2022/12/06 - 2022/12/08
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beachさん
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今年は約3年ぶりに開催されたバイエルン州のクリスマスマーケットに行ってきました。
---2022 Weihnachtsmarkt-Reiseplan---
<ドイツ>
□12/6 ミュンヘン
□12/7 パッサウ
■12/8 ニュルンベルク
---クリスマスマーケット旅行記グループ---
■2021年 クリスマスマーケットの旅
https://4travel.jp/travelogue_group/41701
■ドイツ クリスマスマーケット(ダイジェスト全27都市)
https://4travel.jp/travelogue_group/35872
■グルメ&飲み物まとめ(注文のワンポイント付)
https://4travel.jp/travelogue/11592391
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
■Donnerstag, 8, Dezember 2022
ミュンヘン滞在3日目の最終日は、ニュルンベルクに行くことに。
個人的には、17年前に初めてドイツを訪れた際に最初に降り立った、思い入れのある場所でもあります。 -
ミュンヘンから北上し、REで片道約1時間40分。ミュンヘンと同じバイエルン州のフランケン地方に位置するニュルンベルク。
<行き>
■RE(BahnCard25 + 24,00EUR)
10:03 München Hbf 発
11:04 Ingolstadt Hbf 発
11:49 Nürnberg Hbf 着
<帰り>
■ICE(Egal-Wohin-Ticket 39,90EUR)
18:00 Nürnberg Hbf 発
21:35 Düsseldorf Hbf 着 -
Nürnberg Hbf(ニュルンベルク中央駅)
ニュルンベルクに到着!
ニュルンベルクのクリスマスマーケットは、ドイツ三大クリスマスマーケットのひとつで「世界一有名なクリスマスマーケット」として知られています。 -
Frauentor(フラウエン塔)
さて、まるで中世にタイムスリップしたような町で知られるニュルンベルク。その歴史は11世紀まで遡ります。
13世紀から16世紀にかけては神聖ローマ帝国の皇帝の居城がおかれ、ドイツ・ルネサンス文化の中心地として重要な役割を果たしてきました。
しかし、歴史的に重要な都市であったこともあり、ナチス時代にはプロバガンダの拠点となり、ナチの党大会が開催されました。そして、戦後は同地でニュルンベルク裁判が行われました。 -
Handwerkerhof(職人広場)
職人と言えば、ドイツ語で「Meister(マイスター)」。
クラシック音楽好きならば、ワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を思い浮かべる人も多いのでは。16世紀中ごろのニュルンベルクが舞台の作品です。
また、ドイツを代表する画家デューラー、「カノン」で有名な作曲家パッヘルベルの出生地でもあります。職人広場 専門店
-
職人広場は、中世当時の雰囲気を味わえる人気スポットのひとつです。
-
実は、今回はゲルマン国立博物館を目的に訪れましたので、少し偏りのある内容になります。
・クリスマスマーケット散策
・ゲルマン国立博物館
博物館は、旅行記の後半でご紹介することにします。 -
主要観光スポット(カイザーブルクや画家デューラーの家など)を含めた街歩きは、別の旅行記で取り上げています。
◆2018 ニュルンベルク-ヴュルツブルク
https://4travel.jp/travelogue/11408835
◆2016 クリスマスマーケット(ニュルンベルク-アンナベルク=ブッフホルツ)
https://4travel.jp/travelogue/11195714 -
それにしても凄い人!さすがはニュルンベルク。平日とは思えない人の多さ。
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Eilles(アイレス)
1873年創業のお茶専門店。主に南ドイツの都市に店舗があります。ルートヴィヒ2世も好んでいたと言われている、かつてのバイエルン王室御用達のお茶です。
ヴィッテルスバッハ家の紋章をあしらったパッケージが良いですね。アイレス 専門店
-
ニュルンベルクのクリスマスマーケットのシンボルと言えば、「Christkind(クリストキント)」!!幼子キリスト(クリスマスの天使)のことです。
毎年16歳~19歳の女の子の中からクリストキントが選ばれ、オープニングの日にはクリストキントによって開会宣言が行われます。 -
Hauptmarkt(中央広場)
昼間にも関わらずこの人の多さ!!コロナ明けでヨーロッパからの観光客で賑わっています。
手前にある「Schöner Brunnen(美しの泉)」の柵に設置された金の輪は、3回まわすと幸運に恵まれると言われていますが、過去3回挑戦して一向に手が届かなかったのでもう諦めました。念だけ送る。中央広場 広場・公園
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Wicklein(ヴィックライン)
1615年創業のレープクーヘン専門店。
レープクーヘンとは、ドイツのクリスマスを代表するお菓子のひとつでニュルンベルク名物でもあります。
いつもは中央広場に面してお店を構えている「レープクーヘン・シュミット」で購入していましたが、今回はこちらのお店に入ってみることにしました。 -
店内に広がる香ばしいレープクーヘンの香り!
なぜなら、これ!実演販売中!!器用に1枚1枚作り上げていく様子は見ていて飽きません。焼きたてのレープクーヘンが味わえますよ! -
日没前に少しだけクリスマスマーケットを散策します。
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美味しそうな香りの屋台から。
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50cm(1/2m)のソーセージ!!
これを見て思い出した!17年前に来た時、名物のニュルンベルガーソーセージを無視して物珍しさに購入したのはこの長いソーセージでした。 -
★Frikadelle(フリカデレ)
ドイツ風のハンバーグです。ハンバーグが好きならば安心安全外れなしのお味です。 -
ニュルンベルクのクリスマスマーケットは規模も大きく、140近くの屋台が並びます。初めて訪れる方には特におすすめです!
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フラウエン教会の前に設置されたクリッペ。ヘルンフートの星が目印。
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Krippe(クリッペ)
正統派の伝統的なクリッペですね。 -
Frauenkirche(フラウエン教会)
14世紀に建てられたゴシック様式の教会です。現在の建物は戦後修復されたものです。
この教会で最も有名なのはファザードの仕掛け時計。正午になると多くの人が集まり見物しています。
ちなみに仕掛け時計は、1356年にニュルンベルクの帝国会議で神聖ローマー皇帝カール4世によって発布された「金印勅書」がテーマになっているんですよ。フラウエン教会 寺院・教会
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ニュルンベルク伝統のクリスマスマーケットで売られるプラム人形「ツヴェッチゲメンレ」の屋台。
-
★Zwetschgemännle(ツヴェッチゲメンレ)
ツヴェッチゲメンレとは、顔がくるみ、体がプラムやいちじくからなる小さな手作り人形です。表情も服装も様々ですが、ドイツで幸運を呼ぶといわれてます。
特に幸せを呼ぶ煙突掃除人の人形が人気です! -
木工芸品の屋台。この温かい明かりが良いんですよね。
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完全にコロナ禍以前の賑わいを取り戻したマルクト。マスク規制もありません。
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香辛料を使ったクリスマスアレンジメント。
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Goldtaler(金の硬貨)
クリストキントがでデザインされた、いわゆるコインチョコですね。私は日本の5円チョコが好きでした。 -
★Lebkuchen(レープクーヘン)
特大サイズの1枚9ユーロのものから、カラフルなレープクーヘンまで。毎回思う…緑色は今後も選ばないと思う。 -
★Eukalyptus(ユーカリプトゥス)
石鹸か何かにしか見えないですが、ユーカリオイルを使った多分食べ物(飴)のようです。やっぱり鮮やかな緑色には抵抗が…。 -
★Früchtebrot(フリュヒテブロート)
こちらはまだ日本ではあまり知られていませんが、シュトレン同様クリスマスまでのアドベントの期間にスライスして食べるパンです。
ずっしり重く、フルーツパンという名ですが、乾燥したイチジクやプラム、ナツメヤシの実、アプリコット、オレンジなどがぎっしり詰まったパン生地感のないパン。
一切れから購入できるので今回初挑戦!食感は干し柿のようでした。 -
Nürnberger Christkindlesmarkt
中央広場で開催されるクリストキンドレスマルクト。メイン会場。
<開催期間>
2022/11/25 - 12/24
<HP(ドイツ語・英)>
https://www.christkindlesmarkt.de -
んー惜しい…。ミュンヘン同様、フラウエン教会のライトアップが今年はありません。この様子だと日が暮れたら完全に真っ暗になるパターンです。
-
★Glühwein(グリューワイン)
ボトルで購入できるのは、WEISS(白ワイン)、Bio(ビオ)、そして通常のグリューワインが置いてありました。 -
ニュルンベルクでは、珍しい「Heidelbeer(独:ハイデルベーア=ブルーベリー)」や「Schlehe(独:シュレーエ=スピノサスモモ)」のグリューワインも売っていました。
-
★Nürnberger Bratwurst(ニュルンベルガーブラートヴルスト)
ニュルンベルク名物の焼きソーセージ。屋台で食べる「ドライ・イム・ヴェックラ」(3本の焼きソーセージをパンで挟んだもの)は格別ですよ! -
Lebkuchen(レープクーヘン)
こちらは装飾用のレープクーヘンです。 -
どうでしょう。すっかり日が暮れると、案の定フラウエン教会は漆黒の闇に消えました(苦笑)
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本当はライトアップされてからが本番なのですが、人もかなり増えてきたので早めに退散します。
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Kinderweihnacht(子供のクリスマス)
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夜の街並みもロマンチックですね。
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第二次世界大戦では、町の約90%が破壊されたニュルンベルク。戦後再開されたマーケットは、人々にとっての希望であり平和の象徴でもあったと言われています。今後も毎年この温かいイルミネーションを輝かせて欲しいですね。
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やっぱり何度訪れても感動するニュルンベルクのクリスマスマーケットでした。
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Germanisches Nationalmuseum(ゲルマン国立博物館)
ドイツ最大規模の美術・文化史博物館。ニュルンベルクを代表する画家デューラーや彫刻家シュトースの作品のほか、貴重な楽器コレクションも見所のひとつです。
<開館時間>
火曜日-日曜日 10:00‐18:00
水曜日 10:00-20:30
※月曜休館
<入場料>
大人:8 EURゲルマン国立博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
かつての修道院を一部利用した建物はかなり広いので迷子に注意です。順路はあるようで無く、自由に動き回って発見するスタイルになりがち。
今回滞在時間は3時間でしたが、全く足りませんでした…。本当に素晴らしい宝の宝庫のような博物館なのでまた訪れたいと思います。 -
MUSIKINSTRUMENTE(楽器)
さて、今回も例に漏れず目的は楽器です。ドイツ国内の主要楽器博物館は可能な限り制覇しようと思っています。
ゲルマン国立博物館の楽器コーナーには、16世紀から20世紀にかけての約500点の楽器が展示されています。 -
この博物館の見所は何と言っても「鍵盤楽器」!!壮観です!!
時系列に並べられた、チェンバロからフォルテピアノまで。音楽を学んでいる人ならば、目から鱗の楽器の数々。その美しいデザインは見るだけでも一見の価値があります。 -
■Doppelvirginal (Mutter und Kind)
Martinus van der Biest , Antwerpen 1580
ダブルヴァージナルは、2つの楽器を用途によって組み合わせて演奏できます。その仕組みから母子ヴァージナルとも呼ばれます。
写真で上に乗っている子ヴァージナルは右側のスペースに並べて当てはめることもできます。並列の場合は、通常の鍵盤楽器として、2段にした場合は、下段の母ヴァージナルと連動する2段鍵盤楽器になります。 -
■Cembalo, einmanualig
Signatur "Gio..." Florenz (?) um1550
現存する世界最古のチェンバロのうちのひとつとされています。 -
歴史を感じる鍵盤。現代のピアノの鍵盤のサイズとは異なり細く小さいです。
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■Zweimanualiges Cembalo
Wohl Niederlande 17.Jh signiert Hans Rückers me fecit Antverpiae anno 1658
チェンバロの歴史を語る上で外せない、17世紀のアントワープ(フランドル)で比類なき名器を生み出したルッカース一族の楽器。 -
ルッカース一族のチェンバロについては、アントワープで開催された特別展示会に行った際の旅行記で特筆していますので、ご興味のある方はご参考ください。
■ベルギー 2022年 クラヴィーア展(アントワープ)
https://4travel.jp/travelogue/11745340 -
■Hammerflügel
Gottfries Silbermann , Freiberg/Sachsen 1749
私が今回最も見たかった楽器!
ドイツの音楽史に名を残すオルガン製作者ジルバーマンのフォルテピアノ。ジルバーマンは、1732年にドイツ語圏では初のフォルテピアノを製作したことで有名です。 -
現存する3台のうちのひとつで、大変貴重なものです。
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■Hammerflügel mit Pedalklaviatur
Johann Schmidt , Salzburg um 1795
1795年に製作されたペダル(足鍵盤)付きピアノ。
実は、ヨハン・シュミットによるこの楽器、1980年頃に行われたクリーニングによって、内側にW.モーツァルトのサインが刻まれていたことが判明。もしかすると、モーツァルトが使っていた可能性もあるかも!?ということです。 -
ちなみにモーツァルトのピアノ協奏曲20番 K.466は、初演の際にペダル鍵盤付きのピアノを使用したという記録(父レオポルトの報告)も残されています。
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■Klaviziterium
Deutschland um 1620
「クラヴィツィテリウム」とは、アップライト型のチェンバロ。
縦になったことで、ジャックが自動で戻らないという複雑さがあったそうです。省スペースの原理には大いに役立ったと思いますが、主流にならなかったということは…。 -
■Hammerflügel mit Clutsam-Klaviatur
Zeitter und Winkelmann , Braunschweig 1910
円弧状のピアノ。圧を感じるのは私だけでしょうか(笑) -
■Posaune un Baßlage
Isaac Ehe , Nürnberg 1612
ニュルンベルクの貴族7家の紋章が刻まれたバストロンボーン。紋章が刻まれていることから、この楽器が自由帝国都市ニュルンベルクの評議会のために作られたと推測されています。
祝賀会や教会の祝祭を始め、三十年戦争の終結を祝った1649年のニュルンベルク平和晩餐会(Freudenmahl)でも使われた可能性が非常に高いと言われています。 -
■1.Laute
Martinus und Augustinus Keiser , Düsseldorf 1737
■2.Chitarrone
Mattias Alban , Bozen 1704
珍しい!我がホーム、デュッセルドルフで製作されたリュートを発見。 -
■Blockflöte
Johann Christoph Dennner , Jacob Denner
1700年前後にデンナー一族によって製作されたリコーダー。
木管楽器の製作者ヨハン・クリストフ・デンナーは、ニュルンベルクで18世紀始めにフランスの古楽器「シャリュモー」を改良し、クラリネットを発明したと言われています(諸説あり)。
ちなみに、息子のヤコブ・デンナーも同じ木管楽器製作者であり演奏家でもありました。1708年には、フィレンツェのメディチ家で働いていたという記録も残されています。 -
ということで、実は「クラリネット」発祥の地はニュルンベルクだったんです。そして余談ですが、私は小学校の吹奏楽でクラリネットを吹いていました。
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■Werkstatt Graeßel
楽器コーナーの一角には、かつてニュルンベルクの木管楽器製作者として名高い評価を受けた、ゲオルクとフリッツ・グレッセルによって設立された楽器工房が再現されています。(現在は廃業) -
見た目にも美しい歴史的な楽器の数々。大変勉強になりました。特に鍵盤楽器と木管楽器に興味のある方にはおすすめの展示内容です。
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ここからは美術品の展示を回りましたが、全く時間が足りませんでした。館内の展示物を少しだけご紹介いたします。
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■Die Enthauptung Johannes des Täufers
中世後期の世俗画。リアル中世は、メルヘンなことばかりではないですね。首が切り落とされています…。公開処刑の一場面を描いたものです。市門と教会の高い塔は都市の権力の象徴。 -
■Heiltumsschrein
Nürnberg 1438-1440
ハイルトゥムスシュラインとは、帝国宝物の保管容器。1424年、皇帝ジギスムントによって神聖ローマ帝国の宝物がニュルンベルクで保管されることになりました。これは、ニュルンベルクにとって名誉なことであり、輝かしい歴史のひとつです。
当時は聖霊教会の天井から吊り下げられていたそうです。ニュルンベルクの紋章が付いた銀のダイヤのモノグラムは、帝国都市として権力や誇りを象徴しています。 -
RENAISSANCE, BAROCK, AUFKLÄRUNG(ルネサンス・バロック・啓蒙主義)
そして、駆け足でも絶対に見ておきたかったコーナーがこちら。
16世紀から18世紀までの芸術と文化に焦点を当てた展示コーナー。同時代に活躍したデューラー、クラナッハ、レンブラントなどの優れた芸術家の作品も展示されています。 -
■Kaiser Karl der Große (747/48-814)
Albrecht Dürer , Nürnberg um 1511/13
ニュルンベルク出身の、ドイツ・ルネサンスにおける最も重要な画家アルブレヒト・デューラー作の「二皇帝像」。
デューラーがニュルンベルク市当局から依頼された唯一の作品で、カール大帝(在位800-814年)と皇帝ジギスムント(在位1410-1437年)が描かれています。 -
■Altarretabel aus der Kapelle des Nürnberger Zwölfbrüderhauses
Nürnberger Meister nach einem Entwurf Albrecht Dürers 1511
1508年のアルブレヒトデューラーの設計に基づいた、絵画「三位一体の崇拝」の祭壇。フレームには最後の審判の彫刻が施されています。 -
■Cembalo
Italien 2.Hälfte 17.Jh.
17世紀後半にイタリアで製作されたチェンバロ。見るものを惹きつける豪華な脚の装飾。絵付けは19世紀のものです。
この見た目からも、当時チェンバロが単なる楽器としてではなく、宮廷を飾る調度品としての役割も担っていたことが伺えます。 -
ゴージャスですね。このチェンバロで演奏がボロボロだったら示しがつかないですね(苦笑)
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■Minerva bei den Musen auf dem Helikon
Hans Rottenhammer(1564/65-1625), Venedig 1603
ヘリコン山のミネルバとミューズ。
個人的には、画家それぞれの楽器の描き方の特徴を見るのが好きです。 -
■Flügelaltar in Herzform(Colditzer Alter)
Lucas Cranach d.j.(1515-1586), Wittenberg 1584
ルネサンス期を代表する画家クラナッハの珍しいハート型の有翼祭壇。罪、信仰、恵みというルター派の信仰義認説が説かれた作品で、ハート型はキリストの愛を暗示しています。 -
最後の部屋です。
-
■Bildnis des Kaisers FranzⅠ.(1708-1765)
■Bildnis der Kaiserin Maria Theresia(1717-1780)
皇帝フランツ1世と皇后マリア・テレジア。 -
貴族に捧げられた高級素材の楽器たち。象牙のフルートや貴族の遊びやダンスの際に用いる楽器。優雅な雰囲気ですね。
-
■Methapheros
Daniel Eltner nach Albrecht Dürer , Erlangen 2015
デューラーの有名な木版画「犀(サイ)」の彫刻。
ゲルマン国立博物館のお土産やグッズにも多くデザインされている、デューラーの「犀」。
有名なのには理由があります!デューラーがこの「犀」を描いたのは16世紀、デューラーはもとより世の人も実物のサイを見たことがないんですよ。書物の記述をもとに、想像力を働かせてここまで精密に描くとはぶったまげますよね(笑) -
■Germania
Philipp Veit 1848
ドイツ国家、ドイツ民族の擬人化像。
・左下の砕けた鎖:束縛からの解放
・胸に描かれた双頭の鷲:ドイツ国家の象徴
・樫の葉の冠:英雄性
・ジュワユーズの剣:戦いへの備え
・オリーブの枝:平和
・黒・赤・金:自由主義の象徴
・朝日:新しい時代
・川と城:父なるライン
ドイツの歴史が詰まっている絵画です。
今回ご紹介したのはゲルマン国立博物館のほんの一部(個人の趣味に偏りあり)です。ぜひ、お時間のある際は立ち寄ってみてください。たった8ユーロで、こんなに素晴らしいものが見られるとは…博物館は凄いと思ったのでした。 -
微笑ましい光景に出会って心温まる、ドイツのクリスマスマーケット。また来年会いましょう!!
次回は、南ドイツの景勝地シリーズ「Top of Germany」をお届けします。
それではまた。Tschüss : )
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この旅行記へのコメント (4)
-
- 万歩計さん 2023/03/29 17:44:01
- ゲルマン国立博物館の古楽器
- beach さん、こんにちわ。
私も2018年にドイツとアルザスのクリスマスマーケットを回りました。以前アウグスブルクのクリスマスマーケットの旅行記で、「世界で一番美しい瞬間」で登場した少女ビクトリアのことが書かれていましたね。
ニュルンベルクのクリスマスマーケットを訪れたのは金曜日の夜だったので、休日の原宿並みの混雑でした。広場を屋台が埋め尽くすのでどうなっているのかわからず、翌朝改めて見に行きました。
https://4travel.jp/travelogue/11456506
ニュルンベルクの街歩きは午前中に冷たい雨の中を2時間程度。戦災で破壊されたにもかかわらず中世の街並みが見事に再現され、「ロマンチック」という表現が最も似合う町と思いました。
https://4travel.jp/travelogue/11456840
バロック音楽が好きなので、ゲルマン国立博物館の古楽器展示にはすごく興味があったのですが、早い時間だったので見れませんでした。拝見すると凄く充実したコレクションですね。ありがとうございました。
万歩計
- beachさん からの返信 2023/03/30 09:09:11
- RE: ゲルマン国立博物館の古楽器
- 万歩計さん
こんにちは。
コメントありがとうございます!
2018年、同年にアウクスブルクの天使に会いに行きましたよね(^^♪ あの時、BSのTV番組の威力を思い知りました(笑)
改めて万歩計さんの旅行記を拝読いたしました。確かに写真で見ると凄い人ですね!!週末のニュルンベルク恐るべし…。美しの泉の記載も発見しました!やっぱりあの金の輪の位置高いですよね??私は身長が150cmなので全く手が届かないのです…(+_+)
ニュルンベルクは何度訪れても魅力的な街だと思います。歴史のも深く、街並みもまさにロマンチックで、憧れのドイツのイメージが詰まっています。
ゲルマン国立博物館の楽器コレクションはなかなかのものでした。その他の展示もかなり充実しており、時間があれば1日中いたいと思いました。通常の観光ですと、博物館で時間を取るのは難しいと思いますが、歴史好きの方にはぜひ立ち寄って頂きたい場所ですね。
こちらこそ、旅行記にお付き合いいただきありがとうござました(^^♪
beach
-
- ちゃたろうさん 2023/03/29 11:53:58
- 見どころいっぱいのニュルンベルク
- beach さん
こんにちは^^ご無沙汰しております。いつも旅行記楽しく読んでいます。
ニュルンベルク行ってみたいです。紅茶のお店Eillesはこちらが本店なのですね。私は以前ホテルでこの紅茶を飲んでとてもおいしかったです。ヴュルツブルクを歩いていたら、お店がありうれしくてたくさん買いました^^
ツヴェッチゲメンレもおもしろいですね。顔がクルミ体がプラムとかイチジクというのも不思議な感じ! 私は2月末に熊野三山を巡り少しだけ熊野古道を歩く旅をしました。熊野速玉神社では、御神木のナギの実でお人形を作ったお守りがあり、どこかツヴェッチゲメンレと同じような雰囲気なのです。プラムの体だと保存期間は短いですかね?
今回もユーカリプトゥスとか初めて見るものがあり楽しいです。この単語の音だけ聞くと
恐竜の名前みたいで好きです☺️
ゲルマン国立博物館も素晴らしいですね。
デューラーのサイ有名ですよね。私は大英博物館展で版画を見ました。クリアファイルも買いました^^ カール大帝とジギスムントの絵は、こちらに本物があるのですね😲
よく歴史の本にあるので馴染みがありました。彫刻の足が付いているチェンバロは個人的にはちょっと💦 せっかく優美な楽器が
しつこい感じになりませんかね😅
今回も長々と変なコメントで失礼します(^^;;
楽しい旅行記ありがとうございました^^
ちゃたろう
- beachさん からの返信 2023/03/30 08:49:43
- RE: 見どころいっぱいのニュルンベルク
- ちゃたろうさん
こんにちは(^^)/
コメントありがとうございます!
ニュルンベルクはおすすめですよ!中世のような街並みに加え、ちゃたろうさんのように歴史にお詳しい方は楽しめる要素がたくさんあると思います。Eillesの本店はミュンヘンですが、南ドイツだとよく見かけます!私もここの紅茶が好きです。
ツヴェッチゲメンレ!最初にこの名称を聞いた時は、なんて言いにくいんだ…なんて思ってしまいました(笑)熊野古道を旅されたのですね!なぎ人形のお守りでしょうか?ツヴェッチゲメンレのプラムは乾燥しているので日持ちしますよ(聞いた話では50年もつとか)。ユーカリプトゥスは、確かに恐竜みたいですね^^
ゲルマン国立博物館は素晴らしく、時間の配分をミスしました(-_-;)ここ数年で世界史を復習したこともあり、デューラーが描いた作品も以前に比べれば理解が深まった気がします(苦笑)まだまだ勉強中です(^^)
チェンバロはこれでもか!というくらいの装飾ですよね。当時豪華な装飾が施されたチェンバロは貴族階級の象徴だったため派手になればなるほど階級が高いということになります。ただしセンスは度外視ですよね(笑)私もシンプルな方が好きです!
博物館は何歳になっても知的好奇心がくすぐられますね(^^♪
こちらこそ、いつも旅行記にお付き合いいただきありがとうございます(^^)
beach
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