟な物にも見えてくるであろう。そういう観点を持っていればそのように歩いたのだが、ひたすら〝藤棚巡り〟気を取られていたためにジグザグに歩いたりしており、全体の構図までは見ていなかったことに少し悔やむ。後から悔やんでも仕方がないので池の周りを歩きながら〝藤と噴水〟の景色を収めつつ、長い花穂の藤を見つければ半ば強引に〝自撮り〟を決め込む。特にここ白井大町藤公園では、来訪に時間を要した分〝自撮り〟写真が多いように後から感じた。写真の部分で弄っていることではあるが、今回の〝ヒーロー・ヒロイン〟に抜擢したのは、何を隠そう鬼滅の刃の蟲柱〝胡蝶しのぶ〟チャンである。藤の名所のうちこの界隈では〝白毫寺〟が鬼滅の聖地が挙げられているようだが、それならばと単純な脳ミソで考えた結果が〝たかティム with 胡蝶しのぶ〟になった訳である。意外と切り貼りすると面白く、来年は〝コスプレ〟でもするか~と職場で洩らしたらドン引きされたことは言うまでもない。<br /><br />そんな頭にお花畑を咲かせながら歩き続け、1時間半程を費やして戻って来た。ライトアップが行われない時の閉園時刻は18:00で、入園は17:30となっている。丁度ゲートを潜った時刻が17:20頃だったのでほぼこれからの来園者はないと思いきや、駆け込んで入園した観光客もパラパラ居たようだ。そんな白井大町藤公園を後にして駐車場へと向かう。通路の土手にはツツジが綺麗に咲いているが、時期的にはツツジの方がフジより若干早かったはずなので、そろそろ最後の…という意味合いで咲いているようにも思えた。そして車近くへと戻って来たが、車へとは戻らずにバス停へと向かうことにする。この白井大町藤公園藤まつりの期間のうち〝日祝日〟の数日間はイオンモール和田山と会場の間を無料のシャトルバスが運行されている。区間はその年々によって違うこともあるそうだが、今年は5月3日~7日迄運行されていた。地元のバス会社である全但バスが運行を受託しており、10:00~16:00迄の間40分間隔で運行されていた。因みに会場発は17:30発が最終となっており、公園内でも最終バスの時刻を煩い位にアナウンスしていた。空車のタクシーもそうある訳ではないことを考えれば致し方ないことであろう。そうこうしているうちにイオンモール和田山行きの最終シャトルバスが出発した。それなりの乗客はいたようなので、次回は是非とも利用したいと思う。<br /><br />シャトルバスを見送り、鳥居と本殿の間に駐車場があった〝大森神社〟に参拝し、車へと戻って来た。18:00前だがまだ明るい。陽が長くなった~と思いながらも、次の目的地までの距離を考えると、明るいうちの訪問はここ白井大町藤公園までとなるだろう。車のナビでは場所が特定できなかったのでスマホナビにセットし、夕暮れ近い白井大町藤公園の駐車場を後にする。県道・市道等を経て山東ICから北近畿豊岡自動車道へと入る。この道路は無料なのではあるが、一部〝遠阪トンネル〟を挟む区間だけ有料となっている。この区間は利用するかしないかで大きく所要時間が変わって来る。料金は軽自動車210円、ETCも使えるのでここは利用して春日ICで一般道へと下りた。ナビの示す道路を通っている筈だが、目的地になかなか辿り着かない。暗かったこともあり入口にある山門を見逃していたようである。そのような理由で時間と距離を若干ロスったが、無事目的地である丹波市の桂谷寺に到着した。<br /><br />  《続く》

《2023.May》あみんちゅなにげに関西街歩きの旅兵庫和田山そのⅡ~白井大町藤公園藤まつり編~

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2023/05/03 - 2023/05/03

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《2023.May》あみんちゅなにげに関西街歩きの旅兵庫和田山そのⅡ~白井大町藤公園藤まつり編~

ドライブインやくのを出て白井大町藤公園の駐車場へと向かう。予想はしていたが駐車場は混雑していた。しかし3年ぶりに開催された藤まつりもすべてが今まで通りという訳ではなく、ライトアップは今年も行われないことは既に発表されていた。過去の開催データを見る限り〝ナイター〟と呼ばれるライトアップは、白井大町藤公園の開園期間中の最終週の金土日に催行されており、その内シャトルバスが運行される日もあるようだが、基本車利用となるため閉園間近の時刻まで車列の渋滞は〝かなり酷い〟とは書かれていた。ライトアップはなくとも今日令和5(2023)年5月3日はGW後半の初日。南淡海を出発して立ち寄ったすべての場所が混雑していたことから、藤の名所としてこの界隈では特に知名度が高い白井大町藤公園は、駐車場の混雑も覚悟していたこともあり、状況によっては〝行先変更〟も頭にはあったのが事実である。実際にナビが示す県道からの入口は封鎖されており、暫く目的地を過ぎるように走り、右折した後駐車場へと続く農道みたいな道に並ぶこととなる。

藤まつりの口コミ情報は多くが肯定的な褒め方をしている反面、酷い貶し方をしている者もいる。行ったらまだ開園していなかった、駐車場が混雑していて入れなかった、開演日が決まったのが遅過ぎる…等々。見頃の時期がGWという人が動く時期であるがために〝自分達の予定〟で動いた結果の不満の様にしか聞こえないが、何故〝藤の花〟が人を集めるのかを考えれば〝考え違い〟をしているのは誰と私には普通に思えてならないのだ。藤の花が見頃を迎える期間は1週間程だと言われている。開花の時期も気温の問題や、開花後の天気によって大きく左右される。今年でも前評判では桜と共に〝平年並み〟か〝少し遅め〟だと記されていたが、3月下旬から4月にかけて天気が良く気温も上がったことから〝桜〟の満開の時期は多くの場所で早まったという事実があった。藤の花が見頃を迎える迄に1ヶ月の期間があるにしても、定石の予想であるGWではいきなり〝見頃〟を迎える可能性を指摘されていたこともまた事実である。実際白井大町藤公園の藤の花の〝開花情報〟と〝開園に向けて〟といったブログにも、かなり早い見頃を迎える予想が記載されていた。私の場合GWだから連休という訳にはいかない。というよりも混雑する巷の〝連休〟に人混みに行く気がしないことと、どちらかというと平日休みの傾向があるため、平日に休みを取ることが多いという事実がある。4月の末に3連休を入れたが、結局3月終わりの体調不良が完治しておらず出かける気になれなかったという理由があった。その次の休みが今日5月3日だった〝偶然の理由〟からこの界隈の〝藤の名所〟を訪ねようと前日に決めた次第である。行き当たりばったりの旅は〝私流儀〟であることは言うまでもない。ただそんな旅でも〝当たり〟をひくこともあり、3月の伊豆旅行では〝満開の桜〟や〝桜のライトアップ〟という偶然に恵まれたという事実もある。そんな考えから藤の花は見たいけれど、時期が遅ければ仕方がないという気持ちを常に持っているため、それ程〝ガチ〟の目的とは考えていないところがある。前編で記述した〝才ノ神の藤〟や〝普門寺の藤〟は、近いところから回って行こうというルート的な理由でしかなく、偶々見頃を迎えた〝藤の花〟を見ることが出来たに過ぎないと思っている。ただここ〝白井大町の藤〟に関しては、渋滞や遅延するリスクはあった訳で最悪〝時間切れ〟も考えていた。確かに混雑はしており駐車場に辿り着くまでにそれなりの時間は要したが、想定内の時間だったように私には思えた。それより私をはじめとした〝公園利用者〟に駐車場待ちに生活道路を占有される地元の方々はどう思っているのだろうとそちらの方が気になった。振り返ってみれば元々地元の人たちによって大切に育てられ、知る人ぞ知る穴場だった白井大町藤公園。近年はSNSやブログなどで紹介されたがために国内だけでなく海外からの観光客も大量に押し掛ける事態となり、藤の花が咲く時期には公園周辺の大渋滞はもとより、沢山の訪問者によって藤の木の根が踏み固められる中で今後〝どのようにして藤の木々を保全していくかも管理上大きな問題として挙げられている旨が記されていた。ネット社会の光と影の狭間にありながら、この屈指の美しさを誇る白井大町藤公園の絶景が、心ある多くの方々のマナーと行動に支えられて、いつまでも美しく心穏やかになれるある種の〝パワースポット〟として長きに渡り守られんことを願うばかりである。駐車場への〝迂回路〟として利用されている生活道路が、地域住民の方々へ迷惑を掛けていないだろうかとふと気になった私であった。

駐車場の整理も地元の方々の手によって行われているようだ。かなり手際よく捌かれており、駐車場から出る車を優先し、それから入庫の車を入れることは正に混雑を避けるためには最高の手段である。そんな恩恵を私も被り、思ったほどの待ち時間もなく駐車することが出来た。

車を停めて公園入口へと歩いて行く。時刻は16:00頃だったのでまだ日が暮れるまでは時間はあるが、山間の場所ゆえか〝夕日〟が差し込む色合いに景色が見えてくる。受付で入園料500円を支払い、チケットを受け取る。確か支払いは現金のみだったように記憶している。入口を入ってすぐの場所から藤棚が設けられている。どうしても訪れている観光客数の多さから〝人を避けながら〟歩かねばならないが、これだけ広い敷地が有り乍ら〝所狭し〟と展開されている〝藤棚〟には正に圧倒されるという表現が良く似合う。ノダフジの長い花穂は正しく九尺藤そのものである。上から垂れ下がっているために私の身長を基準に長さを図ることはできないが、長い物であれば1.5mを越えているだろうと思えるものも少なくはない。藤棚の下を歩けば〝藤の花穂〟にぶつかるという様は本当にレアな体験が出来たように感じる。そして入口付近の広場にある〝写真撮影版〟には藤の花と今日の日にち、そして白井大町藤公園と書かれていた。こういったものがある場所であれば多くの観光客がボードと共に写真を撮っているという景色を見るのだが、ここではそんな景色はなかったようだ。私自身は撮ってみたかったのだが、自撮りではなかなか自然な姿には撮れないために、位置を少し変えて撮ってみた。その後は外周を歩くように歩いて行くが、藤棚の素晴らしさは勿論自慢の花穂もひとつではなく多数見受けられる。上手い具合に撮影スペースが取れたときに素早くアナログカメラとiPhone12Proを使い分けて画像として切り取って行く。カメラの腕は関係ない、素晴らしい藤の花の花穂が下手なカメラマンの腕を誤魔化してくれるのであった。

公園中心には池がある。錦鯉が泳いでおり中心には噴水が吹き上がっている。訪れた時間帯でも結構な気温があったために、池の周囲に座って涼む方も多くいた。噴水付きの錦鯉が泳ぐ池と言えば〝目立ち過ぎる〟館maxのようにも感じるが、周辺の藤の花穂や空で泳ぐ鯉のぼり達がもっと目立っており、池が引き立て役に回っていることが少しおかしく思えた私であった。

池から少し離れた場所に水車小屋が立てられていた。これは地元の方々のハンドメイドによって作られたものであり、田舎の風景をより〝それらしく〟という意味を込めて作られたものだという。アングルによっては実際に藤の花穂の陰に普通にある水車小屋の様に見えるために、公園の景色にインパクトを与えるものとなっている。このようなことからも地元の方々の尽力なくしては、この白井大町藤公園藤まつりは成り立たないことが良くわかった。

水車小屋の横を通り進んで行くと斜面に階段が設けられているゾーンに辿り着く。この階段の上には〝溜池〟があり、その周りの歩道の上には〝鯉のぼり〟が風に吹かれて泳いでいた。階段を上がることは運動不足の私にとって若干骨の折れるものではあったが、何とか上り切ることが出来た。そしてその場所からは白井大町藤公園の〝全景〟が望めるようになっている。今しがた上って来た階段横の斜面には春先に水仙が植えられ、藤のシーズンが来る少し前の4月初旬位迄は一面の〝水仙畑〟が楽しめるものとなっているそうだ。白井大町藤公園の開園期間は藤のシーズンとこの水仙の時期だけである。敷居が高い公園だということを改めて感じると同時に、都合が付けば水仙の時期にも訪れたいと改めて感じた私であった。

溜池横の歩道を歩く。眼下には公園全景が見えているが、意外にもこの場所からは公園内の〝施設〟が邪魔することなく見えていることに気付く。あまり使わない望遠レンズをカバンから取り出し、藤棚と噴水を切り取ってみた。仕上がった画像を見るとなかなかのものとなっている。1年間で数回しか使わない300mmの望遠レンズ、次回使うのはいつのことになるだろう…。鯉のぼりが揺れる風に吹かれながら丘上の歩道を歩き、景色をカメラに収めて行く。風に泳ぐ鯉のぼり、眼下に広がる藤公園、そして藤棚とここまで上がって来られたからこそ目にすることが出来た景色をカメラと目に焼き付けて、公園へと下りる階段を進んで行く。そして公園に戻ると再び藤棚のオンパレードの順路を歩いて行く。もしかすると勘違いかも知れないが、この白井大町藤公園の藤棚は〝シンメトリー〟となっている様にも思えてしまう。中心に池を配置し構造や長さの同じ藤棚を配置すれば、それはそれで〝芸術的〟な物にも見えてくるであろう。そういう観点を持っていればそのように歩いたのだが、ひたすら〝藤棚巡り〟気を取られていたためにジグザグに歩いたりしており、全体の構図までは見ていなかったことに少し悔やむ。後から悔やんでも仕方がないので池の周りを歩きながら〝藤と噴水〟の景色を収めつつ、長い花穂の藤を見つければ半ば強引に〝自撮り〟を決め込む。特にここ白井大町藤公園では、来訪に時間を要した分〝自撮り〟写真が多いように後から感じた。写真の部分で弄っていることではあるが、今回の〝ヒーロー・ヒロイン〟に抜擢したのは、何を隠そう鬼滅の刃の蟲柱〝胡蝶しのぶ〟チャンである。藤の名所のうちこの界隈では〝白毫寺〟が鬼滅の聖地が挙げられているようだが、それならばと単純な脳ミソで考えた結果が〝たかティム with 胡蝶しのぶ〟になった訳である。意外と切り貼りすると面白く、来年は〝コスプレ〟でもするか~と職場で洩らしたらドン引きされたことは言うまでもない。

そんな頭にお花畑を咲かせながら歩き続け、1時間半程を費やして戻って来た。ライトアップが行われない時の閉園時刻は18:00で、入園は17:30となっている。丁度ゲートを潜った時刻が17:20頃だったのでほぼこれからの来園者はないと思いきや、駆け込んで入園した観光客もパラパラ居たようだ。そんな白井大町藤公園を後にして駐車場へと向かう。通路の土手にはツツジが綺麗に咲いているが、時期的にはツツジの方がフジより若干早かったはずなので、そろそろ最後の…という意味合いで咲いているようにも思えた。そして車近くへと戻って来たが、車へとは戻らずにバス停へと向かうことにする。この白井大町藤公園藤まつりの期間のうち〝日祝日〟の数日間はイオンモール和田山と会場の間を無料のシャトルバスが運行されている。区間はその年々によって違うこともあるそうだが、今年は5月3日~7日迄運行されていた。地元のバス会社である全但バスが運行を受託しており、10:00~16:00迄の間40分間隔で運行されていた。因みに会場発は17:30発が最終となっており、公園内でも最終バスの時刻を煩い位にアナウンスしていた。空車のタクシーもそうある訳ではないことを考えれば致し方ないことであろう。そうこうしているうちにイオンモール和田山行きの最終シャトルバスが出発した。それなりの乗客はいたようなので、次回は是非とも利用したいと思う。

シャトルバスを見送り、鳥居と本殿の間に駐車場があった〝大森神社〟に参拝し、車へと戻って来た。18:00前だがまだ明るい。陽が長くなった~と思いながらも、次の目的地までの距離を考えると、明るいうちの訪問はここ白井大町藤公園までとなるだろう。車のナビでは場所が特定できなかったのでスマホナビにセットし、夕暮れ近い白井大町藤公園の駐車場を後にする。県道・市道等を経て山東ICから北近畿豊岡自動車道へと入る。この道路は無料なのではあるが、一部〝遠阪トンネル〟を挟む区間だけ有料となっている。この区間は利用するかしないかで大きく所要時間が変わって来る。料金は軽自動車210円、ETCも使えるのでここは利用して春日ICで一般道へと下りた。ナビの示す道路を通っている筈だが、目的地になかなか辿り着かない。暗かったこともあり入口にある山門を見逃していたようである。そのような理由で時間と距離を若干ロスったが、無事目的地である丹波市の桂谷寺に到着した。

  《続く》

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
グルメ
5.0
ショッピング
5.0
交通
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
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