2022/11/15 - 2022/11/16
98位(同エリア206件中)
唐辛子婆さん
唐辛子爺が所用で鹿児島市と霧島市に行くというので
じゃーバンコクで同じアパートだった友人(霧島市在住)に会いたい。
ツルの越冬地にも寄りたい。
薩摩藩英国留学生記念館にはぜひ寄りたい。
それに田の神様が面白さう。
「ううう、寄りたいところみんな交通の便が悪そう。」頭を抱える唐辛子爺。
レンタカーを借りられない(運転免許返上済)のでタクシーか
一日に何便かの路線バスを組みあわせるしかありませぬ。
でもそれも楽しいんじゃない?
唐辛子爺は自分の用事を後回しにして婆の希望を優先的にアレンジしてくれました。
11月16日(水)早朝、ホテルからタクシーで西干拓地のツル観察センターへ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー ANAグループ JRローカル 私鉄 徒歩
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-
「唐辛子婆さんは甘いっ!!」と叫んだのはSD氏。
バードウォッチングでコスタリカやオーストラリアに行ったこともあるウォーキング仲間です。
7時半が餌やりの時間なのでそれまでに行こうかと思っていたらば。
「夜明けを待って撮るんだよ!」
とハッパをかけられたって起きられないものは起きられない。 -
ツル観察センター(西干拓地)の敷地内に入る前に係の方に協賛金(1000円)をお支払いします。
「強制ではありませんけど、ツルの保護のためにご協力ください。」
はいはい喜んで。
東干拓地のハイド(観察小屋)方面に回るための貸し電気自動車が
2台待機中。右の建物は事務所とお土産店とトイレです。
敷地内には民宿も一軒ありました。 -
展望室
「かつてツルは日本各地の湿地や水田に飛来し、越冬をして過ごしていました。そのため、身近な存在の渡り鳥だったようです。江戸時代にはツルが食卓に並んでいたという話もあり。」
えーーっ?!
「近代になってからの開発や乱獲で、越冬地に飛来するツルの数も減少しました。ツルの渡来数が増え始めたのは、薩摩藩が海岸の干拓を始めた1600年頃から。
江戸幕府が長寿の象徴であるツルを縁起が良い鳥として保護し、薩摩藩も狩猟を禁じたため、ますます数が増えました。」 -
ツルの卵のほかいろいろな鳥の卵が展示してありました。
ダチョウのもありましたよ。 -
展望室の写真です。
これはナベヅル。鍋底についたススのような色をしてるからですって。 -
展望台に上がっていくと来ました来ました餌やりの車が。
餌をやらないと田んぼが荒らされるので出水市は毎日(一か所で?)エサを撒いているんださうです。
しか~しここで私はうろたえる。
朝日を浴びて景色が赤い。
こんな早朝に写真撮ったことがないので朝日がこんなに赤いとは知らなかった!ホワイトバランスを朝焼け用に設定しておかなくちゃならないなんて知らなかったんだぁ! -
これぢゃまるでアフリカのサバンナぢゃないか!
(行ったことはないが)
←それよりツルがこんなにうじゃうじゃいることにもっと驚けよ自分。
さうでした。
こんなに沢山のツルがいる風景ははじめてです。 -
これは餌やりしてる所と反対側の田んぼです。
稲刈りは終わっているけどまた新芽が伸びてきた田んぼは
とても美しい黄緑色。
向こうの方にシラサギか白いツルがいます。
逆光になりますが朝露がキラキラしてとてもきれいでみずみずしい。 -
足元の水はツルの寝床ですって。
ツルはこのような水の中でしか寝ないので
耕作の終わった田んぼを市が借りてツルのために水を張る。
そんなビショビショの所で眠るのが好きだなんて気持ち悪くないのかしらん?冷たくて風邪ひきさう。 -
見下ろすとプロのやうな取材陣がいました。
(見下すと見下ろすって似ててまぎらわしい。)
←決して見下してはならないプロの方々でした。
なぜなら -
NHKの海外在留邦人向け番組の取材班だったのです。
私達も海外滞在中はニュースも大河もひとまとめのこの番組をよく見ていました。日本の番組はそれしかない時代・・・。
「インタビューしていいですか?」
近づいてきたのは日本在住の、トロントから来たカナダ人でした。
「遠くから見に来られたんですね。
ここのツルはそんなに有名なんですか?」と聞かれたけれども
「はい、カナダヅルも1羽きてるさうですよ。」とは言いそびれました。
編集の都合でカットするかもしれないし海外向けなので日本のTVでは見られないとのこと。(ネットでは見られるさうです。)
バンクーバーのELLiEさんに知らせなくっちゃ。 -
さて
-
ともかくも
-
こんなにたくさんの鳥を撮るのは初めてです。
唐辛子婆は機械音痴のシロウトなので一眼レフを扱うのは難しい。
購入した時はいつも使い方講座に参加することにしてるんですけど
直後にコロナ禍になったのでズーム授業をチラ見しただけではや3年。 -
一応素早い動きを追っかけるための設定(シャッタースピードや連写など)ですけどあとでみたら背景の枯草にピントがあっていたり飛んでるのがボケていたり。
-
江戸時代に食べてたって?
食べでがありさう。
越辺川(おっぺがわ)の白鳥編みてくれて
https://4travel.jp/travelogue/11740041
「唐揚げが何人分できるかしら?」と書き込んでくれたのはホーミンさん。 -
あっ飛んだ!
(上の白い部分がビショビショのツルの寝床です。) -
戻った。
-
真正面から撮るのって難しい。
-
けど面白い。
-
面白くてこれを表紙にしたかったくらいです。
←やっぱり表紙にしました。
別の惑星から飛んできた金属製の怪物のやう。 -
目のまわりが赤いのは何ていうツル?
-
ほらこの赤いの、ケバいアイシャドウしてるみたいよ。
-
え?
アイシャドウっていうよりは真っ赤な頬紅みたい。
よく見るとほかのツルよりも目がとってもちっこいし。 -
これも背景の枯草にピントがあっちゃってツルがボケボケですが
顔の模様の違いはわかります。
タクシーの運転手さんがツルについてとっても詳しくて
「ナベヅル6000羽、マナヅル200羽、クロヅル2羽、カナダヅル1羽来てますよ。
子供は1羽か2羽なんだけどもいつも親子一緒に行動してます。
子供は頭のへんが赤っぽいからすぐわかるんです。
連れて北に渡らなくちゃならないから孵化してから親と同じぐらい大きくなるまでが速い!」 -
釧路平原に真冬に来る丹頂鶴しか知らなくて
-
白いのばっかだと思っていたらば白いのがほとんどいないし
-
年賀はがきで見るやうな端正で静かな鳥だと思いこんでたら
こんなに活発そうで獰猛そうで驚いた。 -
しーん
-
わしらをなんやとおもてんねん。
-
もっと勉強してからおいでよね。
-
西干拓地を出るあたりにいらした田の神様。
お米がよくとれるように田んぼに祀られた神様で
右手にしゃもじ、左手にめしげ(茶碗)を持っている。
旧薩摩藩(鹿児島県と宮崎県)だけに残る江戸時代からの神様。 -
なんていう名前の田の神様(タノカンサア)か
そのへんにいた人に聞いても誰も知らない。
←たぶん「荒崎の田の神様」
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この旅行記へのコメント (4)
-
- mistralさん 2022/12/07 17:59:34
- 鹿児島の旅
- 唐辛子さん
こんばんは。
出水にいらっしゃったんですね。
我が夫の田舎は出水でした。
過去形を使ったのは、先祖代々のお墓もあったのですが、だいぶ前にはこちらへ分骨をし、
今年初めには決心して墓じまいをしました。
形のみ所有していて、公園として市に使っていただいていた土地( 義父の代からです)も
現在進行形で寄付に向かって動いています。
夫の持ち物が少しづつ減っていってます。
夫の原点だった出水は少しづつ消滅しかかっているわけです。
そんな経過で鹿児島から出水までは何度か足をはこびました。
そのついでにツルの冬の間の生息地を見学し、想像以上にツルが密集していることに
驚き、よくぞこんなに多くのツルさんたちが集まるまでになったことに感激しました。
麓の武家屋敷も見学しました。
唐辛子さんがたどられたルートを私も辿りました。( レンタカーでしたが)
薩摩藩英国留学生記念館にもこれからいらっしゃるんですね。
最初は鹿児島には馴染まずいましたが、何度か通ううちに大好きになってきました。
これからアップされる旅行記、楽しみにしていますね。
mistral
- 唐辛子婆さん からの返信 2022/12/08 00:05:36
- Re: 鹿児島の旅
- mistralさん
鹿児島に行く前に
mistralさんの一連の旅行記を拝見して大いに参考にさせていただきました。
>夫の原点だった出水は少しづつ消滅しかかっているわけです。
でも出水ご出身だった事実は変わらないわけですから。
とてもいいところですね。
私はもう一度ゆっくり訪れたいなあと思います。
麓の武家屋敷の説明もさすがmistralさん、詳しく書いていらして。
ガイドの方が親切に細かく教えてくださったのに右から左に忘れてしまって
ネットで調べてもそれが載ってない・・・。
薩摩藩英国留学生記念館では館長さん(多分)がとても詳しく案内してくださって感激しました。
>最初は鹿児島には馴染まずいましたが何度か通ううちに大好きになってきました。
私は男尊女卑の伝統的なところだというので最初、身を硬くしていましただ^^。
唐辛子婆
- mistralさん からの返信 2022/12/08 08:00:56
- Re: 鹿児島の旅
- 唐辛子さん
おはようございます。
お返事をありがとうございました。
参考にしていただいてたなんて、今更に緊張、、、
さすが唐辛子さん。
ツルに会いに早朝にいらっしゃって、更に干拓地にも
入られたんですね。
行ってみようよ、とお昼間に行くのとは雰囲気が違いますね。
ツルたちが餌やりの時間でざわめいている様子や
飛び立っている姿が沢山見受けられました。
田の神さまのことも知りませんでした。
多分、地元出身の夫でさえ。
mistral
- 唐辛子婆さん からの返信 2022/12/08 20:55:21
- Re: 鹿児島の旅
- mistralさん
おほめいただいて光栄です。
田の神様についてはgoogle earthで武家屋敷群などを確認してるうちに
「なんとかの田の神様」というのを偶然見つけてしまったのです。
これは何だろう?
そうしたら全国をキャンピングカーで回りながら神社仏閣仏像地蔵を撮影している方のページを見つけ田の神様の一覧表にたどり着きました。
そうしたら田の神様は旧薩摩藩独自の物で、お顔も仏教の影響をあまり受けず、ミロやピカソみたいなのもありカラフルなのも白塗りのもあり。
ベンガラなどで着色したものが剥げかかっているけどそれが良い味わいで素朴なお顔のだったり、カップルだったり、やんちゃなおじーさんだったり。
そしてよその田んぼから盗んできても、不作なのでいじめたりしても祟ったりはしない神様のようです。
唐辛子婆
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