2023/04/16 - 2023/04/16
1位(同エリア128件中)
ゆるてつさん
地元本庄市(埼玉)に伝わる極めてローカルなお祭り紹介
当地では毎年4月になるといくつかの祭礼が順番に執り行われる。
ほとんど知られていないがそれぞれには味がある。
1.日枝神社例大祭(吉田林の獅子舞)
2.普寛霊場大祭
3.JR八高線
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
2023年4月16日(日)
日枝神社例大祭
高崎線の本庄駅から八高線の児玉駅(実際には児玉駅入口バス停)へ向かう朝日バス(約30分に1本) 後方は八高線の高架橋 -
鬱蒼とした木々を潜り抜けて神社へ向かう。
-
日枝神社の参道入口
お祭りでもだ~れもいない。(-_-;) -
日枝神社(ひえじんじゃ)
最初の神社創立は1066年頃と伝わるがその後(1558~70年頃)当時の領主が雉岡城を守るため近江の日枝(比叡)山麓にある日吉大社(滋賀県大津市)より山王権現を勧請して合祀したとされる。
当時は日吉大権現と称した。
同名の日枝神社は北海道から九州まで全国に存在するがここはリストに見当たらず多分末端のものかと思われる。 -
日枝神社社殿
埼玉県本庄市児玉町吉田林(キタバヤシ)の東端で生野山丘陵と呼ばれる所。
JR八高線の児玉駅下車で徒歩15分くらい。
平日の画像で誰も来ないが扉の一角にしっかりと賽銭用の穴がある。 -
神社の建物は覆い堂だとわかった。
主祭神は羽山戸神(はやまとのかみ)
ハヤマトとは山の端の入り口(山麓)を表す。
農民が里から農作業に来た山麓の地に宿すので穀物の神さまともいえる。 -
神主さんが登場。
社務所に当たる集会所だが通常は神職不在。神主さんは外部かららしい。 -
これから祭礼開始の祝詞(のりと)が始まる。
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獅子が登場。
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「吉田林(きたばやし)の獅子舞」
鳥居入口から始まる。
旅行記「日本神社」でも紹介したこの地方によく見かける前面に太鼓を持った三頭立ての獅子舞。
江戸時代に始まり疫病や災害を治めるための獅子舞奉納であるが雨乞いや五穀豊穣も祈願している。
雨乞いと五穀豊穣は農耕社会ではセットではないだろうか。
今年は神社の舞いのみで里周りは省略された。 -
舞いながら境内へ移る。
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「花笠」を先頭に「先獅子」「中獅子」「後獅子」の順に境内へ向かうがその内2頭は雄獅子で1頭は雌獅子である。
被り物をして結構急な階段を踏み外さないか余計な心配をする。 -
三頭の顔を同時に見られるのは始めと終わりだけだった。
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境内で舞い始める。
動きは勇壮に見えるが聞こえるのは笛の音色だけだった。
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それにしても休日で見物人がほとんどいない。子供も皆無。
おそらく昔はもっと盛大だったのではないだろうか? -
何しろ目の前で写角を変えながら自由に動いて撮影できるのは幸せだ。
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延々と舞いは続く。
昔ほどではないと思うが境内の周囲が鎮守の森という環境が素晴らしい。 -
獅子舞の先導役(花笠)は、見ているとキレの良い舞いが見事だった。
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獅子頭は桐の彫刻でできておりほかの三頭立て獅子舞と似ている感じ。
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舞いの時間は30分ちょっとだった。
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できることなら笛を吹く人も御幣を持つ人も、袴かせめて法被とか雪駄くらいは身に着けていてほしいところだが……
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締めの挨拶には本庄市長も参列していた。
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伝統行事が地元自治会の元で立派に継承されている事には敬意を表する。
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お疲れ様でした。
【参考文献】本庄市立図書館より
埼玉の神社 埼玉県神社庁
埼玉の獅子舞 埼玉県教育委員会
本庄市広報 本庄市役所
市内観光パンフレット 本庄市観光課
児玉町史 児玉町教育委員会
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→次は普寛霊場大祭 -
普寛霊場大祭 2023年4月10日(月)
木曽御嶽山を開山した埼玉秩父出身の本明院普寛行者が中山道本庄宿において入寂(逝去)されたためにそれをまつる御岳教直轄の霊場として普寛堂が今日まで維持されている。御岳教は御嶽山を根本道場とする。
春と秋の大祭では御岳教の信者/修験者により様々な修験道の修法が実践されて参拝者も一部で参加できる。
今年は久々の大規模開催となった。
赤字で「東京各区消防組」とあるのは普寛行者が火難除けの祈願で江戸商人の信頼を得ていたことに由来する。
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本庄市長や市会議長など有力なお歴々が挨拶する当地でも珍しい光景。
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御祭神は
御嶽山座王大権現
八海山堤頭羅神王
三笠山刀利天王
*普段は静かな普寛堂周辺も関係者や参拝者で賑わい出店も登場する。
斎庭のあちこちでいろいろな修法(加持祈祷)が行われる。
手前は秘法釜鳴り神事。 -
餅まき、菓子まき、で盛り上がる。
→言い伝えによると普寛行者の埋葬では多くの信者が投げ込む賽銭によって埋め土が必要なかったとのこと。その由来で景気良くまくのかな?
でも段ボール箱は絵にならないのでできればなんとかしてほしい。 -
柴灯護摩(さいとうごま)で人の煩悩を焼き尽くすのも修行のひとつ。
護摩とは
サンスクリット語のhoma(ホーマ)「梵」焼く焚くの意味。 -
下火になるまではかなりの時間がかかる。
そして…… -
火渡り修法
→まだ火が残ってて良かった。 -
まずは茅の輪をくぐってから塩を踏んで参加できるのだが、どう考えてもあつそうなのでやめた。
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最後の祈祷で終了。お疲れ様でした。
-
JR八高線,児玉駅
八高線は八王子(中央本線)~倉賀野(高崎線)間だが途中の駒ケ野~(児玉)~倉賀野間が今も首都圏では珍しい非電化単線でのどかな風景が続く。
実際の運行は高崎(高崎線)を起終点としている。
2021年3月に無人化されたのが残念。乗車証明すら発行しない。 -
八高線上り(児玉付近)
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八高線下り高崎行き
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フィナーレまでお読みいただき感謝申し上げる
<(_ _)>byゆるてつ
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この旅行記へのコメント (2)
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- マリオットさん 2023/08/17 08:13:25
- ローカルさがなんとも良いですね
- こんにちは、マリオットです。
とてもローカルなお祭りなのでしょうけど、地元の方々がきちんと伝承している所がすごいなあと思います。栃木の小さな町まで山車を見に行ったことがあるので、本庄や八高線などは十分行動範囲です。でも、せめて屋台の一軒ぐらいあっても良いのに。
行って見たいとは思いますが、日程を知らないとだめでしょうね。神社庁や教育委員会など調べたこともありませんでした。これからは注意して見ようと思います。
- ゆるてつさん からの返信 2023/08/17 23:27:40
- RE: ローカルさがなんとも良いですね →そうなんですよ
- マリオットさまへ
初めまして、ゆるてつともうします。
日枝神社例大祭に興味をもって頂きありがとうございます。
もう屋台(露店)など望むべくもないほど盛況無しでした。
極めてローカルで只たんたんと祭りの進行を見守るだけなのです。
日程は毎年4月前半あたりで本庄市のホームページで3月終わりころ公表されます。
本庄市商工観光課が窓口ですが即答できない体たらくで嘆いてます。
今回は直前の日程延期を把握できず一度空振りしました。
興味があれば本件を含めて本庄お祭り旅行記4本あり参考にして下さい。
ついでに、現在市内の「はにぽんプラザ」にて本庄まつりの山車2台を完璧な形態で公開展示中です。
マリオットさまにも素敵な旅行記を期待しています。
あ!あの「元気甲斐」は息が長い傑作の駅弁ですね。
('▽')/byゆるてつ
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