2023/03/23 - 2023/03/24
46位(同エリア476件中)
RAINDANCEさん
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福島県南東部、地元風に言うと浜通り南部の太平洋に面する市であるいわきを訪れました。旧石器時代や弥生時代の遺跡からも、温暖な気候や豊かな自然の中で狩りや漁業を営んでいたと思われるいわきは、現代においても美味い常磐モノが味わえ、奈良時代に開湯した歴史ある良質な温泉まで楽しめる魅力あるエリアです。震災からの復興、そして温泉や海産物にスポットを当てて訪れたいわき市ですが、交通の整備とともに工場立地が進んだ東北有数の工業都市でもあります。
★いわき湯本温泉の宿に泊まり、常磐モノの海の幸を味わう。
★福島唯一の国宝である「白水阿弥陀堂」を含めた社寺の探訪。
★福島は競争馬との関係も深い...競走馬リハビリテーションセンターへ。
[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]
◎常磐モノの「メヒカリ」
◎ウニ貝焼き
◎常磐モノの「ヤナギカレイ」
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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アメリカからの一時帰国、日本でも年に一度は食べに来ていた“アンコウのどぶ汁”を目当てに、いつもの大洗の“青柳”さんへ。海外も日本食が広がってきているとは言え、”どぶ汁”は日本でしかありつけないと思います。
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翌朝は大洗磯前神社の日の出を拝んで…
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常磐道を北上していわき市へ向かいます。
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福島県に入り、いわき勿来ICで高速道路を下ります。
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「勿来(なこそ)の関跡」に立ち寄り。
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本当にココにあったのか?そもそも本当に存在したのか?...と言われる勿来の関の入口には「源義家の銅像」が建ってます。
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勿来の関は「来る勿れ」(来ないでください)の意を示す歌枕で、平安時代の武将源義家をはじめ多くの歌人によって和歌に詠まれたらしい。
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江戸時代には磐城平藩に入封した内藤家が、この場所を勿来の関に仕立てたそうです。
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それっぽい古いお宮がありますが...
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水戸から磐城、相馬、仙台をつなぐ浜街道に沿っていくつかの宿場があり、勿来町にも関田宿という宿場町がありました。...が、ここではないようです。
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...だとすると、これらの遺物はどこから?
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勿来の関公園にある「吹風殿(すいふうでん)」。
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歌が詠まれた平安時代の邸宅を模した体験学習施設とのこと。
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勿来の関が歌枕に詠まれた「平安時代の歌人の住まいとその庭園」で平安時代の雰囲気を味わえる...らしい。
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公園内にある「いわき市勿来関文学歴史館」。なんとなく入場する気になれませんでした。イメージで作られた関所跡...これまで訪れた関所跡を思い返してみると、ここは関所があるには不自然な場所に思えます。
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勿来からさらに北上。
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「塩屋埼灯台」にやってきました。...といっても、やってきたのは灯台のたもとにある「雲雀乃苑(ひばりのその)」です。
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そこから望む塩屋岬と塩屋埼灯台。
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美空ひばりさんが大病後の復帰第一弾として発表した名曲「みだれ髪」は、この塩屋岬が舞台でした。それにちなんで歌碑、遺影碑などがあります。
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雲雀乃苑から少し北へ行くと佇んでいる「永遠のひばり像」。
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その近くには「祈りの鐘」。
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さらに少し北上すると「いわき震災伝承みらい館」があります。
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地震・津波・原発事故という未曽有の複合災害に見舞われたいわき市の震災の経験を風化させず、確実に後世へと伝えていくことを目的とした施設とのこと。
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その目的通り、真剣に震災の経験を感じられるコンテンツを集結しています。
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津波が押し寄せる映像は凄まじい...。いわき市だけでもこの地震と津波で308人もの方が亡くなりました。
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東北地方太平洋沿岸、地域によって津波の大きさ被害の大きさには差があったのでしょうが、どこであっても犠牲にそして被害にあわれた方々にとってはそれがすべて。災害関連の認定や支援、保証が平等に行き届くことを願います。
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続いて訪れたのは「大国魂神社」、いわき市の中心部からは6kmほど東にあります。
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大きな杉があります。これは樹齢かなりいってそう。
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延喜式内磐城七社、磐城郡七座の首座として鎮座するいわき市最古の神社とのこと。
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創建年は不詳で、周辺に甲塚古墳や推定樹齢千年の「大杉」があることから、歴史はかなり古い様です。現在の社殿は江戸時代の延宝8年(1679年)の建立で、市の有形文化財に指定されているとのこと。
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主祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)こと大己貴神(おおなむちのかみ)。
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同社に伝わる国魂文書は県指定重要文化財なのだそう。(どこ保管されているのか、見ることができるのか、は不明)
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続いて、いわき駅から約1kmの「飯野八幡宮」へ。
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国指定文化財の「楼門」。
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この八幡宮は平安時代の康平6年(1063年)、源頼義が奥州討伐の際に源家が崇敬した石清水八幡をいわきに移し、戦勝を祈願したのが始まりと伝えられているそうです。
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「本殿」も国指定文化財。
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9月には古式大祭及び流鏑馬神事が執り行われるそうで、流鏑馬は400年も続く作占いの神事とされています。
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この日の観光はこれまで...いわき市街を抜けて「いわき湯本温泉」へ向かいます。
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着きました。「心やわらぐ宿 岩惣」、いわき湯本温泉街の温泉神社に近い宿です。
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いわき湯本温泉で、夕/朝食は目当ての店があったので素泊まりで良いところを探していて見つけました。
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ラウンジ。
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訳アリの部屋は広くて窓からの眺めがよく会議室前でも静かで何の問題もありませんでした。温泉は泉質がいいしリーズナブルに泊まれて大変満足でした。
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洗面台と冷蔵庫。
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窓からの眺め。
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チェックイン後にさっそく、歩いて5分の「海幸」で夕食です。
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JR湯本駅前の海鮮料理店です。人気店ですので予約しておきました。
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まずは日本酒。折角ですので、地元いわき市の酒蔵「四家酒造店」の”又兵衛 いわき郷”をチョイス。
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もずく酢。
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冷やしトマト。
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イカ塩辛。
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そして出ました!この店一番人気の「海幸刺身定食」。まずは飲みたいので、ごはんと味噌汁はあとにしていただきました。
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刺身はてんこ盛り!刺身好きの妻歓喜。
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そして「目光(メヒカリ)塩焼き」を単品で注文。いわき沖の親潮と黒潮がぶつかる餌が豊富な”潮目の海”獲れる上質な魚が”常磐モノ”...その中でも特に地元民から愛される一番人気の焼き魚メニューがこれです。皮が薄く身はたっぷりでジューシー。これは美味い!胃袋の容量の関係で断念しましたが唐揚げも食べたかった~。
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いわきが発祥とされる「ウニ貝焼き」もオーダーしてみました。
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江戸時代末期、日持ちしないウニを保存するために作られたのが始まりとされるこの郷土料理...う~ん、これはどうでしょう。ウニはやはり新鮮なうちに食べる方が良いですね。
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最後にごはんと味噌汁を持ってきていただいて締め。いや~満足。
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旅館へ戻って温泉へ。
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広い脱衣所。
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展望の良い風呂でした。
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露天風呂はありませんが、「磐越三美人湯」のひとつと言われるだけあって、泉質が良く湯量豊富ないい温泉でした。
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翌朝...朝食はちょっと我慢してコーヒーをいただきます。
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お洒落なコーヒーカップ。
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この宿は現在夕食は提供しておらず、かつて使用していた焼物を販売してます。妻がいくつか気に入った陶器の器を購入。
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チェックアウト後、旅館の周辺を少し散策。「鶴の足湯」。
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「温泉神社」へ。
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社伝によると、湯ノ岳を神体とし湯ノ岳山頂に鎮座していた宮が江戸時代の明和5年(1768値)に現在地へ遷宮されたそうです。本殿は元禄8年(1695年)に内藤家により造営されたもので、市の有形文化財とのこと。
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いわき湯本温泉をあとにし、小名浜のお食事処「うろこいち」へ。
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ここまで朝食を我慢したので腹ペコです。
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昨夜に続いて「お刺身定食」、ボリュームは昨夜ほどではないですが朝食にはちょうど良い。単品で海苔を付けました。
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さらに「ヤナギカレイ」の焼物を単品でオーダー。これも常磐モノを代表する魚です。カレイの旨味に塩が効いて美味い!
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朝食後に向かったのは、いわき湯本温泉から南へ約5kmほどにあるこちら...
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「JRA競走馬リハビリテーションセンター」です。
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現役競走馬のリハビリテーションを専門とする日本で唯一の施設として、1963年に開設されたそうです。
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競走馬は脚を痛めることが多く、温泉で療養します。そのためにいわきにあるんですね。患者さんを連れて来てくれました。
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ホワイトガーベラくん(オス)4歳、現在3勝クラスです。
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お父さんは、2013年2歳王者のアジアエクスプレス。早く脚が治って活躍できると良いですね。
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ウォータートレッドミル、水の浮力で足への負担を減らしてリハビリします。
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調教馬場は1周400mのダートコース。
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入口ではミニチュアホースが飼われていました。
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いわきで最後に訪れたのは「白水阿弥陀堂」。
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福島県唯一の国宝です。
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藤原清衡の娘である徳姫が、夫である岩城則道公の供養のために建立したといわれる平安時代後期の代表的な阿弥陀堂建築とのこと。内部は撮影禁止。
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平安時代の浄土式庭園に囲まれた素朴で美しい建造物でした。
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あ、つくし!久々に見た気がします。
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震災からの復興、そして温泉や海産物にスポットを当てて訪れたいわき市ですが、今や交通の整備とともに工場立地が進み東北有数の工業都市でもあるんですね。旧石器時代や弥生時代の遺跡からも、温暖な気候や豊かな自然の中で狩りや漁業を営んでいたと思われるいわきは、現代においても美味い常磐モノが味わえ、奈良時代に開湯した歴史ある良質な温泉まで楽しめる魅力あるエリアです。
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