2022/09/16 - 2022/09/20
3383位(同エリア3724件中)
れむさん
長崎は以前、出張で何度となく来たことのある地である。しかし仕事であるが故にほとんど観光もせず、食事も夜の居酒屋以外、ほぼ行ったことがなく、その魅力を知らなかった。
9月の連休を使い、約15年ぶりに長崎を訪問。台風14号による九州直撃が危惧され、旅行取り止めも検討したが、長崎市内の宿泊ということもあり、直撃時には大人しくやり過ごすことを前提として決行。
結果、台風の影響も受けたが、そのぶんのんびりと長崎市内を満喫したひとり旅。
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9/16金曜日、仕事の後に最終の7時半の飛行機で羽田から長崎に飛ぶ。
夕食はANA FESTAで購入したカツサンドをラウンジに持ち込んで、ビールと一緒にいただく。 -
飛行機は沖止めでバス移動だったが、鬼滅の刃ジェットだった。バス移動は普段はうれしくないが、こうしたラッピング飛行機だと、ボーディングブリッジから乗るよりも全体を見渡せてよい。
機内では炭治郎によるアナウンスもある。 -
長崎空港からは空港バスで長崎市内へ。グラバー園や大浦天主堂の下に位置する、ANAクラウンプラザ長崎に宿泊。
京都、秋田に続いて今回もクラウンプラザである。
ホテルに到着した時には既に夜11時を回ったので、この日はこれで終了、観光は翌朝から。 -
朝6時過ぎに起床。ホテルの朝食は6時半からで、早めの朝食を取る。
台風14号はまだ沖縄の東のほうにあり、長崎は良い天気で風も穏やか。しかし大型で中心気圧は925hpa。猛烈な勢力になっており、進路は九州縦断コースで確定的。今日はまだ影響はなさそうだが、翌日以降の影響は避けられそうにない。 -
とりあえず終日行動できそうな今日は見られるところは見ておこうと、7時半にホテルを出て散策開始。
ホテルの脇の坂が、大浦天主堂を経てグラバー園に至る道であり、土産物屋が並ぶ。まだ朝のこの時間なのでお店は開いていない。 -
ホテルそばの坂を登って2,3分で、世界遺産 大浦天主堂に到着。開館は8時半からのため、見学は後ほどとして、しばらくは朝の散策を続けることとする。
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大浦天主堂の裏手の道は、祈念坂と呼ばれる坂になっている。少し登ると長崎らしい坂道に大浦天主堂の尖塔がそびえ、思わず写真を撮りたくなる。実際、ポスターなどに使われているそうだ。
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祈念坂の先には大浦展望公園という小さな見晴台があり、市街地を見下ろせる。登り坂が続くのでここで一息。
長崎の街が山の斜面にまで張り付いているまさに坂の街であることがよくわかる。 -
大浦展望台のそばに立つ建物。海外居留地として幕末に建てられたもので、大浦レストハウスという名前で憩いの場として開放されているらしい。この時間はまだ入ることはできず。
すぐそばでは三連休の催し物の準備がされていたが、明日から台風が来るのでどうなることやらちょっと気の毒になってしまう。 -
さらに歩を進めると、鍋冠山公園展望台というところの案内表示があった。はじめの表示が300m先といった表示だったので、そのくらいの距離なら行ってみるかと軽い気持ちで向かったところ、途中から急な階段が続く山登りとなる。
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途中から息を切らして登り、到着。とはいえ大浦展望台から10分ほどの道のり。鍋冠山とあるだけあり、山の頂上に来てしまった。そこに展望台がある。
どうやら裏側に道路も通っているらしく、ツーリングや車で来ている人の姿もあった。 -
長崎の史跡は2つの世界遺産に登録されている。ひとつは2018年登録の潜伏キリシタン関連遺産で、先ほどの大浦天主堂が該当する。
もうひとつは2015年登録の明治日本の産業革命遺産で、グラバー邸や軍艦島のほか、三菱長崎造船所の遺産などが登録されている。
三菱長崎造船所は現役施設なので見学できないが、この展望台から海越しに世界遺産登録されている設備を見渡せる。 -
長崎港の湾口部分にかかる女神大橋。2005年に建設されたもの。
そのはるか先の方には軍艦島があるとあり、見ていると軍艦島行きと思しき遊覧船が橋の下を通って目的地を目指していくのがみえた。
軍艦島見てみたいなと思っていたが、この時点ではまだ今日行くことは予定していなかった。 -
こちらは市街地方面で、すぐ真下の方にはグラバー園、大浦天主堂、泊まっているホテルなどが見える。
時刻は8時を過ぎ、グラバー園が開く時間となったので、そろそろ山を下りてグラバー園に向かうことにする。 -
グラバー園の入場口は大浦天主堂近くの下の入口と、大浦展望台近くの上の入口がある。
上の入口から入ればそのまま下りながら見学でき、坂を上ったら下ったりを繰り返さずに済んでありがたい。しかもリロクラブの会員証提示で少しだけ割引になった。 -
グラバー園があるところは江戸時代末期の開国後に外国人がやってきて明治にかけて居留地として邸宅を構えたところで、世界遺産登録のグラバー邸をはじめとした居留者の邸宅や洋館を残すほか、明治時代の長崎市内の歴史的建造物をこの地に集める形で残している。
上の入口を入ってすぐのところに建つ瀟洒な建物は旧三菱第二ドックハウス。先ほど展望台から港越しにみた造船所に元々あったものが移築されたもので、船がドックに入って修理等されている間、船員が宿泊するための施設とのこと。 -
旧三菱第二ドックハウスの一階でプロジェクションマッピングによる映像が流れていて、グラバーが解説する形でグラバー園の紹介をしてくれる。
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2階のテラスからは長崎港方面が一望でき、元々この建物が建っていたのであろう長崎造船所方面も見渡せる。
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坂を降りていきながら、移築された建築や居留地住宅を見学する。
明治時代に建てられた旧長崎地方裁判所長官舎でこちらも移築されたもの。現在修復保存工事中。
工事中で外観がうかがえないのは残念だが、通常の工事であるように幕などで覆われていないため、中の木組みがよくみえる。建設中の建物のように、内部構造がわかるのはそれはそれで面白く、少し見入ってしまった。 -
旧リンガー邸住宅。グラバー商会に招かれ、その後独立してグラバー商会の茶葉交易を引き継ぎ、更に長崎ホテルなど多角的に事業を行ったフレデリック・リンガーとその息子達が住んでいた邸宅で、この地にあったものを長崎市が買い取ったもの。
外観としては平屋のあまり大きくない邸宅にみえるが、当時を再現した内装等は優雅であり、高台から長崎湾を望む前庭も広く、母国イギリスからは遠く離れた異国の地とはいえ、良い生活だったのであろうなということが想像される。 -
上から順に見ていって最後、下の入場口に一番近いところに位置するのが旧グラバー邸。
明治日本の産業関連遺産として、グラバーが高島炭鉱の開発など、炭鉱や造船業に深く関与したことから、その関連遺産として世界遺産に登録されている。
建物としても曲がり屋のような形をしていて様式や装飾なども美しい。大浦天主堂を手がけた職人による建築とみられているようだ。 -
温室も設置されていた。そのほか、室内の内装などもやはり再現され、リンガー邸と同様に優雅な暮らしぶりだったことがうかがえる。
世界遺産グラバー邸ということで入園したが、グラバー邸だけでなく、多くの歴史的建造物が建っており、なかなかに見応えのある一連の施設だった。 -
グラバー園の見学を終えて時刻は午前10時。下の入口から出て歩いたところに大浦天主堂が既に開館しており、そのまま大浦天主堂も見学するのが効率的ではあるが、グラバー園が見どころいっぱいで結構お腹いっぱいになった。
ホテルもそばにあるし、台風も明日の午前中はまだ影響受けずにいけそうなので、大浦天主堂はまた明日あたりにみることとし、少し街を散策することにする。
再び祈念坂を上り上の入口付近から、グラバースカイロードという斜行式エレベーターに乗って下に降りてみる。そこから少し歩くと市電の終着である石橋付近に出る。 -
そのまましばらく歩いて、長崎出島ワーフへ。港沿いのテラスレストランが並ぶ明るい雰囲気。お店は残念ながら3軒くらいしか開いていなかったが、時間は11時半をまわり、朝食も早かったのでここでランチとする。
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ビールを提供しているカフェで、日替わりセットとビールを注文。長崎名物でもなんでもないが、港を眺めながら昼間のテラス席でのんびりとビール、というのはまさに休暇、という感じでうれしい。
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すぐそこに、大波止のフェリーターミナルがある。
ここで、そういえばここから軍艦島クルーズが出ているのだったと思い出した。台風の影響が懸念されたが、ネットで調べると運行中で、13時発のクルーズが申し込める。
ネットで申し込み、フェリーターミナルの窓口で発券手続を行うため、ターミナルに向かう。
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