2022/08/14 - 2022/08/17
53位(同エリア2100件中)
ロムルスさん
3年ぶりに全面点火される五山の送り火を見に、夏の京都へ行ってきました。涼を求めて、保津川下りや鵜飼舟に乗船、貴船神社や舞子浜を巡りました。
(ルート)
1日目、両足院で座禅体験、嵯峨野トロッコ列車、保津川下り、嵐山錦で夕食、鵜飼舟乗船
2日目、琵琶湖舞子浜、京都迎賓館、三井下鴨別邸、五山の送り火
3日目、貴船神社、瑠璃光院
(宿泊)
1日目、ザ・ワンファイブ京都四条
2日目、ザ エディスターホテル京都二条
3日目、OMO5京都三条 by 星野リゾート
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
近江舞子駅、8月16日(9:00)
今夜は、五山の送り火です。午前中は京都市街の暑さを避け、琵琶湖の舞子浜で過ごします。 -
近江舞子中浜水泳場
近江舞子駅から徒歩5分、舞子中浜水泳場です。松林がちょうどよい日陰を作ってくれています。 -
舞子浜
朝早くからけっこう人が来ています。松林に陣取ってBBQをしているグループもいました。 -
舞子浜
透明度も高く、白い砂はまるで海のようです。マリンリゾートのように、様々なアクティビティも用意されています。 -
R cafe(11:30)
ちょっと早めのランチタイム。浜辺にあるハワイアンレストランへ来ました。 -
R cafe
お洒落なテラス席もありますが、既に30℃超えの暑さなので室内へ。インテリアも素敵です。 -
ロコモコ
ランチメニューからロコモコセットをオーダー。ジューシーなハンバーグがなかなかのボリュームでした。(1800円) -
京都御所(13:30)
午後は14時から京都迎賓館を予約。JR湖西線と地下鉄東西線で今出川駅に約1時間で到着です。迎賓館は公家の邸宅があった地に、2005年に建設されました。 -
清和院休憩所(14:00)
御所内は日陰が少なく、じりじりとした暑さですが、集合場所の清和院休憩所はしっかり冷房が効いています。(ガイドツアー2000円) -
正面玄関(14:00)
2016年から一般開放されているそうです。地下でセーフティチェックを受け、表玄関車寄せにある樹齢700年の欅の一枚板の扉から入ります。内部はしっかり冷房が効いています。 -
廊下
庭園を囲むように配された廊下は、大きな窓に障子が入れられ、柔らかい光を演出しています。床板は傷に強い加工を施した欅だそうです。 -
行灯
廊下に置かれた行灯は、折り紙をイメージし、鉄や釘を一切使わない京都の伝統的技法、京指物で組まれています。 -
聚楽の間(ロビー)
最初の部屋は、控えの間として使われる聚楽の間です。京指物に西陣織の椅子、漆と螺鈿の台に人間国宝の花籃、型染の屏風などが置かれています。 -
投扇興
向かい側の棚には、珍しい投扇興の台と的、それに得点表が飾られていました。展示品は季節ごとに変えるそうです。 -
夕映えの間(会議場)
次の部屋は、会議や立礼席に使われる夕映の間です。綴織の壁面装飾「比叡月映」と、反対面の「愛宕夕照」からその名を取ったそうです。 -
夕映の間
こちらの「愛宕夕照」は、嵐山の奥の愛宕山が夕日を受けている姿です。反対側の「比叡月映」は、比叡山が月に照らされる姿を描いています。 -
立礼席
部屋の片隅に、立礼席のしつらえがしてありました。 -
庭園
京都迎賓館は、日本の住まいの伝統「庭屋一如」の思想に基づいて、庭園がまわりの建物に融け合うように設計されています。 -
藤の間(晩餐会場)
3部屋目は藤の間です。日本に咲く39種の草花を織り込んだ「麗花」の絵から、緞通に藤の花びらが散っているように見せています。 -
藤の間
京都迎賓館で最も広い藤の間は、晩餐会などに使用されるそうです。部屋の片隅にはテーブルセッティングがされていました。 -
錺金具
この組紐を模した錺金具や、金箔の技を使った截金など、各部屋の装飾には、日本の伝統技術が活かされています。 -
渡り廊下
藤の間から、露地を模した薄暗い渡り廊下を抜け、桐の間へ向かいます。 -
桐の間(和の晩餐室)
最後に訪れた桐の間は、日本政府の紋章である五七の桐をあしらった和の晩餐室、席数は24席です。 -
桐の間
漆の一枚板で作られたテーブルの下は、外国人にも優しい掘炬燵仕様です。次の間での舞や琴の演奏なども鑑賞できる作りになっています。 -
桐の間
桐の間の座席からは、正面に和風庭園が望めます。 -
廊橋
池を東西に渡る廊橋は、吉野杉の船底天井に、四季の虫達の透かし彫りが施されています。 -
庭園
御苑の緑を借景に、錦鯉が泳ぐ池を中心にまわりの建物に融け合うように配置されています。正面には非公開の宿泊棟があります。 -
水明の間
池に釣殿のように張り出した建物は、今回はコースに含まれていなかった、首脳会談などに使われる、水明の間です。 -
和舟
池には、海外からの賓客に、平安時代の貴族文化由来の舟遊びを楽しんで頂くための和舟も用意されています。ブータン国王夫妻も乗船されたそうです。 -
出町三角州(15:50)
90分間の迎賓館ツアーを終え、まだ昼の熱気が残るなか賀茂川の河原へ。今晩の五山の送り火を前に、出町三角州には、人が集まり始めていました。 -
如意ヶ嶽の大文字
賀茂川に架かる河合橋からは、如意ヶ嶽の斜面に、くっきりと大文字が見えます。今晩は、3年ぶりに五山の送り火が完全点火されます。 -
旧三井家下鴨別邸
五山の送り火までまだ時間があるので、下賀茂神社手前の旧三井家下鴨別邸を見学します。 -
旧三井家下鴨別邸
明治13年に建てられた三井家の建物を大正14年この地に移築したそうです。2階では京都TVが、五山の送り火の中継準備をしていました。 -
旧三井家下鴨別邸
冷房の効いた玄関棟のサロンにある喫茶室で、抹茶氷ぜんざい仕立てをいただいて、しばし休憩です。 -
白川通今出川
五山の送り火の時間が近づいてきました。大文字により近い、東山の大文字山の麓、白川通今出川の交差点近くで見ることにします。 -
五山の送り火
点火30分前に、突然激しい雨が降り急いでバス停の屋根の下に避難。奇跡的に点火時刻の20時にはピタリと降り止みました。 -
五山の送り火(20:00)
雨が降ったせいか、点火に梃子摺ったようで、20時30分ぐらいになって、ようやく大文字が浮かび上がりました。 -
五山の送り火
間近に輝く大文字に、皆んなスマホやカメラを向けていました。白川通今出川の交差点は、それほど混雑もなく、意外に穴場だったかも。 -
OMO5京都三条by星野リゾート
大文字焼きを見た後の宿泊は、三条のOMOホテルです。エントランスが少し奥まっていて、わかりにくいかもしれません。 -
OMO5京都三条by星野リゾート
ビジネスホテルですが、朝食やインテリア小物などの京都らしさに、星野らしい工夫が感じられます。 -
棲家 三条店(21:30)
チェックイン後、夕食に、ホテルの向かい側にあるおばんざいのお店へ。まず、おばんざい3種盛合せ(1500円)を注文。 -
棲家 三条店
鱧の天麩羅、生麩のニ色田楽など、他にも京都らしい料理がいろいろありました。 -
久美の浦(上)、加佐一陽(下)
地酒のバリエーションも豊富です。上は丹後久美浜の熊野酒造の淡麗な久美の浦。下が舞鶴の池田酒造の爽やかな飲み口の加佐一陽です。 -
叡山電車、8月17日(9:00)
最終日の今日は、叡山電車で貴船、八瀬をめぐります。偶然にも、展望列車きららに乗ることができました。 -
貴船口駅(9:30)
出町柳駅から30分弱で貴船口駅に到着。バスで貴船神社へ向かいます。夏のこの時期、バスは15分程の間隔で随時運転されていました。 -
貴船神社 本宮
終点の貴船のバス停で降り、5分ほど歩くと、貴船神社の本宮の赤い灯籠で有名な石段がありました。 -
貴船神社 本宮の御神水
ここは鴨川の源流にあたり、1300年以上昔、天武天皇の時代から水を司る高龗神を祀っているそうです。 -
貴船神社 結社
本宮からさらに500mほど上流に歩くと、石段の上に結社の小さな祠があります。ここには、磐長姫命が祀られているそうです。 -
貴船神社 奥宮
そして、更に500mほど上流に奥宮があります。涼しげな清流に架かる橋から参道が続いています。 -
貴船神社 奥宮
神秘的な参道が続く奥宮は、5世紀初め頃、神武天皇の母の玉依姫が、黄船に乗って訪れ、社を建てたのが始まりと伝わります。 -
貴船神社 奥宮
深い緑に囲まれた所に奥宮はありました。左手の石積みは、玉依姫が黄船を隠したと言われ、ここの石は航海のお守りとされたそうです。 -
貴船神社 奥宮
奥宮の本殿の真下には、大地の気が吹き上がる場所、龍穴があると言われています。貴船の龍穴は、大和、備前と並び、日本三大龍穴の一つだそうです。 -
川床 兵衛
お昼は川床で懐石料理を、と思っていたのですが、断続的に降る小雨で増水の危険があるため、川床はすべて休業でした。 -
貴船川
水量はそれほどでもなく、貴船川は涼しげな水音を立てて流れていました。 -
鳥居茶屋(11:30)
昼食は、川床が素麺流しも含め全店休業だったため、代案で鮎茶漬けのこちらのお店にしました。 -
鮎茶漬け(1990円)
15分ほど待って入店、名物の鮎茶漬けは山椒を入れて炊き上げた鮎が3匹、骨も柔らかく頭から食べられます。 -
叡山電車 観光列車ひえい
午後は、叡山電車を乗り継いで、八瀬の瑠璃光院へ。運良く奇抜なデザインの観光列車ひえいがやって来ました。 -
叡山電車 観光列車ひえい
車内もなんとなく寺院をイメージしたような、近未来的なデザインの列車でした。 -
八瀬駅
観光列車ひえいとは対象的な、レトロな雰囲気の漂う終着駅、八瀬駅で下車します。 -
高野川
目指す瑠璃光院までは、八瀬駅から高野川の清流を渡り、川沿いに下流へ約5分ほど歩きます。 -
無量寿山 光明寺 瑠璃光院(14:00)
山門に到着しました。ここは浄土真宗無量寿山光明寺の別院で、普段は非公開ですが、青もみじ(4~9月)と紅葉(10~12月)の時期だけ公開されています。 -
瑠璃光院 参道
山門をくぐると、緑の美しい参道が続いています。秋は予約制ですが、この夏の特別拝(7/15~8/17)は予約不要でした。(拝観料2000円) -
瑠璃光院 参道
小雨模様の天気もあって、苔の緑、木々の緑がとても輝いて見えます。拝観者も比較的少ない雨の日は狙い目かもしれません。 -
瑠璃光院 参道
本堂になっている数寄屋造りの書院は、もとは明治・大正時代の実業家、田中源太郎氏の別荘として建てられたものだそうです。 -
瑠璃光院 玄関
玄関には喜鶴亭の額が掛かっていました。ここが寺院になる前は、叡山電車の前身、京福電気鉄道の料理旅館「喜鶴亭」だったそうです。 -
書院2階
書院の2階にあがると、あの有名な机のある角の部屋がありました。偶然にも人が少ないので、好きな所から撮影できます。 -
書院2階
曇り空なので映り具合を心配していましたが、鏡のように、窓の外一面に広がる青もみじをしっかりと映り込んでいました。 -
書院2階
係りの方からのアドバイスで、カメラを机に近付けて撮影してみました。まるで水鏡のように、紅葉が美しく映りました。 -
瑠璃の庭
書院前には、佐野藤右衛門の作と伝わる瑠璃の庭があり、青もみじの下に美しい苔の絨毯が広がっています。 -
瑠璃の庭
書院2階の廊下に座り、瑠璃の庭を見下ろします。数十種類の美しい苔の庭に、一筋の小川が流れています。時折、蜩の声が聞こえてきました。 -
写経のコーナー
書院2階の一画には、写経のコーナーがあります。ここで般若心経の一節を写経し、後で本堂に納めました。 -
八瀬の山々
写経の机に座ると、窓の外には八瀬の山々が美しく広がっています。どこからか蝉の声も聞こえてきます。 -
犬養毅の額
かつての所有者は、多くの名士との親交があったようで、喜鶴亭の名は三条実美命名だったり、書院には犬養毅の書が飾ってあったりします。 -
八瀬のかま風呂
院内にはかつて旅館であった名残か、かま風呂も残されています。七世紀の壬申の乱の時に作られ始めたと伝わりますが、八瀬にも僅かしか残っていないそうです。 -
瑠璃の庭
書院の1階に降りると、正面に瑠璃の庭がひろがります。紅葉と苔の緑と白い砂なコントラストが見事です。 -
臥龍の庭
渡り廊下で下の書院へ来ると、上の書院の瑠璃の庭から流れる水が池へ流れ込んでいます。この庭は龍が天に昇る姿を模しているそうです。 -
臥龍の庭
池の奥から蛙の鳴き声が聞こえています。瑠璃光院には、絶滅が危惧されているモリアオガエルが生息しているそうです。 -
瑠璃光院
こちらは、臥龍の庭とは反対側の庭です。瑠璃光院はどこの風景を切り取っても絵になります。 -
瑠璃光院(16:00)
美しい庭と静謐な空気に、いつしか滞在の予定の時間を超えていました。また京都に来たら、ここでゆったりとした時を過ごしたいと思いました。 -
京町屋おばんざい「こはく」(18:00)
夕食は、去年の秋にも利用した、先斗町に近い高瀬川沿いのおばんさいの店「こはく」さんを予約しました。 -
おばんさい5品盛合せ(1390円)
最初は、これも前回同様、おばんざい5品と、佐々木酒造さんのさっぱりとした飲み口の聚楽第(600円)
です。 -
こはく
とうもろこしの天麩羅、京風だし巻き玉子、生麩の揚出しなどを頂きました。今回も大満足、帰京前の締めのおばんざいでした。
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