2022/09/11 - 2022/09/11
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kojikojiさん
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この旅行記スケジュールを元に
2022年の夏はあまりの暑さとコロナの拡大のために7月8月はほとんどどこにも出掛けずにいました。4回目のワクチン接種も終わり、感染者数も落ち着きつつある11日から2泊3日で盛岡のつなぎ温泉に行くことにしました。阪急交通社のトラピックスのパンフレットが毎月のように届くのですが、その中にあった「湖の見える美肌の湯 ホテル紫苑3日間」です。盛岡へは近いうちに行きたいと思っていたので、市内から20分ほどの距離にあるつなぎ温泉であれば2日目に市内観光が出来るなと考えました。新幹線とホテル2泊で4万円弱という値段も魅力です。添乗員のいないフリーのツアーなので出発の1週間前に最終案内書とJRのチケットが送られてきて、ここで初めて出発時間が分かりました。そこから初日と最終日の盛岡市内での自由時間がどれ程取れるかが分かり、ホテルの送迎バスを申し込みました。実際は初日と最終日の送迎バスは旅行会社で押さえてありました。2日目の自由時間で盛岡駅に出る場合は予約が必要で、片道200円でした。東京駅を午前9時40分に出発し、盛岡駅には午後1時12分に到着しました。送迎バスは午後3時なので2時間弱の自由時間になります。路線バスを使えばもう少し自由時間が延ばせますが、バス停はホテルから少し離れているのと(電話すればバス停に迎えに来てくれます。)到着時に同じツアーのお客を集めてのオリエンがあるので参加したほうが良いと思います。部屋は12畳のレイクビューで人口のダム湖の御所湖が見渡せますし、右手には岩手山も見えます。夕食は午後6時からなので、その間に温泉街まで散歩してみました。ホテルの庭園にはきれいに薔薇の花が咲いていました。湖畔は遊歩道などはありませんが、繋大橋のたもとには小さな公園がありました。15分ほどで着いた温泉街のバス停の周辺には観光客向けの店などは何もなく、足湯と手湯があるくらいでした。宿泊した紫苑の温泉は素晴らしいのでホテルの中だけで滞在は楽しめます。夕食は3階の宴会場で、同じツアーの参加者らしい40人ほどがいらっしゃいました。元々が安いツアーなので食事はあまり期待していなかったのですが、よい方向に期待外れでした。食後の午後8時15分からロビーで「さんさ踊り」が観光局主催で25分間開催されました。さんさを観るのは初めてでしたが、迫力のある太鼓と踊りに魅了されました。これは季節限定ですが毎晩違うグループの踊りが観られるので、比較してみるのも面白いと思います。そして南部の伝統的な曲がり屋の造りの温泉を楽しんで夜は更けました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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以前より気になっていたトラピックス社の「湖の見える美肌の湯の当社基準Sランクホテルに2連泊!! 岩手県つなぎ温泉 ホテル紫苑 3日間」というフリーツアーに申し込んでいました。6月の札幌と小樽以来2か月振りの旅行です。1人39,800円という金額も魅力ですし、フリーツアーの気軽さもあります。
東京駅 駅
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今回の目的は温泉でもありますが、盛岡市内からバスで30分ほどの至近距離ということもあります。3日間に渡って盛岡市内を観光することが出来るからです。
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お昼には盛岡でわんこそばを食べるつもりでいましたが、お腹が空いていたので、「まい泉」の玉手箱はヒレかつサンドに、かんぴょう巻き、いなり寿司、煮物が入ったお弁当で、697円というお値段も嬉しいです。
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東北地方は台風の影響を心配していましたが、どこの田んぼも黄金色に色づいた稲の穂がきれいでした。残念ながら曇り空なので安達太良山から北に続く山々の姿は霞んでいました。
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盛岡行きの新幹線の車内は後方の5列だけが満員で、それ以外の座席はガラガラでした。つまり、周囲の20人くらいが同じフリーツアーに参加している人だということが分かります。3人席に2人だけだったのでゆったり座ることが出来ました。
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仙台を出るころからは天気も回復してきて、日差しが強くなってきました。
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盛岡駅には定刻の午後1時12分に到着しました。午後3時に送迎バスが出るので2時間弱のフリータイムになります。お昼を駅周辺で食べるくらいの時間しかありません。送迎バスに乗らずに路線バスで温泉街まで行けば、午後5時くらいまで遊ぶことが出来ます。
盛岡駅 駅
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駅のコンコースでは岩手県産の松茸が売っていました。東京の百貨店で買ったら3倍くらいになりそうな見事なものです。さすがに初日に買うことは出来ません。
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「香茸(こうたけ)」は松と広葉樹の混生林に生え、1年のうちでたった1週間程度しか採れないそうです。知る人ぞ知る幻のキノコと言われ、収穫できた年は丁寧に天日干しして保存し、お祝いの席やお正月などに、おもてなし料理として振る舞われたりするそうです。
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松茸は最終日にして、盛岡周辺で生産されている梨のオーロラが1個200円とお手頃価格です。温泉の湯上りに食べようと思い、熟したのを選んでもらいます。茶色くなったのが食べごろです。それと紅浪漫というリンゴも1個。
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駅構内でもたもたしていたらお昼を食べる時間が1時間ほどになってしまいました。駅構内から周囲の通りに渡るには地下道を使わなければならないので迷子になります。
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「東屋本店」は改装工事中ということで駅前の店に入ることにします。ところがお店はわんこそばのお客さんで満席です。しばらく並んで午後3時前に食事が終えられるかを確認して店に入ります。
東家 駅前店 グルメ・レストラン
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まずは冷たいビールで喉を潤します。40分くらいしか時間が無いのでわんこそばは諦めました。若い男性のお客さんが多いのには驚きました。3,700円しますが、ゲーム感覚で競争しているようです。
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時間が無いので入り口の脇のテーブルで蕎麦が出来るのを待ちます。「東屋」は創業明治40年(1907年)の老舗で、現在は5代目だそうです。
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民芸風の店内には東屋の座布団に座った招き猫がいました。
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時間が無いので急いでもらいましたが、15分くらいで食べなければなりません。汗ばむような陽気だったので冷たいそばを選びました。
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こちらは「鳥そぼろとろろそば」です。鳥そぼろはわんこそばでも出されるものだそうです。
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妻はもっとさっぱりとしたとろろそばにしました。今回の旅では盛岡の3つの麺を食べる旅でもあり、そのファーストミッションが達成できました。次回来るときはわんこそばに挑戦したいものです。地元の友人にお土産用のそばを5箱買ったら重たいこと。
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駅構内を急いで抜けて、西口へ向かうと窓からは岩手山が望めました。4月の三陸の旅では雪を頂いた岩手山をここから眺めて東京に帰りました。
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三陸の旅の最後にバスを降りた場所から今回の旅が始まります。一緒だった妻の親友が今回は不在なのがちょっと寂しいです。荷物を預けてバスに乗り込むとほぼ満席だったので驚きました。同じ列車の20名以外にも2日目のフリータイムでホテルに戻る方や、個人客の方もいるようです。
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送迎バスは雫石川に沿うようなルートで人造湖の御所湖に向かいます。雫石側は盛岡の南側からは北上川になり太平洋に注ぎます。鮭が遡上する川としても有名で、河口から200キロにもなる盛岡でも見ることが出来るそうです。
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盛岡市内を抜けると一面の田んぼが広がり、どこの田んぼも黄金色に色づいています。
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稲穂も頭を垂れて収穫も近いようです。
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送迎バスは25分くらいで「ホテル紫苑」に到着しました。姉妹ホテルの「愛真館」へ行く方もいらしたようです。ロビーにはカウンターが設けられ、トラピックスのフリーツアーの参加者用にオリエンテーションが開催されました。
盛岡つなぎ温泉 ホテル紫苑 宿・ホテル
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部屋は8階の12畳の和室でした。このホテルは全室がレイクビューです。コロナ禍ということで、布団はすでに用意されています。部屋の清掃を不要にすると基本的のホテルの方は部屋に入らないので、替えのバスタオルや浴衣は翌朝ドアノブに掛けてありました。
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洗面台はそこそこの広さもありました。アメニティは歯ブラシだけが部屋に置かれ、それ以外のものは各階のエレベーターホールに置かれてありました。
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トイレも独立しています。
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使用しませんでしたが、部屋の風呂には洗い場もあるので使いやすそうです。
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部屋からは御所湖がきれいに見渡せます。東側(部屋の右側)には岩手山が見えました。
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西側(部屋の左側)には繋大橋が見えます。妻は早起きしたせいかお昼寝するというので1人で周辺を散歩してみることにします。
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宿泊したのは午後に日当たりの良い右側のウイングでした。ガラス張りの2階がロビーのあるフロアです。
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部屋からはチャペルとバラの花が見えたので庭に出てみました。
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秋バラがきれいに咲いていました。宿泊客は多くても庭に出てくる人はほとんどいませんでした。
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熱心に手入れがされているようではありませんでしたが、きれいに花が咲いています。
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ホテルでは1日1組限定でブライダルプランもあるようでした。自分が結婚式を挙げることはないですが、親族で温泉に泊まるのもいいですね。弟が札幌で結婚式を挙げた後は親族でバスを仕立てて、定山渓温泉で宴会したのは楽しい思い出です。
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ラベンダードリームがアーチ状に仕立てられていましたが、四方八方に枝が伸びてしまっています。
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ホテルの敷地を出てつなぎ温泉の温泉街?に向かってみます。事前に調べても温泉街のようなものは無さそうですが、歩いて15分くらいなので行ってみます。
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湖畔に沿って自動車道路がありますが、歩道を歩いていても風情は感じられません。
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ただ御所湖の景色はきれいでした。
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コスモスもきれいに咲いています。北東北はすでに秋の気配を感じます。
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繋大橋のたもとには小さな公園があり、銅像は立っていました。
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女性像の名前は「シオン」で、秋に淡紫色の花を咲かせる紫苑菊から名付けられたそうです。郷土出身の彫刻家の舟越保武による作品だそうです。舟越桂の父親で盛岡出身だったことを思い出しました。長男が生まれて間もなく急死したのを機に、洗礼を受けてカトリックに帰依されているので、キリスト教信仰やキリシタンの受難を題材にした作品が多いですね。
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昨年の釧路の旅で行った幣舞橋の上にも「春」というタイトルの女性像がありました。田沢湖の「たつこ像」の作者でもあります。岩手山を眺めながらそんなことを思い出しました。
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繋大橋の欄干にはこんな彫刻が設置されていました。由来は分かりませんが大理石の”輪が繋がっている”ということで、地名の「つなぎ」に掛けているのだと想像できます。
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橋の上からの眺めはとてもきれいです。天気も良くて清々しい季節です。
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翌日は盛岡から路線バスで戻る予定なのでバス停も確認しておきます。ホテルから歩くと15分以上かかりそうです。やはり到着時にホテルに電話して、迎えに来てもらうのが良さそうです。
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ここが「つなぎ温泉」の入り口ですが、周囲には商店も無く、観光客が買い物する場所はありません。少しメインストリートを歩いてみることにします。
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「山いち」という旅館の前には「やまいち手湯」がありました。せっかくなので手を浸してみます。なかなかの熱さで気持ち良いです。
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その先には「ねこいし足湯」があります。ちょうどツーリングのバイカーがやってきて足湯を楽しんでいました。
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その先にあるのが「猫石」です。昔は通りを挟んで一対の大石があったようで、招き猫とも呼ばれていたそうです。前九年の役(ぜんくねんのえき)の際に阿部貞任と八幡太郎義家の戦いが激戦をきわめ、八幡太郎義家はこの地に兵を引きました。食料に困り果て、山の獣を食べ物として、その骨を山裾に投げ捨てたそうです。捨てられた骨は一夜にして猫の形になり義家の殺生を戒めました。
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部屋に戻ると午後5時で、夕焼けがきれいでした。
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夕食前に2階の大浴場で温泉を楽しみました。2階の大浴場も3階の南部曲り屋の湯も1日ごとに男女の入れ替えになっていました。
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初日の晩は3階の「山河」という宴会場での夕食でした。この日にチェックインされた同じ新幹線と送迎バスのお客さんがいらっしゃいました。メニューは「恵みまるごと御膳」という岩手県の食材を使った料理です。食前酒のリンゴのリキュールをいただきながらビールと地元の「あさ開」の冷酒を注文します。
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秋の味覚三種盛りは「とんぶり豆腐にオクラの胡麻和え、枸杞の実」「ぼり茸田舎煮、落し芋、ひすい銀杏」「山海月菊花卸し、小肌」です。山海月(やまくらげ)は中国の雲南省の麗江で食べたことがありますが、日本でも栽培しているようです。
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お造りはマグロと鯛と帆立の三種盛りでした。どれも良い食材を使っているようでとても美味しいです。
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鍋物は味噌麹仕立ての岩手産の黒毛和牛のシャブシャブです。柔らかいお肉と味噌麹のスープも美味しかったです。
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煮物はゆで卵を包んだ油揚げのお月見稲荷、穴子の八幡巻も上品な味付けです。里芋も柔らかく焚いてあります。
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焼八寸はポテトサラダを巻いた銀鮭のサラダ巻き、ミニ焼き芋と秋刀魚竜田揚げです。この一皿は下にウォーマーが置かれてあるので食事の最後まで熱々でいただけました。秋刀魚の竜田揚げはいまいちでした。
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蒸し物は茶碗蒸しで、お出汁も効いていて美味しかったです。酢の物は千両茄子の酢ひたしの上に合鴨スモークが乗っています。海老ときゅうりと花蓮根が添えられてあります。
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食事はテーブルの上で炊かれたきのこ釜めしです。舞茸と湿地茸と椎茸、栗と人参も入っています。ちょうどご飯茶碗一膳分の量が嬉しいです。湿地茸はシメジのことでした。
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留椀はひとくち椀子田舎そばでした。そして小岩井乳業の牛乳を使用したホテル特製のプリン。甘く炊かれた黒豆と番茶がよく合います。
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一度部屋に戻って、午後8時にロビーに降りるとすでに席の多くは埋まっていました。一番奥のソファが開いていたのでそこに座ります。ここでは毎晩「つなぎでつなぐ 盛岡さんさ踊り」が開催されています。(4月下旬から10月末。)
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3階に控室があるようで時間前に皆さんが降りてきました。
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「盛岡さんさ踊り」は盛岡市で毎年8月1日から4日にかけて行われる祭りで、8月上旬から東北各地で行われる夏祭りの中で最も早く開催される祭りだそうです。
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東北6県の主要な祭りの中では歴史が浅いため、岩手県は東北三大祭りに対し、東北五大祭りの名称を掲げているそうです。
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2014年には3437人が同時に和太鼓を演奏したとして、Largest Japanese Drum Ensembleでギネスの世界記録に認定されました。毎年お祭りの最終日には、太鼓の叩き手のみが参加する太鼓大パレードが開催されるそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=8xR5Xs_IxgI -
4日間でおよそ250団体の3万6000人が参加するそうです。江戸時代から盛岡市の各地域でさまざまな「さんさ踊り」が行われてており、1978年からは観光イベントとして「盛岡さんさ踊り」が開催されるようになったそうです。
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さんさ踊りの「さんさ」とは、喜びの声をあらわしています。昔、南部盛岡城下で悪さをして暴れていた鬼に困り果てた里人たちが、盛岡市那須川町の三ツ石神社の神様に鬼退治をお祈りし、その願いを聞き入れた神様が鬼を捕獲しました。
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二度と悪さをしないよう、誓いの証として境内の大きな三ツ石に鬼の手形を押させました。鬼がいなくなって喜んだ里人たちが神社の三ツ石のまわりを「さんさ、さんさ」と踊ったのが、さんさ踊りの始まりといわれています。
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この話は”岩に手形=岩手”という県名の由来ともいわれています。さんさ踊りの最後「さっこら ちょいわやっせ」というかけ声の「さっこら」は漢字で書くと「幸呼来」で、幸せを呼ぶという意味だそうです。さんさは幸せを願っている踊りです。
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この日の出演は「盛岡民踊愛好会さんさの館さんさ踊り集団<遊佐会>」のみなさんでした。
https://www.youtube.com/watch?v=6Teh_z0Ukq4&list=PLglaQuWOY8llj6s8A7OPq0hnyfQGwRdzz&index=1 -
東北の祭りとしては八戸の冬の祭り「えんぶり」を観に行きたいと思っているのと、岩手県の「鹿踊り」を観に行きたいと思っていました。今回の旅では「さんさ踊り」については特に何も思っていなかったのが正直なところです。
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退散した鬼が二度と里に来ないように、太鼓の音を山に響かせたのが始まりと伝えられます。 現在使われている太鼓は直径1尺7寸(約50センチ)が標準で、重さは大体6キロから7キロだそうです。 盛岡市には太鼓屋さんが3軒もあるそうです。
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さんさの衣装を鮮やかに彩る赤と黄と紫、青とピンクの五色の腰帯が美しいです。 建築物の棟上げ式などで笹と一緒に5色の布を飾るように、これにも悪魔を追い払う意味が込められているようで、 7色の腰帯を用いる地域もあるそうです。
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里人たちが鬼の退散を先祖に報告する際にレンゲの花を供えたとか、 レンゲの花を菅笠の上につけて踊ったのが花笠の起源といわれます。 現在は朱ボタンの花笠をつけるところが多いようです。
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座った席の前に踊り手の方が集まるタイミングがあり、その衣装の美しさをまじかで観ることが出来ました。
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衣装は浴衣から腰帯と花笠を含めると2キロくらいになるそうです。1曲踊るたびに皆さん肩で息をしているのが伝わってきます。
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「さんさ踊り」の種類としては一般的に「七夕くずし」と「栄夜差(えやさ)踊り」と「福呼(ふっこ)踊り」の3つがあるそうです。踊り方については「盛岡さんさ祭り」のホームページが詳しいです。
http://www.sansaodori.jp/join/howto_sansaodori.php -
重たい衣装を着て大きな花笠を被りながら大きなアクションで踊る姿を観ていると感動してきます。
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特に一斉にジャンプするタイミングは美しいです。7キロほどの太鼓を持って飛ぶにはかなりの体力が必要だと思います。
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このイベントは観光局が主催しているようで、つなぎ温泉でもこのホテルだけで開催しているようです。午後8時前後には他のホテルからもお客さんを乗せたバスがやってきます。良い席を確保するにはこのホテルに泊まることが必須だと思います。
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午後8時15分から40分までの25分間に7曲ほどの演奏があります
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以前中国の雲南省の麗江で納西(なし)族の文化について学んだことがあります。町中の女性はみな同じ民族衣装を着て、その背中には北斗七星を表す7つの印がありました。そして東巴(トンパ)教のシャーマンの衣装や太鼓や踊りが似ているのに驚きました。
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翌日の晩にも開催されるので楽しみです。出演される団体は毎晩違うようです。
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3階のロビーには稲藁を材料にした素朴な馬人形の「忍び駒」が飾られてありました。美しい布で飾られた花巻地方独特のものです。
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花巻地方で古くから縁結びや子孫繁栄、五穀豊穣などの祈願の使い駒として円万寺観音に伝えられている藁の馬人形だそうです。人目を忍んで藁馬を供え、その成就後には美しく色布、鈴など飾りお礼参りをするそうです。
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3階の「南部曲り家の湯」の入り口には南部盛岡山車の模型も飾られていました。
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盛岡山車は盛岡八幡宮例大祭で巡行されるもので、台車は木製の「大八車」を使用し、人形で歌舞伎や歴史上の名場面、偉人、神話、縁起物、昔話などを飾るそうです。山車の下の部分には波の絵で海が表現され、その上に「立岩」と呼ばれる岩が置かれ、さらにその上に人形を配しています。造花は岩の上に紅白の牡丹、その上に桜や紅葉を咲かせています。山車の屋根代わりに常緑の松を飾り、藤の花をぶら下げます。進行方向から見て表側の飾りを「風流」、裏側の飾りを「見返し」と呼び、これを演題といいます。ここに置かれたものは模型で実際の1/3の大きさだそうです。
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風流の演題は「矢の根五郎」で、歌舞伎十八番の中で荒事としても有名な新春の曽我ものとして正月に演じられます。曾我の五郎は父の仇の工藤祐経を討つために矢の根を磨いています。そこへ大菩薩主膳太夫が年始の回礼に訪れて、七福神や宝船の問答をして宝船の絵を置いていきます。
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「見返し」は鯉の滝登りでした。極彩色な鯉の姿に中国の雲南省の昆明の龍門で見た石窟を思い出しました。7月に子供時代からの友人たちと行った栃木の烏山にも「龍門の滝」がありました。古代中国の「急流の滝を登りきる鯉は、登竜門をくぐり、天まで昇って龍になる」という登竜門の故事が元になっていて、日本でも立身出世の象徴として盛んに用いられます。
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寄り道しながらも「南部曲り家の湯」へ向かいます。ここは午後10時までの営業となっています。残り15分くらいなので、掃除を始めているおばさんに断りを入れておきます。
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廊下の突き当りには曲り家風の屋根組の美しい待合いがあり、左右に2つの湯がありました。ここも日替わりで男女が入れ替わります。風呂の中まで美しい小屋組みが続いています。
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露天風呂も八角形に組まれた小屋組みが美しいです。よく見ると釘や鎹などは1本も使われていないようです。短時間でしたが貸し切り温泉を楽しんで、1日目の夜は更けていきます。
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旅行記グループ
2022盛岡つなぎ温泉
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