2023/07/16 - 2023/07/17
94位(同エリア4009件中)
ロムルスさん
4年ぶりに通常開催となった祇園祭。宵山と山鉾巡行を見に、夏の京都へ行ってきました。初日は山鉾を巡り厄除けの粽を買い、お囃子を聴きながら宵山を散策。翌日の山鉾巡行は、くじ改め所で鑑賞しました。
(ルート)
1日目、両足院で座禅体験、山鉾を巡りちまきを購入、宵山を散策
2日目、山鉾巡行を鑑賞、貴船を散策、夜はおばんざい
(宿泊)
K'sハウス・京都
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
建仁寺・三門、7月16日(7:30)
今日は祇園祭の宵山です。朝のうちは、建仁寺の両足院で座禅体験した後、八坂神社に参拝し、祇園祭の宵山を巡ります。 -
建仁寺・法堂
1202年、栄西によって創建された京都最古の禅寺、祇園の南側にあります。少し早いため、ゆっくり朝の境内を散策します。今日は1日晴天の予報です。 -
両足院 座禅体験(8:00)
去年の夏に続き2回めの訪問。坐禅体験をする両足院は、建仁寺の一画にある塔頭です。Webで予約し、受付で体験料を支払います。(2000円) -
閼伽井庭
受付から奥に進むと、方丈と庫裡の中庭には、中心に三尊石を配した、閼伽井(仏膳に供える水を汲む井戸)の庭があります。 -
池泉回遊式庭園
今日は朝から30℃近くに気温が上がっています。しきりに鳴く蝉の声が、暑さを増して感じます。 -
方丈から庭園を望む(8:30)
定刻には、方丈は満席になりました。流れは前回同様、座禅とは何かという講話から始まり、約15分の座禅体験を2回でした。 -
座禅体験
座禅とは静かに自分や周りを観察すること。前回よりも少しだけ、心を落ち着け、できてきたような気がしました。 -
建仁寺・開山堂(10:15)
座禅後、境内を散策。開山堂は非公開ですが、この奥の堂内にある石塔が、栄西の墓所と伝えられているそうです。 -
行者餅
次に、年に一度、祇園祭の7月16日にだけ販売される「行者餅」を求めて、建仁寺東側の東山安井にある和菓子屋さん柏屋光貞へ向かいます。 -
柏屋光貞(10:30)
8時半からの販売ですが、店頭にはまだ長い列ができていました。数年前は予約販売でしたが、今は並ぶしかありません。 -
行者餅
結局、今年は売切れで買えませんでした。写真は前回購入時のもの。山椒の香る白味噌をクレープに巻いた感じの和菓子です。 -
八坂の塔
気を取り直して、八坂神社へ向かいます。後ろを振り返ると、法観寺の八坂の塔が夏空に凛として見えます。 -
八坂神社
平安時代から都の疫病除けの神様とされ、その祭事の祇園祭は、7月1日の吉符入から7月31日の夏越祭まで、1か月に渡って行われ、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。 -
中村楼・二軒茶屋(12:30)
参拝後は、八坂神社で室町時代創業の中村楼が営む甘味処の二軒茶屋でひと休みします。 -
稚児餅
目当てはこれ、祇園祭の時期にだけ提供される稚児餅(抹茶セット1300円)。鉾に乗るお稚児さんが毎年7月13日八坂神社へのお詣りの折、中村楼が供されるものだそうです。 -
京菜味のむら(13:00)
この後、昼食に烏丸までバスで移動(1日パス700円)し、おばんざいのお店、のむらにやってきました。※バス1日パスは今年の9月で販売終了だそうです。 -
京菜味のむら
15分ほど並び入店。ランチは、湯葉丼のセット(1100円)にしました。おばんざい6種(10種から選択)と味噌汁つき。列ができる人気も納得です。 -
月鉾(14:00)
昼食後は山鉾を巡り、厄除けの粽を購入します。まず最大の月鉾へ。四条の室町通り近くに、1車線に跨り、ビル10階相当の高さで鎮座しています。 -
山鉾マップ
祇園祭の山鉾はすべて、山鉾町と呼ばれる各町の保存会が管理運営しており、それぞれの場所が昔から決まっています。 -
月鉾
山鉾は各町の町会所と呼ばれる拠点近くに置かれ、大型の山鉾は、2階の懸け橋から乗ることができます。月鉾も粽(1000円)を購入すると、誰でも乗ることができます。 -
函谷鉾・四条通り祇園祭の風景
四条を挟んで、反対側の烏丸寄りには、函谷鉾があり、さらに烏丸通りの奥には、長刀鉾が見えます。オフィスビルの中に鉾が並ぶ姿は壮観です。 -
函谷鉾
鉾の前後は、駒形提灯や酒樽が飾られ、天幕の下では、粽やお守りが販売されています。但し函谷鉾は、乗るには別途拝観料が必要です。 -
長刀鉾
四条烏丸にあり、山鉾巡行で稚児を乗せ先頭を行く長刀鉾の周囲は、いつも大勢の人で混雑しています。粽にも行列ができていました。 -
長刀鉾
鉾に近寄ると、かつて中国やペルシャからもたらされた、豪華な懸装品で飾られているのがわかります。長刀鉾に乗れるのは男性のみです。 -
菊水鉾
四条通りを西に戻り室町通りに入ると、菊水鉾が通りいっぱいに置かれています。ここで不老長寿・商売繁盛の粽を購入。今回は入りませんでしたが、お茶席も設けられています。 -
菊水鉾
菊水鉾の特徴である唐破風造りの屋根に、極彩色の鳳凰と翠簾。前懸には飛鶴図が飾られています。この鉾は粽を購入すると拝観券がもらえます。 -
菊水鉾
鉾の先端部、真木です。鋒先の直径50cmの菊の華の下には、天王台と呼ばれる部分があり、彭祖像が飾られています。その下に榊と菊水の額が掲げられています。 -
鶏鉾
菊水鉾から四条通りを挟んで、反対側の室町通りに置かれているのが、鶏鉾です。真木に飾られているのは住吉明神と鶏、とっても見づらい(というか見えない)です。 -
鶏鉾
胴懸には御朱印船が、下水引には唐歌人が描かれています。各山鉾はそれぞれ、海外から持ち込まれた豪華なペストリーや刺繍で飾られています。 -
放下鉾
鶏鉾の室町通りの西、新町通りには放下鉾があります。真木に飾られた榊の形に、他の鉾と少し違いがあります。 -
放下鉾・会所
こちらも会所の2階から懸け橋で乗ることができます。粽購入などの条件はありませんが、女人禁制、乗れるのは1200年前から男子だけとの決まりです。 -
放下鉾・稚児人形
会所には、稚児人形の三光丸が飾られています。昭和4年から稚児に代わって、稚児踊りを披露しているそうです。 -
放下鉾・懸け橋
会所の2階から、懸け橋を伝って鉾に乗り込みます。 -
放下鉾・内部
内部は四畳半より少し広いぐらいのスペースです。山鉾巡行では、ここに、お囃子など30人以上が乗り込みます。 -
放下鉾より
お囃子の方が座る欄干に腰掛けると、かなりの高さを感じます。かつては、鉾は町屋の屋根より高く、ここからも町屋の甍が見渡せたことでしょう。 -
孟宗山
鉾に続いて、山とその町会所をいくつか廻ります。まず、烏丸通りにある孟宗山です。鉾と山の違いは、真木の先端が鉾か松の木かの違いです。 -
孟宗山・会所
孟宗山は、病気の母のため、真冬に筍を掘り当てた中国の逸話に由来しているそうです。 -
占出山
烏丸通りから錦小路に入った所にある占出山。御神体の人形と懸装品はまだ会所に飾られているため、ここには松の木のみです。 -
占出山・会所
占出山は、神功皇后が鮎を釣って戦勝を占ったという逸話に由来し、安産の神様ともされているそうです。 -
占出山・三十六歌仙絵巻
会所に飾られている胴懸と水引。三十六歌仙絵巻の刺繍された水引が特徴的です。 -
山鉾の配置一覧(京都大丸)(15:30)
夕方、一旦宿へ戻る途中、京都大丸に立ち寄りました。1階入口近く祇園祭のコーナーでは、精巧なミニチュアが配置通り地図上に置かれていました。 -
山鉾の粽全種(京都大丸)
こちらでは、各山鉾で売られている粽が、前祭りと後祭りともに、全種類展示されていました。 -
K'sハウス京都
宿泊は高瀬川に近い宿(ダブル6000円)をとりました。交通の便も良くきれいで、コスパ最強。夜に寝るだけなので充分でした。 -
宵山・四条傘鉾(18:30)
宿でシャワーを浴びて休憩後、宵山巡りを西端の四条堀川、傘鉾からスタート。18:00から歩行者天国のため、バスも河原町~堀川間は四条を横切れません。 -
蟷螂山
傘鉾の次、四条を西洞院通りに入った所が蟷螂山。南北朝時代の四条隆資の戦いを讃え、御所車を模したそうです。車輪と屋根の蟷螂が動く仕掛けです。 -
蟷螂山・占い
蟷螂がおみくじを持ってくる、からくり人形の占い、人気で行列ができていました。榊付きの粽も人気のようです。 -
郭巨山
四条をさらに進むと郭巨山があります。後漢の時代、孝行息子の郭巨に天が黄金を与えた故事に倣ったものだそうです。 -
郭巨山・会所
会所に御神体の人形が飾られています。ここの小判が付いた粽は、金運アップのご利益があるとのこと。 -
新町通り・放下鉾
19時を過ぎ、かなりの人出になってきました。放下鉾や船鉾のある新町通りは、南方向のみの一方通行になっています。 -
船鉾
四条から、新町通りを綾小路近くまで南へ下り、船鉾まできました。船鉾は神功皇后の出征の逸話に由来しています。 -
船鉾
船首には空想の鳥、金色の鷁が羽を広げています。神功皇后は、妊娠中に出陣し勝って皇子を生んだことから、安産のご利益もあるとされています。 -
船鉾・会所
神功皇后と龍神(安曇磯良)、鹿島明神、住吉明神、の御神体人形が祭られています。巡行中は殆ど見えなかったので、もっとよく見ておけばよかったと後悔。 -
宵山
日が落ちて、屋台にも明かりが灯り、テンションも上がります。宵山らしくなってきました。奥に見えるのが佛光寺通りの先にある岩戸山です。 -
若鮎の塩焼
初夏の風物詩、若鮎の塩焼も売られていました。麦酒片手に、かじって歩くのもいいですね。 -
夏扇子
こちらでは様々な扇を売っていました。扇は各山鉾でも、それぞれオリジナルのものが売られています。 -
岩戸山(19:30)
山鉾ごとに、個性がある駒形提灯に明かりが灯り、祇園囃子の鐘や笛の音が、宵山の雰囲気を盛り上げてくれます。 -
岩戸山
岩戸山は、天の岩戸の説話に由来し、天照大神と手力雄命、伊弉諾尊の三体の御神体人形を祭っています。 -
岩戸山
欄干に揃いの浴衣のお囃子方が腰掛け、また祇園囃子の演奏が始まりました。 -
白楽天山
新町通りが一方通行のため、白楽天山のある東側の室町通りを通って四条へ戻ります。 -
白楽天山・会所
左手が白楽天、右手が道林禅師。白楽天に仏法の大意を問われ、悪いことはせず良いことをすると、答えたそうです。 -
鶏鉾
さらに四条へ向けて歩くと、鶏鉾のまわりは、人通りが渋滞するほどの混雑になっています。 -
月鉾
四条通りは歩行者天国ですが、大勢の人が集まり、東西が対面通行になっています。正面の月鉾からは祇園囃子が聞こえてきます。 -
月鉾・お囃子
駒形提灯にライトアップされた月鉾から、祇園囃子が流れてくるさまは、まさに京都の夏、日本の夏の風景という感じです。 -
芦刈山
宵山も残り時間が少なくなってきました。最後に南西の側、まだ行っていない油小路沿いの山を廻ります。 -
油天神山
山鉾のある通りの西端、油小路沿いは人も少なく、♪蝋燭1丁献じられましょ~♪、というお守りを売る子どもたちの風情ある歌声が聴こえてきます。 -
太子山
油小路の南のはずれにある太子山まで来ると、さらに人も少なくなり、四条とは違った宵山の風情が楽しめます。 -
太子山・会所
松ではなく杉の木が立てられる太子山。会所には、厳かに、本尊の聖徳太子の人形が祭られていました。 -
木賊山
旅館花屋の前に置かれた木賊山。京の町屋の家並のにマッチして、とても美しい佇まいです。 -
伯牙山
四条へ戻る途中、綾小路に置かれていたのは、中国、周の時代の琴の名人である伯牙に因んだ伯山です。 -
四条傘鉾・棒振踊り(20:20)
四条に戻ると、傘鉾の棒振踊の最後の回がちょうど始まったところです。8人の稚児がお囃子にあわせ踊りを披露します。 -
四条傘鉾・棒振踊り
太鼓と鉦とささらを演奏しなから踊るこの踊りは、明治4年以降途絶えていましたが、昭和62年に町の人々の努力で復活させたそうです。 -
京都酒場・赤まる(20:40)
長時間歩き廻って、お腹も空いたところで、芦刈山近くの赤丸さんで、一杯。ジンジャーの効いたサワーが暑さを吹き飛ばしてくれます。 -
京都酒場・赤まる
鱧の天婦羅、出汁巻き、豆腐田楽などをオーダー。お腹を満たしながら、しばし休憩です。 -
長刀鉾(21:40)
お店を出ると間もなく、函谷鉾の提灯落しも終わり、長刀鉾の提灯の灯りも消えました。前の祭りの宵山も終盤です。 -
日和神楽(22:00)
宵山の最後に、明日の巡行の晴天を願って、鉾を降りたお囃子方が、鉦や太鼓を屋台に付け、囃子を奏でながら四条寺町の御旅所を往復します。 -
日和神楽
お揃いの浴衣に提灯を下げて、四条通りをお囃子方の列が往きます。御旅所からの復路は、演奏が変わるそうです。 -
日和神楽
四条通りには、深夜まで祇園囃子が響いていました。明日はいよいよ、山鉾巡行です。
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