台風の影響で当初予定より一日延びた長崎旅行、最終日は残っていた出島と大浦天主堂を見学。<br />その後は長崎新幹線の開業に伴い残り２日の運行となった、特急かもめに乗車して福岡へ。

2022年9月　長崎ひとり旅　5日目(終)

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2022/09/16 - 2022/09/20

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エリア

長崎

台風一過で快晴の朝。最後の1日を満喫すべく、朝6時半にホテルで朝食を取り、7時過ぎに散策を開始する。

ホテルのすぐ近くには、長崎港松が枝国際ターミナルという国際港ターミナルがあった。この時は特に船の係留はなかったが、クルーズ船なども来るのだろうか。国際的な玄関口としての長い歴史を持つ長崎であり、クルーズなどでも魅力的な街であるだろう。
朝8時から開いているので、最初に訪れたのは出島商館跡。昨日は台風で休館だったが、今日は朝イチから開館している。橋を渡ったところが入口で、入場券を購入して入る。

朝イチということでまだお客さんも少なく、ゆったりと見学する。
中は江戸時代の鎖国の頃の街並みが復元されている。ひとつひとつの建物は、砂糖や銅の蔵や商館長の建物などとして、資料館のようになっている。
オランダ商館長(カピタン)の室内の再現。

カピタンはオランダから夏頃に商船でやってきて、翌年の船が出るまでの一年間ほど滞在する形で交代していくようだ。そういったカピタンの仕事ぶりや生活などが紹介されている。
出島の商館跡はここ数年で建物の復元などを進めているようで、一部工事中の箇所もある。

出島という地は誰でも知っているだけに、こうして復元して当時の再現を図っていくのは魅力の再発見につながると思う。

出島の見学を終えて時刻は午前10時。散策しながらホテルのほうへ戻る。

中華街を通ると、台風が過ぎ去って晴天のもと、幾多のちょうちんが吊り下げられていた。
ホテルのすぐ目と鼻の先にありながら、昨日、一昨日と台風による休館で見学できなかった大浦天主堂。今日は朝から開館している。

今回の長崎観光の最後の訪問として訪れる。
長崎と天草の潜伏キリシタン遺産として世界遺産登録されている大浦天主堂。長い鎖国自体を経た、信徒発見の歴史を刻む教会。信徒発見のマリア像が教会内に鎮座している。

入口のこちらのマリア像は、信徒発見の報を受けてフランスから送られた、こちらも1867年のものという。
大浦天主堂のすぐ近くには、最初にみたグラバー邸がある。いずれも世界遺産登録だが、こんなに近くにあるのに、グラバー邸は明治の産業遺産、大浦天主堂は潜伏キリシタンと、全く別の世界遺産で登録されている。

さらに長崎には出島や唐人屋敷跡などにみられる鎖国時代の文化・史跡、そしてつらい歴史だが長崎原爆の関連資産が残る。大きく見てこれらの4つの遺産が残り、かつ、これらが密接に関連している。

長崎を巡って、本当に歴史のつまった、奥深い地だなということを感じた。
特にこれを意識していたわけではなく、単に帰りは福岡空港発の便が安かった、ということで福岡からの帰りにしたのだが、結果として新幹線開業を受けて残り２日の営業となった、特急かもめに乗ることができた。

何度となく乗った、白の特急かもめである。周りでも多くの人が写真に残していた。

20年近く前に出張で何度も福岡と長崎を訪れ、福岡から長崎まで移動した、思い出ある特急である。おそらく在来線特急として自分が乗った回数では、成田エクスプレスとどちらが多いかくらい、1、2位を争うのではないか。
すぐ隣のホームでは新幹線のリハーサル的なものが行われているようで、スーツ姿の人たちが何人か集まっていた。在来線特急かもめを引き継ぐ、新幹線かもめが入線していた。
出張で訪れたときもそうだったが、結構揺れるのがかもめである。あまり電車で乗り物酔いすることはないが、この特急はここでパソコン開いてたりするとちょっと気持ち悪くなる。

なので出張で乗っていた時も、ここでは割り切って仕事はせずにビールとか飲んでいた。
今回はオフなので仕事などするべくもないが、やはりアルコールを飲みながらまったりと移動する。

台風に備えてホテルに籠った時に買い込んでいたレモンサワーを飲み残していたので、ここで空けることにした。
仕事で乗っていた時はいつも、福岡での仕事を終えた後に夜の時間に乗っていたので、昼の明るい時間に乗ったことはなかったかもしれない。有明海に沿うように走る美しい景色に見とれているうちに、アルコールも入って眠気が襲ってきて、後半はほとんど眠ってしまった。

昼まで長崎に滞在したので、博多に着いた後はそのまま福岡空港へ移動。空港内にラーメン屋の並ぶ区画があったので、せっかく福岡に来たからにはと、最後は博多ラーメンで締めることにした。

台風の影響もあり結果的に軍艦島以外はすべて長崎市内観光となった今回の旅。でも長崎の魅力を再発見できた。

今回行こうとして行けなかった島原半島、さらに世界遺産の教会群など、まだまだ行きたいところはたくさんある。是非また長崎を訪れて、足を伸ばそうと思った。