2022/12/03 - 2022/12/03
1124位(同エリア4556件中)
さるおさん
例年、紅葉の季節の嵐山はものすごい観光客で、人混みの苦手な私が避けていた場所なのですが、「嵐山祐斎亭」の写真を見て是非行ってみたいと。「嵐山祐斎亭」自体は予約制なので、そこまで混み合う事も無かろうと、11/24を紅葉真っ盛りと予想し予約を入れました。ところが当日、まさかの大雨。京都まで行く気をなくしてキャンセル、12/3に予約を取り直ました。12/3なぁ、紅葉、どうだろう・・・。
行程: 祇王寺→二尊院→常寂光寺→御髪神社→竹林の道→天龍寺(「篩月」で精進料理のランチ)→宝厳院→嵐山祐斎亭→渡月橋
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「祇王寺」
JR嵯峨嵐山駅から徒歩20分ちょっと。グーグル先生に導かれて到着。20分もかかる所、グーグル先生が居なかったら、とても辿り着けなかった。有難う、グーグル先生。
※グーグル先生、私の中では"養命先生(草刈正雄)"のイメージ。 -
苔で有名な寺。苔も"散り紅葉"で隠れる。但し、この"散り紅葉"、散ってからすでに何日か経ち、水分も抜けカラッカラッに乾いてます(笑)。
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平清盛の寵愛を受けた白拍子・祇王が、他の女性に心変わりした清盛に捨てられ尼になって余生を過ごした慎ましやかな草庵。悲恋の尼寺「祇王寺」。
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手水も慎ましやか。
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庵の奥に「吉野窓」。部屋の右手に祇王、その母・刀自、妹・祇女、祇王から清盛を奪った女性・仏御前、そして清盛が祀ってある。うん? 何で清盛も一緒に祀ってあるの? 一緒に祀ろうって誰が決めたの? 女同士で、ひっそり暮らしてたのに、何で死んでまで自分を捨てた男と一緒に祀られなきゃいけないの・・・と、心の狭い私なら思う。果たして祇王は一緒に祀ってほしかったのか。顔も見たくなかったんじゃないのと現代の女性は思うのだが・・・。
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仏御膳も、どうかと思うよ。自分が清盛を奪っておいて、"私も、いつか貴方みたいに清盛様に捨てられるから"って祇王を頼って来るなんて・・・。私なら"どの面下げて"ってキィッーってなるけど、祇王は慈悲深い女性だったんだろうね。こんな
心根の良い女性を粗末に扱うなんて、清盛さんよぉ、だから"奢るべからず"なんて言われるんだよ。 -
せっかくなので苔も写しときます。
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「二尊院」
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「紅葉の馬場」と呼ばれる「総門」から「黒門」へ続く道。ほれ、この通り"枯れ木の馬場"状態(笑)。
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「二尊院」とはその名の通り、「釈迦如来」と「阿弥陀如来」の二尊を祀る寺。
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このお寺はね、所々にこういう花を使った飾りあり。
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「本堂」と小倉山。
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境内のお地蔵様。軽い気持ちで写した写真、"畜生道"って書いてあるのが気になるけど・・・。
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「落柿舎」
俳人向井去来の庵。中には入らず。 -
この時期の山里の風景は美しい。
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「常寂光寺」
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小倉山中腹に佇む「常寂光寺」からの眺め。
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境内に竹林。
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竹と散り紅葉(枯れ紅葉?)のコラボレーション。
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「多方塔」
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どこが本堂か判り難くいお寺で、建物自体は余り興味が沸かなかったけれど。広い庭の紅葉が見所なんだろうね。
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「常寂光寺」から「天龍寺」へ。
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個人のお家の紅葉かしら。緑に黄に橙と多種多様の色が美しい。
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道すがらにあった「御髪神社」。最近、加齢のせいで髪の毛が細くなってきた。抜け毛も激しいし。頭頂部はハげてる気がする・・・。そりゃ寄るよね「御髪神社」(笑)。お参りにも自然と力が入る。
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竹と紅葉。
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「竹林の道」、ここは凄い観光客。
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他人を写さない様にしようと思うと空を写すしかない。
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「天龍寺」には北門から入る。「諸堂」「法堂(雲龍図)」は別料金で、北門受付では購入できない。結局、本堂の受付に回ることになる。
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「曹源池庭園」
約700年前、名僧・夢窓疎石作庭。わが国最初の史跡・特別名勝指定。
中央の曹源池を巡る池泉回遊式庭園で、嵐山や亀山を取り込んだ借景式庭園。
2枚の巨岩を立て龍門の滝と見立てた。龍門の滝とは中国の登龍門の故事になぞらえたもので、鯉魚石を配するが、通常の鯉魚石が滝の下に置かれているのに対し、この石は滝の流れの横に置かれており、龍と化す途中の姿を現す珍しい姿をしている…らしい。 -
回りの山々を借景にしたダイナミックな庭だということは理解した。理解はしたが、正直、この庭の良さが判らなかった。帰宅後、他の方の旅行記の写真を拝見して素敵な庭だと思った。生で見るより写真の方が素敵だったなんて(笑)。
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「庫裏」の有名な「達磨図」。前管長である平田精耕老師の筆によるもの。写真は、方丈の床の間に飾られた同じ「達磨図」。達磨宗である禅を象徴し「天龍寺」のシンボルマークのようなもの。
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「天龍寺」で"庭"と"達磨"の他に有名な物、それが"龍"です。
「雲龍図」
法堂の天井に平成9年日本画家加山又により「雲龍図」が描かれました。この龍は、部屋の何処に居ても睨まれているように見えることから「八方睨みの龍」と呼ばれています。
平成9年か、最近じゃん。(平安時代や鎌倉時代の仏像や絵画が当たり前の京都では、平成9年など赤子のような物です。)
私は法堂内をウロウロしながら、いろんな角度から龍を眺めてみたけど、他の観光客の方々は一か所から大人しく鑑賞されていました。アラ、私、お行儀悪かった?
だからかしら、ずっと龍に睨まれてるんですけど(笑)。
面白かったですよ。ホントにどこに逃げても睨まれますから。トリックアートの日本画版ですね。 -
お昼は「天龍寺」内の精進料理のお店「篩月」で。事前予約しました。当初は11/24に訪問する予定でした。その際は予約が取れませんでした。ここだけではありません。他にも近辺の湯豆腐屋さん、和食のお店からイタリアン迄、全く予約が取れませんでした。それが、12/3で予約を取り直すと、いとも簡単に予約が取れました。何なら予約しなくても問題なかったかも。11月の人出の多さが容易に想像できますね。
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「精進料理」
禅宗の修行の一つ(食べること)の精神と自然の調和から生まれる心の自由を味わうために完成された調理法。厳選された新鮮な四季折々の素材を心を込めて整えることから始まり動物性の素材を一切使用せず野菜・山菜・野草・海草類を主にした素材で健康に優れた料理法といえます。
私は肉好きなので、あまり期待はしていませんでしたが、思った以上に美味しかったです。味付けの濃い料理もあり物足りなさは感じませんでした。 -
「篩月」内では中国語や英語やフランス語の会話が聞こえてきました。今回の京都、観光客は日本人と外国人が半々ぐらいといった感じでしょうか。イヤ、6:4で外国人のほが多かったかも。もう外国の方はコロナを生活の一部と捉えているのでしょうね。日本人は未だにコロナと上手く付き合えていないのかもしれません。
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「嵐山羅漢」
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「宝厳院」、秋の特別拝観。
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「獅子吼の庭」
室町時代の策彦周良禅師作庭。天龍寺の曹源池庭園とおなじく「龍門瀑」の表現が引き継がれている。 龍門瀑とは皇帝・禹がその治水事業において黄河上流にある竜門山を切り開いてできた急流のこと。中国の故事にある「登龍門」の由来である「鯉が三段の滝を登って将に龍に化す様」を現しており、鯉が死を賭してまで龍になるべく努力する様子にならって、修行僧が観音の知恵を得るまで、努力をしなければならないことを、借景回遊式庭園のなかで表現している。
写真の岩は釈迦如来を、丸い黒石は苦海を表す。獅子の咆哮に諭され、先を競って苦海を渡り釈迦如来のもとに説法を拝聴しに行く獣達(十二の干支)の場面。
「天龍寺」の庭より、こじんまりしていて見立てがわかりやすく、私は、こっちの方の庭が好きよ。 -
「永代供養堂」
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宝厳院は大本山天龍寺の塔頭寺院のひとつです。
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実は昨年も同じ時期に京都に来ています。その時は大原方面を訪れました。大原の方は未だ紅葉が残っていたけど。その年にもよるでしょうが、やっぱり紅葉は11月までかな。
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奥に「嵐山羅漢」の姿。
「羅漢」
釈尊の弟子で崇高な修行者「悟りを得た人」を意味する。「五百羅漢」を天下の景勝地・嵐山に建立する事により、人類の安心立命と嵐山の守護・景観保全を祈念するとともに、有縁無縁の菩提を弔うもの。 -
6つ程寺社を巡ったけど「宝厳院」の紅葉が一番だったかしら。秋季だけ特別拝観になるだけのことはあるわね。
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意外と青紅葉が美しいのよね。
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空を見上げ、この紅葉。
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この日は天気が良かったからか、ボートに乗っている人が多かった。冬を迎える嵐山の残紅葉がまだ美しかったの。
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桂川の畔を歩いて「嵐山祐斎亭」到着。今回のメイン。ここに来たくて嵐山までやって来た。
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「嵐山祐斎亭」
元々は料理旅館「千鳥」という京都の舞妓、芸妓憧れの地。ノーベル文学賞受賞された文豪、川端康成が逗留し「山の音」を執筆した場所としても知られています。
予約制で見学料2000円です。現在は染色アートギャラリーとして使用されています。 -
黒机に映り込む嵐山の風景。
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障子から見れる景色が素敵。そりゃ、この風景だもの。川端康成の筆も進んだことでしょう。
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「まる窓の部屋」
普通に写せば、こんな感じ。建物自体は古い。階段も細くて上り下りに注意が必要。何かギシギシ言うし(笑)。 -
写真の撮り方によって、こんな感じで美しい写真が撮れます。私の腕がイマイチなので、私が撮った写真は、こんなモンですが。
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昨年行った「瑠璃光院」に似た感じでしょうか。なので、写真の写し方は慣れたもの。説明を聞かなくてもスマホを下の方にセットして、テキパキしたもんです。
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翡翠色の桂川。
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「嵐山祐斎亭」は桂川の上にあるので、さすがにココに手漕ぎボートの姿は無い。代わりに保津川下りの舟。
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水鏡に映る嵐山。筆を使って波紋を起こすと、また違った雰囲気の写真になるそう。プロでもないので、そこまでの拘りはありません。むしろ、後ろで並んで待っている人たちの視線が気になる・・・。
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似たような出来の写真ですが、もう一枚、水鏡版を載せておきます。
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水盤やら丸窓やら黒机やら、映え写真を写す小道具がいろいろあったけど、自然に写す桂川と嵐山の景色が、一番美しかった気がする・・・。
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最後は「渡月橋」。この辺りになると観光客が一気に増える。「渡月橋」から嵐山駅のある長辻通りは観光客で溢れていた。世の中は徐々にコロナ前に戻りつつある。コロナ禍の静かな京都が懐かしくもあり、活気が戻って来た京都が嬉しくもあり・・・。そろそろ私自身もafterコロナヘ舵を切っていく時期だな。ぼちぼち海外も考えますか・・・。
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