名古屋港から仙台港への22時間フェリー旅＋南三陸町の現在を知る旅（南三陸町再訪編）

2023/02/27 - 2023/02/27

名古屋→仙台へのフェリー船旅と、東日本大震災で甚大な被害を受けた南三陸町の現在を知る旅です。
かつての南三陸の風景は様変わりしていて、地元の方の葛藤も感じました。
ポイント１：一度は経験してみたかった「長距離の船旅」
ポイント2：東日本大震災後（2011年5月）に訪れた南三陸町の再訪
ポイント3：石ノ森漫画館への立ち寄り
凡その行程は、以下の様です
2月25日（土）
名古屋港から19:00発の「いしかり」へ乗船（船中泊）
2月26日（日）
船内探索と大浴場の往復（少し仕事）、16:20に仙台港へ入港→仙台市内泊
2月27日（月）
レンタカーで南三陸町へ移動して半日程度観光、その後石巻市の「石ノ森漫画館」を見学（1時間程度）
仙台港18:30発ピーチ便でセントレアに到着（19:40）

本編は、2月27日の南三陸町再訪編です。

エリア 南三陸・登米(宮城)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: レンタカー Peach
• 旅行の手配内容: 個別手配

2月27日（月）
朝食は、地下1階のビュッフェです。
豪華ではありませんが、朝カレー/具沢山味噌汁/笹かま等でお腹いっぱいです。
オープン後10分ぐらいには、満席になっていました。

フロントは、阿部蒲鉾店本社ビルの2階です。

ホテルクラウンヒルズ仙台青葉通り（ＢＢＨホテルグループ） 宿・ホテル

クリスロードを通って、仙台駅までは徒歩10分程度です。
8時過ぎだったので、職場へ向かう人たちを見かけました。

クリスロード 市場・商店街

仙台駅→仙台空港まで移動して、バジェットレンタカー仙台空港店で、レンタカー利用しました。
15万km程走った格安のフィットでした。

仙台空港ICから南三陸町までは100km/90分位でした。（一部無料区間で1550円）
まずは、南三陸町役場に行ってみました。
町全体が、数Kｍ離れた高台に移動していて、周辺は新興住宅地になっていました。

南三陸町の港です。
2011年3月11日に10数メートルの津波が来た場所は、穏やかでした。

陸続きになっている荒島です。

かつての町に再建された住宅はなく、数件のお店と空き地（売地物件）で閑散としていました・・・。
地元の方のお気持ちを察すると、複雑な気持ちになります。

がっちりと護岸整備もされていました。
無機質な感じがしますが、仕方ありません。

かつての町中に十数件の商店が立ち並んでしました。
月曜のお昼時ですが、駐車場はガラガラでした。

南三陸さんさん商店街 市場・商店街

地元の方向けと言うよりも、お土産物や丼物が並ぶ観光客向けの施設でした。

隈研吾建築都市設計事務所がデザインした木と鉄を組み合わせた「中橋」（人道橋）です。
「南三陸の過去と未来を繋ぐ場所」をデザインした二つのアーチを組み合わせたユニークな橋でした。

中橋を渡ると「南三陸町震災復興祈念公園」があります。
2011年3月11日の東日本大震災とその津波により、南三陸町の死者数は566名、行方不明者数が310名にも上ったそうです。（合掌）
今は、広々とした芝生公園に整備されています。

南三陸町 震災復興祈念公園 公園・植物園

「南三陸町南三陸旧防災対策庁舎」の３階建て庁舎屋上を２ｍも上回る津波だったそうです。
この場所から防災無線で繰り返し「高台へ非難してください」と呼びかけ続けていました。（悲）
かつての地面が眼下にあり、震災前から数m地面を上げていました。

南三陸旧防災対策庁舎 名所・史跡

この場所で20名以上の方が津波に飲み込まれ、この施設を残すかどうかについて議論が交わされたそうです。
修復された建物前には今でも献花が供えられ、下から見上げると涙が止まりません．．．

南三陸旧防災対策庁舎 名所・史跡

悲しみと希望が詰まった石碑です。

遺族の気持ち詰まった石碑です。

独特なデザインの「道の駅＆震災伝承館（南三陸311メモリアル）」です。
「南三陸さんさん商店街」、「中橋」と並ぶ「南三陸町の隈研吾３部作」の一つの様で、2022年10月1日にオープンしたばかりです。
復興のシンボルの様ですが、どれだけの予算が使われたのでしょうか？

南三陸311メモリアル 名所・史跡

内部は無料と有料エリア（1,000円）がありましたが、今回は無料エリアへ

震災前のジオラマです。

全国的に有名な琴平高校書道部（琴高ガールズ）の作品も展示されていました。
当時のことを記憶していない彼女たちの思いを込めた作品です。

JR志津川駅です。
震災直後の志津川駅はもう少し高台にあったJR気仙沼線の鉄道駅でしたが、今は「気仙沼線BRT（Bus Rapid Transit）」のバス停駅に様変わりしていました。

志津川駅 駅

「南三陸さんさん商店街」でモアイ像を見つけました。（高さ3ｍ、重さ２ｔ）
このモアイ像は、2013年にイースター島（チリ共和国）から贈られた黒曜石とサンゴの目が入った世界に2体しかない貴重なものだそうです。

昼食場所を探していると、被災地に建つ数少ない食事場所（そば処すがわら）を見つけました。
30～40代のご主人とスタッフで切り盛りしていて、地元の方で賑わっていました。

和食とそばが売りの様で、カツカレーそば（1,100円）をオーダーしました。

素揚げのナス/ピーマン/玉ねぎが入った熱々のカレーそばで、ハーフサイズのトンカツと香の物は別盛りでした。
出汁のきいた和風カレーはとても美味しかったですが、のびのびのそばとの組み合わせは好みが分かれるかもしれません。

今回、訪れたもう一つの場所が「石ノ森萬画館」です。
島根県境港の「ゲゲゲの鬼太郎」や鳥取県北栄町の「名探偵コナン」、富山県氷見市の「忍者ハットリくん」等と並び、石巻市は「石ノ森」推しだそうです。
市内の駅前通りには、早速初代「仮面ライダー」が、ポーズしています。

仮面ライダーBlackです。（何代目ライダーかわかりませんが、・・・。）
像の場所を示すマップもありますが、これらを捜し歩くと半日程度は必要かもしれません。

ロボコンもいます。

「石ノ森萬画館」は、旧北上川の中州に建っていて、対岸のいしのまき元気市場の駐車場からは徒歩5分程度です。

石ノ森萬画館 美術館・博物館

3階建ての館内は、無料エリアと有料エリア（900円）があります。
せっかくなので、有料エリアへ入場します。

石ノ森萬画館 美術館・博物館

仮面ライダー1号と記念写真が撮れます。

サイボーグ009（島村ジョー）です。
奥には、005 （ジェロニモジュニア）も

歴代のライダーマスクが並びます。

キカイダー01　です。

さるとびエッちゃん　です。

3階の展望喫茶「BLUE ZONE」では、ロボコンのチキンライスも

少し時間があったので、街中を散策しました。
昭和5年に建設された、石巻初の百貨店と言われる「旧観慶丸商店」です。
様々な商品が販売され、３階は食堂だったそうです。

旧観慶丸商店 名所・史跡

いしまき元気市場では「石巻の海産物/野菜/お土産など」が並んでいます。
ネタ抜群のパックお寿司が半額（1200円→600円）や金華山サバ缶5巻セットが33％引き（3,000円→2,000円）等で、販売していました。
（2階は元気食堂）

いしのまき元気いちば お土産屋・直売所・特産品

17時過ぎにレンタカーを返して、仙台空港に着きました。
出発ゲートのすぐ隣にピーチカウンターがあるのには、すこしビックリでした。
定刻18:30出発で、セントレアには19:40到着です。
お疲れ様でした。

仙台空港 空港