ドイツ　2022クリスマスマーケットの旅（ミュンヘン）

2022/12/06 - 2022/12/08

今年は約3年ぶりに開催されたバイエルン州のクリスマスマーケットに行ってきました。

---2022 Weihnachtsmarkt-Reiseplan---
＜ドイツ＞
■12/6 ミュンヘン
□12/7 パッサウ
□12/8 ニュルンベルク

---クリスマスマーケット旅行記グループ---
■2021年 クリスマスマーケットの旅
https://4travel.jp/travelogue_group/41701

■ドイツ クリスマスマーケット（ダイジェスト全27都市）
https://4travel.jp/travelogue_group/35872

■グルメ＆飲み物まとめ（注文のワンポイント付）
https://4travel.jp/travelogue/11592391

エリア ミュンヘン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

■Dienstag, 6, Dezember 2022

今年のクリスマスマーケット巡りは、昨年中止になってしまったバイエルン州に決定！

コロナ禍を経て約3年ぶりにドイツ全土で開催になったクリスマスマーケット。しかし、今年はエネルギー危機、電力不足のため節電対策を講じての開催となりました。

初日は鉄道で片道約5時間、ミュンヘンまで向かいます。

今回は、今年期間限定で販売された、どこでも（ICE/IC）39,90ユーロの「Egal-Wohin-Ticket （エガール・ボーヒン・チケット）」を利用しました。現在は購入できません。

ちなみに往路は、1時間遅延したため後日遅延申請し25％の払い戻しを受けました。

＜行き＞
■ICE（BahnCard25 + 44,90EUR）
10:09　Düsseldorf Hbf 発
15:09　München Hbf 着

＜帰り＞
■ICE（Egal-Wohin-Ticket 39,90EUR）
16:49　München Hbf 発
21:35　Düsseldorf Hbf 着

München Hbf（ミュンヘン中央駅）

今回は、3つのクリスマスマーケット（ミュンヘン・パッサウ・ニュルンベルク）を回ります。

毎年、数多くのクリスマスマーケットを回っていましたが、今年は3年ぶりの一時帰国も控えていたため静かな動きに…。

Stachus Passagen（シュタフス パッサージュ）

おっニコラウスさん発見！！本日12月6日は「Nikolaustag（聖ニコラウスの日）」です。

聖ニコラウスとは、（諸説あるそうですが）4世紀ごろに実在した司祭でサンタクロースの起源となった人物といわれています。ドイツでは伝承に基づき、5日夜になると子供たちは磨いた靴や、大きな靴下を用意します。すると翌朝 "良い子" は、聖ニコラウスからプレゼントがもらえるのです！

Karlsplatz（Stachus）（カールス広場）

カールス広場 広場・公園

クリスマスの時期に設置されるスケートリンク。

St.Michael（聖ミヒャエル教会）

1583年から1597年にかけて、反宗教改革のもとバイエルン公ヴィルヘルム5世の命によって建設されたイエズス会の教会です。

中央駅から中心部に向かうノイハウザー通りにあるため、多くの観光客が目にする教会だと思います。

聖ミヒャエル教会 (ミュンヘン) 寺院・教会

Erzengel Michael（大天使ミヒャエル）

ファサードに施された大天使ミヒャエル像。思わず通りを行き交う人を立ち止まらせてしまうほどの躍動感に満ちています。

夕刻の教会内はいつにも増して神聖な雰囲気が漂っていました。

美しい曲線を描くアーチ型の天井に、天使とキリストを結ぶ直線の身廊。見事な空間芸術に感嘆します。アルプス以北で最大のルネサンス様式の教会です。

彫刻家ジャン・ボローニャ（Giambologna）のイエス・キリスト像。十字架のふもとにはマグダラのマリア像。

■St.Michael @München
Rieger 2011

ミュンヘンの聖ミヒャエル教会のオルガン。

現在のオルガンは、オーストリアのオルガン製作会社のリーガー社によって再編成、拡張されたものです。リーガー社は、日本のサントリーホールやICU礼拝堂のオルガンも手掛けています。

聖ミヒャエル教会では、普段から無料のオルガンコンサートや毎年秋にはオルガン国際フェスティバルなども開催されます。

Wittelsbachergruft（ヴィッテルスバッハ地下聖堂）

聖ミヒャエル教会の地下聖堂には、ルートヴィヒ2世をはじめヴィッテルスバッハ家の多くの人が眠っています。

日曜日と宗教行事の祝日以外は一般開放されています。入場料2ユーロ。

さて、今回はゆったりとクリスマスマーケットを楽しみたいと思います。

ドイツの最高級ぬいぐるみブランド「Steiff（シュタイフ）」のショーウィンドウもクリスマス時期の楽しみのひとつ。

昨年はドイツの一部地域でしか開催されなかったクリスマスマーケット。バイエルン州は昨年中止になったので、実に3年ぶりの開催です。

今年はようやく全土で開催となったのですが、まだまだ例年通りとはいかない事実が…この後発覚します。

Frauenkirche（フラウエン教会）

フラウエン教会とフラウエン教会の屋台のコラボ。何だか教会が暗いですね…。

香辛料を使ったクリスマスアレンジメント。

2018年に訪れた際にここで購入しました。今でも実家で毎年飾っているようです。

■Münchner Christkindlmarkt am Marienplatz

新市庁舎前のマリエン広場で開催されるクリストキンドルマルクト。ミュンヘンでは最も伝統のあるマーケットです。

＜開催期間＞
2022/11/21 - 12/24

＜HP（ドイツ語・英語・イタリア語）＞
https://www.christkindlmarkt-muenchen.de

マリエン広場 広場・公園

さて、そろそろお気づきの方もいるかもしれません。

そう、なんと今年は節電のため、市庁舎や教会のライトアップがありません！！

ドイツのエネルギー問題はかなり深刻で、私は今年の冬はハイツング（セントラルヒーティング）を一度もつけることなく、家の中で登山用防寒服を着て越冬しました。光熱費の高騰から国からの援助金も出ましたが、請求は翌年にまとめてくるので怯えております。

それでも3年ぶりのクリスマスマーケット。何だか感慨深いですね。

Krippe（クリッペ）

南ドイツの山岳地域や南チロルのグレードナー地方の伝統工芸のひとつ木彫り。クリッペもそのうちのひとつです。ミュンヘンに来たら、ぜひ木彫りやクリッペに注目してみて下さい。

聖ペーター教会前では、ドイツ最大のクリッペのマーケットも開催されます。

Adventsmusik live vom Rathausbalkon（生演奏）

日曜日から木曜日の夕方には、市庁舎のバルコニーからクリスマス音楽が奏でられます。会場の雰囲気が一段と盛り上がる瞬間です。

アルペン地方のクリスマス音楽「Es wird scho glei dumpa」などが演奏されました。

左手前の人が、Bayerisches Posthorn（ポストホルン＝郵便ラッパ）を吹いているのが見えますね！ちなみにドイツの郵便局、ポストのマークはこの楽器です。

さて、そろそろマーケットを散策していきたいと思います。

まず最初は、レープクーヘンの屋台。

よく見かける可愛らしい装飾用のレープクーヘンとは少し雰囲気が違いますよね。

Springerle（シュプリンガーレ）という南ドイツの伝統焼き菓子付きのレープクーヘンです。主に宗教をモチーフとした型押しがされた白いクッキーです。

ちなみにこのクッキー、別名「アニスパン」とも呼ばれ、アニス独特の香辛料の風味があり日本人だと苦手な人も多いので要注意。

お菓子の山！！クリスマスだけは沢山食べても許される気がします。

★Stollenkuchen（シュトレンクーヘン）

手軽に "ピザの感覚" で食べられそうなシュトレンクーヘン発見！とはいえ、Stollen（坑道・トンネルのような形）の語源さえ覆してしまう形状ですが…。

★Marzipan Kartoffeln（じゃがいも型のマジパン）

ドイツ人大好き2大名物。要はじゃがいもサイズのマジパンのかたまり（笑）本気で食べたらかなり重い1品だと思います。挑戦はしません。

★Bavesen（バフェーズン）

南ドイツの伝統料理だそうです。今回初めて知りました。見た目で揚げ物ということは判明しましたが、どうやら名称はイタリア語に由来するみたいです。

いわゆるフレンチトーストのようなもので、かつては古くなったパンを美味しく食べるためのアレンジレシピだったとか。

同じドイツでもバイエルンは本当に独特。バイエルン訛り（発音）、読み方も未だに分からないことだらけです。だから面白いんですけどね。

Zum Stollen Franze（ツム シュトレン フランツェ）

こちらは他では見かけないオリジナルの珍しいシュトレンが手に入る屋台！

★Mozartstollen（モーツァルトシュトレン）

モーツァルトの故郷ザルツブルクのクリスマスマーケットでも見かけなかったシュトレン。

モーツァルトクーゲル（名物チョコレート菓子）風味で、ピスタチオのマジパンとヌガー、ベイリーズのリキュールが効いたシュトレンみたいです。

★Münchenerstollen（ミュンヘナーシュトレン）

一番人気は、やはりクランベリーとマカダミアナッツが入ったミュンヘンシュトレンだそうです！！

その他ビーガン用シュトレンや、シャンパン風味、イチゴ、ブルーベリーなどフルーツをふんだんに使ったシュトレンなどもありました。

木工芸品の屋台はいつも人気です。

木製のマリオネット。つい買いたくなってしまう可愛らしさ。

今年1番私の心を射止めたのは、手にシュトレンを持ったパン職人の煙出し人形。

結局購入しなかったのですが、今となって買わなかったことを後悔中…。来年、運命の再会を果たしたら購入します。

天使のモチーフを扱った屋台。華やかな雰囲気ですね。

ミュンヘンでオーナメントを買うならば、やはりルートヴィヒ2世！！ツリーでも一際存在感を放ってくれることでしょう。

キャンドルライト。結構各都市でオリジナルデザインを見かけます。

シックなキャンドルライト。このやわらかい明かりが良いですよね。

さて、新市庁舎のエントランスホールに施された姉妹都市のレリーフ。よく見ると左中段が札幌！！

Der Punkhof（市庁舎の中庭）

エントランスホールを抜けると中庭に出ます。中庭でもクリスマスマーケットが開催されています。

暖かい季節には、テラスが設置され食事ができるようになります。

市庁舎を裏側から見たのは初めてだったかもしれません。窓枠が素敵ですね。

Krippe（クリッペ）

続いてはマリエン広場から徒歩10分の場所にあるレジデンツに向かってみたいと思います。

Dallmayr（ダルマイヤー本店）

おぉっ！さすがはかつてのバイエルン王室御用達。見よ！この煌びやかさを！！もはや節電しているのは市庁舎だけ（笑）！？

ダルマイヤー スーパー・コンビニ

クリスマスの街並みは素敵ですね。心温まる光景。

Palais Toerring-Jettenbach（テーリング＝イェッテンバッハ宮殿）

gössl（ゲスル）

オーストリアの老舗仕立屋さん。伝統衣装とモダンを融合したデザインが目を引きます。とても素敵ですが、日本人でこの衣装を着こなすのは至難の業…。

Residenz（レジデンツ）

続いて訪れたのは、レジデンツの中庭で開催されているクリスマスマーケット。凄い人で私は18時半頃に入ったのですが、その後すぐに入場規制がかかり長蛇の列になっていました。

幸せを呼ぶライオン。今回も撫でておきました。

■Weihnachtsdorf im Kaiserhof der Residenz

レジデンツのカイザーホフで開催されるクリスマスマーケット。2014年にはミュンヘンで最も雰囲気のあるマーケットに選ばれています。

＜開催期間＞
2022/11/17 - 12/22

＜HP（ドイツ語）＞
https://www.dasweihnachtsdorf.de

レジデンツ通り 散歩・街歩き

Weihnachtspyramide（クリスマスピラミッド）

マリエン広場は観光客、レジデンツはどちらかと言うと地元の方たちが多い気がします。

Märchenwald（メルヘンの森）

美声を響かせるトナカイ。メルヘン！

毎年必ずどこかで会っている。

動く人形。メルヘン！！

ドイツのメルヘンの人形は、大抵顔が大人びていて結構こわいです（笑）

レジデンツの美しい外観も相まって素敵な雰囲気です。夏には野外コンサートが開催されます。

Feldherrnhalle（フェルトヘルンハレ / 将軍堂）/ Theatinerkirche（テアティーナー教会）

フェルトヘルンハレ (将軍堂) 建造物

Bayerische Staatsoper（バイエルン州立歌劇場）

バイエルン国立歌劇場 劇場・ホール・ショー

Neuhauser Str.（ノイハウザー通り）

再びマリエン広場に戻って来ました。

Ratskeller München（ラーツケラー）

今回は久しぶりにミュンヘン在住の友人と会ったので、ラーツケラー（市庁舎地下）で夕食を取ることに。

ドイツに来たからには、ドイツ料理が食べたいという方におすすめです。重厚な内装から歴史的な雰囲気も味わえますよ。

ラーツケラー ミュンヘン 地元の料理

注文したのは、南ドイツの郷土料理「Käsespätzle（ケーゼシュペッツレ）」。

ひねりパスタをチーズで絡めたような料理です。食べるなら南ドイツで食べたい1品。でも1年に1回で良いかな（苦笑）

やっぱりドイツのクリスマスは特別です。来年こそは平和ともに市庁舎がダルマイヤーのごとくライトアップされることを願います。

次回パッサウに続く...それではまた。Tschüss : )

この旅行記へのコメント （4）

• ミモザおばさんさん 2023/03/02 11:01:21

  マリエン広場のエコバック

  beachさん　こんにちは！
  　クリスマスマーケットの旅行記を楽しく拝見しました。
  
  私は、今そのマリエン広場のクリスマスマーケットの絵柄を印刷したエコバックを
  毎日使っています。　何年か前にランズベルクに住むペンフレンドの友人が送ってくれたものです。
  ヴィクトリエン市場でも４ユーロ位で売っている普及品と同じタイプで、洗濯機で洗っても大丈夫です（笑）
  　コロナ禍でドイツは遠くなりました。
  私も歳を取り、海外旅行はもう夢物語になりましたが　大好きなドイツの旅行記を見せて頂いて　心がふわっと温かくなりました。
  有難うございました。　　　by ミモザおばさん
  

  beachさん からの返信 2023/03/03 09:48:20

  RE: マリエン広場のエコバック

  ミモザおばさん さん
  
  こんにちは。
  コメントありがとうございます！
  
  以前から旅行記を拝読し、旅の参考にさせて頂いておりました！
  
  マリエン広場のエコバッグ良いですね！！私も旅先でよくお土産にエコバッグを選びます。ドイツにペンフレンドがいらっしゃるのですね！ドイツ語でしょうか(^^)
  
  変わらぬ景色は、当時の思い出を蘇られてくれますよね。ミモザおばさんさんの素敵な思い出と重ねて読んで頂けたのでしたら大変嬉しく思います。
  
  こちらこそありがとうございました(^^♪
  
  beach
  

• rinnmamaさん 2023/03/01 00:36:15

  ミュンヘン・・懐かしいです＾＾

  beachさん、こんばんは
  
  我が家では梅がほぼ満開・クリスマスローズも咲いて春の気配が濃くなってきています。お雛様を2年振りに出しましたが、毛氈の赤色で部屋がぱっと華ぎmashita.
  
  さて、ミュンヘン駅の出だしですが、懐かしくて見入ってしまいました。
  地下街の天井も懐かしい＾＾
  UKから帰り個人で計画して海外2人旅のスタートがドイツで、ヨチヨチ歩きの旅だったので、ミュンヘンの街並みも凄く懐かしいです。
  2012.4.20 ~5.3まで。夫が未だ勤め人だったので、GWの休みを利用して行ったのです。オクトーバーフェストに、立ち寄った一人旅も楽しかった＾＾
  
  ドイツのクリスマスマーケットは規模も大きいし、華やかですよね。
  もう1度クリスマスマーケットに行きたいと思っていますが、とりあえずbeachさんの旅行記を楽しませて頂きました。
  ダルマイヤーのチョコを買って食べたら美味しくて・・コーヒーも美味しかったし。
  駅で飲んだ紅茶がダルマイヤーでした＾＾）
  
  全て懐かしい思い出が蘇る数々の場所でした。有難うございました。
  お元気で・・
  
  rinnmama
  

  beachさん からの返信 2023/03/01 02:50:53

  RE: ミュンヘン・・懐かしいです＾＾

  rinnmamaさん
  
  こんばんは。
  コメントありがとうございます！
  
  もうすぐ春ですね！私の実家からも梅の花とお雛様の写真が送られてきました。ドイツは春になったかなと思ったら、先日一気に冷え込み雪が降りました…。
  
  ヨチヨチ歩きのミュンヘン(^^)ヨチヨチ、ドキドキしながら自分の足で歩いた旅行は特に記憶として色濃く残りますよね。私も日本で働いていた時は、GWを使ってヨーロッパに飛んでいました。日数が限られた旅行でしたが、当時ヨーロッパは私にとって夢の世界でしたね。
  
  ドイツのクリスマスは本当に素敵ですよね。絵本の中の世界のようで、何度訪れてもときめいてしまいます(*^^*)ダルマイヤー美味しいですよね。特に私はダルマイヤーのハチミツは隠れ絶品だと思っています。
  
  こちらこそご訪問いただきありがとうございました！
  それでは、また(^^)/
  
  beach