2022/10/01 - 2022/10/01
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雲のすけさん
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全国一の宮会「全国一の宮御朱印帳」で御朱印を集めているのですが、最近は新規の一の宮には行っていなく新しい御朱印が増えていません。そこで今回は前から行こうと考えていた神社の一之宮貫前神社に行く計画を立てました。高崎駅から出ている上信電鉄の途中駅上州一ノ宮駅にあるので、フリー切符を買い途中下車をして世界遺産の富岡製糸場やいくつか観光スポットに周ろう思います。
最後まで読んでいただき、旅の参考になると嬉しいです。
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おはようございます。現在の時刻は9時50分くらい、今回のスタート地点はどこかというと群馬県の高崎駅です。グリーン券を買えばってグリーン車で熱海(途中国府津駅で乗り換え)からここまで快適に来ました。
高崎駅 駅
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話が前後します。
高崎駅に着いた時に別のホームに快速「ELぐんまよこかわ」が停車することを知り、しばらく待っていると来ました。EL(EF64)+12系5両+SLという編成です。 -
最後尾のSLはD51ですが、帰りの高崎行きでは先頭になります。ホームには人が溢れ写真を撮っている人も多く、たくさんの人が客車に乗り込んでいました。蒸気機関車には機会があればいつか乗ってみたいですね。
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高崎駅まではこのフリーきっぷを使いました。「鉄道開業150年記念秋の乗り放題パス」です。青春18きっぷの秋版的なフリーきっぷで在来線の乗り放題です。ただ違うところは青春18きっぷは任意の5日間ですが、このきっぷは3日間連続になります。また青春18きっぷとは違い自動改札機が使うことができます。
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上信電鉄の高崎駅にあった路線図です。高崎駅~下仁田を結ぶ鉄道で単線電化されています(路線距離:33.7km・駅数:21駅)。沿線の途中には世界遺産の富岡製糸場があります。また今回の旅の主目的の貫前神社以外にもたくさんの神社・寺社があります。
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上信電鉄で使うフリーきっぷはこの「一日フリー乗車券」です。普段なら2260円なのですが、鉄道の日記念・群馬県民の日記念ということで1500円にお得になっています。
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上信電鉄はいくつものラッピング電車が走っています。このラッピング列車は地元富岡市に本社がある保育用品の企画・製造・販売を手掛ける「桃源堂」のものです。
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高崎駅から2駅先の「佐野のわたし駅」で途中下車しました。鉄橋を渡ろうとする電車をホームから撮ってみました。
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駅から3分ほど歩き佐野橋まで来ました。烏川に架かっていて大雨や土砂災害の時には流されるようにできている人橋です。ここは昔は橋ではなく渡し船があり「佐野の渡し」と呼ばれていたようです。右横に見えるのは先ほどホームから見た鉄橋です。時間に余裕があれば電車が渡っているところを撮りたいと思いました。右奥の山が観音山です。橋からも高崎白衣大観音様が見えます。
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橋を少し歩いて駅まで戻ってきました。佐野のわたし駅全景で上信鉄道の駅の中では一番新しく設置された駅です。この駅の周辺は昔佐野村と言いました。佐野の里を舞台に北条時頼と佐野源左衛門常世の登場する話が言い伝えられています。この話は能の謡曲「鉢の木」としても今に伝わっています。
下仁田方面の電車に乗って次の目的に向かいます。佐野のわたし駅 駅
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山名駅で下車します。ぐんまちゃんのラッピングがされた列車に乗ってここまで来ました。
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山名駅はとてもレトロな駅舎です。山名町は戦国武将で有名な山名氏の発祥の地です。もとは新田氏の一族で山名郷を本貫として山名を名乗ったのが始まりです。
山名駅 駅
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山名駅の近くには山名八幡宮という山名氏が宇佐神宮から勧請し崇敬したのが始まりとされる神社があります。ここはその参道で上信鉄道のレールの下をくぐり神社に向かいます。タイミングが合えば電車が通っている写真を撮ることができます。
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短い階段を上ると拝殿と本殿があります。山名八幡宮は品陀和気命(ほんだわけのみことー応神天皇)・息長足比売命(おきながたらしひめのみことー神功皇后)・玉依比売命(たまよりひめのみことー比売大神)を3柱を祀っていて、安産・子育ての御利益があるとされています。
山名八幡宮 寺・神社・教会
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本殿を後ろから撮りました。装飾が細かく色鮮やかです。平成3年11月に1年かけて日光の小西美術工芸により修復されたそうです。
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駅に戻って下仁田方面の電車に乗ります。この電車は上野三碑のラッピングです。上野三碑とは高崎市内にある飛鳥~奈良時代に建てられた漢文を刻まれた特別史跡の石碑です(山上碑・多胡碑・金井沢碑の三碑)。ここ山名駅近くにはその1つの山上碑がありますが徒歩20分と微妙に距離があるので今回は寄らなかったです。
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上州富岡駅
上信鉄道の車内放送で流れていましたが、こちらが富岡製糸場の最寄り駅です。屋根が特徴的な駅舎です。上州富岡駅 駅
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今回の駅弁は高崎駅構内で買った「ハローキティのだるま弁当」です。朝ごはんを食べていなかったので公園を探して食べました。バッグに入れて持ち歩いたので少しお弁当の中身が散らばっているかもしれません…
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群馬県立世界遺産センター
駅から徒歩1分くらいの距離にあります。「富岡製糸場と絹産業遺産群」は2014年6月に世界遺産に登録されました。「世界を変える生糸(いと)の力」研究所(セカイト)として世界遺産の価値や魅力をわかりやすく紹介しています。群馬県立世界遺産センター 美術館・博物館
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1階にはシアタールームがあり、高精度のCGを使って稼働当時の世界遺産の様子を約15分の映像として纏めて上映しています。
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2階には世界遺産を構成する4つの資産(富岡製糸場・荒船風穴・田島弥平旧宅・高山社)についての展示があります。ここに来て初めて知ったのですが富岡製糸場だけではなく4つの構成遺産からなります。
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こちらではぐんまの絹産業・絹文化・ぐんま絹遺産そして日本遺産など幅広く展示されています。
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セカイトの建物は明治34年頃に建てられたレンガ倉庫をリノベーションして使われています。設計を監修したのは新国立競技場などを設計した隈研吾氏です。富岡倉庫は3棟あり、右の建物(セカイト・1号倉庫)は煉瓦積み、左の建物(2号倉庫)は大谷石積み、写っていませんが3号倉庫は土壁です。造りが違う倉庫は1901年頃~1923年の間に建てられました。
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セカイトの建物の近くにあった地図。左上にあるオレンジの長方形が上州高岡駅で、そのすぐ右下の高岡倉庫と書かれているのが現在地のセカイトです。右下にあるのがこの駅での目的の富岡製糸場です。
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製糸場まで行く途中にある物産館です。ここには観光案内所もあります。
まちなか観光物産館 「お富ちゃん家(ち)」 お土産屋・直売所・特産品
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一番奥に見えるのが富岡製糸場です。そこまで続く道の両脇にはお土産屋や飲食店が並んでいてます。
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1000円(大人)を支払い場内に入りました。発券所からまっすぐ進むとすぐに東置繭所(国宝)があります。人が多くいたので写真を載せてないのですが、ここには展示室と売店やシルクギャラリーがあります。入口のアーチにはキーストーンが嵌めてあり、そこには操業が始まった「明治5年」と書かれています。
富岡製糸場 名所・史跡
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富岡製糸場はコの字に建てられています。富岡製糸場は明治政府が設立した官営の器械製糸場です。それ以後に民営化されましたが一貫として製糸を行ってきました。
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製糸場内にあった案内図です。場内には国宝3棟(繰糸所・東置繭所・西置繭所)のほかにいくつもの重要文化財(蒸気釜所・鉄水溜・下水竇及び外竇・首長館・女工館・検査人館)があります。また敷地全体が国指定史跡となっています。
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富岡製糸場の開設期に使われた蒸気機関「ブリュナエンジン」が復元されて展示されていました。
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西置繭所(国宝)
1階は資料展示室(ギャラリー)と多目的ホールがあります。2階では繭貯蔵庫として長年使われてきたのを体験できる展示がされています。1階は撮影不可です。 -
2階は操業当初から操業停止まで繭の貯蔵庫として使われていたそうです。
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明治5年築の木骨煉瓦造の建物は長さが約104mあります。
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製糸工場は水を大量に使うため貯水施設が必要です。画像中央にある水槽が「鉄水溜(国指定重要文化財)で日本で現存する鉄製構造物としては最古のものです。
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蚕の餌となる桑が敷地内に植えてあります。明治頃には工場の周りは桑畑だったようです。
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4戸で1棟の大正時代の中頃に建てられた長屋形式の社宅です。そのうち2棟が体験施設で1棟がカイコの生体展示されています。
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残り1棟は昭和の生活を伝える展示施設になってます。
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駅前や観光案内所前にあった「お富ちゃん」人形が場内にもありました。
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重要文化財の「検査人館」です。明治6年に建てられたフランス人のための宿舎3棟のうちの1棟で、その後は役員用寄宿舎そして事務所として使われたそうです。
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繰糸所(国宝)
太い柱を使い三角形を作ることにより屋根を支えています。これはトラス構造といい中央に柱がないことにより広い空間が広がっています。ちょうどガイドツアーの集団が来ていました。ツアーは40分ほど行われ200円で参加することができます -
この自動繰糸機は操業停止時に使用されていた日産製のものです。
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重要文化財の「首長館(ブリュナ館)」です。設立指導者として雇われたフランス人のポール・ビュルナのために建てられたました。明治6年に建てられ明治8年12月まで家族と住んだそうです。それ以降は宿舎や女子従業員の学びの場や娯楽行事・式典などを行う会場として使われたそうです。
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戦前の昭和15年に建てられた女性従業員用の「寄宿舎(妙義寮・浅間寮)」です。建物内には操業当時の寄宿舎の様子が今でも残っているようです。
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繰糸所から出る汚水と各建物の雨水を場外に排水するために暗渠の排水溝「外水竇・外竇(重要文化財)」がつくられ、製紙場の南にある鏑川に流されていました。
見どころがたくさんあって、かなり時間が掛かりました。そろそろ次の目的地に行こうと思います。鏑川 自然・景勝地
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富岡製糸場の近くには別の製糸工場「旧韮塚製紙場」があります。入場無料で資料などの展示物があります。
旧韮塚製糸場 名所・史跡
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駅まで歩いて戻ってきました。駅前には「まちなか周遊観光バス」のバス停があり、これを使うと富岡製糸場まで無料で行けます。
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下仁田行きの電車が来たので乗ります。今回の電車も桃源堂のラッピングですね。
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上州一ノ宮駅に着きました。ここから歩いて貫前神社に向かいます。
上州一ノ宮駅 駅
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8分ほど歩いて着きました。右手には貫前神社の社号標が見えます。けっこうきつい坂を上ります(後から知ったのですが坂の途中には登録有形文化財の元役場があったようです)。
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坂を上り終えると階段の上に貫前神社の大鳥居が見えます。まだまだ上るようです・・・
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階段の途中で振り返ってみるととても景色が良かったです。奥の山々は関東山地です。一番高い平らに見える山頂は両神山です。
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やっと総門まで着きました。手前にある燈籠は銅製で富岡市指定文化財です。
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総門越しからは楼門(国指定重要文化財)の屋根の部分しか見えません。
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貫前神社は日本3大下り宮(残りの2つは宮崎県の鵜戸神社と熊本県の草部吉見神社)で総門から階段を下ったところに社殿があって上の画像のように見えます。
貫前神社 寺・神社・教会
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普通に階段を降りると気づきにくいのですが、途中には横に逸れる階段があります、
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その先を進むと広場があり月読神社や日枝神社などの末社が祀ってあります。
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楼門(国指定重要文化財)
徳川家光によってつくられました。 -
貫前神社拝殿・本殿(国の重要文化財)
御祭神は経津主神(ふつぬしのかみ)と機織りの神様の姫大神(ひめおおかみ)です。社殿は徳川家光により建てられ綱吉によって整えられました。本殿は貫前造りと言われる外観は1階建てですが内部は2階建てという珍しい造りです。 -
平成21年には約5年間にわたる大改修が行われ、このように鮮やかな漆が塗られました。
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大正末期にカエルの形をしたサルノコシカケが出来「勝ち蛙」として参拝されました。現在では「無事に帰る」と呼ばれています。
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上州一ノ宮駅に戻ってきました。今回の電車も上野三碑の列車で、ここから4駅先の下仁田駅まで行きます。
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千平駅~下仁田駅間は7分ほどかかるので途中に信号場あって、列車交換が行われます。対向列車は地元の富岡市の企業で蒟蒻畑で有名なマンナンライフのラッピング電車でした。
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上信鉄道の終点の下仁田駅に着きました。時刻は午後5時頃で6時の電車に乗って静岡に帰らないといけないので、この時間を使って早めの夕食を取ります。下仁田ではかつ丼が有名だそうで行こうと思います。
下仁田駅 駅
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駅から歩いて1分ほどの「和洋食堂なべや」で下仁田かつ丼と下仁田名産のこんにゃくのさしみを注文しました。下仁田駅周辺の老舗飲食店のかつ丼はソースや卵とじではなくソースをくぐらせたものです。
鍋屋 グルメ・レストラン
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食事が終わって少し時間があったのでジオスポットの青岩公園に向かって歩きますが、帰りの電車を乗り過ごしたら帰れなくなるので引き返しました。青岩公園は大昔に海中でできた緑色岩の層が露出している場所です。緑色岩以外にも上流から流されてきた岩石を見たり触ったりできます。右奥に見える山頂が丸い山は大崩山です。これも大昔に青岩公園と同じ緑色岩の層の上に違う岩盤層が滑ってきて、その後雨や風で削られ残ったところが山になっています。このような山を「根なし山」と言います。他にも中央構造線の境目が見られる「川井の断層」もあります。このように下仁田町には沢山のジオスポットがあります。
青岩公園 公園・植物園
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下仁田町では令和5年2月28日までキェンペーンをやっています。町内の飲食店や小売店で500円以上の買い物をし、そのレシートを下仁田駅で提示すると帰りの片道乗車券分が無料になります。
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帰りの電車は日野自動車のラッピングがされていました。今までとは違った電車です。
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この電車は絵手紙列車で全国各地からの寄せらせられた絵手紙が貼られています。
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行きでも通ったのですが、下仁田駅の2つ先には難読駅名の南蛇井(なんじゃい)駅があります。
南蛇井駅 駅
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上信鉄道の高崎駅に着きました。
高崎駅 駅
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今回使ったフリー切符は青春18きっぷと同様にグリーン券を買うことでグリーン車に乗ることができます。
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車内で富岡製糸場の近くの「くらさん家」でカイコやきを食べました(ちょっとリアルで食べるのに躊躇するかも?)。定番のあんこやクリーム以外にもいろいろな種類がありました。
くらさん家 グルメ・レストラン
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今回いただいてきた上野一の宮「貫前神社(ぬきさきじんじや)」の御朱印です。これでやっと10社目(諏訪大社は4社で1社と数えています)。全国の一の宮をすべてお詣りするにはどれくらい掛かるのでしょうか…
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