2023/03/01 - 2023/03/01
165位(同エリア596件中)
SRさん
この旅行記スケジュールを元に
今回は、昨年の明石町以来となる東京散歩です。
最近SNSで話題の、新五千円札の肖像の人物・樋口一葉の旧居跡を目指して歩きます。
ついでに湯島、本郷、谷根千あたりも歩こうと思います。
- 交通手段
- 徒歩
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御徒町で降りて「学問のみち」を歩くと、途中にこんな展示が。
子供にこんなことを書かせてしまう、この社会ってどうよ・・・。 -
学問のみちは、湯島天満宮の天神石坂に突き当たります。
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通りの右にあるのが心城院。
湯島聖天 心城院 寺・神社・教会
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放生池には鯉が泳いでいます。
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階段下の脇には地蔵尊があります。
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石段の上から、もう梅がきれいです。
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本日は三月に入って春の気候。
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絶好の花見日和です。
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石段を登りきると、湯島天満宮が見えました。
湯島天満宮 寺・神社・教会
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のき下
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ここにも梅の木が並べられていました。
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柱の装飾が素晴らしい。
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ここ湯島は学問の神様でもあります。当然あるのは合格の願掛け。
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本堂の立派なつくり。
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正面から。
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狛犬
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梅の枝と狛犬
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この奇縁氷人石は、かつての伝言板で、迷い子の名前が記されていたそうな。
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猿回しがやっていました。
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しだれ梅
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年に一度、この花の季節になるとほっとします。
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菅公一千年祭記念碑
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池に掛かる橋。
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池
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この時期だけは、素直に日本人で良かったなと。
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門にある牛の彫り物。
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反対側
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湯島天神、良い所でした。
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幸先良く表へ出ると、大きく下っていく坂があり、ここが切通坂です。
切通坂 名所・史跡
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旧町名「湯島切通町」の由来です。
切通坂は「湯島の白梅」で全国的に有名になったことが記されています。 -
脇へ入ると、えらい佇まいの老舗が。
鳥栄 グルメ・レストラン
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地区内残留地区、不燃化が進んでおり避難の必要がないとされる地区です。
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次の目的地、旧岩崎邸に来ましたがなんと立派な塀。これは期待大です。
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これが岩崎邸、圧巻。
旧岩崎邸庭園 公園・植物園
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まるで異国に来たようです、現代の東京にこんな所があるなんて・・・。
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何か、どこかの国の歴史的庁舎みたいですが、これが個人の家っていうのがもう・・・。
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では、中を見学します。
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廊下
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ラジエーター
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岩崎家といえば岩崎弥太郎ですが、この洋館は息子で三菱総帥の岩崎久弥により建てられました。
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暖炉
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柱
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模型
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暖炉
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ピアノ
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洋館の設計者ジョサイア・コンドルは、ミントンのタイルをベランダに敷き詰めることによって、ヴィクトリアン・ゴシック建築のイメージを彩ったと書かれています。
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そのタイルがこちら。
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洋館婦人客室の天井刺繍
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その天井
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ペルシャ絨毯刺繍。
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すごすぎ。
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その下にはイスラム風アーチ。
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使われていたガラス製食器。
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窓から覗いた庭。
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岩崎家の人々。
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廊下
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廊下
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ビリヤード場
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窓外の景色。
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実際使われていた書庫。
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サンルーム手前の部屋。
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豪華な柱の装飾
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地下は未公開。
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地下にはビリヤード場への通路の他、地上部分と同じ広さがあり、炊事場などバックヤード機能を備えていたとか。
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階段
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階段
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二階
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二階の暖炉
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二階の天井
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茅町本邸内実測図
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床の組木。
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ベランダ
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イチオシ
影だってこの具合。
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今や珍しいマツダランプ。
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金唐紙貝合わせ
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便所
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この米国製ラジエーターにも細かい装飾が施されている。
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和室
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庭
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行き止まり
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灯籠
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ふすま
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新年に一家が会した広間、富士山が描かれている。
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最後まで圧巻すぎました。
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言葉にならない。
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先程のベランダを下から。
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ビリヤード場
旧岩崎邸撞球室 名所・史跡
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ビリヤード場の天井。
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こうした部品の一つ一つ、よく作り込まれている。
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細かい所を見れば見るほど貴重です。
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柱にしても、ただ立っているだけの柱なんてないのです。
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一本一本の角が取られた木材、壁のうろこ状の細工。どこまで細かい所まで仕事がされているのだろう。
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いやあ、もう表現する言葉が何も出てこないけど、凄すぎでした。
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最後に一枚。
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さて、先程の塀の外から街歩きを再開します。
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この煉瓦塀自体が文化財。
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その端まで行くと、坂にあたります。
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これが無縁坂。
無縁坂 名所・史跡
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この窓辺には味がある。
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森鴎外の小説「雁」にも登場する無縁坂。
無縁寺、現講安寺が近くにあることから。 -
圧巻の煉瓦塀、まだ続きます。
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坂を登りきると、東大の門があります。ここが鉄門。
中にあるのが東大医学部付属病院で、「鉄門」は東大医学部を指す言葉としても用いられる。 -
鉄門の由来が書かれています。
現在の正門が出来るまでここが正門であり、一度撤去されましたが再びここに設置されて今に至るということです。 -
ミュレル軍医像
正門から東大キャンパス内に入りました。一時はコロナで入構禁止でしたが、現在は見学できるようになっています。 -
明治政府がドイツ医学の導入を決めた際に呼ばれた軍医で、医学教育に全権を持ち、300名の在校生のうち59名を残して退学させるなど峻厳の限りだったそうな。
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ベルツ・スクリバ両博士胸像
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スクリバは襲撃されたロシア皇太子と、李鴻章の治療のため呼ばれ、東京帝大での任期を終えた後は聖路加国際病院の外科主任となった。
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東大病院、養老センセイの勤務場所だったところでもあります。
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理学部
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三四郎坂にあった何か。
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昔の学生運動のニュース映像で散々見た場所でもあります。
東京大学 名所・史跡
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東京大学大講堂、通称安田講堂。
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消火栓にも歴史を感じる。
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まさにキャンパス、というイメージの風景。
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なんとなくモノトーンにしてみました。
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図書館前広場
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旧加賀屋敷御守殿門、加賀藩が徳川家斉の娘、溶姫を迎える際に建てられた。
旧加賀屋敷御守殿門(赤門) 名所・史跡
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ここから出ようと思ったが、現在は開いていない模様。
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別の出口から出て、赤門を外側から。
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重要文化財に指定。
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正面から赤門。
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赤門の向かいにこんな碑が。
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樋口一葉がここへ移り住み、4才から9才までの5年間を過ごした。
その頃は一葉にとって最も生活の安定した時期で、後にその頃を懐かしみ「桜木の宿」と呼んだ。 -
「ゆく雲」の直筆草稿が記されています。
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そこから狭い路地を歩いて、炭団坂まで来ました。
炭団坂 名所・史跡
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炭団坂(たどんざか)の由来は、炭団を売るものが多かったからとも、炭団のように坂を転がる者がいたからとも言われる。
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炭団坂を上から。
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登りきったところに坪内逍遥の旧居跡があります。もっとも今はアパートなので当時を偲ぶことは難しいです。
坪内逍遥旧居跡 名所・史跡
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そこから崖伝いに歩くと再び坂があります。こちらが鐙坂(あぶみざか)。
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実に、堂々とした立派な日本家屋がそこにはあります。
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金田一京助・春彦旧居跡の碑があります。ただ、位置的には上の日本家屋のお隣なのです。だから旧居は既になく、旧居跡なのかもしれません。
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その近くに、潜れば異空間へと誘われそうな冠木門があります。
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しんと静まり返った空気に、思わず息を呑みます。
都会の微かな喧騒が、ここではまるで遠い現世からの反響のように聞こえます。
ここには明らかに、現代の東京とは違なる空気が流れておりました。 -
ここが、樋口一葉旧居跡とされる場所。
これはディープスポットなどというものではない、タイムトリップだ・・・。樋口一葉菊坂旧居跡 名所・史跡
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そんな場所にさえ街区表示板はあります。郵便屋さんはどこへでも仕事しなければならない故。
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一葉も、ここで同じ空を見上げたのだろうか。
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文京区本郷。当時この辺りは本郷菊坂町と呼ばれた。
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空気を乱さぬよう、一歩ずつ踏みしめるように階段を下りる。当時この手摺はなかった筈だ。
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菊坂町婦人会の文字が。歴史的なものと思いきや、案外まだ現役なのかもしれない。
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樋口一葉も使ったと思われる生活井戸が。
樋口一葉旧居跡の井戸 名所・史跡
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こちらが正面から。もうこの一角だけでも素晴らしいんで、何とか残しておいてもらえないだろうか・・・。
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一角を出ると、はあっと深くため息をついた。どうやら自分でも気づかないうちに、長いこと息を殺していたようだった。
しかしそこにもまた階段路地が。これが文京区。 -
明治以来この地で銭湯を営んでいた菊水湯。それも2015年をもって閉店となり、この碑だけが残る。こうしてまた一つ体験可能な世界が小さくなり、想像の中だけのものになってゆく。
菊水湯 温泉
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一周して、先程の金田一邸の坂の下に来ました。
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そこに鐙坂の説明板が。鐙(あぶみ)とは、馬の鞍についている足をかける部分のことで、ここに鐙を作る職人がいたからとも、坂の形が鐙に似ているからとも。
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少し北へ行くと、一葉が通ったとされる旧伊勢屋質店が。
旧伊勢屋質店 名所・史跡
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一葉は母と妹と一緒に住んでいたが、火の車の家計をなんとかやりくりするのも一葉の役割だったようである。
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菊坂を離れて白山通り沿いを北へ歩くと、文京区西片に出る。
そこのコナカの入っているビルの前に、樋口一葉終焉の地の碑がある。樋口一葉終焉の地 名所・史跡
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一葉は、菊坂の宿からこの丸山福山町に移り住み、「にごりえ」「たけくらべ」などを書き上げる「奇跡の二年」と呼ばれる時期を過ごした後、ここで24年の短い生涯を終えました。
写真の枚数が多くなってきましたので、今回は一旦ここまでにしとう存じまする。
後半は「にごりえ」の舞台とされる白山遊郭跡と、谷根千を歩きます。
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