2022/11/18 - 2022/11/18
347位(同エリア4058件中)
とーりさん
コロナ禍で海外に行けず溜まっていたマイレージ消滅の期限が迫って来ました。もちろん手続きをすれば延長することはできますが、せっかくなので特典航空券として使ってみたくなりました。といっても欧州へどーんと行けるほど貯まってはいないし、規制が緩み始めたとはいえ海外旅行は周囲の状況からすると、もう少し様子を見た方がよさそうなので、ここは国内に目を向けてみました。できれば北海道や沖縄など人気の旅先を予約したいところですが、ANAの特典航空券予約解禁日に多勢を制してGetする自信は無かったので、多少取りやすそうな長崎に狙いをつけてなんとかGetしました。長崎は行ってみたかった軍艦島、2022年9月に開業したばかりの西九州新幹線や異国情緒溢れる街並みとの再会も魅力的です。今回はついでにレンタカーを借り、佐世保など県内各地にも足を延ばしてみようと計画しました。前回の神戸に引き続き国内街歩きについて新たな発見もあり、充実した旅行になりました。
日程は以下の通りです。
1日目(11/17) 羽田 ⇒ 長崎空港・・・大村市内
2日目(11/18) 大村・・・(西九州新幹線)・・・長崎・・・軍艦島クルーズ・・・市内観光
3日目(11/19) 長崎・・・(レンタカー)・・・西海橋、佐世保・・・長崎
4日目(11/20) 長崎早朝散歩・・・長崎空港 ⇒ 羽田
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 船
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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クルーズ船は意外に速いスピードで軍艦島に近づいていきます。
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切符を買うときに「いざ出航しても現地の波の高さ次第で上陸できないことがあります」と言われましたが、見たところ波は穏やかで船も接岸体制に入りました。
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島には接岸要員の係員がいて船から投げられたロープを係船柱に絡めていきます。
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潮の流れが速いのか、ロープは結構引っ張られます。
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ようやく下船の案内がされました。船には修学旅行生も乗っていて、まずはそちらからとのこと。ようやく着いた軍艦島、一番高いところに社宅のようなコンクリート建築が。この廃墟感、さすが軍艦島です。
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ようやく我々一般の観光客にも下船の案内が来て船を降ります。切符購入時にもらった見学施設利用券を渡し上陸です。一本道をぞろぞろと進んでいきます。
(軍艦島上陸9:51~10:29) -
桟橋からの見学順路は赤線のとおりです。3つの見学広場を回り戻るルートとなっています。
閉山し無人島となってからおよそ半世紀、施設の老朽化が著しく、立ち入れる区域は島の南部に限定されています。 -
電車の架線柱のように並ぶのは、採掘された石炭を港まで運ぶベルトコンベアの跡だそうです。
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第一見学広場に到着。見上げる丘のてっぺんにはコンクリートの砦のような構築物があります。敵が攻めて来ても難攻不落の・・・ということはなく、居住用の施設があったのでしょうか。
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第二見学広場ではレンガ造りの建物が補強工事中でした。総合事務所だったところだそうです。ちなみに第一~第三の3つの広場にはこのように緑色の服を着たボランティア(?恐らく)解説員がいて、適時解説をしてくれます。一隻からの人数も多いし、船も踵を接してくるので結構大変だと思います。ご苦労様です。
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さて最後の第三見学広場に向かいます。
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先ほど見上げた砦のようなコンクリート構造物の向こうに白亜の灯台が建っています。採炭期は人口も多く明るかった島には必要なかった灯台が、人々の営みが無くなり無人島となったこの島で、他の人工物が朽ちて行くなか新たに造られたというのは皮肉なものです。
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さて最奥部第三見学広場に到着です。
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正面の30号棟と斜めを向いている31号棟です。この30号棟は日本初の鉄筋コンクリート造りの建物です。1916年築とのことですので大正の生まれ、既に築後100年を経過しています。
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よく言われるように6.3haほどの面積の中に最盛期は5,300人もの人が住み、人口密度は当時の東京23区の9倍にもなったといいます。このようなアパートもその膨れ上がる人口を受け入れるための施設として造られ活用されてきました。無人島となった今は強い潮風に徐々に朽ちて行くのは寂しい気がします。実際見たことはないのですが、香港にかつてあった九龍城砦と似ているような感じかなと思いました。
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第三見学広場の反対側にはプールの残骸があります。四方を海に囲まれた島にプール?と思うかもしれませんが、島は波が荒く海岸が無いので泳ぐことができませんでした。なのでこうした施設が必要だったとのことです。
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さて見学コースは以上で終了です。後は元来た道を戻ります。
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護岸をなす石垣は天川という独特の工法で造られたものだそうです。
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見学時間はあっという間に終わり、あとは船に乗り込むのみです。
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ふと見ると、桟橋の近くのコンクリート小島で釣りをしている人がいます。どうやってあんな所にいるのでしょう。
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無事全員乗船し出発します。行きは甲板席に座りましたが、帰りは船内に収まりました。行きと同様解説は日本語のあと、中国語で別の方が解説します。
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船は桟橋を離れました。
(軍艦島10:29 ⇒ 11:32長崎港) -
入れ違いに別のクルーズ船が到着しました、到着ラッシュです。どうしても同じような時間になってしまうのでしょう。他のクルーズ船は手前の高島に寄ったりするなどコースにバリエーションを付けているのもあるようです。
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島を出て船は直ぐには長崎港に戻らず島伝いに南端に来ました。ここから島の反対側にも回ります。
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この辺の角度からも軍艦のように見えます。この角度だと上部構造が未完のまま沈んだ戦艦土佐というより、小高い丘やアパートが艦橋構造部に見え、高雄(愛宕)型重巡洋艦に似ているような気がします。ただやはり「巡洋艦」よりも「戦艦」の響きの方が当時の人々にとって耳障りが良かったのかもしれません。
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クルーズのコースはこんな感じで島をぐるりと3/4周します。行きも帰りも私は右舷に陣取りましたが、後半は左舷から島を見やすくするなど不公平感のないルートとなっています。
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島の北端部が見える位置まで来ると船は向きを変え、今来た道を戻ります。
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あとは帰路なので眠って過ごします。
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長崎港に戻ってきました。
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2時間半のクルーズ終了です。軍艦島の滞在は僅か40分ほどですが、往復も色々見どころもあり、長すぎず短すぎずお値打ちなツアーです。
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下船時にこのような上陸証明書をもらいました。天候や波浪の関係で上陸できない日もあることを考えると運がよかったのかもしれません。
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