美しき日本アルプスの旅　７　天竜下條温泉

2022/09/29 - 2022/10/01

南木曾町にある妻籠宿の観光を終えて観光バスは一路南に向けてひた走り。
今宵の宿は天竜峡にほど近い天竜下條温泉にある「浪漫の館　月下美人」。
何と浪漫漂う名前でしょう。どんな旅館なのか期待が膨らみます。
バスは幹線道路を外れていつの間にか田舎の一本道を進んでいました。辺りは真っ暗、外灯一つありません。
暗闇の向こうに一体どんな旅館があるのでしょうか？

参考
＜10月1日の旅程＞
天竜下條温泉ーなかひら農場（フルーツジュースの試飲とリンゴの食べ放題）ー駒ヶ根市菅の台バスセンターーしらび平ー駒ヶ岳ロープウェイで千畳敷駅へー千畳敷カールー駒ヶ岳ロープウェイーしらび平ー菅の台バスセンターービアンテさくら亭（昼食とショッピング）ー羽田空港ー地方空港

エリア 天竜峡(長野)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

浪漫の館月下美人に到着した時はすでに辺りは真っ暗。
暗闇の中に明かりが灯っているのは旅館の灯りだけでした。
到着した時間は午後6時30分を過ぎていました。それほど遅い時間ではありませんがなにせ周囲が山の中の一軒家。
外灯も無く真っ暗なのです。
この暗さを生かしたイベントが夜あるそうで、旅館の女将さんが「皆さん、参加される方は玄関横にある茣蓙を持って建物の前に広場に集まって下さい。部屋の明かりは消してくださいね。」と我々に声をかけていました。
一体夜何があるのかって。それは後から、今は秘密です。
到着した時は暗くて、旅館の写真は翌朝写しました。

浪漫の館　月下美人 宿・ホテル

旅館のフロントです。
この写真も翌朝写したものです。
添乗員から部屋表と鍵を貰って部屋に移動します。

ジャーン、一人で宿泊するのには広すぎる部屋。
部屋が広すぎて何故か落ち着かない。自宅の和室でもこんなに広い部屋はありません。何人か一緒ならそうでもないでしょうが、なにせ私一人で使用するのは広すぎます。

浪漫の館　月下美人 宿・ホテル

先に部屋の写真を撮りまくりました。

あちらから、こちらからと写す方向を変えて。

床の間には掛け軸とちっちゃなテレビ。
うん？何でTVはこんなに小さいの？部屋の大きさに似合わないなあ。

小さすぎて近くに寄らないとTVの文字が読めない。
いやいや、若い人なら読めるかも。年を取って来ると目がかすんで小さい文字は見えない。

部屋の写真を撮り終え座卓の前で一休み。
お菓子はこの地方の銘菓かな。
食事は午後7時からなので一息ついてお菓子を頂きました。美味しかったです。

次は洗面所の写真。この右がトイレでしたが部屋にお風呂は無し。
温泉大浴場を利用して下さいとの事でした。

清掃が行き届いた洗面所です。

こちらはアメニティの数々。日本のホテルや旅館はこれが普通なんですよね。
行き届いた心配りは日本人の誇りかな。

食事会場は和室の大広間。隣と距離を置いて配膳されていました。
料理は配膳時のもの。この後汁物やあれやこれやと次々出てきました。
配膳の指示は女将が仕切って、てきぱきと従業員に指示していましたよ。

浪漫の館　月下美人 宿・ホテル

料理は天竜地方の郷土料理で、野菜は地物との事。
チーズ豆乳鍋だったと思いますが、女将が鍋に焦げ付いたチーズが美味しいからと、こさいで食べるように勧めていました。
食事が終わって夜8時から旅館の前の広場で星空観察がありました。女将から皆さん茣蓙を持って庭に集合とはこのことでした。
従業員に星空案内人（星空のソムリエ）がいるそうで、その方が我々を星空にいざなってくれるそうです。
庭に茣蓙を敷き詰めてめいめいが夜空を見上げますが、思ったほど星がはっきり見えません。私の家からみた星空の方が断然はっきり見えます。
到着した時は漆黒の闇だったのに今は（午後8時）地上に近い所が白々としているのです。外灯は全くありませんし、人家もありません。何の明かりだったのでしょうか。
それと参加した人以外の客室から明かりが漏れているため、星空観察にしてはコンディションが悪すぎました。
星空のソムリエから説明があったのは天の川と夏の大三角。まだ夏の大三角が見えるんですね。
それから蛇足ですが朝3時頃には東の空に秋から冬に見えるオリオン座が瞬いていましたね。これ、車山高原のホテルから見えましたよ。
星空観察の終わりには女将のオカリナ演奏がありましたがこれが上手い。透き通った音色が素晴らしかったですね。
思いがけない催しに皆大きな拍手。ありがとうございました。
このあと温泉大浴場で疲れを癒し眠りにつきました。

おはようございます。10月1日旅行3日目最終日です。
本日の観光のメインは木曾路駒ヶ岳の千畳敷カールです。私はこれを見るために今回のツアーに参加しました。
今日の天気も晴れ、朝から快晴で雲一つありません。今日も絶好の観光日和で良かった。
ここは旅館のロビーです。

ロビー内の談話室。
まだ誰も起きてきませんね。

朝食は7時から。昨夜と同じ大広間に、隣の席と距離を取って朝食が配膳されていました。
今朝も昨夜同様女将の仕切る元気な声が聞こえます。

ご飯とお茶が運ばれてこれで朝食揃いました。
いただきます。

浪漫の館　月下美人 宿・ホテル

早朝の天竜下條温泉「浪漫の館月下美人」全景です。
いやー、今日もいい天気。山登りには願ってもないいい天気ですね。
今回の旅行はここまで河口湖から富士山が見えなかっただけ。今回の旅行のメインである千畳敷カールの天気もこの様子だと間違いなくいい天気でしょう。
それでは中央アルプス木曾駒ヶ岳目指して出発。中央自動車道を北に向かいますよ。

中央自動車道を北に向かって進んでいます。右車窓に見えているのは一昨日見た南アルプスです。
中央からやや左、一番高く見える山が甲斐駒ヶ岳（2967ｍ）です。

甲斐駒ヶ岳 自然・景勝地

今日一番の観光はなかひら農場でのフルーツジュース（リンゴジュース）の試飲とリンゴの食べ放題でしたが、これはカットして先を急ぐことにしました。
と言うのも、秋の行楽シーズンに入って駒ヶ岳ロープウェイの待ち時間が予測できそうもないらしく、時には2時間3時間待ちになる時があるそうです。
そのため1分でも2分でも早くロープウェイ乗り場に着きたいという添乗員さんのたっての願に我々が全員一致で同意したためです。
昨日その旨農場に伝えたところ、なかひら農場さんのご厚意でリンゴジュースとリンゴをビニール袋に詰めて小分けし、ツアーの人数分いただけるけることになったそうです。
そのためこの先一旦高速を降りて出口付近で農産品を受け取って再び中央高速に戻ることになりました。

高速出口で農産品を行け取り、駒ヶ根インターへ急げ、急げ。中央から右よりに見える高い山が甲斐駒ヶ岳。
この辺り甲斐駒がはっきり見えるようになりました。
そうすると中央辺りにちょこっと高く見える山が北岳かな？

中央高速を北に向かって走りまーす。
駒ヶ根インターまだかな。

甲斐駒ヶ岳がはっきり見えますね山が白岩岳（2267ｍ）。

次の旅行記は千畳敷カールです。千畳敷カールは標高2612ｍ。例年9月末から紅葉のシーズン、1年で最も美しく最も観光客が多い時期です。
スムースに千畳敷カールまで登れるでしょうか？
次の旅行記を乞うご期待。

甲斐駒ヶ岳 自然・景勝地