2015/10/01 - 2015/10/01
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この旅行記のスケジュール
2015/10/01
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飛行機での移動
9時に新千歳空港に着陸
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電車での移動
新千歳空港駅から南千歳駅、苫小牧駅を経由して東室蘭駅へ移動
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東室蘭駅の近くで取引先と食事
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電車での移動
東室蘭駅から小幌駅へ移動
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電車での移動
小幌駅から東室蘭駅へ移動、バスで札幌へ移動
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札幌に2泊、仕事をしました
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平成27年(2015年)7月にJR北海道は、日本一の秘境駅として知られている室蘭本線の小幌(こぼろ)駅を10月31日で廃止すると発表しました。
小幌駅が駅に昇格したのは昭和62年(1987年)4月1日のことで、日本国有鉄道からJRへと変わった当日でした。
大東亜戦争の最中、昭和18年(1943年)に小幌信号場として設置され、礼文華山トンネルと新辺加牛トンネルという2つの長いトンネルに挟まれたわずか80mほどの土地にあります。
当時は少数の住民がいたことから、信号場ながら旅客の取り扱いをしていました。
三方が山、もう一方は海へ続く崖の道という厳しい場所で、鉄道以外では到達することが困難なことから、秘境駅ランキング1位になったこともありました。
その後、付近に住民はいなくなり、利用するのは鉄道マニアだけという状況ですから、停車する列車も少なくなり、私が訪れた平成27年のときは、長万部方向の上りが5本、東室蘭方向の下りが3本でした。
コスト削減を進めているJR北海道の判断も止むを得ないものでしたが、廃止の前に一度は行ってみたい駅でした。
何とか札幌へ行く出張を勝ち取り、新千歳空港から小幌駅、小幌駅から札幌と移動したときの記録です。小幌駅の滞在時間はわずかに30分間でした。当時のデジカメは安物のため画像が悪いです。ご容赦ください。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JALグループ JRローカル 徒歩
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9月30日は夜まで都内で仕事があったので品川に宿泊しました。羽田空港や品川のホテルはどこも満室で、仕方なく泊まった東横イン品川駅港南口天王洲です。やはり劇的に狭い部屋でお世辞にも快適とは言えません。
翌朝5:55の撮影。 -
羽田空港を7:30に飛び立つJAL503便を利用しました。福島県の上空かな。
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9時過ぎに新千歳空港に着陸しました。
10:35、南千歳駅。
昭和55年(1980年)10月1日、千歳空港旅客ターミナルビルに直結する旧国鉄千歳線の千歳空港駅として開業しました。
平成4年(1992年)7月1日、新千歳空港の供用開始に伴って新千歳空港駅が開業すると南千歳駅に改称しました。
道南・道東の各方面を結ぶ主要駅であるため、特急列車は全て停車します。 -
10:50 植苗(うえなえ)駅。
JR北海道千歳線の駅、大正15年(1926年)8月21日開業。駅名の由来は、アイヌ語の「ウェン・ナイ(wen-nay)悪い・川」という地名から。 -
11:55 苫小牧駅。
明治25年(1892年)8月1日、北海道炭礦鉄道の駅として開業。
苫小牧川が流れる一帯を、当時マコマイ(アイヌ語で「山奥に入っていく川」)と呼び、アイヌ語で沼の意味がある「ト」を付けた「ト・マコマイ」が地名の由来。 -
苫小牧駅。
植苗駅と苫小牧駅の間にある沼ノ端駅から、白老駅までの28.7kmは日本国内で最も長い鉄道の直線区間になっています。 -
12:11 貨物列車が通過、苫小牧駅。
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苫小牧駅の時刻表。
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12:47 社台(しゃだい)駅。白老郡白老町。
明治40年(1907年)に社台信号所として設置され、2年後に貨物駅に昇格し、社台駅となりました。駅名の由来は、アイヌ語の「サ・タイ・ペッ(sa-tay-pet)、前の・林の・川」に由来。
競馬界の社台は、元々は千葉の牧場で、社台駅の辺りが発祥地ではないようです。 -
この辺りは、ずーっと真っ直ぐな線路です。
北の大地を実感しました。 -
12:53 白老駅。
明治25年(1892年)8月1日、北海道炭礦鉄道の駅として開業。 -
12:54 おーっ、線路が曲がってる!
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13:00 萩野(はぎの)駅。白老駅町。
「萩野」の名称は明治14年(1881年)に明治天皇が行幸の折、萩の花を愛でた逸話に由来します。
明治40年(1907年)に知床信号所として設置され、2年後貨物駅になりました。昭和17年に萩野駅に改称。
ハギノから連想したのは、ハギノトップレデイとハギノカムイオーの姉弟馬なんですが、その生産者は荻伏牧場で、浦河にあります。萩野駅とは関係ありませんでした。 -
最後尾の車窓。
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13:20 登別マリンパーク・ニクス城が見えました。水族館です。
平成2年の開業には登別市内の企業42社が出資して第三セクターを設立、総事業費約73億円を投じたと話題になりました。 -
13:20 登別駅。
明治25年(1892年)8月1日、北海道炭礦鉄道の駅として開業。明治30年12月1日、水害被害のため現在地に新築移転しました。 -
登別駅。地名の由来は、アイヌ語の「ヌプㇽ・ペッ」(nupur-pet 色の濃い・川)、石灰質の温泉が川に流れ込み、川の色が白く濁っているから。
右側の女性、すごい美人です。 -
登別駅にあった路線図。
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列車は海沿いを走っています。
内浦湾(うちうらわん)は、北海道の南西部と渡島半島によって、北と西と南の三方を囲まれています。
地元では噴火湾と呼ばれるようですが、噴火でできた湾ではありません。 -
14:22 内浦湾、遠くに渡島富士(北海道駒ヶ岳)が見えます。
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渡島富士(北海道駒ヶ岳)。森町、鹿部町、七飯町にまたがる標高1,131 mの活火山で、渡島半島のランドマークとなっています。40kmほど離れていてもくっきりと見えていました。
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14:23 北舟岡(きたふなおか)駅。伊達市。
昭和19年(1944年)に伊達舟岡信号場として開設、昭和38年に北舟岡信号場として再開設、昭和61年3月3日から北舟岡仮乗降場として旅客扱いを開始しました。 -
14:43 洞爺駅。虻田郡洞爺湖町。
昭和3年(1928年)9月10日に旧国鉄長輪線の虻田(あぶた)駅として開業、昭和37年に洞爺駅と改称しました。
「洞爺」の名はアイヌ語の「トー」(湖)と「ヤ」(岸)に由来。
洞爺湖や有珠山などの観光地があり、年間250万人以上の観光客が訪れています。
平成20年(2008年)には北海道洞爺湖サミットが開催されました。議長国日本の福田康夫総理大臣は、G7にロシアを加えたG8サミットを実施、これを契機にロシアが発言力を増し、クリミア併合に突き進みました。 -
15:01 礼文(れぶん)駅。虻田郡豊浦町。
昭和3年(1928年)9月10日に旧国鉄長輪線の礼文駅として開業。駅名の由来は、所在地名の「礼文華(れぶんげ)」を略したもので、「レプン・ケ(repun-ke-p)、沖の(方へ)・削る・もの、断崖(の意)」からという説が有力。
因みに礼文島は、アイヌ語の「レプン・シリ(沖の島)」に由来しています。
平成28年以降「れ」から始まるJR唯一の駅です。私鉄には5駅あります。令和の時代に増えるかな? -
15:10 長いトンネルを抜けると、そこは小幌駅でした。
ここまで乗ってきた長万部行きの普通列車を急いで撮影しました。キハ150形気動車、平成5年(1993年)5月21日富士重工業製造。 -
長万部行き。
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乗客を降ろして、すぐに発車しました。
このときは、20代のお嬢さんと私の2人が下車しましたが、すでに駅にはマニアが2人いて、しっかり撮影されてしまいした。 -
西側の新辺加牛(しんべかうし)トンネル(1,978m)に進入する普通列車。
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一緒に降りた白い服のお嬢さんは、すぐに走り出し、反対側のホームに移動してました。
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列車の去った駅を撮影。
しかし、小幌駅の滞在時間は30分しかありません。慌てます。 -
苫小牧方面行きの下りホーム。
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15:16 注意書きと時刻表を撮影。すごくボケてますが、下りは3本ありました。24分後には乗車します。
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下り線ホームの端に保線管理用の小屋がありました。
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長万部方面行きの上りホーム。
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15:17 駅名標を撮影。
小幌という地名の由来は、アイヌ語の「ケウ・ポール」(kew-poru 死体・洞窟)とされ、小幌海岸の洞窟からは古代人の骨が発見されています。 -
上り線のホーム。
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上り線の向こうにも保線管理用の小屋、そしてその脇に小道があります。
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この小道は海岸まで行けるらしいのですが...。時間がないけど、ちょっとだけ歩いてみます。
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ちゃんとした道に見えますが、水分を含んでいてフニャフニャな地面でした。
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少し歩くと「禁密漁」の看板がありました。
こんな秘境まで来て密漁するとか、人間の愚かさを感じました。
この道を下の小幌海岸まで行くには30分以上かかるようですが、海岸に出ると岩屋観音(岩屋洞窟)があるそうです。 -
上り線ホームで列車を待ちます。列車接近時には警報機が作動し、注意を促す自動放送がアナウンスされます。
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15:22 小幌駅東側の礼文華山(れぶんげさん)トンネル(2,759m)の出口を見つめていると、上り列車が来ました。
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上り列車。
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上り列車。
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上り列車。
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貨物列車のようです。
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スピードを落とすことなく迫ってきます。
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貨物列車。
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ホームが狭いので、大迫力です。
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新辺加牛トンネルに消えていく貨物列車。
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15:28 ちょっと油断していたら、上り貨物列車が通過しました。
停車する列車の少ない秘境駅ですが、通過する列車は多いです。トンネルの上にまで登っている人がいました。筋金入りのマニアですね。 -
15:33
新辺加牛トンネルから出てきた下り列車。 -
下り列車。
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下り列車。
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下り列車。
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スピードを落とすことなく、高速で通過します。
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東室蘭・苫小牧方面行きの下りホーム。
私が手に持っているのは、記念撮影用の「入場券を模した札」です。小幌駅は初めから無人駅のため、入場券を発行したことがありません。
駅名標と本人が写っている写真を、富浦町のどこかに持っていくと秘境到達証明書が発行されるらしいのですが、歩いては行けない場所と聞いたので諦めました。
この写真は、一緒に小幌駅で降りたお嬢さんにお願いしました。それにしても、私太っていて恥ずかしい。 -
そのまま下りホームで列車を待ちます。
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15:40
下り列車が来ました。 -
下り列車。
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下り列車。
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ゆっくり近づいています。
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東室蘭行きの普通列車です。
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キハ40型気動車、旧国鉄からJRに変わった昭和62年(1987年)4月1日製造で、現在も函館本線で運用されています。旧国鉄で計888両も製造された40型ですが徐々に引退、室蘭本線はH100形気動車に変わりました。
この列車に乗って東室蘭駅に戻ります。
件のお嬢さんもこの列車に乗っていました。 -
15:49 大岸(おおきし)駅。豊浦町。
昭和3年(1928年)9月10日に旧国鉄長輪線の小鉾岸(おふけし)駅として開業、昭和10年に大岸駅に改称。駅名の由来は、アイヌ語の「オプ」(op、銛・槍・鉾)に関係するらしいのですが、不詳。 -
16:33 稀府(まれっぷ)駅。伊達市。
大正14年(1925年)8月20日開業。駅名の由来は、諸説ありますが、アイヌ語で「イチゴある所」を意味する「エマウリ・オマレ(emawri-omarep)」から。 -
16:39 黄金(こがね)駅。伊達市。
大正14年(1925年)8月20日に黄金蘂(おこんしべ)駅として開業、昭和27年に黄金駅に改称。駅名の由来は、付近の気仙川をアイヌ語で「オ・コプ・シュ・ペ(o-kompu-us-pe)、川尻に・コンブ・群生する・もの」と呼ばれており、これに黄金蘂の漢字を当てたから。
名古屋市内にも黄金駅があります。 -
17:02 東室蘭駅の西口です。
明治25年(1892年)8月1日、現在の輪西駅付近に北海道炭礦鉄道の室蘭駅として開業、明治30年の室蘭駅開業に伴い輪西駅と改称、
昭和3年に輪西駅(2代目)が新設されたことに伴って現在地に移転し東輪西駅(ひがしわにしえき)に改称、昭和6年(1931年)9月1日に東室蘭駅に改称しました。
なかなか複雑な歴史を持っています。 -
札幌へ移動するには、特急北斗が早いのですが料金は高いです。札幌行きのバスなら、料金は普通列車と同じ位で所要時間も特急より少し長いだけなので、高速バスむろらん号を選びました。17:44の発車です。
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札幌到着は19:54の予定でしたが、7分遅れて駅前に着きました。20:02撮影。
この日、台風21号から変わった爆弾低気圧が北海道に接近していて、翌日のJR北海道はほぼ運休になるとの情報が出ていました。
当然ですが、翌日は朝から晩まで仕事なので、どうなることやら...。 -
10月3日、札幌プリンスホテルです。前夜は、仕事の関係でこちらに泊まりました。
前日は、情報どおりJR北海道が止まっていました。ただ札幌市営地下鉄は動いていたので、仕事は無事に完了しました。
この日は土曜日で、できれば土日に観光したかったのですが、日曜出勤があったので帰京します。無理して札幌に出張したので、我儘は言えません。 -
まだ雲が多いのですが、天気は回復してきました。前日は爆弾低気圧のため、新千歳空港を発着する航空機にも欠航がありましたが、今日は大丈夫そうです。
その後の小幌駅は、私が訪れた翌年(2016年)春のダイヤ改悪で上り4本、下り2本になってしまいましたが、地元の富浦町が観光資源として活用を決め、維持管理費を負担しているようです。現在では乗降客が利用可能なバイオトイレが設置されています。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
この旅行の後、しばらく体調不良が続き、そしてメニエール病を発症してしまいました。
旅行再開はちょうど1年後の札幌からでした。
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