2022/11/15 - 2022/11/20
43位(同エリア116件中)
唐辛子婆さん
唐辛子爺が所用で鹿児島市と霧島市に行くというので
じゃーバンコクで同じアパートだった友人(霧島市在住)に会いたい。
ツルの越冬地にも寄りたい。
薩摩藩英国留学生記念館にはぜひ寄りたい。
それに田の神様が面白さう。
「ううう、寄りたいところみんな交通の便が悪そう。」頭を抱える唐辛子爺。
レンタカーを借りられない(運転免許返上済)のでタクシーか
一日に何便かの路線バスを組みあわせるしかありませぬ。
でもそれも楽しいんじゃない?
唐辛子爺は自分の用事を後回しにして婆の希望を優先的にアレンジしてくれました。
11月18日(金)
今日はバンコク時代同じアパートに住んでいたMWKさんご夫妻に会う日。
ご主人様は午後2時からズーム会議なのに午前中ずっと車で名所に連れて行ってくださって。地図や資料を用意して待っていてくださいました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- ANAグループ JRローカル 徒歩
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-
「いろいろ調べたら加治木駅に来てくださるのが一番いいとわかりました。」
それで鹿児島中央駅からJR日豊本線で加治木駅まで。
MWKさんとはバンコクのアパートで2年ぐらい一緒でした。
小さいお子さん3人を抱えながらコーラスにも参加したりと楽しくアクティブな方でした。
そしてタイでの滞在記「微笑みの国で」を出版。
帰国後住んでいらした大阪から鹿児島のご実家のご両親の介護に12年間も通って奔走されてた時のことは「ザ・KAIGO」として出版。
そして今働いていらっしゃる施設で高齢者の方々からのお話を集めて
「おじいちゃんおばあちゃんのおはなし」を出版。
これってすごくない?すんごい人とお友達だったんだぁ!
ご主人様は定年退職後、台湾の会社の社長として台北にお住まいでしたがたまたま「ここ数日は日本です。この先は台湾と日本を2週間ずつ行ったり来たりかな。」
今気がついたんですけどこの「かじき」駅の「きんこう」と「はやと」の間に蜘蛛の巣が描かれているのは何のおまじない?←よ~く見たら蜘蛛合戦と書かれていました。加治木は蜘蛛合戦が有名なの? -
もうもう再会したとたん
MWKさんと私は約30年前のバンコクでの思い出話に夢中です。
通りの出口にあった市場の話、ヤマザキパンが進出して夕食前に出来たてのパンが届くのでついつい2個は食べちゃう話(おかげで見る見るうちに太っちゃった)、プールにスパルタ式の水泳の先生がきてて子供たちがヒイヒイ言ってた話・・・。
さて、最初に連れて行ってくださったのは龍門滝。 -
滝もですがタモリが見たら喜びそうなきれいな岩!
何ていう名前の岩かしら? -
実ったまま熟して割れてるイチジクを初めてみました。
おいしさう! -
それから連れて行ってくださったのは鷹屋神社
-
-
鹿児島の神様は縄をネックレスみたいにかけてる方が多いわねえ。
よーく見るとこの方の表情は
フツーの仏像(か、神様か知りませんが)とは全然違う。
目の玉や口元の動きが、説法してるのではなく問わず語りに自分のことを打ち明けているやう。
なんと人間臭いというか、これを作った人の観察眼と力量ってすごい。頭や体の部分は教えられた通り作ったけど顔は才能が出ちゃった、みたいな。 -
この方は、日向ぼっこしてうつらうつらしてるかも。
あ、罰あてないでくださいまし、ネックレスがお似合いよ。 -
戦争が一日も早く終結しますやうにと祈る唐辛子爺。
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えっ?大麻?大麻ぁ??
ここではおふだのことを大麻と書くやうです。
ああ驚いた。 -
神社の近くに田の神様
「3名のうち2名は仏様だったので明治政府の廃仏毀釈により顔をつぶされています。」
ああ、確かにそんなこと歴史の時間に習ったなあとその時は不思議にも思いませんでしたけど、考えてみたら関東でも関西でも仏像の顔がつぶされたのを見たことがないやうな。私が気がつかなかっただけなのかしらん。 -
おいは玉利の田の神様(たのかんさあ)ぢゃ。
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おだやかな親しみ深いいいお顔。
わざわざ下見して田の神様をルートに入れてくださったご主人様に大感謝です。
鹿児島県には田の神様が県内に数千体とか。
目がくらむやうな数ではありませぬか? -
次は神武天皇のお祖父さまのご陵へ
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階段を上ります。
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苔の色が優し気で
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とても美しい。
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この一帯の人はお正月にはみんなでここにお参りするとか。
いいですねえ、神様がこんなに近くにいらして。
ちょうど奥に宮内庁の?調査の方々がいらしてました。 -
上皇・上皇后さまがいらした記念碑。
昭和天皇が皇太子時代にお手植えされた木も大木となっています。 -
次はソバの花咲く道を通り過ぎ
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木立を抜けて
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大出水の湧水に到着です。なんてきれいな水の色!
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吸い込まれるやうな息をのむやうな美しさ!
湧きあがる水の揺らめきは時間が許せば一日中でもながめていたい。 -
「ここに毎月水を汲みに来るんですよ。」
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唐辛子爺も汲んでみました。
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こんないいお水を飲めるなんて幸せなことですね。
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摩崖仏のやうな大出水の田の神様
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この田の神様のお名前を失念してしまって。
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お隣は馬頭観音ですがお顔が壊されたのを最近になって修復中でせうか?
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田の神様は
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柔和な優しさうなお顔でした。
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周知遺跡(国及び地方の台帳に登録された遺跡)の印がそばにあり
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1日1便のバスの下岩穴という停留所の近く。(うろおぼえです)
下岩穴の田の神様と命名
(←コレコレ勝手にそんなことをしてはいけません)
←後で調べたら正しかった! -
たわわに実った柿
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「この辺りは主人の遊び場だったそうです。」
いいですねえ、自然がいっぱい!
桜島の大噴火の降灰でできたシラス台地で
水耕栽培よりお茶の栽培が主になっているそうです。 -
MWKさんと唐辛子爺が見ているのは
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祝儀園の田の神様
霧島市教育委員会の立て札がありました。
「宝暦12年(230年前)の年号が刻まれている。
田植えの時には早苗を、刈り上げの時には稲穂を備え、祭りは顔に米の粉を塗り、目、鼻、口は墨で彩って豊作を祈願する習わしであった。」 -
お顔の真ん中が削られているのが残念ですけど
ベンガラの色が残っているのが渋くていいですね。
お顔が風化して目鼻がわからなくなったりしている田の神様も多い。
そうかと思えばペンキでくっきりと修復されてピカソかミロかと見まがうばかりの楽しい神様もいらして興味は尽きずどんどんはまる。
なにしろ田の神様は旧薩摩藩(鹿児島県と宮崎県)にしかいらっしゃらない神様ださうで。 -
お昼はここ、人気のまことラーメンで
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深みのあるとんこつラーメンをいただきました。
チャーシューが分厚くておだしがきいててほんとうにおいしくて
毎日食べたい! -
それから開業百周年の肥薩線嘉例川駅の
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中へ。
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表にいた猫ちゃんはにゃん太郎。
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昔の運転レバーが置いてあったりレトロな雰囲気で
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線路の向こう側には桜並木なので
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花の頃はさぞや鉄ちゃんがいっぱいなんでせうね。
沢山の作品が飾られていましたよ。
夢みてるみたいにきれい。私もこんな時にまた来てみたいなあ。
三脚持ったおじちゃんたちで押すな押すなかしら? -
唐辛子爺がこの路線図をまじまじと見てつぶやく。
「吉都線(きっとせん)は出水の方に続いてるんだらうか?」
ブー!
宮崎の方に伸びてるんでした。トンネルが一個もない線だとか。
いつかこれに乗って宮崎で田の神様めぐりをしてみたい。
宮崎には「田の神様マップ」が整備されててレンタサイクルで回れるやうになっているそうなので。
鹿児島もがんばってね。 -
バンコク時代はお互いに超々多忙で話をしたことは多分一度もない二人。
高度成長期真っただ中で商社の駐在員のひと月のアテンドが33回もだ(←休日が1年中1日も取れない)と嘆かれた時代です。(二人とも理系で商社ではない)
その後、ご主人様は中国、インドネシアでの勤務後台湾へ。
唐辛子爺もアジア、アフリカ、中南米のあとリタイヤしてやっと国内を旅行できるやうになりました。
「我が家はナンナンちゃん(娘のこと)に借りがあるんですよ。」
とご主人さま。
赤ちゃんだったお嬢さんのことをとっても面倒見てたんですって。
そんなことぜんぜん知りませんでした^^。
一人っ子の娘にとっては赤ちゃんがそばにいるだけで幸せだったと思います。
「我が家の子供たち3人はタイ米で育ちましたよ。」
タイ米にもいろんな種類とランクがあり
香り米と呼ばれているお米はもっちりしていい匂いにうっとりでした。 -
西郷公園にも連れて行っていただきました。
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西郷どんの銅像が
-
ど~ん!
上野公園のよりずっと若い。
唐辛子爺の先祖は西南の役で西郷どんと一緒に戦って切腹したのに死にそこなって官軍につかまり政治犯の入る市ヶ谷の監獄に送られたそうです。
結婚間もないころ姑にその話を聞いた時は、ろくな病院も抗生物質もない時代、お腹の傷が膿まなかっただらうか、さぞや痛かっただろうなあ、鹿児島から東京への長旅のあいだ中、と心を痛めました。
でも最近になって唐辛子爺の従兄弟が子細に調べた結果、切腹しそうになった時に官軍にいた同郷の友人に「〇〇どん、やめろっ!」と止められたということがわかり、安堵の胸をなでおろしたのです。
止めてくれてよかったわ、その結果として唐辛子爺がここにいる。
西郷どんの近所に住んでいた遠縁の先祖は切腹で亡くなりました。
戦争はイヤだわ。痛いんだもの。 -
最後にこんなきれいなコスモス畑で写真撮ってもらえて
超ハッピーな1日となりました。 -
唐辛子爺の目的地である霧島市役所まで送ってくださり、
爺が調べものをしている間MWKさんと私はカフェでまた積もる話をいたしました。
お互いに決して平たんではない道のりをも共有している二人。
でも元気出していきましょう。
私達まだまだいろんなことやれるわ。
国分から鹿児島中央まで戻ります。
お二人とも本当にありがとうございました。
教えていただいた天文館の「むじゃき」にも行きましたよ。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- 名古屋やんさん 2023/01/10 15:30:45
- 薩摩の魅力
- 昨年の旅行記を今やっとこ拝見。
ご自分たちで歩かれた薩摩の魅力が満載!
コスモス畑のご夫婦はとても素敵!旅の象徴ですね。
楽しませていただきました。
名古屋やん
- 唐辛子婆さん からの返信 2023/01/10 18:07:00
- Re: 薩摩の魅力
- 名古屋やん
見てくださってありがとう!
有名な観光地はあまり訪れなかったけれど充実の旅でした。
コスモスの花がまだきれいに咲き残っているのに驚きました。
やっぱり鹿児島は暖かい国なんですね。
また何度も訪れたいと思いましたよ。
今年もよろしくお願いいたします。
唐辛子婆
-
- mistralさん 2022/12/14 19:31:09
- 薩摩の旅
- 唐辛子さん
こんばんは。
この旅行記で、多くの田の神様がたにお目にかかることができ、
また素晴らしいコスモス畑で唐辛子さんご夫妻にもお会いでき嬉しかったです。
どこかの武家屋敷のボランティアの方からお話を聞いたことを思い出しました。
明治新政府が打ち出した廃仏毀釈令、
新政府の要職には薩長出身者が多く関わっていて、その為、特に薩摩藩での
廃仏毀釈は厳しかったようでした。
そのせいで薩摩にはお寺さんも少ないとか。
田の神様の仏様のお顔も潰してしまうなんて、まるで邪悪な宗教ででもあるか
のような扱い。廃仏毀釈は明治の汚点の一つ、なんてことも書かれているのを
読んだことがあります。
ご主人さまのご先祖の西南の役での切腹し損なったお話、どこかで伺ったこと
思い出しました。薩摩では同胞が敵味方に分かれて戦った悲惨な戦争で、
その折に出会った方から止められたことが良かったんですよね。
我が家の夫も、年とってきた証?か、ご先祖の動向に興味を持ち家系図など
を調べたり、いろいろやっています
最近では親戚の文学者に共感するところが多いみたいで、鹿児島の文学館に
行ってみたり。
唐辛子さんちでも、ご夫妻それぞれの興味を尊重されながらの良い旅を
なさっているご様子ですね。
mistral
- 唐辛子婆さん からの返信 2022/12/16 12:12:58
- Re: 薩摩の旅
- mistralさん
ご返事がすっかり遅くなってすみません。
>明治新政府が打ち出した廃仏毀釈令・・・特に薩摩藩での廃仏毀釈は厳しか>ったようでした。そのせいで薩摩にはお寺さんも少ないとか。
そうでしたか。だからほかの所ではあまり見かけないんですね。
>田の神様の仏様のお顔も潰してしまうなんて、
>まるで邪悪な宗教ででもあるかのような扱い。
まあタリバンみたいですけど。
でもバイキングの時代に八百万の神を信じていた北欧一帯がキリスト教に席巻された時もそうだったのかも。
異文化、異宗教も尊重して共存していきたいですよね。
先祖のことは姓が割と珍しくて多分一族しかいないだろうことからと
主人の従兄弟がリタイヤ後、熱心に調べ始めてまとめてくれていたのですが
家族に介護が必要になって中断しているので、その先のまだまだわからないことを主人が調べる気になったようです。
病気がちの主人の兄にレポートとしてまとめたのを読んだら、「今回の調査は時間切れ」と書いてあったので、私の興味に振り回されて申し訳なかったかなと思いましたが、再訪のきっかけを掴めたかも、しめしめ。
mistralさんのご主人様はご親戚に文学者の方がいらっしゃるんですね。
掘り下げが楽しみですね。
唐辛子婆
-
- チーママ散歩さん 2022/12/14 12:47:36
- こんにちは。
- こんにちは 唐辛子婆さん様。
ご無沙汰ばかりでごめんなさい。
どのお写真も全部素敵ですがとくに
神様の表情とてもやさしくて癒されます。
また境内の優しい苔の色。 良い所ですね。
知らない地名ですが、どんな町にもほっとする
素敵な場所があるのですね。
私も有名どころではない小さな町歩きで
素敵なスポットを先日回ってきたばかりです。
駐在のお忙しかった時代のお話。
お休みなしなんて。Σ(・□・;)
本当にお疲れ様でした。
ご主人の帰りを待つ奥様方やお子様方が
お互い仲良くなって、異国の地で時間を
過ごされたのでしょうね。
それにしてもアクティブな奥様ですね。
沢山の本を出版なさって。
もう今となっては叶わないですが
駐在奥様になりたかった~
コスモス畑のお二人のお写真すごくいいですね。
幸せそうに微笑む唐辛子婆さんのお顔が印象的です。
- 唐辛子婆さん からの返信 2022/12/16 11:24:14
- Re: こんにちは。
- チーママ散歩さん
ご返事がすっかり遅くなってすみません。
ご訪問ありがとうございます。
田の神様は表情もさまざまで本当に面白いので
旧薩摩藩にはまたぜひ行ってみたくなりました。
>駐在奥様になりたかった~
MWKさんのご主人様も唐辛子爺も商社ではなかったので1年間1日もお休みがなかったというほどではありませんでしたが。
駐在奥様、一見はなやかに見えますがそれなりに苦労はあって。
まずは言葉を使えるようにならないとメイドさんとの意思疎通もできませんからみなさん日本語でタイ語を教えてくれる学校に通っていましたね。
でも楽しくて得難い経験ができたのは事実です。
ロイカトンというタイのお祭りに外国人も日本人も親子が集まって一緒に準備したり。
懐かしい昔話と共に、今回もMWKさんにパワーをもらってきましたよ。
唐辛子婆
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