2023/05/03 - 2023/05/03
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ミズ旅撮る人さん
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2023年GWに南九州を周遊しました。
計画を立てている時に、「SL人吉」が2024年春で引退することを知りました。
これはもう一度乗りに行かなくては。2017年のGWに乗ったことがあるのですが、日程の都合で、熊本~新八代間しか乗車できませんでした。
今度こそ全線乗車と思ったら、2020年7月の豪雨による被災の復旧が滞っていて、肥薩線が八代~吉松間で不通となったままのため、ルートがまったく変わって運行されていました。本来なら熊本駅から南下するSLは、佐賀県鳥栖を目指して北上します。鳥栖まで乗りたかったのですが、折り返して熊本に戻るため、新幹線に乗れる久留米で下車。
九州新幹線さくらで熊本に戻って来ました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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熊本駅です。これがいるから、わかりますよね。
熊本駅 駅
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乗り場案内の鹿児島本線博多方面に「SL人吉」の表示があります。
以前は同じ鹿児島本線でも下りの鹿児島方面に表示されたのに、北上して行くSL人吉。何か違和感があります。 -
2023年5月3日。奇しくも同じ日の2017年にSL人吉で南に向かって熊本駅を出発しました。
「SL人吉」は運転日が変則的で、夏休みやGWは運行日が増えますが、基本的には土日祝日の運行です。 -
ホームに上がると、ちょうど「かわせみやませみ」が発車して行きました。
2017年には新八代駅でSL人吉を降りて、「かわせみやませみ」に乗り換えて熊本駅に戻って来ました。とても美しい内装で、例え運行が終了したとしても、鉄道博物館などに展示して欲しい車体です。 -
JR九州の車輛は、どれもデザインが画期的。格好いいなあ。
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あら、こちらは側面は白くて顔が黒い。シュールだなあ。
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「SL人吉」の入線案内があり、黒煙が見えると、黒い車体が上って来ました。
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2017年には、DE101756が先頭で、最後尾にSLが連結されていました。進行方向が真逆なので、編成も真逆です。
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イチオシ
やはりSLが先頭だとわくわく感が断然違いますね。
前照灯のレトロな色が素敵です。 -
この写真を表紙にしようかと思ったのですが、まだ営業運転前で迫力がちょっと不足。
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6番ホームに停車しました。最後尾は以前と同じDE101756です。
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肥薩線では山間部でディーゼル機関車の力が必要だったと思いますが、
比較的平坦な鳥栖までの道のりで、DLは必要なのかしら?
SLに何かあった時の補助としても必要不可欠なんでしょうね。
58654は、去年運行100周年を迎えた御老体だから。 -
3輌ある客車の両端は展望車になっています。
この部分はフリースペースなので、誰でも自由に座れます。 -
熊本側が1号車、鳥栖側が3号車です。これは1号車。
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「SL人吉」の客車には特別にSLの個体番号をモチーフとしたロゴが描かれています。
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「SL人吉」は8620型なので、86(ハチロク)と呼ばれ、それを図案化しています。梅の花みたいで可愛いです。
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真ん中の2号車には、3号車寄りにビュッフェがあります。
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この図案は炭水車の側面に書くとすごくよく似合うと思うけどな。
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熊本~鳥栖の行先表示板。ちょっとしっくり来ないな。本来は「人吉~熊本」でした。
58654は、2009年4月25日「SL人吉」として肥薩線 熊本~人吉間で運行を開始しました。令和2年7月豪雨の影響により2021年5月1日からは鹿児島本線鳥栖~熊本間での運行に変更。2024年3月「SL人吉」運行終了予定です。 -
3号車。こちらにも展望ラウンジがあります。
8620型は、1号機が8620なので数え方が難しいのですが、535号機になると思います。 -
炭水車の後ろ。展望ラウンジから良く見えます。
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その展望ラウンジです。
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58654は胴体が細くて門鉄デフが付いています。
8620型は、従来はリベット留めでしたが、既に失われた技術だったため、現在は修復時に溶接が施されています。 -
スポーク型の動輪。旅客用に開発された機関車は軽快な雰囲気を持っています。
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ホームからだと個体番号が見にくいのが、現役の機関車の辛い所。
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「SL人吉」は、この独自のロゴマークがいいですね。
「人」の文字を図案化したロゴマークです。「SL人吉」は、車内外のあちこちにオリジナルのロゴマークが散在しています。それを見つけるのも楽しいです。 -
記念撮影に協力するのも機関助士の大事な役目。
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運転室の部品は、作り直したものが多いのでしょう。コックなどは新品同様。
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発車時刻が近付いたので、乗車します。
天井付近には、梅型の86のロゴがいっぱい。 -
2号車の前半は緑の布製シート。客車は真ん中で仕切られていて、それぞれシートの仕様が異なります。
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窓のブラインドも86柄。
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車内には蒸気機関車を描いた絵が多数飾られています。
残念なことにこれらは薄暗い上にガラスが反射して撮るのがたいへん難しいです。 -
機関車の模型も展示されています。
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これを撮るのは最高に難しい。普通に見るだけでも難しい。
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肥薩線時代の沿線マップ。
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1号車は手前が茶色の布シート、奥が黒の革シートです。
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1号車の展望ラウンジに設置された非常口。
各客車には昇降口が1つずつしかありません。 -
DL側なので、展望ラウンジに人が少ないです。
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熊本駅を10:58発車しました。
最後尾まで、機関車の黒煙が流れて来ます。 -
1号車の展望ラウンジとの境。木が多用されていて、心地よい内装です。
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事前に予約しておいた「86弁当」を受け取りました。
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JR九州のHPでは、事前予約限定として、「86(ハチロク)弁当」と「鳥栖SL弁当」の2種類が紹介されています。しかし、「WEB予約はこちら」に入って見ても、「86弁当」しか予約することが出来ません。鳥栖の方を食べたかったのですが・・・
86弁当は、HPの写真とはちょっと内容が違いました。1,200円です。 -
メルヘンチックなSLの絵が可愛い。
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最後尾がアップなんて、粋だねえ。
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雪景色じゃないのか。
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3号車です。3号車だけは、真ん中の仕切りを挟んで両側共に茶色の布シートです。
その先に蒸気機関車の姿が見えます。 -
さすがにSL側の展望ラウンジは混んでいます。
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ラウンジにはこのようなカウチもあり、床はモザイク模様になっています。
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3号車の非常口は黒色でした。
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発車前に見た炭水車の後部です。
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昭和63年に58654を復活させたときの銘板が付いています。
こういうものが付いている現役のSLは見たことがありません。
よほど、思い入れがあるのでしょう。 -
炭水車の下部には小倉工場の銘板が光っています。
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鳥栖に向かう人吉は、鹿児島本線を通ります。肥薩線に比べて住宅地が多く、平坦で、あまり車窓を楽しむ路線ではありません。
人吉に向かう沿線は、球磨川の自然豊かな車窓が楽しめました。
肥薩線が復旧されますように。 -
展望ラウンジから機関車は見えませんが、頑張ると機関車のシルエットは撮れます。
ちゃんと門鉄デフが、はっきり撮れています。 -
車窓を黒煙が流れて行きます。
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こういう煙を見ると、蒸気機関車がせっせとお釜の中で石炭を燃やして走っているのだなと思えます。
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沿線住民がスマホ片手に手を振っています。
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福岡県みやま市の瀬高駅。いつの間にか福岡県に入っていました。
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九州新幹線の高架が寄り添って来ました。
ここから北は久留米の先の鳥栖の手前で別れるまでずっと一緒です。
いよいよ車窓がつまらなくなりました。 -
矢部川です。新幹線の高架と鹿児島本線の鉄橋の間から見ています。
西に流れて行って有明海に注ぎます。 -
58654
1922(大正11)年11月18日日立製作所製造
1975(昭和50)年3月人吉機関区で廃車。矢岳駅にて保存
1988年8月28日「SLあそBOY」として豊肥本線熊本~宮地間で運行開始
2005年8月28日「SLあそBOY」運行終了
2009年4月25日「SL人吉」として肥薩線 熊本~人吉間で運行を開始
人吉を名乗って、人吉の希望の機関車になる筈でした。
それが、全然別の福岡との間を走っているなんて、不本意でしょうね。
それも2024年3月で引退です。 -
「熊」の一文字にこの蒸気機関車に込められた力を感じます。
引退する時には、行かれる所まで肥薩線を走らせてあげたいなあ。肥薩線の被災状況は橋梁流失2か所を含めて448か所が殆どそのままです。
坂本駅付近では、並走する国道219号線や県道が被災したため、線路を埋めて道路に転用している箇所もあります。
八代~人吉間52kmのうち約半分近くが被害を受けたということで、
JRには復旧する予定はないでしょう。 -
九州新幹線の高架の真下で、大正生まれの蒸気機関車が鳥栖に向かって出発します。熊本にとんぼ返りするので、新幹線に乗り換えられる久留米で下車します。
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熊本に入線して来た時より、ほぼ半分の区間を走って来ただけに、
活力を感じます。この姿を見るのは、これで最後だなあ。 -
なんか、ものすごい黒煙。不完全燃焼がひどいなあ。おい、しっかりしろ!まだあと9ヶ月走るんだから。
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煙に巻かれながらも、きっちり手を振る機関助士。
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白と黒の煙を噴き上げて、北に向かって走って行きます。
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出来れば全線乗車したかったな。
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人吉に行っていた時は、人吉駅に転車台があったので、機関車はくるりと方向を変えて、また先頭で熊本に向かうことが出来ました。
鳥栖には転車台がないので、帰りの熊本行きは、この状態のまま機関車が後ろ向きでDLに連れられて行きます。悲しいなあ。本来の路線ではないから仕方がありません。
球磨川沿いの車窓を見ながら、のんびりゆったり蒸気機関車に揺られていくのが魅力だったのに、鳥栖への沿線には車窓としての魅力はありません。SLに乗ったというだけ。悲しいなあ。 -
JR久留米駅。久大本線と鹿児島本線が通る大きめの駅で、すぐそばの筑後川の向こうは佐賀県です。
SL人吉の終点・鳥栖はサッカーチーム・サガントスのホームスタジアムが駅前にあります。以前、駅の脇に保存されている「蒸気機関車230形268号」を見に行きました。 -
久留米駅の新幹線ホームに来ました。さくらかな?つばめかな?
6輌編成の800系です。 -
ちょこっちょこっと小さなつばめが飛んでいるんですね。うふ、可愛い。
新幹線の目も700系のように脇にあるんじゃないから、くりくりっと可愛い。 -
真正面から見るとノーズが短いように見えますが、こうして見るとそれなりに長いんですね。
ドアの右側の菱形のロゴは800系の800なんですね?ほうほう。 -
つばめをモチーフにしたマークは和風で嬉しいです。赤いラインも水引のよう。
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九州新幹線さくら405号で熊本に戻ります。
わずか20分の乗車時間です。同じ距離をSL人吉は2時間20分掛けて走って来ました。
料金は殆ど同じです。大正と平成の違いなんだなあ。 -
新幹線は高架の上を走るので車窓が広いです。同じ場所を走っているのに景色が違って見えます。
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新幹線のシートが木製です。東海道新幹線くらいしか乗らないから感動です。
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しかもシートのカバーが、なんて素敵。こちらにも2時間乗りたいなあ。
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熊本駅到着。さらに鹿児島中央に向けて出発進行!
これにて新旧鉄道のロング・ショートトリップを終わります。
次回は、天草をドライブします。熊本駅 駅
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